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「DROBE」はスタイリングAIで、新しい働き方とファッション体験を提供する(ICC FUKUOKA 2023)

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ICC FUKUOKA 2023 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、DROBE山敷 守さんのプレゼンテーション動画【「DROBE」はスタイリングAIで、新しい働き方とファッション体験を提供する】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください

本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。

【速報】活用現場拡大!遠隔指示で働き方を変える「SynQ Remote」(クアンド)がカタパルト・グランプリ優勝!(ICC FUKUOKA 2023)


【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング

山敷 守
株式会社DROBE
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

1987年東京都生まれ。都立国立高校、東京大学経済学部卒業。大学在学中、学生向けSNS「LinNo」を立ち上げる。2010年、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。提携事業「Yahoo!モバゲー」でプロダクトマネージャーを務めた後、アバター事業責任者、モバゲー事業責任者を歴任。2012年、メッセージング&無料通話アプリ「comm」をcomm戦略室室長としてリリース。リリース2ヶ月で500万ダウンロードを突破。その後、シンガポール、アメリカ等を対象とする海外新規サービスほか、複数の事業立ち上げに従事。2016年、ボストン・コンサルティング・グループ傘下の独立組織である、BCG Digital Venturesの日本拠点の立ち上げから参画し、Product Directorとして様々な大手企業との新規事業開発に取り組む。2019年4月、DROBEを設立し代表取締役CEOに就任。


山敷 守さん ファッション業界の新しい選択肢をつくる、DROBEの山敷です。

DROBEは、スタイリストがつくネットショッピングです。

70問のアンケートに答えていただくと、スタイリストが選んだ商品がご自宅に届き、その中から好きなものだけ買っていただき、それ以外は返品いただく、ファッションにおける新しい買い方を提案しています。

女性スタイリストが続けやすいように働き方も改革

それと同時に、新しい働き方もつくっています。

なぜかと言うと、今、ファッション業界には、女性は働き続けづらいという構造があるからです。

実際、業界経験者のうち、3人に2人が「働き続けづらい」と感じています。

具体的には、セール期の深夜までの残業、不定形スケジュールによる子育てとの両立との難しさ、また、キャリアアップの道があまりないことや、低い給料などが指摘されています。

実際に弊社で働くスタイリストの声をお聞きください。

「テレビ関係の女優さんやタレントさんのスタイリストを11年半やっていました。

夜中に入り時間になることはたくさんありました。

出産のタイミングで、時間や働き方が会わなくなってしまい、続けるのが難しくなってしまいました。

戻る前提でお休みをしたけれど、いざ保育園が決まってお話をしましょう、というときに

『あなたにあげられる仕事がない』と言われてしまって、『戻れるはずじゃなかったの?』という感じで

未練はすごくありました。」

「アパレルの販売員として、店舗で働いていました。

退職するきっかけは、当時結婚も考えていて妊娠もしたいと思っていたので

そうなると環境的に厳しいかなと

(店舗スタッフで)妊娠されている方は、ゆくゆく止めている方が多かったです。」

見ていただいて、よくある話だなと思われたでしょうか。

これは、ファッション業界では、あるあるの話です。

ただ、こんな話は、あるあるではいけないと思っています。

今のファッション業界はアナログかつ同期的で、柔軟ではない働き方が当たり前になっており、結果として、そこで働く人のプライベートやキャリアが損なわれています。

だからこそ、テクノロジーを活用した新しい働き方が求められています。

自分らしく、どこからでも働けることをAIがサポート

DROBEにはスタイリストが150名おりますが、フルリモート、フルフレックスで、お客さまと商品の情報を全てオンラインで確認することができます。

結果として、自分らしく、どこからでも働いていただく働き方を実現しています。

スタイリストの3人に1人が育児中です。

また、沖縄から北海道までのご自宅で働いていただいています。

現在DROBEでは、200を超えるブランドの、40万点以上の商品を取り扱っています。

ここで、スタイリストたちに欠かせないのがAIによるサポートです。

これだけ膨大な量の情報なので、AIが発送前のウェブ提案を自動化したり、テイストによる並び替えをしたり、多岐にわたってサポートしています。

AIがあることで、手動で行われていた時には240分かかっていたスタイリング時間は、15分になっています。

ちなみに、ICCサミットの最終日にAIセッションがありまして、弊社のCTOがAIについて解説予定ですので、お時間があれば是非、そちらも聞いていただければと思います。(Session 11C

AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン4))

このように、ファッション業界においてオンラインで働けるというのは非常に貴重なため、月数万円程度しか採用コストはかけていませんが、毎月100名を超える応募があります。

採用倍率も10倍以上であり、結果的に、ファッション業界の経験が10年を超える優秀な方と働くことができています。

個人に寄り添うパーソナルスタイリングも手頃な額で

そして、これによって実現されているのが、パーソナルスタイリングの民主化です。

パーソナルスタイリングとは何ぞやという点ですが、商品の組み合わせとしてのスタイリングではなく、個人に寄り添った形で、普段の洋服をお見立てしたり、アドバイスしたりすることです。

これまでは1回あたり、2.5~10万円と非常に高額で、ここにいらっしゃる経営者の方々や一部の士業に携わる方だけに開かれているサービスでした。

一方、商品が溢れ、価値観が多様化している世の中において、むしろマスの方に、このパーソナルスタイリングが求められています。

実際に、パーソナルスタイリングへの興味関心を聞くと、半数以上の方が、興味があると回答しています。

かつ、興味がないと回答する方は、理由として、金額や対面で行う手間を挙げています。

でも、DROBEなら大丈夫です。

全てオンラインで完結しますし、AIによる作業の効率化で遊休人件費が発生しないため、自宅で楽しんでいただけるパーソナルスタイリングを、1回あたり3,190円で提供させていただいています。 

15万名が利用、今期売上着地は14億円を超える見込み

また、安さだけではありません。

クオリティ面でも、ユーザーから全ての商品にフィードバックをいただいており、スタイリストごとの全てのデータが可視化されているので、PDCAを回すことができ、結果として回数を重ねるほどにクオリティが上がる構造をつくることができています。

その結果、日本全国15万名に使っていただいており、4期目となる今期の売上着地は14億円を超える見込みです。(登壇時は2023年2月)

中でも、2回目以降も継続するお客さまの売上が全体の85%を占めており、着実に売上が積み重なって成長しています。

DROBEで働いているのは150人ですが、日本のアパレル業界の就業人口は90万人です。

そのうち1万人にでもこの働き方をしていただければ、7,000億円以上のポテンシャルが見えてきます。

大手ブランドとパーソナルコマースを展開へ

では、このポテンシャルをどうやって実現するのか。

我々は次の一手として、大手ブランドと連携し、パーソナルコマースを複数展開するという構想を描いています。

その中で、5兆円以上あるオフラインの市場も取り込んでいければと思っていますし、スタイリング料金0円で提供できると考えています。

これまでご説明したサービスモデルはパーソナルコマースと呼ばれますが、過去に、大手企業による事例がありました。

オフラインとオンラインの中間にあるような、このパーソナルコマースに可能性を感じたものの、先ほど申し上げた通り、スタイリングに4時間かかるなど、エグゼキューションの課題によって終了してしまっていました。

だからこそ、DROBEがテクノロジーとエグゼキューションを担います。

具体的には、DROBEのAIや在庫マスタといったテクノロジーを用いて、我々でパーソナルコマースを運営します。

既存アセットを活用するからこそ、スタイリング料なしでパーソナルコマースが提供可能になります。

また、店舗スタッフに対しても、オフライン、オンラインのハイブリッドの働き方を実現していきます。

このスキームは従来のOEMとは異なり、セレンディピティに重きが置かれます。

店舗で実現されていた素晴らしい体験をオンライン化していくという発想で、取り組んでいます。

当たり前にパーソナルコマースが提供される未来へ

2023年には、2社とこの取り組みをリリースすることが決まっています。

数年後には、どのブランドでも当たり前にパーソナルコマースが提供されている、そんな未来をお見せできればと思います。

BEYOND RETAIL、DROBEはファッションの新しい買い方・働き方をつくります。

ぜひ皆さん、応援していただければと思います。

ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成

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