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ICC FUKUOKA 2023 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、Hishab Technologiesズバイア アーメッドさんのプレゼンテーション動画【電話によるボイスバンキングで、デジタル格差のないテクノロジーを届ける「Hishab Technologies」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。
▶【速報】活用現場拡大!遠隔指示で働き方を変える「SynQ Remote」(クアンド)がカタパルト・グランプリ優勝!(ICC FUKUOKA 2023)
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【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
Zubair Ahmed
ズバイア アーメッド
Hishab Technologies Ltd.
Founder & CEO
HP
バングラデシュ出身。フィリピン大学ディリマン校(フィリピン)にて学士、東京工業大学(日本)にて修士、イェール大学(アメリカ)にてMBAを取得。その後、ゴールドマン・サックスにて、投資銀行家としてキャリアをスタートさせ、その後日本のCVCにて、いくつかのベンチャーファンドを率いる。USD 200 Million以上のポートフォリオバリューのうち、USD 15 Millionのファンドを運⽤。10社以上への投資とVmwareと Linkedin, Google, Appleへのエグジット経験。2015年に、インターネット環境やスマートフォン、ITリテラシーが無い人でも簡単な音声コマンドを使用することにより、誰もがソフトウェアを利用できる世界を創ることをミッションに、Hishabを創業し、音声認識AIを用いた様々なサービスを展開。
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ズバイア アーメッドさん みなさん、おはようございます。僕は「ズビ」と呼ばれています。
フィリピンのフィリピン大学を卒業して、日本の東工大を出て、あとアメリカのイエール大学にMBAをしに行ったうえで、日本の中でベンチャーファンドマネージャーとして3年間ほど働き、Hishab(ヒシャブ)を始めたいなと思ったところで、仕事を辞めて、バングラデシュに戻って、この会社を始めました。
▶編集注:これ以降のプレゼンは英語でしたが、記事では日本語訳でご紹介します。
デジタル格差をなくす電話サービス
私たちには夢があります。
世界では、40億人以上の人々が、ITリテラシーギャップを抱えています。
彼らは、ITリテラシーやテクノロジーに疎く、スマートフォンのアプリやIoTを使うことができないのです。
私たちが作っている、新しい世界の姿をお見せしましょう。
(電話音声で)
「仲村 優人様、ボイスバンキングサービスへようこそ。 どのようなご用でしょうか?」
「口座番号09951に、35000円送金したいです」
「これより、お客様の当座預金口座から、田中様の、口座番号、09951に、35000円送金致します。よろしいでしょうか?」
「はい、お願いします」
「送金が完了致しました。他に、何かご利用になりますか?」
「いえ、大丈夫です」
「ボイスバンキングサービスをご利用いただき、ありがとうございました」
これだけ簡単に銀行取引が出来るのです。
誰も取り残されることはありません。
ネット接続不要の「電話回線版アレクサ」
テクノロジーの使い方を、知っていても、知らなくても、自分の声だけで、金融取引ができてしまうのです。
主なポイントとしては、アプリのダウンロードが必要なく、インターネット接続も必要ありません。
そしてもちろん、デジタルリテラシーが全くなくても利用できます。
私たちがよく言うのは、「神が人間を創造し、私たちは人間を平等にした」ということです。
もしかしたら、このサービスを、どこかで聞いたことがあるかもしれません。
しかし、今ご覧いただいたのは、私たちが作り上げた、世界初の「電話回線版アレクサ」というコンセプトです。
私たちは、電話回線で動作するアレクサというコンセプトを発明しました。
ボイスバンキング、自動コールセンター、そしてボイスコマースなどの領域において、現在、私たちは24カ国で、約30の特許を取得しており、今年もさらに40の特許が追加される予定です。
つまり、この分野では、紛れもないリーダー的存在です。
電話で、自分の言語で支払いができる
私たちは、3つのサービスを提供しています。
1つ目が、ボイスペイです。
もう1つが、顧客エンゲージメントソリューションで 顧客が問い合わせやフィードバックを、自分の自然な言葉で行うことができます。
そして、私たちのシステムは、それらの文章を理解できるテキストに変換して、APIを通じて企業のソフトウェアや、私たちが使うイヤホンに送信することができるのです。
また、将来的には、未来予測にも活用できるかもしれません。
繰り返しになりますが、これらはすべて我々が持つ特許でカバーされています。
実証実験からユーザーが飛躍的に増加
既に、インドやバングラデシュを含む複数の国で、デジタル格差の解決に取り組んでいます。
また、東京電力(TEPCO)でもサービスを開始しました。
そしてインドでは、4億5000万人という驚異的なユーザーベースを持つ、インドステイト銀行と実証実験を実施しました。
実証実験の開始時は、わずか20人程のユーザーでしたが、2ヵ月後には27,000人にまで拡大しました。
それほどに、この技術は利用が簡単だということです。
コマース、コールセンター、IoTに転用可能な技術
この技術は、医療、行政サービスでの情報普及、ボイスコマース、コールセンターソリューション、そしてIoTのコントロールなど、さまざまな分野で活用できます。
例えば、自動運転技術を搭載した車に乗る際は、私たちの特許技術が、未来の車を運転することになるでしょう。
そして、もちろんこれはいくつもの国においてです。
私たちがこれまでに生み出したインパクトについてですが、現在は、マイクロファイナンス機関や、モバイルマネー企業を中心にビジネスを行っています。
現時点では、支払いの80%が時間通りに行われています。
マイクロファイナンス機関では、すでに4,000万ドル相当のコストが削減され、貯蓄率は17%も上昇しました。
また、モバイルマネー企業の場合、実証実験期間中に確認されたデジタル取引の増加率は、13%でした。
ユーザー150万人を突破
私たちはこれらを6カ月前にローンチし、現在150万人のユーザー数を誇っています。
つまり、これはCOVID-19よりも速く成長しているということです。
私たちの収益モデルは簡単です。
ユーザーごとに月額5円の固定料金があり、私たちが生成するアウトバウンドコールに対しては、1分あたり2円の料金を請求します。
また、ユーザーが行うすべての取引に対して、0.5%の取引手数料が発生します。
私たちの売上高はすでに10万ドル/1カ月以上に達しており、市場規模は驚異的です。
すべての人に届くテクノロジーを
実は7年前、「世界はAIで前に進んでいるのに、後戻りしてるじゃないか」とみんなに笑われたんです。
しかし、今ではこれが未来になっています。
先程言ったように、私たちの売上は現在、月に10万ドル超であり、COVID-19よりも速く成長しています。
そして今年の終わりまでには、売上が月額600万ドルを超えることが予想されます。
そしてもう一つ…
最後に、私たちは協業や、投資を求めてここに来ています。
現在は、TEPCOや、ICMGなどから投資を受けています。もし興味を持っていただけたら、ぜひお話をさせてください。
ご清聴ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成