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ICC KYOTO 2025のセッション「徹底解説 – 生成AIの最新動向」、全7回の④は、マイクロソフトエバンジェリストの西脇さんが、マイクロソフトによるAIソリューションを紹介、Copilotと音声で自然に会話を進めながら、PowerPoint資料を作成するデモを行います。建築図面、工程表、現場の写真データをもとに進捗分析とレポート作成を行う建設業界向けAIの解説も、ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜 3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはリブ・コンサルティングとノバセルです
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【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 3A
徹底解説 – 生成AIの最新動向
Supported by リブ・コンサルティング
Co-Supported by ノバセル
(スピーカー)
砂金 信一郎
Gen-AX
代表取締役社長 CEO
柴田 尚樹
NSV Wolf Capital
Partner
西脇 資哲
日本マイクロソフト
コーポレート戦略統括本部 業務執行役員 エバンジェリスト
(モデレーター)
尾原 和啓
IT批評家
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建設業界での活用例
西脇 これは建設業界の事例です。
「労務規定」と「安全規定規程」というものがあって、安全や労務についてはこうやりなさいとか、健康管理はここを気をつけなさいとか、書かれています。
このような項目がありますが、企業は結構書き換えているのです。

その際に専門家の力を借りるのですが、そうではなく、AIにお願いすることができます。
この文書を与えて選んでいきます。
例えば、今年の夏だったら熱中症対策の規定を入れなくてはいけません。
この内容に、熱中症対策の規定を追加してくださいと指示をします。

実は、建設業界の熱中症対策の規定は特別です。
尾原 なるほど。
西脇 学校などの普通の熱中症対策ではありません。
ちゃんと機械があって、数字を持ってきて、どういう風に休憩するかも決めなくてはいけませんが、これ(AIが出したもの)には全部書いてあります。

ここまで作ってくれるようになりました。
尾原 ちゃんとディープリサーチが必要なところはした上で。
西脇 その通りです。
尾原 今までの規約に合わせて組み込むのですね。
数字の持つ意味を理解してグラフを作成
西脇 データや数字をしっかり見ることができるようになったのは、こんなところでも証明できます。
Excelに向かって、グラフを作ってくださいというデモです。
作るのは、国内で医薬品をどれくらい売り上げているか、病院と開業医を比較するグラフです。
厚生労働省のデータで、何も触っていません。
病院と開業医を比較するグラフは、2003年からの2本の折れ線グラフがいいと思います。
それをAIが考えて作ってくれました。

ただ、グラフが出てくるというのは、2年前の話です。
今すごいなと思うのは、この辺りです。
これは、公共工事の都道府県別の発注額です。
合計があって、前年同月比があります。

つまりこれを比較しようと思うと、結構難産なのですよね。
尾原 そうですね。
西脇 でもAIはすごく賢くなって、数字や数字の持つ意味が分かるようになったのです。
ですから、このデータから都道府県別のグラフを作成してくださいと言うだけで、AIは「合計もあって、前年同月比もあるのね、都道府県は左にあるのね、わかった」という風に、棒グラフと折れ線グラフの2軸を作ってくれます。
尾原 なるほど。
見やすさを考慮してラベルを配置
西脇 しかも私が関心を持ったのは、「都道府県名が多いため、ラベルが重ならないように工夫する必要がある」という言葉です。

どういうことなのかと思ったら、こういうことなのです。

尾原 ラベルが混むからねえ。
西脇 そう、ラベルが混むので、縦向きにするのです。
ちゃんと意味まで理解して、2軸のグラフを作ってくれるのですね。
尾原 最近よく「プロンプトからコンテキスト」という言い方をしますけれども。
西脇 そうです。
尾原 何をするかよりも、文脈をちゃんと適切に入れれば、文脈の中から一番良いものを作ってくれるところまでやってくれます。
すごくちゃんとしていますね。

西脇 ちゃんとしているので、これが出た時、すごいなと思いました。
音声でPowerPointと対話
西脇 ここまでやってくれるようになったら、人が少なくても業務を軽やかにこなせるようになると思いますが、これからは、やはり「音」だと思います。
例として、PowerPointを出します。
PowerPointのテキストが英語だと、たいていの方は日本語にしないとまずいなと思って翻訳をしたりしますが、そういうことをする必要はありません。
実は、まず要約をして、この要約を日本語で読む、なんてこともあまりやりません。
柴田さんと砂金さんに、後でお伺いしたいと思いますが、これからは音声です。
デモをしますので、ちょっと聞いてくださいね。
Copilot「こんにちは、資哲さん、今日のプレゼンについて、どんなサポートが必要ですか?」
西脇「えっと、このプレゼンって、簡単に言うと、どんなことを説明してるの?」
尾原 めっちゃラフですね。
Copilot「このプレゼンは、ソーラーエネルギーについて説明しています。地球に降り注ぐ太陽光が短時間で世界の年間エネルギー消費を賄える潜在力を持っていることや、光合成が太陽エネルギーの最大の利用法であることを示しています。またソーラーPhotoVoltaic PVとソーラーサーマルの2つの技術についても触れられています」
西脇「ああ、そういうことね、じゃあさ、この2枚目のスライドあるじゃん。この2枚目のスライドって、ちょっと詳しく説明してくれる?」
Copilot「2枚目のスライドでは、地球表面に到達する太陽エネルギーの…」
西脇 こういった感じで、音声で会話して説明してくれます。
Word文書や会議の内容をCopilotが音声で解説
西脇 「あれっ? でもこれ、どこかで見たことがあるな」と思いませんか?
NotebookLMは、これに近いですよね。
▶NotebookLM で音声解説を生成する(Google)
尾原 はい、はい。
西脇 そうですよね。実は、NotebookLMと同じ機能が入ります。

尾原 へえ!
西脇 会議のNotebookLMみたいなもので、Audio Overviewといいます。
▶Copilot in OneDriveを使用してオーディオの概要を生成する(Microsoft)
ファイルのAudio Overview、ExcelデータのAudio Overview、この機能が入るので、NotebookLMみたいなものが、オフィス製品全部に入ってくるのです。
砂金 A会場のオーディエンス特性を我々は把握していないのですが、NotebookLMの解説は必要ないですか?
尾原 そうですね!
NotebookLMはGoogleが出した、世の中一般の知識よりも大量にあるファイルの中から要約をしたり、そことQ&Aをしたりすることに特化したGeminiのAIです。
機能として良いのが、とにかくPDFなどを大量につっこむと対話型のポッドキャストで解説してくれたり、スライド動画を日本語で作ってくれたりという利点があります。
これが、ExcelやWordに。
西脇 入ってきます。一番良い対象が会議です。
会議をレコーディングして、会議後にAudio Overviewすると、ポッドキャスト形式で、この会議は5月10日に行われて、部長がこんな発言をして、この時に反対したのは5人で、この人の意見を聞いてみるとこういう内容で、まとめとしてこんなことが議論されました、いやあ、長い会議でしたね、みたいに話してくれます。
尾原 しかもこれはモバイルと連携するから、作っておけば他のモバイルで移動中に聞くこともできるようになってくるわけです。
西脇 だから、これからは音声になるなと思います。
建築図面、工程表、写真を参照して進捗分析
西脇 最後に業界特化の事例をいくつかご紹介します。
これは面白い例で、建築業界です。
建築業界は進捗分析と進捗レポート作成を頻繁に行う必要があります。
設計図面と建築工程表は、人間だけでなく、AIも余裕で内容が分かります。
現場の写真を見ると、基礎工事が終わっています。

現場の写真が22枚あるので、これで進捗分析をさせます。
尾原 写真だけで?
西脇 そうです。
そうすると、現場の監督の仕事が非常に楽になるのです。
これで進捗の管理表を作ります。
尾原 これは、ファインチューニングしているのですか?
西脇 していないです。
尾原 していなくて?
西脇 していなくても大丈夫です。
なぜかと言うと、建築図面と工程表があるからです。
それらを見て、どこまで工事が進んでいるかは、写真で分かるのです。
尾原 スケジュールを見たら、だいたいこのぐらいまでいっているはずだよね、でも写真で見たらずれているじゃないか、みたいな?
西脇 そうそう。
躯体工事の例ですが、1階の部分が終わるのですね。

進捗分析というボタンを押すと、今6%だったのがどこまで上がるかと言うと、進行中の工程がだんだん左に行って、進捗の割合が上がってきます。
尾原 おお。
メールやLINEの送信もスムーズ
西脇 よく言われるのは、この写真で出てきたレポートを、オーナーや監督にメールしてほしいということです。

現場監督はLINEのメッセージを頻繁に受け取るので、LINEしてほしいというケースもあるので、要約して、メールやLINEで送ることも行われています。
実際にやってみます。
進捗報告のボタンを押してみると、こちらの進捗レポートが出ます。

こういうものを書くことができるのです。
画面の下のほうで、メールで送ったり、LINEで送ったりすることは当たり前にできるようになります。

これはファインチューニングしていないので、すごいですね。
尾原 しかもちゃんとLINEボタンがあります。
西脇 ありますね。
(続)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/原口 史帆/浅郷 浩子/戸田 秀成



