家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」など手掛けるユカイ工学のロボットにかける夢 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」など手掛けるユカイ工学のロボットにかける夢

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家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」などを開発するユカイ工学 青木さんのプレゼンテーションをぜひご覧ください。プレゼンテーションの動画も併せてご覧ください。

ICCカンファレンスでは「カタパルト」登壇企業を継続的に募集しております。スケジュールなどはぜひ募集ページをご覧ください。

登壇者情報
2016年3月24日開催
ICCカンファレンス TOKYO 2016
「カタパルト」(10分間のプレゼンテーション)
(プレゼンター)
青木 俊介
ユカイ工学株式会社 代表
2001年東京大学在学中に、チームラボ株式会社を設立、CTOに就任。その後、ピクシブ株式会社のCTOを務めたのち、ロボティクスベンチャー「ユカイ工学」を設立。ソーシャルロボット「ココナッチ」、脳波で動く猫耳「Necomimi」、フィジカルコンピューティングキット「konashi」などIoTデバイスの製品化を多く手がける。2015年7月より、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」を発売、2015年度グッドデザイン賞を受賞した。

青木 俊介氏(以下、青木) 初めまして、ユカイ工学の代表をしております、青木と申します。僕たちが実際どんなビジネスをやっているかということをご紹介させて頂ける機会がなかなかなかったので、是非お話を聴いて頂ければ有り難いと思っています。

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僕たちはロボットを創る会社なんですけれども、2025年今から10年後に、ロボットが全ての家庭に1台ずつある世界を目指していきたいと思っております。

ユカイ工学はロボットを創りたい人の集まり

5名ぐらいの小さいチームでやっているんですけれども、全ての家庭に1台ずつあるっていうのを目指しているのは訳があって、とにかくロボットが創りたいというメンバーの集まりです。

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私は、2008年からロボットの開発を始めまして、もともとはチームラボの創業メンバーであったり、PixivでCTOをやっていたりして、ネット業界の経験は長いんですが、ロボットが面白いんじゃないかと思い出したのが2008年ですね。

そのときは、目玉おやじロボットというのを作っておりました。これ結構新しくてですね、スマホと連動するロボットで、実際に水木しげる記念館という鳥取県でアトラクションとして使って頂いたりしておりました。

他にもですね、こういう(下の写真)ゆるいロボットを作っているメンバーがいます。これはあの、弊社のデザイナーが学生のときに作っていたものですが、ゴミ拾いが出来ないから、人間にゴミ拾いをしてもらうロボットですね(笑)。

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ゴミ箱がクッと人間の方に傾いて、「ゴミを拾って」とお願いをするようなデザインをしていたりしています。

さらには火炎放射するロボットを作っていたというエンジニアがいたりします。結構ユニークなメンバーがユカイ工学には集まっております。

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ユカイ工学の作品

今までどんなモノを創ってきたかというと、僕たちはロボットとコミュニケーションという分野に非常にフォーカスしているんですけれども、脳波で動くネコミミ型コミュニケーションデバイス「necomimi」というこちらの設計やデザインをやらせて頂いていたりしました。

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あとはですね、USBで動く手のひらサイズのコミュニケーション・ロボット「ココナッチ」を2011年に販売しました。

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次はkonashiというBluetooth Low Energyを搭載して、スマホで簡単にプロトタイプが出来るツールキットを販売しました。こちらはグッドデザイン賞を頂いたりしております。(「konashi 2,0」も発表されております。)

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先日発表させて頂いたのが、踊る初音ミクというデスクトップサイズの踊るロボットというのを発表させて頂いたりしました。IDollの映像をご覧頂ければ。

IDoll

HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid

こういう風にですね、CGじゃないか?と言われるんですけど、実際のフィギュアが踊るロボットでして、僕たちも最初に踊りだしたときは、会社で作っていたメンバーが泣き出してしまうくらい、結構感動したんです。

こういったものをフィギュアメーカーさんと一緒に開発していて、これから商品化を目指していくところなんですけれども。

家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」

今日是非ご紹介させて頂きたいのは家族をつながるコミュニケーションロボット「BOCCO」というロボットになります。昨年グッドデザイン賞を頂きました。

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ちょっと可愛らしいロボットなんですけれども、家に置いておくと、一人暮らしの高齢者の方であったり、共働きで留守番が多いお子さんを見守ったり、メッセージのやりとりが出来るというツールになります。

ぜひ動画をご覧ください。

ロボット本体とセンサーがセットで出荷しておりますので、センサーに動きがあると、パパとママのスマホに通知をしてくれて、そこからiOSとAndroid向けにアプリを提供しておりますので、そのアプリを使ってボイスメールを送ったり、あとは文字でメールを送るとロボットが喋ってくれるというような機能もございます。

ロボット側には、再生ボタンと録音ボタンの2つという非常にシンプルなインターフェースになっていて、ロボット側で録音すると子どもの声がパパとママに届いたり、来月にはこれが文字でもメールで届くというような機能もリリースする予定でおります。

現在は、DMM.make ROBOTSというサイトでネット販売をしていまして、昨年の7月から出荷を開始しております。

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amazonでも販売しております。

他にもですね、ロフトさん、東急ハンズ、蔦屋家電といったようなところで、販売をさせて頂いております。是非足を運んで頂ければ!

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プラットフォーム化する「BOCCO」

僕たちは、こういったコミュニケーション型のロボットがプラットフォームとして進化させていきたいと考えております。BOCCO本体はWi-Fi、Bluetoothを搭載していて、様々なセンサーを追加することが出来たり、ウェブサービスと連携が出来るような仕組みになっています。

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現在、サービスとして提供させて頂いているのは、ヤフージャパンのmyThingsと連携しまして、毎朝決まった時間にBOCCOが声で天気予報を教えてくれたり、どれだけランニングをしたかによって応援メッセージをくれたり、というサービスをすでに行っております。

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こういったプラットフォームとして使って頂くことで、将来的にスマートホームが普及した際に、様々な家電をコントロールしたりですとか、お風呂が沸きましたみたいなことをロボットが喋ってくれるみたいな世界を目指していきたいなと考えております。

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現在いくつか事例は始めておりまして、LIXIL(リクシル)さんのモデルハウスでは、住宅の中の様々な機器の通知のインターフェースとして、BOCCOを使って頂いたり、あとBOCCOに吹き込んだ子どもの声の様子から、子どものストレス状態をチェックするというような使い方も、実際にモデルハウスでデモして頂いていたりします。

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奈良県で、ユニシスさんとかケイ・オプティコムさんと一緒に高齢者向けの見守りのプラットフォームとして使って頂いております。

あとは、NTT西日本さん、千葉大学のロボットの研究室と一緒に、一人暮らしのお年寄りに実際にロボットを使って頂いて、一人暮らしをしていると、会話が減ってきて、認知機能が落ちてきたりですとか、鬱病になりやすいというのがあるので、ロボットを使って自動で声掛けをしてあげたり、あとは家族のメッセージもそれにプラスして届くというようなサービスの実証実験を行っています。

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2025年にロボットが全ての家庭に1台ある世界を目指す

僕たちはかなりシンプルなロボットを創っているんですけれども、これはすごくトレンドがあると思っていまして、やはり技術的な理由で、2000年前後には、すごく多関節で歩いたりというようなロボットが非常にメインだったんですけれども、だんだんドローンみたいなものだったり、ネットワークのスピードが速くなって、クラウドのサービスがたくさん出てきたことによって、どんどんロボットがコミュニケーション寄りになっていっています。

やはりそういったコミュニケーションをメインにしたロボットを作っていきたいと考えています。

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こういったロボットが必要になる背景としては、共働きの世帯数が増加していて、平日お父さんが子育てをしている時間が平均で10分間しかないというデータがあったり、独居の高齢者が600万人を突破していて、1人で暮らしていると鬱リスクが2.7倍になるですとか、そういったデータが出ているので、そういったところをコミュニケーションロボットがつないでいけるといいんじゃないかな、と思っております。

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今日はですね、僕たちいつも趣味でロボットを創っている人たちだと勘違いされることが多いので、ちょっと皆さんの前で説明をさせて頂く機会を頂けて、すごく有り難く思っています。

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こういったロボットのプラットフォームとして、これから宅配ロッカーの会社さんと、着荷の通知がロボットに届くということでしたり、色んな事業のパートナーをどんどん募集していきたいと思っておりますので、皆さん是非よろしくお願いいたします。今日は有難うございました。

(終)

プレゼンテーション終了後は第一線で活躍する経営者やベンチャーキャピタリストの方々と積極的な質疑応答が行われました。

(コメンテーター 一覧)
株式会社アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 吉松 徹郎 氏
Asia Africa Investments & Consulting Pte.Ltd. 代表取締役/CEO 椿 進 氏
East Ventures Partner 松山 太河 氏
クオンタムバイオシステムズ株式会社 代表取締役社長 CEO 本蔵 俊彦 氏
グーグル株式会社 製品開発本部長 徳生 裕人 氏
株式会社gumi 代表取締役副社長 川本 寛之 氏
グリー株式会社 取締役執行役員 荒木 英士 氏
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長 山岸 広太郎 氏
株式会社SHIFT 代表取締役社長 丹下 大 氏
株式会社スマートエデュケーション 代表取締役社長 池谷 大吾 氏
株式会社ディー・エヌ・エー 執行役員 原田 明典 氏
UBS証券株式会社 マネージングディレクター 武田 純人 氏

新しい産業をリードするトップリーダーが参加するコミュニティ型カンファレンスの特徴を最大限に活かした「カタパルト」は素晴らしい出会いの場となります。ICCカンファレンスではスタートアップのプレゼンテーションの場「カタパルト」の登壇企業を継続的に募集しております。スケジュールなどはぜひ募集ページをご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/藤田 温乃

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