7.日本の民泊市場でAirbnbは独り勝ちするのか? – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

7.日本の民泊市場でAirbnbは独り勝ちするのか?

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「急成長するインバウンド市場のビック・ウェーブに乗り遅れるな!」8回シリーズ(その7)は、事業の展開や人気のAirbnbについて討論します。Airbnbは民泊一強になりえないのか? ぜひ御覧ください。

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ICCカンファレンス KYOTO 2017のプラチナ・スポンサーとして、レノボ・ジャパン株式会社>様に本セッションをサポート頂きました。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2018は2018年9月3日〜6日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


【登壇者情報】
2017年9月5日・6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2017  Session 6D
「急成長するインバウンド/観光/レジャー市場のビック・ウェーブに乗り遅れるな!」Supported by レノボ・ジャパン

(スピーカー)
大西 啓介
株式会社ナビタイムジャパン
代表取締役社長 兼 CEO

加藤 史子
WAmazing株式会社
代表取締役社長

篠塚 孝哉
株式会社Loco Partners
代表取締役社長

山野 智久
アソビュー株式会社
代表取締役社長

(モデレーター)
柴田 啓
株式会社ベンチャーリパブリック
代表取締役社長

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最初の記事
1.急成長するインバウンド市場のビック・ウェーブに乗り遅れるな!

1つ前の記事
6.「ナビタイム」「WAmazing」「Relux」「アソビュー」のマーケティング戦略とは?

本編

柴田 また篠塚さんにお聞きしたいです。去年ここで話したときにイグジット(会社の売却やIPO)の話を聞きました。その際、上場の準備をしているとおっしゃっていました。

それがこの1年間で某テレコム会社さんの傘下に入られましたが、まだ上場の準備はしているのですか。

篠塚 いえ、上場の準備はしていません。去年も上場の準備とは言っていないと思います(笑)

柴田 書き起こしを見てもらえば分かると思います(笑)。

▼昨年、同じくトラベルセッションでご登壇された際の記事から引用▼

柴田 では具体的に、自分にとって理想のイグジットとはどういうものだと思いますか?

篠塚 抽象的な回答になってしまいますが、私はプロダクトを重要視しているので、プロダクトが伸びる仮定で最も良いオプションを選びたいと思っています。

「私が観光庁長官だったら…」トラベル業界の経営者が語る”観光立国プラン”(ICC KYOTO 2016)

▲引用終わり▲

篠塚 すみません、僕が言い訳しているみたいなのですが(笑)

今はKDDIグループのグループファイナンスを駆使して資金調達をできるような状態なので、特に今は上場準備はしていません。

柴田 ちなみに宿以外はやらないのですか。

篠塚 宿以外についてもずっと検討はしています。

柴田 何をするのですか。

篠塚 宿以外というか宿の延長で言うと民泊です。それについてはリリースを出させて頂きました。

柴田 レストランはやらないのですか。

篠塚 レストランやエアラインについても常に検討はしており、いつ参入するかは時期を見計らっています。

柴田 ここで加藤さんに違う質問をしたいのですが、少しプライベートな話を聞いてもいいですか(笑)

テック業界で千葉さん(個人投資家の千葉功太郎氏)とのパワーカップルですが、家でも仕事の話をするのですか。

加藤 非常によくします。大学でSFCに入った時の一年上の先輩が千葉さん(夫)でした。その時、18歳と19歳の時からお付き合いを開始し、25歳と26歳の時に結婚しました。

当時から、よく仕事の話はしていましたね。

柴田 「千葉道場」が家でも続いているという感じですね。

加藤 ずっと続いていますね。(笑)

柴田 それで子供達はスタートアップを目指してプログラミングをやっているのですか。

加藤 子どもたちにとって、投資の仕事などは抽象度がまだ少し高いので、興味があったりなかったりですね。女子なので、ドローンにはあまり興味を持っていません。(笑)継ぎたい会社ある?と聞いたりはしますが。

柴田 世襲ですか。面白いですね。それについて大西さんにも聞きたかったのですが、20年かかってトリッププランニングの会社作ったという話を聞いて、大西さんのビジョンを知りたいと思いました。

特に聞きたいのは、イグジットを考えたことがあるのかどうかです。

大西 ないです。

柴田 では世襲はどうですか。

大西 世襲は、どうでしょうね(笑)

株式会社ナビタイムジャパン 代表取締役社長 兼 CEO 大西 啓介氏

柴田 あまりプライベートなことを聞くと怒られてしまうかもしれませんが、お子さんがいらっしゃると継がせても良いと思うこともあるのでしょうか。

大西 あるかもしれませんが、私自身は親の会社を継いで、社内ベンチャーの中から独立して出てきました。

私の父が社長でした。大学での研究を活かして、大学の研究仲間である今の副社長の菊池とインターネットでの新しい事業を考えることになり、ナビタイムジャパンが始まりました。

ですので、どうなるか分かりませんよね。世襲していても出て行ってしまうかもしれませんし。

柴田 感覚的には100年経営くらいを考えていますか。

大西 100年経営かは分かりませんが、行けるところまでは。

人とモノの移動がある限り続けられるビジネスだと思っています。

移動手段が自動運転になろうができるのかなと思っています。

日本はWinner-take-allのマーケットではない?

柴田 ここで話を変えて民泊の話をしたいです。Airbnb、強いです。世界でも、特に日本でもインバウンドには非常に強いです。

この日本という市場において、5年後はAirbnb一強になっているでしょうか。YesかNoかで教えてください。

加藤 Noです。Airbnbが悪いとかそういうわけではなく、旅行市場とはそのような市場だからです。

私はリクルートの「じゃらんnet」立ち上げメンバーなのですが、当時はJTBさんが非常に強かったです。

人材広告会社が今から参入してかなうわけないと、社内も含めて皆に言われました。

しかし、圧倒的トップのJTBさんのシェアが6%でした。今も、じゃらん、楽天、Booking.com、エクスペディアと皆強いですが80%や90%のシェアを持っているところはありません。そのため、AirBnBが強かったとしても、「一強」という状況にはなりにくいと思っています。

WAmazing株式会社 代表取締役社長 加藤 史子氏

柴田 ちなみに世界のライドシェアの業界は面白いです。例えば僕は今シンガポールにも拠点がありますが、「Uber vs Grab」です。

アメリカは「Uber vs Lyft」です。

Uberがグローバルカンパニーとすると、もう1社ローカルプレイヤーがいるというのが世界の流れになっていますが、民泊も同じようになるのでしょうか。

Airbnb vs ローカルに強い1社、というように。

加藤 3~4社には分散すると思います。

山野 僕も加藤さんと同じ意見でWinner-take-allのマーケットではないというのが、日本
国内では顕著だと思っているので一強にはならないと思いますね。

柴田 でもレッドオーシャンにはなりそうですね。

山野 そうですね。

篠塚 私は、5年というスパンではAirbnbが一強になると思っています。

柴田 でも御社も民泊をやろうとしているのではないのですか。

篠塚 民泊はやりますが、弊社は一流領域で頑張っていこうと思っています。

その理由としては、今すでにグレーか黒か分かりませんがAirbnbが一強だからです。

Airbnbはかなりのシェアを持っていて、どちらかというと中国のCtripに近い状況になるのではないかと僕は思っています。

中国のCtripはOTA(オンライントラベルエージェント)の中で既に7割くらいのシェアを持っています。後から他の事業者が、Airbnbのように参入しても結局プロパティ(家)を持っている側は必ずAirbnbに出すという発想になるはずです。

そうすると在庫が唯一集中して集まるのがAirbnbで、Airbnbだけでもかなり回るようになるはずなので、一強が5年くらい続くのではないかと思います。

そのこぼれた10~20%くらいの部分を各社がシェア争いをするというようなイメージを僕は持っています。

柴田 なるほど。エクスペディアのCEOのダラ・コスロシャヒがUberのCEOになりました。あのニュースは面白かったですね。

どうでしょう。今もし自分がどこかの会社のCEOになれるとしたら、どの会社のCEOになりたいですか。

加藤 私は(中国の)テンセント(Tencent)です。

柴田 テンセントですか、いいですね。

(続)

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続きは 日本人が知らないだけ?訪日外国人観光客が注目する観光資産とは をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/立花 美幸/浅郷 浩子/戸田 秀成

【編集部コメント】

Airbnbが一強になるかどうかでは、意見が割れました。今のところ賛否両論あるAirbnbですが、宿泊施設が足りていないことは確か。日本企業の巻き返しに期待したいです!(浅郷)

続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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