▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
「新シリーズ 世界の偉人伝 (シーズン1) 」全9回シリーズの(その6)は、リバネス丸幸弘さんが登場。タイムリーかつタイムレスな偉人、PCR法の生みの親「キャリー・マリス」を紹介します。現在、世界中で人々を救っているこの発明が生まれた背景とは? ノーベル賞受賞時の抱腹絶倒のエピソードも含め、ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 プレミアム・スポンサーのリブ・コンサルティング様にサポート頂きました。
▼
【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 12E
Nizi Projectから学ぶ採用と人材育成の仕組みとは?
Supported by リブ・コンサルティング
(スピーカー)
石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事
小林 正忠
楽天株式会社
Co-Founder and Chief Well-being Officer
深井 龍之介
株式会社COTEN
代表取締役
丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO
(モデレーター)
井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー
▲
連載を最初から読みたい方はこちら
最初の記事
1. 新シリーズ誕生! 登壇者が選んだ「イチオシ偉人」を語る
1つ前の記事
5. 武力以外すべての仕事を担える「諸葛孔明」は、部下にしたい人物ナンバー1
本編
井上 では、丸さん、お待たせしました。
丸 僕ですか? たぶん僕が最後のほうがいいと思いますが、大丈夫ですか??(笑)
ガラっと変わってしまいますが……?
石川 じゃあ、一度雰囲気を変えましょうか?
丸 では、見てください。「新シリーズ」、まず理系は表紙を作りますから。
皆さん、ちょっと姿勢が良くないですよ!
(一同笑)
まず表紙、「新シリーズ 世界の偉人伝」(シーズン1)丸 幸弘、よろしくお願いいたします。
皆さん、お待たせいたしました! 僕の番が来ましたので、ここから楽しくいきましょうね♪
2020年から急上昇のこのグラフは?
丸 これは何でしょう?
株価ではありません。何でしょうか?
石川 論文の引用ですか?
丸 いえ、見てください。何年に急上昇していますか?
井上 2020年ですね。
丸 さあ、これが分かる人?
井上 コロナですか?
「PCR」のGoogle検索数推移
丸 コロナと言えば何か? キーワードで検索した、皆さん、これですよ。
「PCR」のGoogle検索数推移です。
「PCR」って知っていますか?
石川 PCR検査のね。
丸 本当に知ってる? 今から検証します。
(一同笑)
「PCR」って、何ですか?
小学生でも、今知っていますよね。
「PCR」って、何ですか? 僕は今日攻撃しに来たんですよ。
(一同苦笑い)
これは偉人が考えたものです。
「PCR」とは何か?
石川 急に世界が興味を持ったということですね。
丸 見てください。PCR、PCR、PCR……、これは何ですか?と。
みんな、本当はどういうものかあまり知らないのにに、PCRと連呼しています。
この「PCRとは何か」を、今日は皆さんに知っていただきたいです。
今日ここに来た人はラッキーですよ。
僕が小学生に教えている「PCRとは何か」という話が分かります。
動画が流れますよ。
▶動画はこちら
PCRとは「DNAの配列を増幅させる方法」です。
PCRはDNAのある特定の部分を増やしていくのですが、DNAは二重らせん、らせんは先ほども出てきましたね(Part.4参照)。
ATGC(※) が決まったペアでくっつくことによって、二重らせんの構造になっています。
▶編集注:アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C) 。
それが温度によってはがれたり、きっかけとなるようなプライマーという小さなDNA断片がくっついたりします。
そしてポリメラーゼでチェーン・リアクションが始まって、また解かれて、プライマーで挟まれた部分がどんどん、どんどん増えていって、コロナウイルスのある特定の部位を増やすことによって、コロナウイルスが存在するかどうかが分かるのです。
これが「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション(Polymerase Chain Reaction)」といわれている、「PCR」というものです。
ほら、増えていきました。これを30回やると10億塩基対ができます。
そうすると特定の遺伝子が増えるので、分かります。
この方法は1993年にノーベル化学賞を獲っています。皆さん、知っていますよね!?
あら? シーンとしていますよ? ユーグレナの出雲(充)社長しか、知らないのでしょうか。
(一同笑)
今朝出雲社長にたまたま会って、「今日こんな話をするよ」と言ったら、「ああ、マリス君、最高だね」と言ってくれました。
「ああ、よかった、1人だけ知っていたから大丈夫」と思って(笑)。
丸さんが選んだ偉人は、PCRの生みの親「キャリー・マリス」
丸 今日の偉人はなんと、PCRの生みの親である「キャリー・マリス(1944~2019)」さんです。
見てください。これは目に貝殻を付けているのです。
正忠 お茶目ですね。
丸 お茶目なんですよ。この天才科学者は何がすごいか?
もちろん遺伝子ゲノムの話やPCRの発明だけではありません。
彼がすごいのは、なんとデート中にこのPCRを思いついたのです。
エピソード①デート中にPCRを思いつく
丸 (井上さんに)これは本当の話ですよね?
井上 はい。ドライブ中に。
丸 ルンルンルンと夜ドライブして、彼女は隣で寝ている。けれどもその間も彼は、「DNAをもっともっと研究でできるようにならないと、人間や地球が見えない。そのためには、DNAを扱いやすくしないといけないけれど、今のDNAは小さすぎて見えない、何かこれを見えるようにできないか」と、ずっとデート中に考えているのです。
恋愛中、デート中は熱くなったり、くっついたり、離れたりしていますよね? 皆さん。
(会場に向かって)恋愛していますか? 皆さん。
正忠 そこにつなげるんですね、なるほど(笑)。
丸 いや、そう書いてあるんですから、偉人伝に。
▶参考:マリス博士の奇想天外な人生(ハヤカワ文庫 NF)文庫
やはり恋愛に似ているんじゃないかと。人とゲノムはつながっているんじゃないかと!
石川 ……なるほどね。
丸 本当ですよ! ね、出雲社長、本当ですよね!?
それで何が起きたかというと、くっついたり離れたり、そして増えたり、次の世代が残ったり。
「これだ!」と、デート中にひらめきました。
きっかけがないと、恋愛もスタートしません。
きっかけとなるATGCの並びがピッとくっつくと、わあっと恋愛のように増幅して、また熱くなったり冷めたり、くっついたり離れたり、「これはいける!」と、偉人ですからデート中に思いついてしまうわけです。
エピソード②サーフィン中にノーベル賞受賞の取材対応
丸 そしてなんと、ノーベル賞を獲った時、彼はサーフィンをしていました。
自由なな人ですよね。
それだけではありません。4回結婚しています。
だからPCRみたいなものです。くっついたり離れたり、すごくないですか?
エピソード③授賞式に彼女と前妻・息子を連れて参加
丸 しかもノーベル賞授賞式に、その時の彼女と前妻と息子を連れてきています。
それだけではありません。彼はノーベル賞受賞者の中で最も論文数が少なく、ショボショボの大学出身です。これが偉人ですね。
全然ノーベル賞を獲る気がなかったのでしょうね。
石川 研究じゃなくて、サーフィンしていますからね。
丸 そうです。ノーベル賞の電話が来て、その後に友人からサーフィンに誘われて、取材があるのにとりあえずサーフィンに出かけ、取材陣にサーフィンに行くから来てと言って、取材を受けてこの写真を撮影しました。
後にも先にもないんじゃないですかね? ノーベル賞を受賞して、サーフボードと共に撮影されるという。やばくないですか? これが偉人ですよね。
ごめんなさいね、この後は全然内容がないです。
(一同笑)
(続)
次の記事を読みたい方はこちら
続きは 7. 偉人とは、死してなお世の中にインパクトを与え続けるものである をご覧ください。
▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林弘美
他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
更新情報はFacebookページのフォローをお願い致します。