偉人とは、死してなお世の中にインパクトを与え続けるものである | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

7. 偉人とは、死してなお世の中にインパクトを与え続けるものである

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「新シリーズ 世界の偉人伝 (シーズン1) 」全9回シリーズの(その7)は、引き続きリバネス丸さんが、「死してなお、世の中にインパクトを与え続ける」その最たるものとしてキャリー・マリスの功績と、現在世界に与えている影響を説明します。この発明に対して、対価をまったく受け取っていないというのも驚きです。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 プレミアム・スポンサーのリブ・コンサルティング様にサポート頂きました。


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 12E
Nizi Projectから学ぶ採用と人材育成の仕組みとは?
Supported by リブ・コンサルティング

(スピーカー)

石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

小林 正忠
楽天株式会社
Co-Founder and Chief Well-being Officer

深井 龍之介
株式会社COTEN
代表取締役

丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

(モデレーター)

井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー

新シリーズ 世界の偉人伝 (シーズン1)


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最初の記事
1. 新シリーズ誕生! 登壇者が選んだ「イチオシ偉人」を語る

1つ前の記事
6. リバネス丸さんが選ぶ偉人は、PCR法の生みの親「キャリー・マリス」

本編

ノーベル賞受賞後も、さまざまな研究に取り組む

 普通ノーベル賞を受賞すると、次のノーベル賞を獲りたいと思って、ひたすら自分は天才だからと重圧を感じるのですが、彼はどんどん色々な研究をしていきます。

もともと研究バカなので、ノーベル賞を獲るために生きているのではなく、自分が楽しく生きるために、人類のために、何か分からないことが分かるようになるために、色々なことを研究しました。

僕はこの姿勢がすごく好きです。

そして、この時はまだ偉人ではありません。

今回なぜ僕が「偉人認定」したかですよ!

井上 「認定者」だったんですね(笑)。

死後に世界中がPCRを知るように

 見てください、先ほどの図に戻ります。

この特許が某会社に全部もっていかれるわけです。

マリスが発明したのに、会社の中で発明したので職務発明で1円ももらっていないのです。

▶日本の場合
会社員が仕事上でした発明は、会社との関係においてどのように取り扱われるのでしょうか。また、発明者である会社員にはどのような権利があるのでしょうか。(日本弁理士会 関西会)

天才でしょう?

普通その時点で訴えますが、「まあ、いいか」と言うところが、偉人ナンバーワンです。

なんとPCRは特許切れで、科学者でPCRを知らない人はいない、みんな知っています。

マリス君としては、研究の世界でさらに研究が進むためのツールを開発したから、一般の人は知る必要はないし、使われることはないだろうと思っていました。

そして、2019年の8月に亡くなりました。亡くなってからは、どうです?

キャリー・マリス氏が死去 PCR法でノーベル化学賞(朝日新聞)

みんながPCRを知るようになったのです。

井上 亡くなった後なんですね。

 そう。これで僕は偉人認定をしたんですよ。

石川 ゴッホみたいな話ですね。

死後に脚光 近代美術の巨星・ゴッホ 37年の濃密で激しい人生 (産経新聞)

 リバネスでは小中高の子どもたちに出前実験教室をやっていて、PCRの授業で「マリスは偉人なんだ。彼は生きているけれどね」という話をしていました。

「すごい人なんだ、サーファーなんだ、本当に科学のために研究をして、僕はすごいと思うんだ。ノーベル賞を獲って、特許切れをしていて……」と話していました。

こんなに流行ると思っていませんでしたが、今回コロナの中で僕は、いよいよ偉人認定すべきだと思いましたので、今日皆様にお伝えしたいのは「キャリー・マリスは偉人である」ということです。

偉人は「死してなお、世の中にインパクトを与え続ける」

 つまり偉人とは、「死してなお、世の中にインパクトを与え続ける」のです。

「死してなお」なので、最初に善樹さんがランキングを出しましたが(Part.2参照)、生きている人はだめですよ。

死してなお、「世の中にインパクトを与え続ける」、つまり「増幅する」ということが重要です。

その人の概念や考え方が研究室で留まると思っていたら、死後にそれが世の中にもっと大きなインパクトを与え、それが伝わり続けて時空を超えるというのが、偉人であるということではないかと思います。

今回僕がシーズン1で紹介したのがマリス君で、次回もし僕が呼ばれたら第2弾で認定した誰かを紹介しますので……、あっ、やめよう、また変な誘いを受けると大変だ(笑)。

▶編集注:丸さんはICC KYOTO 2021の当セッションシーズン2にも登壇いただく予定です。

ということで、偉人とはこういう人であると発表させていただきました。ありがとうございました。

正忠 モデレーターの井上さんが、なぜ発表をこの順番にしたのか、今分かりました。

 分かりました?

石川 今それを言っちゃいますか?

正忠 僕は最後は丸さんがいいかなと思ったのですが、このスライドが出てくると、僕にバトンタッチしやすいなと思ったんですね。

井上 ではバトンタッチしましょうか。

違う要素ですが、偉人が生きている間に成功しきって恩恵を受けすぎてしまうと、後々「偉人と言いたくない」という心理があるかもしれないですよね。

諸葛孔明も最終的には負けて、志半ばで倒れたからこそ尊敬されるところがあります(Part.6参照)。

キャリー・マリスさんも、PCRの検索数が増える前に亡くなっています。

マリスがもし存命だったら

 もしマリスが今生きていたら、何を話すのだろう?と思います。

正忠 ご存命だったら、どうだったんでしょうね。

 分かりません。だから何を話すんだろう?と、ずっと想像し続けてしまって。

井上 コロナでもサーフィンはし続けたでしょうね。

 でしょうね。それで捕まっていたんじゃないかな。

(一同笑)

アフリカの奥地まで、みんな今「PCR」と言いますが、そんなに広がると思っていなかったはずですよ。

それはすごく面白いなと。亡くなったので偉人になれたと僕は思っています。

石川 バイオ業界における、それこそ物理でいうアインシュタインみたいな人なんですよ。

 この業界では、確かに、間違いなくそういうレベルの人ですよ。

石川 だから『三国志』と同じように、科学者の偉人を3人並べておけばいいんじゃないですか?

 ノーベル賞を2つ獲った人とか、いっぱいいますよ。

井上 丸さん、1つだけスライドを忘れていますよ。偉人のスライドを。

 ああ、それはいいですよ。

「これは僕です」と言いたかったんですね。

(一同笑)

出雲(充)社長に、「丸さんが偉人だと最後に言ってくれ」と言われたので、僕が死んだ時は、出雲社長が「あいつは偉人だった」と壇上で言ってくださいね。

ということで、ありがとうございます。

井上 ありがとうございます。では正忠さん、締めでよろしくお願いします。

(続)

次の記事を読みたい方はこちら

続きは 8. 楽天共同創業者 小林正忠さんが選んだ偉人「福沢諭吉」の功績をどれだけ知っていますか? をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林弘美

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