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1. 新シリーズ誕生! 登壇者が選んだ「イチオシ偉人」を語る

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COTEN深井 龍之介さんの提案により誕生した「新シリーズ 世界の偉人伝 (シーズン1) 」。全9回シリーズの(その1)は、石川 善樹さん、楽天の小林 正忠さん、深井さん、リバネス丸 幸弘さんが偉人の定義から議論を始めます。石川さんが偉人を選ぶときに参考にした指標による、世界の偉人ナンバーワンとは? ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 プレミアム・スポンサーのリブ・コンサルティング様にサポート頂きました。


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 12E
Nizi Projectから学ぶ採用と人材育成の仕組みとは?
Supported by リブ・コンサルティング

(スピーカー)

石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

小林 正忠
楽天株式会社
Co-Founder and Chief Well-being Officer

深井 龍之介
株式会社COTEN
代表取締役

丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

(モデレーター)

井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー

新シリーズ 世界の偉人伝 (シーズン1)


本編

井上 真吾さん(以下、井上) セッション12ということで、ICCサミットも2日目、かなり終盤戦ですが、この会場に来ていただいている方は、よっぽどの歴史好きか、ビジネストークに疲れてカジュアルな話題を聞きたい方かなと思います(笑)。


井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー

東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。ボストン・コンサルティング・グループ、Apple Japanを経て、ベイン・アンド・カンパニーに参画。ベイン東京オフィスの通信・ハイテク・デジタルプラクティスのコアメンバー。15年以上にわたり様々な業界・企業の戦略コンサルティング活動に携わっている。Apple Japanでは、法人部門にて戦略アライアンスを担当。ICCでは、立ち上げ当初から関わり、多くのセッションにてモデレーターを担当。

テーマは「世界の偉人伝」です。

COTENの深井さんが(小林)雅さんと話して、面白そうなのでやろうということになりましたが、実は(シーズン1)と付いています。

石川 善樹さん(以下、石川) まだ始まってもいないのに(笑)。

井上 そうなんです(笑)。

続くことを大前提にしたセッション名の付け方ですが、今回でコケるとシーズン1だけになってしまうので責任重大です。

ただ定番シリーズ化する匂いはプンプンしますね。

石川 偉人はたくさんいますから、そこから学ぶこともあるだろうということでしょうね。

小林 正忠さん(以下、正忠)(会場のユーグレナ出雲 充社長に向かって)黄緑色のネクタイをしている方も、もはや偉人のリストに入る方ですからね。

石川 もう入っている方ですよね(笑)。

丸 幸弘さん(以下、丸) 今流行りのサステナブルビジネスをやっている方ですからね(笑)。

4人の登壇者たちが選んだ「偉人」は

井上 今日はここにICCが誇る知識人の皆さんをお招きしたので、ぜひ色々なうんちくも含めた、偉人についてのお話を伺えるかなと思っています。

今日取り上げるのは、この偉人たちです。

スピーカーの方それぞれに、偉人を一名選んでくださいとお願いしたので、全く統一感がありませんが(笑)、それぞれの偉人の話から最終的には何かしらICC、あるいは来ていただいている方にとっての示唆につなげられればいいかなと思います。

順番に自分が選んだ偉人についてプレゼンをしていただいて、質問し合う形式で進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

スピーカー一同 よろしくお願いします。

井上 挙げていただいたのは、松尾芭蕉(1644~1694)、諸葛孔明(181~234)、キャリー・マリス(1944~2019)、福沢諭吉(1835~1901)ですね。

石川 今生きている方でも別にいいわけですよね? ムハマド・ユヌスさんも立派な偉人じゃないですか?

たまたま今回は、このラインナップになったということですよね?

存命中は偉人と呼べない?

 でも偉人の定義としては、やはり故人ですよね。


丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了、博士(農学)。大学院在学中に理工系学生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。ユーグレナなど多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わるイノベーター。リアルテックファンドの共同代表も務める。

亡くなった後にも世の中にインパクトを与え続け、人生観などを大きく増幅させた人のことを、僕は偉人だと思っています。

だから「感覚や感性が時空を超えた人」を僕は偉人と定義していますので、いやあ、(キャリー・)マリスはすごいですよ。

(一同笑)

(会場に向かって)皆さん、知っているでしょう? マリスのことを。

マリスのことを知らなかったら、今日この部屋から出て行ったほうがいいと思いますね。

(一同笑)

知っていますよね? 大丈夫ですよね……?

正忠 知っているのは、出雲さんと(リバネスの井上)浄さんぐらいなのでは?

 知っていますよね? 知らなかったら本当に今日、やばいですよ。

井上 だから今日解説をしていただくわけなので(笑)。

 解説しなくてもみんな知っていますよ、きっと。他は有名すぎますよね。

もう増幅されてしまっているから、当たり前になっていて、小学生でも全員知っていますよ。

これを持ってくる時点でダメですね。

(一同笑)

井上 「知る人ぞ知る偉人」コンテストではないので(笑)。

石川 競い合うものだったんですか?(笑)

 だって、聞いている人でも「知っていますよ、私が解説しますよ」という人が30人ぐらいいますよ、今。会場に今30人ぐらいしかいないので、全員(笑)。

井上 「知っていますよ」を上回る、とっておきのネタが来るのではないかと思います。

それでは、偉人とは何かという定義を含めて、善樹さん、トップバッターをお願いします。

石川 はい。分かりました。

石川さんが選んだ偉人は、日本が世界に誇る俳人「松尾芭蕉」

石川 「日本が世界に誇る偉人」ということで、「松尾芭蕉」(1644~1694)を選ばせていただきました。


石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

予防医学研究者、博士(医学)。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念工学など。近著は、『フルライフ』(NewsPicks Publishing)『考え続ける力』(ちくま新書)など。

僕は偉人を選ぶにあたって、参考にしたものがあります。

「ニュートンとアインシュタインは、どちらがより偉大だったのか?」という素朴な問いがあります。

正忠 考えたこともないですけれどね。

石川 この問いは、普通に議論するとキリがないんです。どちらも素晴らしいから。

これを定量化しようと考えた人がセザー・ヒダルゴ先生で、「Historical Popularity Index(HPI) 」という指標を作りました。

式自体はこういうもので、すごくシンプルです。

 美しいですね。

(一同笑)

「人物の偉大さ」をWikipediaのデータを使い定量化

石川 一見難しそうですが、簡単なんです。Wikipediaのデータを使っています。

Wikipediaのデータから、2つのデータを抜き出しています。

まず、その人物のページが「何カ国語に訳されたか」です。

たくさんの言語に訳されているということは、それだけユニバーサルな影響力があるということです。

もう1つが、その人物のページが「何回見られているか」です。

そのシンプルな2つのデータで、計算してみました。

アインシュタインはHPIというインデックスが、Wikipediaで166言語に訳されて、2008年からトータル9,000万回近く見られています。

166言語に訳されているアインシュタインに対して、ニュートンは191言語です。

アインシュタインと比較すると、言語数は多く、見られている回数はちょっと少ないのです。

HPIで比較すると、アインシュタインは30.21、ニュートンは30.29なので、すごく微妙な差ですが、ニュートンのほうがちょっと勝っています。

グローバルの偉人ランキング

井上 でもニュートンは1位ではないんですね。

石川 そうなんです。

正忠 ニュートンが22位で、アインシュタインが23位です。

 1位はマリスだろうなあ。

石川 見てみますか?(笑)

これはグローバルランキングです。

仮にWikipediaの先ほどのデータを偉人度・偉大度だとすると、3位に現れるのが「キリスト」です。

深井 龍之介さん(以下、深井) 3位でキリスト?

石川 出てくるのが結構早いですよね。

それにしてもすごいです。およそ30歳から布教を開始して、33歳くらいで亡くなっているので、数年間の活動で3位になっているのです。ちなみに「ブッダ」は確か25位ぐらいでした。

2位が「プラトン」です。

深井 へえ!

石川 そして1位ですが、Wikipediaで最もポピュラーな、偉大な人は「万学の祖」と言われた「アリストテレス」です。

これは世界から偉大だと思われている、グローバルのランキングでした。

では日本人はどうでしょうか?

(続)

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続きは 2. 石川 善樹さんが紹介する日本の偉人1位「松尾 芭蕉」はなぜ偉大なのか をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林弘美

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