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【速報】商品×体験×ビジョンでお酢と地域の未来をつくる「飯尾醸造」がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2023)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2023」(2023年9月4日〜9月7日開催)、9月6日に「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」 Sponsored by J.フロント リテイリングが開催されました。

第一線で活躍する審査員が注視する中、8社のものづくり企業が各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、商品×体験×ビジョンでお酢と地域の未来をつくる「飯尾醸造」が優勝いたしました!

優勝:商品×体験×ビジョンでお酢と地域の未来をつくる「飯尾醸造」

50年前より、地元で無農薬栽培した米から清酒を醸し、富士酢を造る株式会社飯尾醸造は2023年で創業130年。日本における「食の安全のパイオニア」として国内外から知られており、世界各国のトップシェフからの信頼も厚い。15年前からは、ユーザーとの農作体験によって里山の景観を守り、現在は古民家を再生した飲食店の運営による地域活性にも取り組んでいる。その背景には「モテるお酢屋。」と唱う経営理念があり、社会性と経済性のバランスを重視した経営手法も注目を集めている。現在は、その想いやノウハウを活かして、地元や全国の伝統食品事業者のサポートにも取り組んでいる。


飯尾 彰浩
飯尾醸造 五代目当主
江戸前シャリ研究所 所長
HP

1975年京都府宮津市生まれ。 2000年、大学院にて醸造学を修めたのち、大手飲料メーカーにて営業教育、マーケティングに従事。 2004年より飯尾醸造に入社後は伝統的な酢造りを学びつつ、R&D、ブランド戦略、マーケティングなど経営全般を担う。 2013年に五代目就任後、経営理念を「モテるお酢屋。」と定める 2017年、街の活性化を目的に、築120年の町家を取得・改修して直営イタリアンレストランacetoを開業。同時に離れの蔵をカウンター6席の鮨店へ。現在は、鮨割烹「西入る」として営業中。 2018年より江戸前シャリ研究所所長として、世界シャリサミットを主催している。全国各地はもちろん、世界中の江戸前鮨職人にとって技術共有と交流の場をつくっている。 2021年より、海の京都DMO「食の総合プロデューサー」として、地元の食品事業者のサポートも行っている。

結果速報

ICCサミット KYOTO 2023 「クラフテッド・カタパルト」優勝は、商品×体験×ビジョンでお酢と地域の未来をつくる「飯尾醸造」(得点:42点)でした!

第2位は、日本の里山に眠る可食植物の価値を発見する「日本草木研究所(山伏)」(得点: 38点)でした。 

第3位は、地元の職人たちとのタッグで下駄を世界に「リゲッタ」(得点: 30点)でした。 

当日の中継映像もぜひご覧ください。

2位以下の登壇サービス・プロダクト一覧

第2位:日本の里山に眠る可食植物の価値を発見する「日本草木研究所(山伏)」

日本の里山に眠る森林資源をおいしく活用するブランド「日本草木研究所」は、合同会社山伏が2021年に設立。山に生える可食植物の価値を見直し、独自の植物買取リストの作成から、「相棒山制度」というサプライチェーン構築によって、レストラン等への原料卸業から草木酒等の自社製品の製造まで行う。卸先は日本有数の高級ホテルをはじめ、海外にも広がる。森林資源の高価格買取により、林業従事者への新しい副業の育成も目指す。


古谷 知華
日本草木研究所(山伏) 創業者
HP | X(旧Twitter)古谷知華 | 日本草木研究所/日本草木研究所

1992年東京都生まれ。食育家庭に育ち食への異常な興味を抱く。2015年東京大学工学部建築学科卒業後、ブランディングを専門に企業の新規事業や商品開発のコンサルを行う。2021年に「日本草木研究所」創業。2023年ForbesのNEXT100の企業選出。

第3位:地元の職人たちとのタッグで下駄を世界に「リゲッタ」

リゲッタは1968年に大阪市生野区に創業。地場産業であるサンダル製造の技術を発展させ、機能性豊かなリゲッタというサンダルを2005年に開発(下駄をもう一度というコンセプトでRe:getA)。雑誌やテレビのBtoB通信販売を中心に、これまでに930万足生産してきている。日本では直営店を4店舗、パートナーショップを6店舗運営。海外では10カ国で販売されており、海外店舗の合計数は30店舗になる。生産地の生野区は分業体制で靴づくりがされており、裁断、ミシン、底付けなど専門分野に分かれている中を軽トラックにパーツを積み込み運搬させながら製品を完成させていき、地元の職人たちとタッグを組みながら生産するのが昔からの特徴である。toB : toC比率は70:30で、OEMは受けずに完全オリジナルで企画販売している。


高本 泰朗
リゲッタ
代表取締役社長
HP | X(旧Twitter)

1975年生。大阪市生野区出身。 高校卒業後、専門学校と神戸長田で靴の製造工程、デザインを4年間学び家業に戻る。紆余曲折ありながらも下請け業から自立してメーカーになり、2005年にリゲッタブランドを立ち上げる。2011年に事業を承継し代表取締役に。toB70%、toC30%の割合で製造、卸、販売をしており年商は平均15億円程度。国内は直営店とパートナーショップを合わせて約10店舗展開。2012年にラスベガスで展示会を開いたことがきっかけになり、現在は10か国でリゲッタブランドを展開している。生まれ育った生野区で履物作りにより地域活性化にも尽力しており、地域とも包括連携協定を結んでいる。2017年なにわの名工、2018年大阪テクノマスターに認定。2019年に新ブランドでグッドデザイン賞を受賞。既存製品では4商品が大阪製を受賞している。社員全員で1年以上かけて作成した経営理念「楽しく歩く人をふやす」を常に共有している。

世界で愛される、入手困難な幻のつめ切り「諏訪田製作所」

諏訪田製作所は、新潟県三条市にてつめ切りやステーキナイフなど、刃物を中心とした道具を製造、販売しているメーカー。主力商品のつめ切りは、約1万円という高価格ながら品質の高さにより世界中のサロンなどで愛用されており、入手困難な幻のつめ切りと言われている。また、工場をガラス張りにして一般公開するオープンファクトリーの先駆者としても知られており、職人の手仕事を見るために年間約4万人もの来場者が工場を訪れている。


水沼 樹
諏訪田製作所
HP | X(旧Twitter)

つめ切りの製造販売などを中核に、工場のオープンファクトリー化、ロンドンやベルギーに直営店を構えるなど、革新的な取り組みを続ける諏訪田製作所にて国内外のセールス / プロジェクトディレクション を担当。 排材を活用したアート製作PJや、Makuake PJなど挑戦的なプロジェクトを行う。 趣味はスキーとサーフィン。

唯一無二の編立技術でBtoCも展開「丸和ニット」

丸和ニットは昭和9年の創業より約90年、ニット(丸編み)生地の生産一筋で技術を磨いてきた。1990年代後半の繊維業界で、生地の生産が海外へシフトしていくなか危機感を感じ、日本製ニット生地としての独自性を模索。結果「バランサーキュラー」という世界的にも類を見ない編成方法のニット生地を確立させた。それは、ニット生地でありながら全ての編み目にタテ糸も編み込むという唯一無二の編立技術によるもの。近年はそのバランサーキュラーの編地を活用した自社アパレルブランド「Bebrain(ビブレイン)」をBtoC事業としても展開中。経済産業大臣賞など複数の賞を受賞。


辻 雄策
丸和ニット
代表取締役社長
HP | X(旧Twitter)

1978年、丸編みニット産地の和歌山市で当時、丸和ニット株式会社2代目であった祖父の長男の長男として生まれる。2000年地元の和歌山大学経済学部卒。2000年青山商事株式会社入社。3代目である父の誘いで2002年、家業である丸和ニット株式会社へ入社。工場現場見習い期間を1年を経て、自社のBtoB生地販売の営業を10年経験、自社の独自編立技術による編地「Balancircular(バランサーキュラー)」の販売に力を注ぐ。2014年より総務に籍を置き、2016年に営業担当の従弟とバランサーキュラーの特長を自分達で伝えるためにファクトリーブランド「Bebrain(ビブレイン)」を立ち上げ、アパレル製品事業をBtoC向けに展開を開始。2019年11月に代表取締役社長就任。

食の中小企業の後継者不在や課題をグループ化で解決する「マルヨシ」

マルヨシは地方の「後継者不在」という課題を解決するために、食(主に水産業)という分野において小さな企業をM&Aしていくことでグループ化を進めている企業。地方にある小さな企業の中でも非常に良い製品を持った企業は数多く存在するが、後継者がいないという理由だけで廃業する企業もまた多くある。これらの中小企業には財務面、マーケティング、営業面など、必ずどこかに課題が存在するため、これらの課題をグループに加入してもらうことで補い合い、解決できるような仕組みを整え、地方の中小企業が永く新しい形で存在できるようなグループ作りを目指している。


吉塚 二朗
マルヨシ
代表取締役
HP | X(旧Twitter)

㈱マルヨシ代表取締役。大学卒業後㈱ニコンにて海外事業に従事。欧州駐在の後、家業である水産卸の会社を承継、赤字続きだった会社を代表就任後2年で軌道修正。「中小企業の新しいカタチをつくる」をミッションに、事業承継問題という社会課題を解決すべく、周囲の後継者不在の企業を引継ぎ現在グループ4社。2018年MBA取得(グロービス経営大学院)。

コロナ禍で、新規事業と60年ぶりのウイスキー事業を立ち上げ「明利酒類」

明利酒類は江戸時代の安政年間創業。清酒、梅酒、焼酎、ジン、ウォッカなどあらゆる酒類を製造する総合酒類メーカー。日本酒の味わいを決める酵母を自社で独自に開発・培養し、全国240社の酒蔵に、原料アルコールと共に販売するBtoBビジネスも行う。2020年、コロナ禍で経営危機に瀕するが、その後連続的に新規事業を立ち上げ、医薬部外品の新工場を建築し「MEIRIの除菌」「MEIRIの消毒」の開発、プレミアム日本酒「雨下uka」の開発、60年ぶりのウイスキー事業立ち上げ、VTuberなどグローバルなIPとのコラボ―ションを行う。


加藤 喬大
明利酒類
常務取締役
HP | X(旧Twitter)明利酒類(株)/加藤喬大/明利酒類/雨下uka

14年博報堂入社。消費財、飲料メーカーのマーケティング業務に従事。 2020年4月、コロナ禍の緊急事態宣言の際に、前職の退職を決断し、家業の酒蔵に戻る。 売上が半減し、経営危機の最中、医薬部外品事業を立ち上げ、なんとかコロナ禍を凌ぐ。 現在、構想3年かけてつくるプレミアム日本酒「雨下uka」の発売、更にクラフトウイスキー事業を立ち上げ、総合アルコールカンパニーとして、アルコールに関わる様々な新規事業に取り組む。

日本の地域の風景をクラフトフレグランスで表現する「CARTA」

日本のクラフトフレグランス会社CARTA(カルタ)は、2022年設立。日本の地域の風景を“香り”で表現し、地場の産業をつくり、地域のアイデンティティをつくる。現在展開しているプロダクトのルーツは奄美大島群の珊瑚でできた島、喜界島。この島の在来柑橘を生産者から直接仕入れ、クラフトマンシップあふれるオリジナルブレンドのエッセンシャルオイルを展開。升の形状をした佐賀県嬉野の肥前吉田焼の器の中に、島の珊瑚を入れた珊瑚ディフューザーを開発し、エッセンシャルオイルをこれに垂らして、空間に香りを広げて楽しむ。売上の一部は珊瑚の保全活動に寄付。日本全国の地域の特産品から香り産業をつくり、地域の活性化を目指す。


矢田部 美里
CARTA
代表取締役
HP | STARTUP DB

株式会社CARTA代表取締役。東京都出身。幼少期を米国ロサンゼルで過ごす。慶應義塾大学大学院卒。新卒でDeNAに入社。ゲーム事業部、人事総務部に従事。人事総務部では子会社のオフィス構築に携わり、空間づくりに興味を持つ。後リクルートに転職し、新規事業の立ち上げに携わる。2018年に当時の夫の仕事の関係で、人口5万人の宮崎県日南市に移住。民間人登用の市役所非常勤職に着任する。空き家対策や古民家再生など、地域のまちづくりに携わり、地域の人が自分のまちを再評価する体験をする。2022年に日本のクラフトフレグランス会社CARTAを福岡で創業。単なる香りの会社ではなく、まちづくりをしていくことを決意。日本の地域を訪れ、その土地の文化や風習を作った“香り”をつくることで、失われつつある日本の情景を次世代に繋ぎ、地域のアイデンティティをつくることを目指す。

表彰式

(終)

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編集チーム:小林 雅/西原 大智/浅郷 浩子/原口史帆/古川 琢郎

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