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ICC サミット KYOTO 2018で開催した、ブルーボトルコーヒーのカッピング体験。参加いただいた方々から大変好評をいただいた内容は先日お伝えしたレポートのとおりですが、三星毛糸の岩田真吾さんが、一緒に働く仲間とも共有したいと、中目黒カフェでカッピング体験を開催。その模様を見学してきましたので、レポートしたいと思います!
▶2019年2月18-21日に開催する ICCサミット FUKUOKA 2019の運営スタッフを募集しています。詳細はぜひ下記リンクからご覧ください。
【ともに学び、ともに産業を創る。】ICCサミット FUKUOKA 2019 運営チーム募集
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2019は2019年2月18〜21日 福岡開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
中目黒のカフェでカッピング体験
この日、集まったのは、三星グループの社員の方々、および取引先のテーラーさんや、来年春に入社予定のフレッシュなお二人。岩田さんを含めて合計8名が参加です。
京都の開催では、店舗の開店時間とカンファレンスの開始時間を見て、特別にショートバージョンだったのですが、今回はフルバージョン。最後のQ&Aや感想も含め1時間程度になりました。
ブルーボトルコーヒーのリードバリスタ戸塚さんの説明を真剣に聞く
今回試したコーヒーは5種類。お湯を注ぐ前の乾いた豆の香り(フレグランス)を嗅ぐ、お湯を注いだあとの香り(アロマ)を嗅いで違いや印象を感じる、上に浮かんだ泡(クラスト)を取り除くというプロセスが増えていました。
三星チームは、さすがファッションに関わる方々なだけあって、みなさんスタイリッシュないでたちが素敵です。
5種類のコーヒー豆のフレグランスを嗅いだあとは、お湯を注いで香りの変化を確かめます。店内がいい香りに包まれました。
皆さんのリアクションを見ていると、乾いた状態との匂いの変化に気づいた様子です。体を傾けて嗅ぐ姿勢が面白いと、そのポーズで岩田さんが集合写真を提案しました。下がその様子です。
このあたりから、和やかな雰囲気になってきました。どう振る舞っていいかと緊張していた来春入社予定のふたりも、笑顔を見せています。
来春入社予定のふたり。手に持つスプーン2本でクラスト(泡のように見えるもの)を取り除きます
クラストを除く前と除いた後
そのあとは、京都のときと同じく、用意されたスプーンでコーヒーをすすり、各コーヒー豆の味の違いを自分で確かめていき、最後には自分の好きな豆やその理由を発表するという流れです。
初めての体験に戸惑うみなさんを、ブルーボトルコーヒーのスタッフの方々と岩田さんが明るくリード。社内でのリーダーシップが垣間見られる感じです。
一度すすってみて、よくわからなかったところには再び戻って考えてみたり、バリスタの方には及ばないけれど、プロっぽい音が出せるようになってきた人も出てきました。自然と会話が増えてきています。
感想を書くシートも、最初は何を書けばいいのかわからないという感じでしたが、かなり書き込まれてきています。最後は5種類の豆のうちどの味が好きだったかを発表です。
「『せーの!』で一番好きな味を指さしてみよう!」と岩田さん。
好みの意見は分かれましたが、なぜそれが好きなのか、カッピング体験をしてみて何を感じたのか、お互いの考えを知りたいという雰囲気になっていました。
バリスタの方も含め最後に集合で記念撮影のあと、わずかな時間で参加したおふたりの感想を聞きました。来春入社予定の新卒の女性です。
「9月に卒業したので、来年4月の入社まではアルバイトとして会社で働く予定です。今日はこういうことをするとは想像つかなかったので、面白かったです!」
スーツ姿が決まっているテイラーラインの澁川さん。
「テーラーメードの仕立て屋を営んでいます。生地を仕入れるときに、触って厚みや手触り、なめらかさをみるのですが、味覚とすごく共通すると思い、自分自身の気付きがたくさんありました。
コーヒーを選ぶのも、生地を選ぶのも似ていました。生地では、繊維の細さが違っても、糸の太さは同じなど微妙な違いがあります。それを味でも探ろうとしたり、フルーティーと苦い系は、生地でいうところの、ざっくり織りとなめらか織りくらい違うとか。とても楽しかったですし、自分の仕事とリンクするところが多くて感動しました」
上質な体験が会社のパワーアップになる
カッピング体験を終えた岩田さんに、今回の企画の意図を改めてお聞きしました。
「カッピングを京都で体験して、とても上質な体験だなと思ったのです。経営者は比較的、そういうことに触れる機会が多いのですが、スタッフは目の前の仕事に集中しがちになるし、機会がない。それを社員に提供することが、会社の底力やパワーアップになると考え、これをやろうと思いました。
もう一点、僕たちは素材屋ですが、素材のよさをどうやって伝えようかなと悩んでいました。布を触る、服を着ることを、今はインスタグラムなど、とても目に頼っています。僕たちが今思っているのは、布を触る、体感することをお客さんにどう伝えていくかということ。
同じ1万円の服でも、価値を知る前の1万円と、知ったあとの1万円では、価値が全然違うと思います。作る側としてもお客さんが本当に楽しんでくれたらうれしいし、お客さんにとっても価値が上がるからいいじゃないですか。そういう伝え方をしないといけないなと思っています。
先日のICC サミット KYOTO 2018のカタパルトパークでは、5つの見た目が同じ生地の触感体験を展示しました。そしてブルーボトルコーヒーへ行ってカッピングを体験して、まさにこれだと合致したのです。これはみんなで体験しようと思いました」
一見、同じものに思われるけれども、ひとつひとつの差を自分で感じ取り、それを違いとして説明できる、その感覚の大切さを共有したいという思いが込められていたようです。ちなみに岩田さんは、澁川さんのコメントはまったく聞いていません。見事にその意図が伝わったということでしょう。
三星毛糸のショールームを見学
その後は、代官山にある三星毛糸のショールーム型店舗「Mitsuboshi 1887」を訪問、店内を見せていただきました。以前は商談用のスペースだったものを、CAMPFIREで資金を集めてリノベーションしたそうです。
店内では工場の雰囲気が残るさまざまなモチーフを見つけることができます。
マネキンの背後にあるのは、さまざまな色の糸が巻かれた機織り機のシャトル(織機の横糸を入れるボビン)を活用したハンガー
頭上にあるのは生地を折りたたむための機械。「幅は1.5m以上。布ってこんなに大きいのかと感じてほしくて」
ここでは洋服の採寸を行ったり、一部商品を購入することができます。生地のサンプルやシャツ、ストールのサンプルも手にとって確かめることができます。
生地の製造過程で出る余り糸をデザインとして使ったテーブルトップ
こじんまりとしていますが、クラフトマンシップに溢れた店内です。平日は予約制、土日祝日の11時~19時のオープンとのことなので、代官山にお越しの際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
一足先にブルーボトルコーヒーを出た私たちに続いて、社員の方々が続々オフィスに到着してきました。これからカッピング体験の感想を話し合うとのことでしたが、後日、この日がキックオフ・ミーティングであり、内定式であったことを知りました。
ICCサミットでの出会いがきっかけとなり、社内の研修などに展開いただいたこと、私たちも大変うれしく思います。三星毛糸の皆さま、ブルーボトルコーヒーの皆さま、取材にご協力いただきましてどうもありがとうございました。以上、現場から浅郷がお送りしました。
▶法人のカッピング体験お問い合わせ窓口はこちら(担当:日置):
japan_event@bluebottlecoffee.com
▶”ICC朝活”として、今後早朝のブルーボトルコーヒーカッピング体験を開催する予定です。詳細は追ってご案内いたします。前回抽選に漏れてしまった方、新しく興味を持たれた方、ぜひふるってご参加ください。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/北原 透子/戸田 秀成
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