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舞台は『バチェロレッテ』から「カタパルト」へ! ミラーフィット黄 皓さん「ベンチャー企業の経営者になったと思えた2日間」【ICC FUKUOKA 2021レポート】

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2月15日〜2月18日の4日間にわたって開催されたICCサミット FUKUOKA 2021。その開催レポートを連続シリーズでお届けします。今回は、「スタートアップ・カタパルト」とDAY2のプレゼン企画「次世代 健康サービス特集」に登壇したミラーフィット黄 皓さんにフォーカス。緊張の初ピッチコンテスト登壇と、リラックスした2度めのプレゼンの様子を追いました。ぜひご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。


DAY1、スタートアップ・カタパルト

登壇前に、ミラーデバイスの設置について打ち合わせ

今回、ICCサミットにミラーフィット黄 皓(こう こう)さんが参加することになったいきさつは、彼の言葉によるとこうである。

「Facebook上で(ICC)小林さんが、『ミラーフィットの黄って人を誰か知らないか?』ということで質問を投稿して、知り合いのベンチャーの経営者の方から、『声がかかっているから、すぐ連絡して!』ということで、連絡を差し上げて参加が決まりました。

ベンチャー界隈では知識もつながりも無い私にとっては非常に有難いお誘いだったので、もう二つ返事でというか、ぜひよろしくお願いしますという感じで、回答させていただきました」

スタートアップ・カタパルト登壇の様子

婚活リアリティ番組『バチェロレッテ』への参加で知名度を上げた黄さんは、番組出演前から経営者だった。中国にある父親の会社を経営する傍ら、自らもパーソナルジムKARADA BESTAなどを運営するRILISIST株式会社を経営している。加えて2020年11月に、今回プレゼンしたミラーデバイスのサービスを立ち上げた。

『バチェロレッテ』を楽しんで観ていた小林が、黄さんが経営者であることを知り、たまたま日経新聞電子版の記事を読むとこれは面白そうだということになった。早速アポを取ってオフィスを訪問し、話を聞いてデバイスを使ってみた小林は、スタートアップ・カタパルトへの登壇を打診したというわけである。

初ピッチのスタートアップ・カタパルトでは残念ながら無冠に

「スタートアップ・カタパルト」のプレゼンでは、少し緊張の様子も見えたものの、堂々とした語り口はさすがで、何より目を引くオーラがあった。ここでは残念ながら無冠に終わったものの、7分間では伝えきれない事業への想いをしっかり伝えきったのが、翌日のランチョンセッションである。

▶プレゼンの書き起こし記事はこちら
自宅フィットネスの課題を解決し、豊富なコンテンツを“鏡”で提供する「ミラーフィット」(ICC FUKUOKA 2021)

DAY2はランチョンセッションに登壇

DAY2の【ランチョン・セッション】 プレゼン企画「次世代 健康サービス特集」では、黄さんとともに、メタジェンの福田 真嗣さんが登壇。いつもながらユーモラスにかつ真剣に、研究の”便”益を語っている。ランチを食べながら聴講するセッションだがお構いなしだ。

▶山形鶴岡市のオフィス訪問記
腸内デザインで病気ゼロ社会を目指す!山形県鶴岡市のバイオベンチャー企業「メタジェン」を訪問しました!

株式会社メタジェン 代表取締役社長CEO 福田 真嗣 さん

福田さんは会場を笑わせながらも「茶色い宝石」(5年越しで商標を取得したそうだ)である便が難病を治癒したり、世界の健康を目指せる可能性をたっぷりと語り、世界で注目が高まってきていることから、ブルーでもレッドでもない、ブラウンオーシャンへの大航海時代の到来を宣言した。

ミラーフィットを体験

続いて黄さんが登壇。プレゼンの内容は基本的に前日と同じものの、リラックスした表情で、前日とは違う内容を聞いているように思えるほどだ。時間は5分長いため、最後にミラーデバイスのデモンストレーションが披露された。

実はここで、ICCのスタッフがデモを行うことになっていたが、デバイスにすっかり興味を持ったメタジェンの福田さんが急きょ体験してみることになった。

黄さんが選んだトレーニングを体験する福田さん

鏡に映るトレーナーの指示通りに自分もエクササイズを行うのだが、これがなかなか難しいようだ。見た目には簡単そうな動きでも、福田さんの息が上がってきている。

このミラーは「未来のライフスタイルをサポートするデバイス」という位置づけで、将来的にファッションやエンタメ、遠隔治療といったライフスタイル全般にわたる連携を見込んでいる。眺めるよりも、体験してみるのが一番魅力が伝わるようで、福田さんの熱演もあって、会場前方にはミラーを見たいという人が集まった。

メタジェン福田さんに声援を送る

ミラーフィットにはデバイスを開発するメンバーがいて、スポーツジム経営のノウハウがある黄さんとプロダクトを作り上げてきた。そのデバイスが実際に楽しんで使われているのを見て、黄さんの表情も一層柔らかくなった。

「ようやくベンチャー企業の経営者になったな」と思えた

登壇を終えたあと、黄さんにICC初参加の感想を聞いた。

黄さん「初めて参加するピッチ大会だったので、初日は相当緊張して、時間も短かったので結構あたふたした記憶があったのですが、今日は昨日の反省も生かしながら、自分の想いをちゃんと伝えられたので、非常にいい経験をさせていただいたなと思っています。

そもそも私は100パーセント自己資本の事業しかやってこなくて、今回初めてベンチャーという形でエクイティ調達をしてやっていますので、一つひとつすべてが勉強ですし、楽しいですね」

展示ブースでKOBASHI HOLDINGS小橋 正次郎さんにミラーデバイスを紹介

会期中の夜に行われた、ニッチなテーマを語り合い、専門家に相談できる「Co-Creation Night」の企画では、「凄腕VC/エンジェル投資家のメンタリングの部屋」で、相当突っ込んだ議論を交わしていたと後で聞いた。黄さんは初体験の環境でも動じず、経営者として尖っていると同時に視野の広さや吸収力がある。

黄さん「どれだけいい事業をやっていても、それを知ってもらう機会が無ければ発展はしづらいですよね。ICCは、人のつながりをすごく大事にしているイベントだと思います。

私の場合はもともとメディアで、ある程度認知度があったので進めやすかったのですが、今回ベンチャー界隈、VCさんや投資家に認知をしてもらって、ピッチが終わった後も色々な方に声をかけていただきました。協業やご出資の可能性についてお話をいただけるというのは、それだけで有難い機会でした」

大手商社勤務を経て、家族の会社の経営、自身で多角的な事業を進めている黄さんにとって、このICC初参加の2日間は、また一つの区切りとなる体験だったようだ。

黄さん「この2日間、自分にとって本当に『ようやくベンチャー企業の経営者になったな』と思えました。

たぶん今、この中だと最下層の経営者なんですけれども、ここをきっかけに皆さんと名前を並べられるように頑張っていきたいなというふうに思います」

映像取材に答える黄さん

事業作りも、新しいことを学ぶのも、周囲からも刺激を受けることも楽しい。今までの事業で実績があるにも関わらず、謙虚さともまた違う素直な感想との落差が印象的だった。ICCのオフィスで打ち合わせが終わった後、空きスペースでオンライン会議をしていたが、使ったデスクや椅子をきちんと片付けていくような人でもある。

このインタビューを映像でもご覧ください。

コメント映像収録のカメラが止まったあと、デバイスの体験デモがあると魅力がよくわかったと伝えると、黄さんは

「デバイスに込めたさまざまな想いや原体験があるのですが、スタートアップ・カタパルトの7分間では事業を説明するのにいっぱいいっぱいで、もったいないことをしたなと思いました。今日のように12分あれば、体験までできるんですが……カタパルト・グランプリも7分なんでしたっけ?」

と言った。その言葉に、隠しきれない負けん気が見えた。番組やSNSなどを見てもわかるように、あれだけ言語化できて、表現力がある人である。初ピッチのリベンジに、腕を上げて戻ってくる日も近いかもしれない。

(続)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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