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自分の専門分野、所属、立場それら全てを取り払い、「人として」自分の資質と向き合った4日間(長谷川 千晃)【スタッフレポート:スカラシップでICCに参加して】

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ICCサミット FUKUOKA 2022 にスカラシップ制度を利用して参加した東京工業大学3年生の長谷川 千晃さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録をスタートしました。公式ページ  をご覧ください。

ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大50%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。運営チームメンバーの募集を公式ページの【新規募集(6/17まで)】ICCサミット運営チーム  にて開始しました。ぜひご応募ください。

運営スタッフに応募したきっかけと、なぜ応募したいと思ったかを教えてください

配属されたメディアチームの仲間と

私は普段研究開発型ベンチャーのインキュベーション施設にてアルバイトをしています。

そこに入居している企業がカタパルトに登壇している動画を見て、ICCを知りました。

ビジネスカンファレンスでは、スタートアップのピッチイベントが盛んに行われています。

しかしながらICCでは、スタートアップを対象にしたものだけではなく、CRAFTEDカタパルトのような工芸分野からも多くの登壇企業が参加しており、そこが私にととても魅力的でした。

「CO-CREATION」という精神の元でどのような化学反応があるのかを間近で見てみたい、自分も科学技術や伝統工芸のように多種多様な業種が交わる場所での良い化学反応を醸成する一助となりたいという思いで応募しました。

どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?

スタッフ打ち上げのチーム・カタパルトにてPC Teamを代表してプレゼンテーションを行った

今回が初参加です。

本当は前回のICCサミット KYOTO 2021に参加するはずでしたが、直前の体調不良で参加できませんでした。

京都に参加できなかった分も挽回したいと思い、準備段階から積極的に取り組みました。

ICCサミットの運営チームとは別に、普段からコミュニケーションツールとして使っているSlackを、より使いやすく改善するpc teamの一員として活動しました。

運営スタッフ全員が感染拡大防止のために行っている、毎日の検温のフォーマット作成やアンケートフォームの整備など、バックオフィスの改善を準備段階から取り組み、実行しました。

会期当日は、自分に与えられた役割をこなすのはもちろんのこと、会場全体を俯瞰して、今後効率化できるところを探して次回以降も見据えていくという気持ちで臨みました。

ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください

ICCサミットの運営では、メディアチームに所属して、主にライブ配信を担当しました。

カタパルトに登壇される方々のプレゼンを見ながら配信の業務を行いました。

メディア席で配信後のサムネイル変更の作業をする長谷川さん

映像や音声の確認をする必要があるため、登壇者一人一人の7分間のプレゼンの内容について集中して聞くことはできませんでしたが、登壇された方々の声から真剣さを肌で感じる事ができました。

また、セッション終了後に登壇者同士や審査員の方々とのやり取りを間近で見ることができました。

目の前では、順位に一喜一憂することもなく、一人一人がご自身のなすべき事を着実に行っている姿がありました。

自分と一回り程しか年齢が違わない登壇者もいる中で、主体性と情熱を持って物事に取り組んでいる登壇者と自分との間にある大きな差に愕然としてしまいました。

また、他のスタッフと連携をとりながら動いていく中で、自分のコミュニケーション力の乏しさを痛感しました。

普段、私は大学の弓道部での活動で指示を出す立場であり、ICCの場でも問題なくコミュニケーションが取れるものだと思っていました。

しかし、部活動に比べてICCでは一人一人が全く違う役割を担っており、年齢や職種といった背景も異なります。

従って、自分が「どのような問題」を持っていて、「誰」に聞けばいいのか、また「どのように伝える」のがベストかを考えてから相談する必要があります。

これらのようなポイントを誤ってしまうと、お互いにとって無駄な時間が生じ、結果として会場運営の遅れなど大きな問題に繋がってしまいます。

会場内で素早く的確なコミュニケーションを取ることができずに立ち止まっていた自分の姿から、いかに井の中の蛙であったかを痛感しました。

運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?

サミット終了後、今回行ったバックオフィス整備の報告と今後の展望を話す長谷川さん

スタッフとして参加してよかったと感じることは「人として」のレベルを確かめられる点です。

ICCスタッフは学生から社会人までさまざまな職種の方がいらっしゃり、普段の仕事とは異なり、カンファレンスの運営というミッションを役割を分担しながら運営していきます。

初参加のスタッフはもちろんのこと、配置転換や会期ごとのアップデートも多くあるので、各人がマニュアルを読むところからスタートします。

ここには普段の自分のエンジニアとしてのスキルはもちろん全く関係なく、今までの人生でいかにして学ぶ習慣があるか、素直に分からない部分を聞くことができるか、といった専門を取り払った「人として」の資質が現れる事が多いと感じます。

私は大学生活において、GPAやTOEICのスコア、資格といった限られた範囲でしか自分を評価する事ができていませんでした。

「人として」の資質と向き合うことができたことは、ICCの運営スタッフとして参加する意義としてとても大きかったと思います。

どのような方に参加を勧めたいかと問われると、普段、研究開発に従事されていたり、大学で研究活動をされている方にICCスタッフへの参加を強くお勧めしたいです。

普段の評価軸よりもスケールの大きな尺度で自分を見つめ直す良いきっかけになると思います。

自分の研究領域においての自分のレベルではなく、より大きな括りである、「人として」の自分の資質を見極める良いきっかけとなると思います。

ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

スタッフ投票による新人賞では、グランプリを受賞。ICC小林さんと一緒に受賞した西原さんと

この4月から研究室に所属し、研究活動をスタートします。

ICCからは人間力の重要性を学ぶことができました。

専門の分野でのスキルアップはもちろん重要ですが、それだけでは十分ではないと感じています。

特に基礎研究と社会実装の間には大きな隔たりがあり、多くの方々の協力と努力があってこそ、基礎研究が社会で応用され、多くの方々の生活をより豊かなものにすることができます。

私はICCサミットにスタッフとして参加したことを通して、研究に従事する中でも「人として」の資質を磨き、様々な方とのコミュニケーションの中で価値創造ができる人間になる必要性を強く感じました。

この貴重な経験をしっかりと胸に刻み、4月からの研究活動では、専門を深めることはもちろんのこと、専門にとらわれず、より広く大きな視野を持てるようにより多くの人たちと関わり、学びを深めていきたいです。

スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします

スカラシップ支援をしてくださったHAiKの山内さんと一緒に。

この度は運営スタッフの交通費や宿泊費をご支援いただきありがとうございました。

金銭面での不安を皆様に解消していただけたからこそ、会期当日は全力で運営に挑むことができました。

次回、京都での開催にご参加された際に、前回よりも良い体験ができたと感じていただけるよう、私個人としても人として成長し、ICCサミット全体の価値向上に繋がるよう努力して参ります。

(終)

ご協力いただいたスカラシップ支援企業の

     (()内は支援回数)

そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

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編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷  浩子

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