社長以外の経験がない起業家は社員の気持ちを理解できない?【C16-1 #2】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

社長以外の経験がない起業家は社員の気持ちを理解できない?【C16-1 #2】

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これまでに配信した、経営に関する議論を総特集いたします。今回は、ICC Connection 2016 から、「俺たちのHARD THINGS」を15回に再編集してお届けします。15回シリーズ(その2)は、学生起業からずっと経営者だったナイル高橋さんに、社員とのコミュニケーションについてお話いただきました。また、クラウドワークス吉田さんのドリコム役員の解任で学んだことにも注目です。ぜひ御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。参加者の募集を開始しました。

「俺たちのHARD THINGS」の配信済み記事一覧

小林 なるほど。高橋飛翔さんは、(役員解任など)同じような経験はおありでしょうか。

高橋飛翔 氏(以下、高橋) 僕は学生起業なので、逆に社長以外やったことがないのです。

高橋 飛翔
ナイル株式会社
代表取締役社長
 
1985年生まれ。東京大学法学部卒。2007年1月、大学在学中にナイル株式会社(旧ヴォラーレ株式会社)を設立し、代表取締役に就任。2010年、SEOノウハウを強みにWebコンサルティング事業に参入し、ナイルを後発ながら業界を代表する存在へと成長させる。2012年、スマートフォンアプリ発見サービス「Appliv」を立ち上げ。同サービスは日本最大級のアプリ情報メディアへと成長を遂げ、2016年からは世界10カ国への展開を開始している。

吉田 社長以外やったことがないとなると、社員の気持ちというのはどうやってわかっていくものなのですか。

小林 そういう意味では当時の(ドリコムの)内藤さんと同じような立場なのかもしれませんね。

高橋 そうかもしれません。

社員の気持ちというのは、社長としては想像するしかないでしょう。話を聞いて、一生懸命理解しようと努めるしかない。

田中 でも、おそらく一生わからないでしょうね。

吉田 確かに、当時も「内藤さんは話を聞いてくれない」というのがみんなの不満としてあがっていました。

内藤さんも、聞いてもわからない、聞いてもしょうがない、という思いがあったのだと思いますが。

小林 高橋さん、どうですか。似ていますでしょうか。

高橋 ただ、そこは矯正されましたね。

起業したばかりの頃は、何か意見を言われても「いや、それは違う」というように返してしまうところがありました。

それに対して当時の役員などに「高橋のそのすぐ否定するところは良くない」と言われました。

それでは直すということで、「なるほど、でもこういう考え方もあるのではないか」というような話法を学んだりしました。

このように、指摘された時になるべく受け入れて、修正していくしかないと思ってきましたね。

ドリコム役員の解任で学んだPDCAの設計

小林 吉田さんもそういう意味で変わったところもありますか。昔は結構「オレ、オレ」というところもあったようでしたが。

吉田 小林さんとはもう10年以上の仲なので、いろいろご覧になっていただいていると思うのですが。

小林 ええ、それで丸くなったような印象があります。

吉田 確実に丸くなりました。今から10年前、2006年の頃というのは、先ほど申し上げたように、「俺が売上を作って上場した」というような自負心のようなものもあって、謙虚ではなかったように思います。

吉田 今も謙虚ではないかもしれないですが、当時に比べれば謙虚です。と言うのも、役員を解任になったことで、「なぜ解任になったのだろう」と10年考えました。

すると、やはり自分の論理性の無さがよろしくないということで、MBAの本を読んだり、ロジカル・シンキングを一から学んだり、そういうことをするようになったのです。

ですから、役員を解任になったことをキッカケに学べたことはすごく多いので、後になって振り返って見るととても良いことだったと思っています。

小林 その学びが、今のクラウドワークスという会社の経営に、どう活きているのでしょうか。

吉田 そうですね。当時の自分と言うのは、PDCAサイクル(plan=計画、Do=実行、Check=評価、Act=改善)で言えばD(Do=実行)しかありませんでした。

まあ、営業担当の役員でしたからそういうものかもしれませんが、とりあえず実行だった。振り返りもしないし、計画もしない。

それを、「As isとTo Be」ではないですが、現在と未来というのを把握して、そのギャップを見て計画を立てるというのを、いちビジネスマンとして習得をしていきました。

このように一回目の起業の失敗も含めて、事前に設計することの大切さというのは学んだので、クラウドワークスを始めるときは、サービス開始前にP(plan=計画)、C(Check=評価)、A(Act=改善)を全部設計してから作ってからスタートしています。

クラウドワークスのKPI(重要業績評価指標)を200個くらい設定して、それが全部計測できる状態を整えてからサービスをスタートさせました。

そこから3年はほとんど最初に作ったKPIをそのまま使って、PDCAを回して上場したという感じがあるので、やはりD(Do=実行)しかやっていない時と比べて違います。

ですから、だいぶ10年たって成長したように思います。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/石川 翔太

続きは 「1,000万円以上投資して、半年で売上2万円」ナイル高橋氏が語る創業期の”しくじり” をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その3)では、ナイル高橋さんに学生起業で経験した「HARD THINGS」についてお話し頂きました。創業秘話を是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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