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みなさんこんにちは、ICCサミット及びその活動をつぶさにレポートする浅郷です。ICCの記事でスイーツ?とお思いかもしれませんが、これはれっきとしたお仕事です!
現場を見て、実体験するのが大切という考えのもと、現在準備中のICCスタディツアー第1回目、Mellowのフードトラック「TLUNCH」、および9月に京都で開催予定の「ICCサミット KYOTO 2018」に参加を予定しているブルーボトルコーヒー、ICCでもおなじみGRA岩佐さんの”ミガキイチゴ”を使ったスイーツカフェ「いちびこ」を5月15日に初訪問しました。
そのレポートをお送りします。
TLUNCHのフードトラックを初体験
5月29日に初めて開催するスタディツアーの打ち合わせのため、恵比寿にあるMellowのオフィスを訪ねた私たちを迎えてくださったのは、MellowのCEO柏谷さんとCFO山本さん。
Mellowは空きスペースを使ったモビリティサービスを提供していて、現在はランチのフードトラックTLUNCHを首都圏で展開しています。
▶詳しくは記事をご覧ください:Mellow「TLUNCH」はフードトラックと空きスペースをマッチングし、ランチ難民を救う(ICC FUKUOKA 2018)【動画版】
スタディツアーでは、そのサービスや仕組みなどを学びながら実際にフードトラックで買ったランチを味わい、グループでのディスカッションを行う予定です。
当日の流れや段取り、ディスカッションのテーマなどを話し合ったあと、早速オフィス近くのTLUNCHのフードトラックを訪ねました。
柏谷さん「2か所ありますが、近いので両方ご案内しましょう」
まずはオフィスから徒歩1分のTLUNCH 恵比寿へ。煮込みハンバーグ丼と、タコライスのトラックが並んでいます。トラックが停まっているのは、駐車場ではないけれどビルの敷地内にあるスペース。通行人の多い場所で、11時半とランチには少し早い時間ですが、すでに買いに来る人がちらほらいます。
ビルの入口付近で提供している恵比寿のTLUNCH。まるで移動販売用のスペースのように見える
もう1か所は、Mellowのオフィスが入っているビルから5分弱のTLUNCH 広尾へ。ゆったりとした敷地の空きスペースに、タコライスのトラックとブラジル肉料理のトラックが2台。遠くからでもお肉を焼くいい匂いが漂ってきます。
恵比寿プライムスクエアタワー敷地内にあるTLUNCH広尾。天気のいい日は外で食べても気持ちがよさそう
柏谷さん「流行るフードトラックの条件は、いい匂いがすること、そして記憶に残るスパイスを使うこと。ただおいしいだけではなく特別なものがあるといいですね」
近寄ってメニューを確認すると、急にお腹が空いてきました。柏谷さんは「僕、ここのタコライスすごく好きなんですよ」とのことで、タコライス&「絶対おすすめ」のチポトレポテトのトッピングをオーダー。私はスパイシーチリライス&チポトレポテト。どちらも計700円でボリュームたっぷりです。
スパイシーチリライス。真ん中上部が唐辛子の燻製ソースを使ったチポトレポテト
山本さん(Mellow CFO)とICCの小林、北原、ボランティアスタッフの三木さんの3人は、ブラジル肉料理のトラックで、それぞれハラミ、牛ステーキ、チキンにライスやサラダが添えられたランチをチョイスしました。
柏谷さんいわく「いいお肉をちゃんと選んでいる」とのことで、サルサソースのようなものがかかった焼きたてのお肉はとてもおいしそう! お値段は700円~950円です。
ブラジルカラーがクールなキッチンカー。TLUNCHは写真を使った魅力的なメニュー表示などもアドバイスしている
ハラミステーキに、つけあわせのパスタ、サラダ、下にライス。食べごたえずっしりで税込950円
近年はランチをオフィスで食べる「ナカ食」も増えていて、人気のトラックは、ランチだけなのに1日200食出るところもあるそう。
Mellowは今後、朝・昼・夕のフードトラックも実現し、食事環境が厳しい観光地や、アウトレットなどでも展開したいとのこと。
さらに、移動式でマッサージサービスを提供する「マッサージトラック」も準備中だそうです。モビリティをテーマに、アイデアは広がっていきそうです。
柏谷さん、山本さんと。スタディツアーのランチ&ディスカッションはこちらのオフィススペースで行います
スタディツアーが、参加していただく方々とのディスカッションやアイデアの交換で、刺激的なCo-Creationの場になることを期待しています。
ランチだけでもきっとご満足いただける5月29日のスタディツアー、参加する方はぜひお楽しみに!(こちらも今後レポートの予定)
ブルーボトルコーヒーでブランドデザインを学ぶ
続いては、中目黒にあるブルーボトルコーヒーへ。
こちらの記事でも紹介されているような、元工場をリノべートした中目黒店を訪ねました。
少々早めに到着したので、ランチの後もあり早速コーヒーをオーダー。中目黒店は、少々駅から遠い場所にありますが、地元の人や、うわさを聞きつけたのかタイの観光客の方々で静かに賑わっていました。
今回、ブルーボトルコーヒーの井川さんと原さんにご相談したのは、9月3日~5日の京都でのICCサミットでの取り組みについて。ブルーボトルコーヒーはこだわり抜いたコーヒーはもちろんのこと、優れたエクスペリエンスデザインでもファンを作っているブランドです。
井川さんによると全てにおいて「トランスペアレンシー」(透明性)を大切にしているそうで、それは店舗の雰囲気や、オフィスフロアにまで反映されています。たとえばカフェ上にあるオフィスのフロアは、床が一部ガラス張りになっており働く人が見え、中2階のフロアではバリスタトレーニングを行う姿も見ることができます。
打ち合わせのあと、アメリカから輸入しているという冷たい缶コーヒーをいただきました。スリー・アフリカズという、3種類のアフリカのコーヒー豆を使ったこのコーヒーは、色が美しく、わずかに酸味があってすっきりとした味わい。
現在はアメリカから空輸しているブルーボトルの缶コーヒー。将来的には日本でも作りたいとのこと
600円と聞くとひるむかもしれませんが、本当においしいのでアイスコーヒーが好きな方はぜひお試しを。京都では、今までになかったCo-Creationが登場する予定なので、どうぞお楽しみに。
広々とした打ち合わせスペースも、ブランドを感じる気持ちのいい雰囲気です
TLUNCHのランチ、そしてコーヒーをいただいたあとは、デザートもぐもぐタイムです!
ミガキイチゴのスイーツカフェ『いちびこ』
太子堂駅から歩いて約3分という、レビューサイトでも「行列がすごい」と評判の『いちびこ』を目指します。『いちびこ』では、GRAの岩佐さんが、イチゴ作りの匠の技をITで実現した、ミガキイチゴを使ったスイーツが楽しめます。
▶ミガキイチゴとは:「GRA」はITでイチゴ栽培を形式知化・ブランド化し、宮城発で世界に挑む(ICC KYOTO 2017)【文字起こし版】
住宅街をてくてく歩いていくと、先を行く若いカップルが建物に吸い込まれていきます。よく見ると、窓辺にびっしり並ぶ女子の姿も見えます。『いちびこ』発見!
店内に入ると、ケーキの並ぶショーケースがあり、窓際にイートイン用のカウンターがついています。座席は10席程度。席がなければ、お向かいにある小さな公園で食べてもよさそうです。
ショーケースの中にはおいしそうなケーキがたくさん並んでいますが、私たちがオーダーしたのは……
粉砂糖のかかった生地とイチゴの赤のコントラストが美しい!ビスキュイ(500円)
「食べる宝石」ミガキイチゴは、ヘタのぎりぎりまで真っ赤で大きい!甘酸っぱくてみずみずしい!
甘さを極めたいちごが多いなか、少し酸味がありつつ甘くて、シーズン終わりとは思えないフレッシュなおいしさです。私がいただいたショートケーキは、大きなイチゴが約3粒も入っていました。食べごたえたっぷりです。
最近はランチの値段ほどする小さなケーキが多くなっていますが、「いちびこ」のケーキは大きめカットで、高くても550円です。
これはイチゴ好き、スイーツ好きにはたまらないのではないでしょうか。イチゴのおいしさを引き立てるためか、クリームやスポンジなどは甘さ控えめ。あっという間にペロリと食べられます。ケーキというより、フルーツをしっかり食べた感じがします。
訪れるお客さんは、食べている間も途切れませんでした。ご近所と思われる初老の男性がミガキイチゴソフトクリーム(税込430円)を4つテイクアウトしたりしていて、ほほえましかったです。
意外だったのは、「ミガキイチゴ」というブランドがあまりプッシュされていなかったこと。むしろイチゴスイーツ専門店、おいしいケーキ店という雰囲気で、奇をてらわない正当派としてのスタンスや、定番的においしい店として存在している印象を受けました。
ミガキイチゴはハウスの中で育てられています。写真は店の外においてあるプランター
「今日も混んでるなぁ」「『いちびこ』ってレビューいいらしいよ」と店の前を通り過ぎる人が言っているのを耳にしました。地元の人たちには、静かな住宅街に出来た人気スポットという認知をされているようです。
スイーツを食べたら、再びコーヒーをと、今度は三軒茶屋のブルーボトルコーヒーへ。
ドラフトビールのように、タップから注いでもらうアイスコーヒーがあるのですが、あいにく中目黒店では売り切れだったため、三軒茶屋店で再トライしました。缶と比べて、こちらのほうが少しさわやかな味わいです。
元診療所を改装した三軒茶屋店は、賑やかな三軒茶屋栄通り商店街から少し入っただけなのに、小さな庭もあり、とても静かで穏やかな雰囲気のお店です。
中目黒店と比べると天井の高さは半分ですが、同じようにクリーンで、「トランスぺアレンシー」なブランドイメージが伝わります。
1日で4か所と駆け足でしたが、プレゼンテーションや情報でのみ知り得ていたサービスに接して、ブランドにこめた想いに心動かされる、非常に豊かな体験となりました。もっと応援させていただきたい、さらに質の高いCo-Creationの場を創ることができればという思いが強くなりました。
以上、お腹いっぱいの現場からお伝えしました!
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編集チーム:浅郷 浩子
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