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9月4日~6日の3日間にわたって開催されたICCサミット KYOTO 2018。その開催レポートを連続シリーズでお届けします。第1回目は、開催前日の9月3日、会場設営の様子を追いました。ぜひご覧ください。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2019は2019年2月18-21日 福岡開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをご覧ください。
早朝、LEXUS会場搬入始まる
今年2月の福岡のサミット直後からプランニングを始め、3月、7月の下見を経て、9月4日〜6日に開催したICCサミットKYOTO 2018。過去最大級の台風21号の接近が予想されるため、川床のあるレストラン、鮒鶴での2日目のパーティーを変更するなど、直前までは慌ただしい雰囲気があったが、日曜日の京都は意外なほどに穏やかで涼しかった。その夜の関西スタッフとの飲み会も、予定通りフォーチュンガーデンのルーフトップテラスで行った。
いよいよICCサミットKYOTO 2018が始まる。9月3日月曜日、午前中から会場には最初の大型設置物、LEXUSの搬入が行われた。これが入らないと他の設営ができないためだ。
設置スペースには背景となる黒のバックドロップが吊るされ、この空間だけの別世界を演出する。午後には未生流笹岡の笹岡隆甫さんが到着し、この濃紺のレクサスと華道のコラボレーション作品を創り上げる予定だ。
スタッフ点呼で設営開始
13時にはボランティアスタッフが会場に集合。社会人から大学生まで、ICCサミットKYOTO 2018に参加したいと、面談を経て集まってきてくれた人たちばかりだ。なかには業務扱いでの参加もあるが、貴重な有休を使ったり、学校の夏休みを使って来てくれている。ぐるりと輪になった中心で代表の小林があいさつし、スタッフの点呼が始まった。
「みなさん名前を呼んだたら一歩前に出て『こんにちは』と言ってください」
早速カメラマンの江本さんと、録画担当のワンダーグラフィクス渡辺さんも撮影を開始している。と思ったら、江本さんも渡辺さんも名前を呼ばれ、あわてて挨拶している。
その後、経験の長いスタッフから一言ずつ挨拶。
C会場ステージ統括担当 蒲さん「僕らの熱気で台風に対抗しましょう!アラートがあればすぐ上げて共有しましょう!」
カタパルト&サポート担当 市川さん「人の人生がかかっているイベントだとびしびしに感じよう。この場を全力で作りましょう!」
スピーカー控室 櫻内さん「今回はいませんが、元ICCメンバーの榎戸さんの言葉『大事なことはマニュアルに書いていないこと』が大切だと思います。ゲストの顔を見て、笑顔で対応して、がんばっていきましょう」
挨拶が終わったら、各チームのリーダーたちが前に呼ばれる。軽く挨拶か…と思ったら、
「輪になって回ってください〜」という小林の号令のもと走り出したリーダーたち。その様子がシュールで、スタッフ一同から笑いが起こる。
恒例の気合い入れの言葉は、2度めの参加のA会場司会担当の小山そうしさんから。
小山さん「僕は『ベスト・キッド』という映画が大好きなのですが、師匠が弟子にひたすら雑用をさせて、それが最終的に空手習得につながるのです。ICCにスタッフとして参加をすると、一見ただの雑用にしか見えないことをたくさんすることになると思いますが、これが成功につながってカンファレンスの達人になると思います。ICCは『ベスト・キッド』だ!ともに学び、ともに産業を創ろう! オー!」
各会場、各チームが会場を準備
そのあとは、各チームが持ち場に分かれ、翌日からの本番に向けて準備を開始する。
チームごとにメッセンジャーのグループを作り、当日の変更・共有事項はすぐにアップデート
すべての会場担当者が集まり、ステージまわりの確認を行っている。手元に持っているのは運営マニュアル。疑問点を確認して潰していく
受付チーム。1000枚近くある登壇者・参加者・スタッフのネームホルダーを作って並べている
飲料チーム。朝のブルーボトルコーヒーカッピング体験のアテンドも担当
会場を彩る華道とLEXUSとのコラボレーション
会場の設営が進むなか、未生流笹岡の家元、笹岡隆甫さんもアシスタントとともに到着。
早速素材を広げ、お花を生けていく。天井から吊るすものはすでに準備してきたということで、会場では花器に大きな枝を生け、LEXUSを見て吊るすお花のバランスを調整をするという。LEXUSの青に対して、緑や赤、白といった色を考えたといい、周囲がざわついた環境のなか、和やかながらこの空間だけは静かな世界が展開している。
花器に生けるのはナナカマドの枝。開催中の3日をかけてだんだん紅葉していく
白い大きな葉は脱色したパームボード。3日間水を与えなくてもいいようにエアプランツを組み合わせている
車の位置が決まると、正面からのバランスを見て再び調整を行う。傍目には完成しているように見えたのに、枝葉を再び落として空間を創ると、枝の間からナナカマドの実が現れた。
笹岡さんがお花を生けていた時間は正味1時間半ほど、それよりも構想により時間がかかるそうだ。会期中の展示で「咲いていき、朽ちていく変化を見てほしい。その姿から教わることが多いのです」と言う。
笹岡さんはこの準備日の翌日も、早朝の会場へ来て、お花のメンテナンスを行ってくださった。
メディアチームではトラブル発生
会場設営は順調と思いきや、メディアチームの席ではトラブルが発生していた。翌日朝イチの、全セッションの中でも注目度が高いスタートアップ・カタパルトのライブ中継をするための機材の調子が悪い。電源は入るものの、液晶が点かず、ネットワークをつないでもPCに機材が認識されない。何度やっても動かないのだ。
代替機を買いに行くにも、近くの量販店や店舗に在庫がない。通販で買っても翌日は京都に台風直撃の予報で、必ず時間どおりに届くという確証はない。やむなく翌日のカタパルト中継はなしという判断になり、17時の時点で小林がライブ中継中止のお知らせをFacebookの登壇者グループにアナウンス。ウェブサイト上でも中止の告知をした。
すると、翌日台風が来る予報があるにも関わらず、実機を持っていて駆けつけてくださると言ってくださった方が2人、販売店情報を教えてくださった方が1人名乗り出てくださった。こちらが中止のお知らせをしただけにも関わらず、それを知って動いてくださるという方々がいる。ありがたいとしか言いようがない。
そのなかで、この告知を見てその日のうちに機材を持って、東京から来てくださるという方にお願いし、翌朝早朝から設置を試みることにした。この日、準備できることはあまりない。機材の型番は異なるため、担当者は機材のマニュアルを読み込んで翌日に備えたという。
(続)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成
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