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4月11日に青山のINTERSECT BY LEXUSにて、「D2C Brand Showcase 2019SS」が開かれました。ICCサミット KYOTO 2018のスタートアップ・カタパルト準優勝に続き、B Dash Camp 2018 Fall in Fukuokaでも、LEXUS賞を獲得したSpartyの深山さんと、LEXUSが企画した「D2C Brand Showcase」とは?ICCでもおなじみのD2Cブランドが多数参加したイベントの模様をレポートします。ぜひご覧ください。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2019は2019年2月18日〜21日 福岡市での開催を予定しております。
ICCサミット KYOTO 2018のスタートアップ・カタパルトで準優勝に入賞したSpartyの深山 陽介さん。
▶Sparty「MEDULLA」は“あなただけのシャンプー”を提供し、顧客に寄り添うヘアケア市場を開拓する(ICC KYOTO 2018)【文字起こし版】
その後開催されたB Dash Camp 2018 Fall in Fukuokaでも、見事LEXUS賞を獲得したことから、D2Cブランドの本質的価値を体感できるイベントをSpartyとLEXUSが企画、4月11日に青山のINTERSECT BY LEXUSにて、「D2C Brand Showcase 2019SS」が開かれました。
深山さんに詳細をお聞きしたところ、参加する10企業のうち6つがICCサミットにご参加いただいている企業、スペシャルトーク「これからのユーザーとブランドの新しい関係とは」に登壇するのはGOの三浦 崇宏さんとのこと、早速お邪魔してきました。
カスタマイズシャンプー“MEDULLA”がリニューアル
Lexus Internationalの小林香織さんの挨拶に続き、共同主催する深山さんが、今回のイベントの主旨とMEDULLAのリニューアルについて熱く語りました。
「D2Cの定義は、商品を作ってデジタルでお客さんに届けることと言われていて、日本のスタートアップ業界でもバズワードのようになっています。通販と似たイメージを持っている方もいるかもしれません。
今後の社会変化において確実なことは、すべての産業がもう一度、再定義されるということです。情報があふれ、お客さんの情報接触行動が変わってきて、それによってすべての商品がサービスになっていき、AIによってレコメンドされ、どんどん生活が変わっていきます。それが100年後ではなく、令和の時代に、起ころうとしています。
僕らはその中でプレイヤーなので、その時代を作っていく。今日登場する10社も、それぞれの産業でどう再定義するかを必死に考えていると思います。
D2Cと言われるのは気恥ずかしいけれど、これから切り開く未来でそれを作っていけばいい。みなさんと一緒にD2Cを作っていくというのを、この場の最大の意義にできればと思います。
みなさんと一緒に作っていければ、必ず産業は変えらます」
この日、リニューアルが発表されたMEDULLA。デザインを一新、製造販売元のサティス製薬と3万通りの処方パターンを実現
「使い続けたシャンプーが合わなくなるという人は94%いる。MEDULLAではマイページ上で、髪が変化する状況に対して、担当スタイリストがサポートするようにしました。満足度や髪の長さの変化、季節などによる変化をフィードバックすると、翌月から違う商品が届きます」
ICCサミットのプレゼン中にもあった通り、サロンでの無料診断やお試しも可能。さらにフィードバック機能を拡充したMEDULLAに今後ともご注目を。
GO三浦さんが、ゆうこすに迫る!
パート2のスペシャルトーク「これからのユーザーとブランドのあたらしい関係とは」では、”モテクリエイター”ゆうこすこと菅本裕子さん、MEDULLAやゆうこすのコスメを製造販売するサティス製薬の山崎智士さん、ICCでもおなじみの三浦さんが登壇しました。
D2Cとは何か、今後の店舗はどうなるのか、どういうモノづくりを今後していくかということお題として議論が展開したのですが、面白かったのは、「完成形なく改善を続けるD2C、終わりがなくて面倒くさい、手間がかかると思うことはないか?」という三浦さんの意地悪な問いかけに対する2人の回答でした。
プロデュースするコスメ「ユアンジュ(youange)」は入荷するたび即完売、”モテクリエイター”としてインフルエンサーのゆうこす。
ゆうこす 「”D2Cのトップランナー”と言われるようになり、D2Cという言葉をよくわかっていなかったので検索しました。
私はアイドル時代に肌荒れがすごくて、夜中寝ている間に治るコスメがないかなといろいろ試したのですが、本当に自分がほしいものを作ろうと思って、調べまくってサティス製薬さんを見つけました。
作る過程も全部生配信していて、販売前にすでにフォロワーが2万5千人できていました。コミュニケーションをとりながら意見を聞いて、人を巻き込んで作っていく過程も商品になっている気がします。だからあたたかい、やさしい販売って感じかな。
変えていくことはインフルエンサーの基本! だから面倒だとは全然思いません」
「歩くD2C、生き様がD2C?」という三浦さんのツッコミにもあっけらかんと頷くゆうこす。一方、山﨑さんはクールな見た目ながら熱い想いを語っていました。
山﨑さん 「商品開発は今まで『こういうことをしたら喜んでくれるのでは』という情熱と仮説を形にすることでした。その仮説の検証作業が、今までよくできていない状態でした。作って売ったあと、”その先”がわからない。
D2Cになるとフィードバックがものすごい量で来るようになります。それを品質に置き換えて速やかにリニューアルしていくことができるので、僕らのオペレーションが大きく変わりました。
MEDULLAの3万通りの処方しかり、確かに面倒です。作って量産して売るという流れも、売って作るという流れに変わっています。加えてオペレーションも変わるので、非常にストレスがかかります。
でも、”その先”はわかったほうがいいのです。それが見えると、情熱と仮説の、次の燃焼材料になりますから」
活躍するフィールドは違っても、モノづくりにかけては熱い3人。ICCサミットのセッションで上がるような内容にも触れ、三浦さんの巧みなモデレーションも相まって、もっと聞いていたいような「スペシャルトーク」でした。個人的にはこの話の続きをぜひICCサミットで、と思ってしまいました。
参加した10社をご紹介
その後は、D2Cブランド10社の展示と、そのブランドのプレゼンが行われました。会場はクリエイティブカンパニーNAKEDの演出が入り、ディスプレイに統一感がありました。
●新商品のBASE BREADを紹介する橋本舜さんのBASE FOOD。
●CLAS(クラス) は、テーブルやチェア、サイネージなどを展示。久保裕丈さんは女性参加者から大人気でした。
●台湾の漢方を用いたお茶を提案するDAYLILY。
●オーダーメードスーツのFABRIC TOKYO。昼間見るとまた一味違って見えます。
●製造はトップブランドの技術、上質なルームウェアやナイトウェアを作るFoo Tokyo。奥の男性が手にしているガウンは約16万円、シルクのパジャマは上下で約5万5000円ほど。
●ゆうこすプロデュースのyouange(左)とリニューアルしたMEDULLA(右)。
●CRAFTEDカタパルトで優勝した山下さんのMinimal – Bean to Bar Chocolate –。
●阪神淡路大震災で倒壊した酒蔵の酒母から24年間熟成、1本15万円のヴィンテージ日本酒が話題を呼んだ日本酒スタートアップのSAKE100。
●煎茶堂東京の青栁 智士さんは、静岡県出身の女性に「他の土地のお茶もぜひ」とアピール。
アウェーでもついあのポーズ
ICCサミットでおなじみの企業の方々は、いつにも増してリラックスした表情です。ロゴ入りパーカーを着ているICC小林を見ると、条件反射でいつものポーズをしていただけました(ありがとうございます)。一方、新しい出会いもありました。
登壇するやいなや、登壇席から一列目にいたICC小林を写メっていた三浦さん
元投資銀行やホワイトハッカーという異色のキャリアのFoo Tokyoの皆さん
取材タイムでは、MEDULLA色の軽食も登場。どれも見た目が美しく、春らしい雰囲気いっぱいでした。
MEDULLA色のノンアルコールカクテル。かき混ぜると薄いピンク色に変化
この後も「美髪トークショー」などメニューは続きましたが、ICCチームはここで失礼しました。ICCサミットで登壇いただいている方々が、他の場所でも活躍されているのを見るのは嬉しい限りです。以上現場から浅郷がお送りしました!
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子
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