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「組織のWell-beingとは何か?」9回シリーズもいよいよ最終回。セッション終了の5分前、楽天の小林正忠さんがそわそわと時間を気にし始めます。「あれをやるなら、そろそろ…」高評価セッションの秘訣はここにあり!? 最後までぜひご覧ください!
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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2020は、2020年2月17日〜20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。
本ッションは、ICCサミット FUKUOKA 2019 プラチナ・スポンサーのネオキャリア様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2019年2月19-21日
ICCサミット FUKUOKA 2019
Session 6F
組織のWell-beingとは何か?
Supported by ネオキャリア
(スピーカー)
石川 善樹
株式会社Campus for H
共同創業者
小林 正忠
楽天株式会社
Co-Founder and Chief Well-being Officer
柴田 紳
株式会社ネットプロテクションズ
代表取締役社長 CEO
羽田 幸広
株式会社LIFULL
執行役員 Chief People Officer
森山 和彦
株式会社CRAZY
代表取締役社長
(モデレーター)
中竹 竜二
(公財)日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター /
株式会社チームボックス 代表取締役
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最初の記事
1. デートは「最後」が肝心!? Well-beingを高める「体験」の設計とは?
1つ前の記事
8.「新卒社員の未来を想うティール組織」ネットプロテクションズの人材育成とは
本編
質問者3 先ほど、終わり方の体験が評価に影響するという話がありましたが、どこを終わりとするか?という「期間設定」が大事ではないかと思いました。
楽天のお話も今の自己変容の話も、短期的に見るとその時は辛いかもしれませんが、長期的に見て後から振り返ると「良かった」と思えるのではないでしょうか。
振り返りの頻度をどう捉えるべきかを教えていただきたいと思います。
ビジネスパーソンは、何を、どの頻度で振り返るべきか?
石川 これに関しては、実はどれくらいの頻度で振り返るべきかの研究があります。
株式会社Campus for H 共同創業者 石川 善樹さん
短い波、中ぐらいの波、長い波の3つがあります。
短い波は毎日ですね、1日の終わりに振り返るということです。
振り返りの方法にも特徴があり、To doリストを振り返るというのが一番ダメな方法です。
現代においてTo doリストは消えることがないので、それを振り返ると「今日もダメだったな」となるからです。
振り返るべきはピーク体験、つまり「今日一番印象に残ったことは何だったかな?」ということです。
もしそのピーク体験がない日々が続くのであれば、何かを変えるべきですね。
中竹 それから、進捗ですね。
まだ状態は悪かったとしても、前回に比べて良くなったかどうかです。
石川 これに関しては、中竹さん監訳の素晴らしい本がありますね。
中竹 『マネジャーの最も大切な仕事』という本です。
『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』(英治出版)
ハーバード・ビジネススクール教授のテレサ・アマビール氏による、進捗の法則についての本です。
英語で言うと“Progress Principle”で、進捗こそ全てだという本ですね。
振り返りとして、日々、印象に残ったものを刻むのは大事です。
石川 マネージャーやカタリストによる進捗の振り返りは、1週間に一度が良いと言われています。
それで評価する、褒めるということです。
そして、キャリアビジョンシートのようなものは半年に一度が良いと言われます。
1年に一度だと長すぎるわけです。
中竹 To doリストと並んで、「Why」を考えるのもダメな振り返り方法です。
日本ラグビーフットボール協会 / チームボックス 代表取締役 中竹 竜二さん
つまり、「なぜダメだったんだろう」と考えることですね。
その理由はどんどんネガティブになるからです。
内省マニアな人がいますが、内省する時にWhyを使うと、鬱っぽくなっていきます。
人間の無意識による部分は、自分ではほとんど分からないものです。
分からないものに自分でWhyを問いかけると、ぐるぐる思考が連鎖してしまいますよね。
石川 「What」と「How」にするべきですね。
中竹 成果を上げている人は、Whatを問うてますね。
つまり「次、何をすればいいか?」を考えるということです。
石川 日々振り返るべきものは作業です。
1週間に一度は進捗を、そして半年に一度ビジョンを振り返るわけです。
中竹 2019年6月に自己認識について書かれた『insight』を出版するのですが、その中に、振り返り方や自分について考える方法が書かれています。
『insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』(英治出版)
自分で自分をどう思うかという内的自己認識と、他者が自分をどう思うかという外的自己認識の両方のバランスが取れると、自分のことが見えるようになるのです。
他者視点がないと、自己認識は生まれないということです。
石川 自分がどう思うか、他者から見てどうか、そしてそれらを俯瞰するとどうか。深いですね。
最後の5分は、CRAZY流「全員握手」でセッション閉幕!
正忠 ところで、あれをやるならそろそろ……。
石川 そうですね!そろそろこのへんでやっておかないと。
森山 じゃあ、しますか?
中竹 ぜひ、どういう風に握手をしているのか教えてください。
(登壇者・会場、一斉に起立する)
正忠 後から参加した方は、何が起こっているのか分からないですよね(笑)。
森山 では皆さん、立ってください。今の会場には、良い空気感があります。
この空気感や温度、ご自身の心拍などを感じながら、全員と握手をしてください。
握手自体は、5分で終わると思います。
握手する時に、必ず目を見て「こんにちは」と言うようにしましょう。
手がベトベトしていても、気にしないでください(笑)。
森山 会場にいる全員と握手し終わったら席に戻ってください。
全員ですよ!自分の近くにいる人から、どんどんいきましょう。
森山 皆さん、終わりましたね。
僕らの会社ではこれを「お互いを人間として認識する」と表現します(笑)。
「スピーカーと聴衆」という立場だと何となく評価し合ってしまうのですが、握手をすると仲良くなったような気になります。
正忠 共通体験ができますよね。
森山 そうです、しかも大して時間もかかりません。
石川 今こうして、会場全員が立っている雰囲気が異様ですよね(笑)。
じゃあ最後、一本締めで終わりましょうか!
森山 いいですね!
中竹 私はこれを、一丁締めと言うのです。結構、得意なんですよね。
いい音を鳴らすのは難しいので、練習しましょう。
1回しか鳴らしませんからね。
どういう風に叩くといい音が鳴るか、10秒くらい各自で練習してください。
(会場、それぞれ練習)
中竹 私が「よーぉ!」と言ったら、叩いてくださいね。
皆さんで感じ合って、タイミングを合わせましょう!
ではこのF会場、「組織のWell-being」が最高だったことを祝して……よーぉ!
中竹 おお~!ありがとうございました!
(会場から拍手)
皆さん、事後アンケートでは「こんなセッション、今まで見たことなかった!」と回答してくださいね。
▶編集注:本セッションは、会場の78.6%が「最高だった」と回答し、ICCサミット FUKUOKA 2019にといて全体9位の高評価セッションとなりました!
石川 ミーティングを握手で始めるのもいいかもしれませんね。
森山 僕らの役員会は、必ず握手から始めています。
なぜなら、会議では激しい議論をするからです。
中竹 楽しかったです、ありがとうございました!
(終)
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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/戸田 秀成/大塚 幸
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