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無料で参加できる職業体験で、子どもが夢ややりたいことに出会うきっかけを創る「CHEERS」(ICC FUKUOKA 2023)

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ICC FUKUOKA 2023 ソーシャルグッド・カタパルト – 社会課題の解決への挑戦 -に登壇いただき5位に入賞した、CHEERS白井 智子さんのプレゼンテーション動画【無料で参加できる職業体験で、子どもが夢ややりたいことに出会うきっかけを創る「CHEERS」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはICCパートナーズです。

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【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 11A
ソーシャルグッド・カタパルト – 社会課題の解決への挑戦 –
Sponsored by ICCパートナーズ

白井 智子
CHEERS株式会社
代表取締役
HP

2016年、自身の息子が3歳の時に(株)ミライLABO創業。渋谷区神宮前にて多国籍の子どもたちや専業主婦、フリーランスでも週一から好きな時に通える新しいスタイルの施設として7年で約15,000人の親子に生きる力を育むプログラムを提供。2022年、小中学生と社会をつなぐキャリア教育事業CHEERS(株)を創業。 誰もが自分の可能性を限定せず、自由に夢を描き挑戦の一歩を踏み出せる社会の実現を目指し、様々な企業との共創で全国の小中学生向けに、子ども国会の開催や起業家育成プログラムなどを無償で提供している。


白井 智子さん(以下、白井) 皆さん、こんにちは。

CHEERS代表の白井です。

審査員をされている白井智子さん(特定非営利活動法人 新公益連盟 代表理事)と同姓同名で、同じ教育業界ですので、1年に5回ほど間違われることがあるのですが、本日は、CHEERSという「応援」のほうの白井智子と、覚えていただけましたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

私たちは、「ワクワクする大人になろう!」をテーマに、全国の小中学生に夢ややりたいことと出会うきっかけを提供している会社です。

子どもたちに、なりたい職業を聞いてみると…

白井 ここでひとつ、皆さんに質問をさせていただきたいのですが、皆さん、子どものころ、なりたかった職業は何ですか?

本日の会場には経営者の皆さんが多いと伺っていますが、この中に、子どものころから社長になりたかったという方は、いらっしゃいますか。

ありがとうございます。

ご利益がありそうですので、のちほど握手してください(笑)。

手を挙げていなかった方の中にも、大人になってから、どこかのタイミングで、「起業しよう」「この業界で働こう」と、そう思った瞬間があったのではないでしょうか。

そのきっかけは、何でしたか。

私たちは、子どもたちにも、このような質問をします。

「この中から、なんでもなれるって言われたら、何がいい? 何個選んでもいいよ」

すると、子どもたちは、様々な職業を選びます。

ちなみに、私の11歳の息子は、ゲームクリエイターとイーロン・マスクの親友だそうです。

もし、どなたか、イーロン・マスクと友だちという方がいらっしゃいましたら、紹介してください。

世の中には様々な面白い生き方をしている大人がいることを伝えたい

白井 実は、これまで、何度も同じように質問をしてきて、この中から一度も選ばれていない職業があります。

それはなんでしょうか。

少しドキッとしますよね。

正解は、キュレーターです。

理由は、「キュレーターという職業を知らないから」です。

そうなのです。

どれほど素晴らしい職業でも、子どもたちは知らないと選べないのです。

日本には現在、17,000種の職業があるそうです。

現存する職業の半分は将来なくなると言われていますが、それでも日々、皆さんのようなイノベーターの手によって、新しい仕事が次々と生まれています。

ですから、私たちは、子どもたちに、世の中にはこんなにおもしろい生き方をしている大人たちがいる、そのようなことを伝えたくて、この活動をしています。

体験イベントでのイキイキした様子を動画で!

白井 それでは、ここで、動画をご覧ください。

こちらは、不動産系の企業と、皆が暮らしやすい理想のまち作りについて考えたイベントの様子です。

子どもたちは、多くの優しいアイデアを考えてくれました。

続く映像は、起業家体験のイベントです。

3カ月をかけて準備し、当日は700人のお客さんが来てくれました。

こちらは、夢のプレゼン大会の様子です。

本当に大勢の大人たちに応援してもらって、子どもたちは堂々とプレゼンをしていました。

実は、今週末も、本番が控えています。

動画音声 「やればできる! 絶対できる!」

金融からeスポーツ、政治などさまざまな職業を体験

白井 「やればできる、絶対できる。」――これが、子どもたちとの合言葉です。

ほかにも、本日、審査員でいらっしゃる江口 耕三さんの鎌倉投信さんとは、「やさしい金融教育」として“いい会社”の基準を教えていただいたり、同じくICCファミリーであるテクノツールさんとも、「ごちゃまぜe-Sports大会」というイベントでご一緒させていただいたりしました。

また、夏には全国から小学生100人が集まって、「こども国会2022」も実施しました。

そのほかにも、本当に数多くのイベントを実施し、昨年だけでも30企画以上、約3,000人近くの子どもたちに、体験を届けることができました。

企業が協力し、小中学生は無料で参加OK

白井 これらのプログラムに、子どもたちは無料で参加することができます。

そうなのです。

私たちは、B2Cではなく、B2Bのモデルで事業を行っています。

「あらゆるパートナーとの協力で、子どもたちの挑戦機会を公平にします」――これが、CHEERSのミッションです。

企業さんからは、社員研修費や広告費といった形で、お金を頂いています。

自分たちの会社は、どんな未来を創造しているか子どもたちにプレゼン

白井 社員研修を行っている会社は多くありますが、私たちの特徴の1つは、最終ゴールが、子どもたちの前でプレゼンをするということです。

自分たちの会社は、どんな未来を創造しているのか、どんな人を笑顔にしているのか、経営者や創業者の皆さんと同じように、それ以上の熱量で、自分たちの言葉で、子どもたちの前でプレゼンをしてもらいます。

子ども版のICCです。

皆さんの会社の社員さんたちは、いかがでしょうか。

目をキラキラと輝かせながら大人を楽しんでいますか。

私たちに3時間だけ研修の時間をくだされば、入社時のキラキラした気持ちや、どうしてこの会社を選んだのか、自分はどのような強みを持っていて、どのように社会に貢献していくのか、それらを言語化することができます。

B2Bでやっている理由とは

白井 なぜ、B2Bでやっているのか。

答えは、とてもシンプルです。

子どもたちの参加ハードルを下げたかったからです。

もっと理想を言えば、民間の力で、子どもたちの教育費を無料にしたかったからです。

こころの幸福度が低い日本の子どもたち

白井 少しだけ真面目な話をします。

今、日本の子どもたちの置かれている環境は、必ずしも恵まれているとは言えません。

2020年9月に発表された、ユニセフの報告書では、日本の子ども(5~19歳)のこころの幸福度は、ワースト2位でした。

▶参考:ユニセフ報告書「レポートカード16」 先進国の子どもの幸福度をランキング 日本の子どもに関する結果 (unicef.or.jp)

コロナ禍で自ら命を絶つ子どもたちが30%も増え、過去最悪をまた更新してしまいました。

報道規制がかかるため、ニュースには、ほぼ取り上げられません。

「夢なんてない」――そう言う子どもたちにも、多く会いました。

しかし、そうではないのです。

まだ出会っていないだけなのです。

仕事にやる気のある社員は5%しかいない

白井 子どもだけではありません。

大人でもそうです。

仕事にやる気のある社員は、日本には5%しかいないそうです。

その5%の大半が、本日、こちらにいらっしゃる皆さんだと思います。

どうしてでしょうか。

この状況を、国が、誰かが、変えてくれるのでしょうか。

今、変わらなければならないのは、子どもたちのほうでしょうか。

私たち大人のほうではありませんか?

この会場にいる皆さん、そして、YouTubeで応援してくださっている皆さんに、本日はお願いがあって、来ました。

私たちは、この事業に人生をかけて挑んでいます。

まずは、日本の子どもたち、小中学生約1,000万人の1%に当たる10万人に、3年以内に、必ず挑戦機会を届けます。

大企業には、何万人もの社員と、その先に何千人の子どもたちがいます。

ですから、無理ではないと思っています。

ワクワクする大人になれるように身近で応援したい

白井 皆さんの地元にも、子どもたちは大勢います。

私たちは、全国どこへでも行きます。

大変なことは任せてください。

私たちがします。

だから、絶対に成し遂げたいと思っています。

想像してください。

皆さんが子どものころ、「あなたなら大丈夫、絶対できる。」――そんな風に言ってくれる大人たちが身近にいたら。

あなたも一緒にCHEERSになりませんか。

ご清聴、ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成

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