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落とし主と預かる企業に優しいDXで、落とし物業務の削減と返還率向上に貢献する「find」(ICC KYOTO 2024)

ICC KYOTO 2024 Digital Transformation(DX) CATAPULTに登壇いただき2位に入賞した、find 高島 彬さんのプレゼンテーション動画【落とし主と預かる企業に優しいDXで、落とし物業務の削減と返還率向上に貢献する「find」(ICC KYOTO 2024)】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは Saleshub です。

【速報】土木設計を紙図面から3Dモデルへ。職人技のDXで業界をアップデートする「Malme(マルメ)」がDXカタパルト優勝!(ICC KYOTO 2024)


【登壇者情報】
2024年9月2〜5日開催
ICC KYOTO 2024
Session 2A
Digital Transformation(DX) CATAPULT
Sponsored by Saleshub

高島 彬
find
代表取締役CEO
公式HP | 公式X

「落とし物が必ず見つかる世界」の実現を目指し、2021年12月に株式会社findを共同創業。落とし物に関係する当事者の課題を解決する「落とし物クラウドfind」はサービスローンチ1年強で全国20社・1200拠点に導入され、10万人以上の落とし主の課題解決に貢献。経歴:オリックス㈱にて環境エネルギー分野に従事後、スタートアップとの事業開発を担当。


高島 彬さん 落とし物が必ず見つかる世界へ、findの高島です。

早速ですが、皆さん、この1年ほどで落とし物をされた方はどれくらいいらっしゃいますか?

私も落とし物をしています、大変ですよね。

でも、安心してください。

このICCサミットの会場では、findが皆さんの落とし物を探します。

今お配りしたパスの裏側のQRコードから、ぜひLINEの友だち追加をしてみてください。

▶️編集注:ICCサミットの会場では落とし物の発見にfindが導入されました。

落とし物をした後の大変さ、複雑さ、不安が原体験

日本全国に目を向けると、年間8,000万件、日本人の2人に1人は、何らかの落とし物に関する課題を抱えています。

かく言う私も、その一人でした。

落とし物をしてしまった後の大変さ、複雑さ、不安が、find創業時の原体験です。

findのビジョンは、「落とし物が必ず見つかる世界へ」。

本日はこちらのビジョンを一生懸命、皆様にお伝えし、ぜひ仲間になっていただきたい。

そんな思いでお話しさせていただきます。

落とし物業務の現場で作り上げたサービス

創業当初、ビジョンしかない我々は大変苦労しました。

転機となったのは、落とし物現場のスタッフの皆様との出会いです。

数週間、業務を体験させていただき、あるべき姿を一緒に作っていきました。

そこで出来上がったのが、落とし物クラウド「find」です。

落とし主は、LINEで簡単に落とし物について問い合わせ。

受け付けるオペレーターは、AIで高速検索。

落とし物を登録するスタッフは、AIで簡単に登録ができます。

京王電鉄を例にfindを体験

東京都内の京王電鉄には、毎月15,000個の落とし物が届きます。

▶️「落とし物クラウドfind」、京王電鉄へ正式導入!(PR TIMES)

先週の雨では、傘がたくさん届いていました。

それでは、京王電鉄を事例に、findを体験してみましょう。

落とし主はLINEの専用フォームから問い合わせ

まずは落とし主です。

findの導入前は、駅に出向くか、電話をするしかありませんでした。大変でしたよね。

findが導入された後は、京王電鉄のサイトに、findのLINE友だち追加の案内が加わりました。

忘れ物(京王電鉄)

友だち追加後、いつどこで何を落としたかを入力して画像をアップロードすると、1分以内にチャットで必要な情報が送られてきます。

落とし主とのやりとりはfindオペレーターが代行

次に、オペレーターです。

「ワイヤレスイヤホンをなくしました」など、1日数百件の電話がかかってきます。

findの導入前のシステムでは、探すのが難しそうですよね。

findが導入された後は、探すのが簡単です。

落とし主の問い合わせは一目で分かり、現在、全駅に届けられた落とし物の中から、AIが候補を見つけます。

ボタン一つでマッチング案内をし、必要な情報を落とし主にお送りします。

これらのオペレーションを、落とし物のプロである我々のオペレーションチームが行っております。

AIが現場スタッフの登録作業を省力化

そして最後に、スタッフ。

以前は、駅係員は落とし物を預かると、手書きでメモを取るか、公務室に行ってパソコンで入力をする必要がありました。

findが導入された後は、作業が簡単です。

専用のアプリで写真を撮影すると、AIが特徴、分類を自動で生成するので、内容を確認するだけで登録完了です。

いかがでしたでしょうか。

Findはコミュニケーションをチャットに、システムをクラウド、AIに変えています。

これはまさに、落とし物のDXです。

業務コストを80%削減、落とし物返還率は3倍に

導入効果です。

業務コストは80%削減、落とし物の返還率は3倍に向上しました。

毎日のように、落とし主の皆様から、感謝の声が上がってきています。

月額費用は取扱い遺失物個数に応じて20万円から

ビジネスモデルです。

findは遺失物法を背景に、たくさんの落とし物を管理する、幅広い業界のお客様が対象です。

企業あたりの月額単価は100万円、高いと感じられるかもしれませんが、大幅な業務コスト削減により、投資対効果は400%です。

落とし物情報の横断検索と相互利用でより便利に

我々の最大の特徴は、横断検索と相互利用を実現する点です。

従来、バラバラに管理されていた落とし物情報をfindがプラットフォーム化し、利用者の皆様に最高の体験を届けていきます。

博多駅の事例を見てみましょう。

ここで忘れ物をすると、3箇所に問い合わせをする必要がありました。

床の色では見分けられないですよね。

博多駅では、落とし物を管理する企業のうち半分以上でfindが使えるようになり、一括で問い合わせができるようになりました。

このような事例を、日本全国に広げていきます。

サービス開始1年強で1,200施設が利用

トラクションです。

現在、利用施設は1,200を突破しています。

要因は、導入施設が増えれば増えるほど利便性が向上するfindのネットワーク効果です。

80%以上が、既存のお客様からの紹介案件です。

現在のARRは1.7億円で、1年後には5億円を目指しています。

警視庁と契約をしているアーリーフェーズのスタートアップを、私はこれまで聞いたことがありません。

我々のポテンシャルは、まだまだあります。

ARRで200億円規模のポテンシャルがあり、進捗率は1%にも満たない状態です。

今はエンタープライズ向けが主力サービスですが、今後は月額数万円から始められるスモールビジネス向けプランも立ち上げます。

持ち主不明の落とし物を活かす試み

成長可能性については、解決すべき落とし物課題はまだたくさんあります。

第一弾として、メルカリと提携し、今まで捨てられてしまっていた持ち主不明の落とし物を、必要な人に販売していく予定です。

持ち主不明の落とし物でも、捨てられない社会を作っていきます。

落とし物を集約し、落とし物の社会インフラに

次に、見つかった落とし物は、これまで受け取りに出向く必要があったのですが、今後は身近にあるロッカーで受け取れるインフラを整備していきます。

そして、今は各企業がバラバラに保管、移送、管理を実施されていますが、findが集約し、業務を平準化、高度化していきます。

このように、findは落とし物に関わる負を解決していくことで、落とし物の社会インフラになっていきます。

落とし物が必ず見つかる世界の実現へ

最後にメッセージです。

私の、たった一つの落とし物から始まったfindの挑戦は、現在、年間80万件の落とし物を解決するサービスになりました。

しかしこれは、全国の8,000万件に比べたら、まだまだ1合目です。

皆様のご支援が必要です。

「落とし物が必ず見つかる世界へ」、この馬鹿げているように見えるけれど壮大なビジョンを、一緒に実現していきませんか。

findの高島です、ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成

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