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ICC KYOTO 2024 クラフテッド・カタパルトに登壇した、伊良コーラ 小林 隆英さんのプレゼンテーション動画【缶やサワーも誕生! 「コカ・ペプシ・イヨシ」の夢に向けて、クラフトに回帰する「イヨシコーラ」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして 参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはJ.フロント リテイリングです。
▶【速報】サケ造りで終わらない。男鹿のまちを醸し、日本の希望の星になる「稲とアガベ」がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2024)
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【登壇者情報】
2024年9月2〜5日開催
ICC KYOTO 2024
Session 8A
CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて
Sponsored by J.フロント リテイリング
小林 隆英
伊良コーラ
代表取締役
公式HP | 公式X
1989年・東京生まれ。北海道大学農学部卒業。学生時代には海外放浪をしながら世界中のコーラを飲み歩いたほどの「コーラマニア」。広告代理店に入社し、イベントプランナーの傍ら、大好きなコーラ創りの探究を始める。探究の過程で100年以上前のコーラのレシピをネットで発見。さらに「日本発のコーラを創れないか」と試行錯誤するなかで、和漢方職人だった祖父「伊東良太郎」の調合技術、そして職人魂に辿り着く。祖父の残したものを「100年以上前のコーラのレシピ」に応用することで、日本発のクラフトコーラ・伊良コーラを生み出すことに成功。 広告代理店を退職し、「コーラ小林」として活動を本格化。2018年に「コカ・ペプシ・イヨシと呼ばれるような日本発の世界的なドリンク」を創るために、伊良コーラ株式会社(旧:株式会社GRAND GIFT)を設立。
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小林 隆英(コーラ小林)さん イヨシコーラ代表のコーラ小林です。
まず初めに、「イヨシコーラとは」ということで、こちらの動画をご覧ください。
「(動画内音声)もともと私がコーラがすごい好きで、結構世界中とかを回ってコーラを飲み歩いていたんですね。
コカ・コーラ社のオリジナルレシピっていうのを、ある日見つけたんです。
そのレシピに基づいて作りたいなと思って作り始めたっていうのが、一番のきっかけです。
私の祖父が漢方薬の職人をやっていて、漢方薬を刻んだり混ぜ合わせたりするところは、結構手伝っていました。
ガーナとかコートジボワールとかの西アフリカ原産のコーラの実というのがまずあって、それと柑橘類、例えばレモンとかオレンジ、ライム、15種類以上のスパイスを全部混ぜ合わせて、それを一緒に煮詰めて作っているのがコーラのシロップ、原液なんですね」
審査員の皆様のお手元に、冷えているものをビンでご用意したので、飲みながらお聴きください。
イヨシコーラのこだわり
我々のこだわりとして、まず「素材へのこだわり」をお話しします。
こちらが「コーラ」の語源となったコーラの実です。
実際に原産国のガーナまで行って、自分の目で確かめて使用しています。
次に「製法へのこだわり」です。
もともと私はコーラマニアで、自宅のアパートのキッチンで試作を始めました。
約2年半、試行錯誤して最終的には漢方職人だった祖父(伊東 良太郎)の技術を使うことでシロップ(原液)が完成しました。
▶物語 / Story(伊良コーラ)
「クラフトコーラ」という概念を生んだ初出店
我々の6年間の歩みについて説明させてください。
最初はキッチンカーで、2018年に初めて出店しました。
▶︎ 【青山】【 伊良コーラ 】今日のファーマーズマーケット|まち便り(無印良品)
当時は「クラフトコーラ」という概念がなかったため、クラフトコーラという概念を新しく生み出すことができました。
その後、シロップ(魔法のシロップ)の瓶詰を販売しました。
2020年には、工房の隣に直売所をオープン。
▶︎ 「下落合から地元の魅力と日本文化を発信」。世界初のクラフトコーラ専門店〈伊良コーラ〉が下落合に誕生。(Hanako Web)
すぐ飲めるコーラを販売しました。
そして2021年には渋谷に2店舗目をオープンし、外国人のお客様も増えました。
▶︎ クラフトコーラ専門店「伊良(いよし)コーラ渋谷店」、4月29日(木・祝)渋谷・キャットストリートにオープン!(PR TIMES)
より多くの人に届く「缶」コーラ製造に着手
2022年の春に、より多くの人にコーラを届けるために「缶」コーラの製造に着手しました。
ただ、ここには大きな壁がありました。
1つ目が「製法の壁」です。
我々のシロップにはスパイスなど多くの粒々が入っています。
このような缶の充填ラインに詰まってしまうため、研究開発が必要でした。
もう1つが「協力会社の壁」で、我々のようなベンチャーと仕事をしてくれる大手のボトリング会社がありませんでした。
そのため我々は、交渉に非常に苦労しました。
壁を乗り越え、缶入り商品を発売
しかし、最終的に我々がシロップを製造し、それをパートナーにボトリングしてもらうことにしました。
そして2023年3月に、ついに缶の「イヨシコーラ」を発売することができました。
全国の成城石井などで販売を開始し、今年(2024年)の夏にはデザインをリニューアルして、東名阪のローソンでもスポットで展開しています。
▶東名阪にエリア拡大!7月30日(火)より『イヨシコーラ(缶タイプ)』が19都府県のローソンで販売開始(PR TIMES)
新しい試みでチャネルを拡大
それに伴って、「イヨシコーラの湯」と呼ばれるコーラの香りがするお風呂を東京の全ての銭湯で実施したり、
▶クラフトコーラ風呂”イヨシコーラの湯”、東京都浴場組合に所属するすべての銭湯、および大阪・愛知での実施が決定。100施設での実施を経て400施設以上へ急拡大!(PR TIMES)
作詞作曲家の松任谷 正隆さんに『イヨシコーラの歌』を作ってもらったり、
▶松任谷正隆さん作曲「イヨシコーラの歌」を6周年記念で制作。「ファミマ!!」にてイヨシコーラの取り扱いも決定!(PR TIMES)
「イヨシコーラサワー」という新しいアルコールの商品を発売することでチャネルを広げてきました。
▶イヨシコーラ初のアルコール入り缶飲料『イヨシコーラサワー』が新登場!8月27日(火)より、関東地区のローソン、ナチュラルローソンで発売。(PR TIMES)
順風満帆そう、でも売上目標には及ばず
その結果、取り扱い店舗数は5,000店舗を超え、累計300万杯も突破しました。
ここまで聴いていただくと、イヨシコーラは順風満帆にやってきたと思われるかもしれませんが、実は違います。
これは全て経営者である自分の責任だと考えています。
イヨシコーラの原点は「クラフトすること」
深夜のオフィスで、僕は毎晩考えました。
僕らの最大の強みであり、原点は何なのかということです。
それは、「クラフトすること」でした。
僕たちは、「クラフト」コーラカンパニーだったことを思い出しました。
2024年、改めて僕らは「クラフト」に向き合おうと思っています。
自社は商品開発と原液製造に特化
今後の事業展開として、イヨシコーラ社が原液製造に特化して、店舗展開や缶の展開や飲食店の卸は全てパートナーと手を組んで進めていこうと考えています。
具体的に缶の展開においては、今まではボトリング以外はイヨシコーラ社で行っていました。
これからはイヨシコーラ社は「商品開発」と「原液製造」に特化します。
同様に店舗展開に関しても、イヨシコーラ社は原液製造とコーラスタンドの制作に特化し、ストアパートナーが運営と販売を行います。
グローバルにおいても、パートナー企業と共に展開していきます。
原液製造を極める上では、素原料の探求、大学との共同研究、日本の伝統技術の研究を進めていきます。
夢は「コカ・ペプシ・イヨシ」という世界をつくり上げること
実際、2年前にこの場に立った時に、缶ができれば全てうまくいくと楽観的に考えていました。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
日々、僕の力不足でなかなか到達できない目標と現実とのギャップに本当に苦しんでいます。
ですが、これは僕だけの挑戦ではないと思っています。
ついてきてくれるメンバー、家族、他界した祖父、そして応援してくれる皆さんの思いが乗った挑戦だと僕は考えています。
さらに「クラフトコーラ」というもののルールは、この世界に実はないのです。
僕はイヨシコーラが日本発のクラフトコーラだからこそ、ルールブックを新しく書き上げるチャンスがあると考えています。
これは西洋基準のルールが多いこの世の中において、本当に大きな価値だと信じています。
だから僕は改めて「コカ・ペプシ・イヨシ」という世界を作り上げることを目標とし続けて頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。
(終)
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編集チーム:小林 雅/原口 史帆/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成