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子どもの食と健康に向き合い、親子の“おいしい時間”を届ける「homeal」(ICC KYOTO 2020)【文字起こし版】

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ICCサミット KYOTO 2020 スタートアップ・カタパルトに登壇いただいた、 homeal 鬼海 翔さんのプレゼンテーション動画【子どもの食と健康に向き合い、親子の“おいしい時間”を届ける「homeal」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2021は、2021年2月15日〜2月18日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2020 ダイヤモンド・スポンサーのノバセル にサポート頂きました。

【ICC史上初!!】間接費削減クラウド「Leaner」と専門医シェア「Medii」がスタートアップ・カタパルト同率優勝!/ライブ中継映像あり(ICC KYOTO 2020)


【登壇者情報】
2020年9月1〜3日開催
ICCサミット KYOTO 2020
Session 1A
STARTUP CATAPULT
スタートアップの登竜門
Supported by ノバセル

鬼海 翔
homeal株式会社
代表取締役CEO

早稲田大学商学部を卒業後、2010年に組織人事コンサルティング会社のワークハピネスへ新卒入社。自動車・家電・飲料・金融等の大手企業クライアントを中心に次世代リーダー育成や組織変革プロジェクトを推進。2016年に社内起業家として新規事業(スタートアップスタジオ事業)の立ち上げ及び事業統括に就任。その経験を活かし新規事業コンサルティング部門の責任者 兼 ビジネスデザイナーとして、約50社及び100件程の新規事業/インキュベーションを支援。2019年に “親子で一緒に食べられる幼児食宅配サービス” を展開するhomeal株式会社を創業。サービス開始4ヶ月で1万食を達成するなど急成長を続けている。32歳、3歳の息子がいる一児の父。


鬼海 翔さん こんにちは。homeal(ホーミール)の鬼海です。

私たちは、幼児食診断で子どもにカスタマイズされた、幼児食の定期BOXをお届けしています。

このように、調理済みの冷凍幼児食がボックスに入ったものを、1食あたり220円から提供しています。

息子の乳児湿疹で、子どもの食と健康に向き合う

まず、このサービスの起業ストーリーと解決したい課題についてお話ししたいと思います。

私の息子が1歳の頃、乳児湿疹という肌の病気を発症しました。

肌が痒いので夜泣きもひどく、辛い日々が続きました。

妻が看護士、義理の母が保育士という恵まれた環境でしたが、当時の自分は何の役にも立たず戦力外、「自分は息子のために何ができるだろうか」と考えた答えが、子どもの食と健康に向き合うことでした。

恥ずかしながら離乳食すら満足に作ったことのないダメな父親でしたが、この時初めて「幼児食」という言葉を知り、一から学んでいきました。

6歳までの食事で、脳が90%完成する

皆さんは「幼児食」という言葉をご存知でしょうか?

1歳半から6歳の間に食べる食事のことで、計算すると1人の子どもが約7,300食も食べることになります。

こうした食事の習慣がベースとなって、子どもの脳は6歳までに90%が完成するとも言われています。

ただ親にとっては、仕事が終わった後に栄養バランスの取れた献立を考えることは負担であり、昔の私もそうでしたが、料理は奥さんに任せきりになってしまっている家庭も多いのです。

さらに、約8割の親が子どもの食事で困っているというデータもあり、育児、家事、仕事の全てを完璧にこなすのは難しいことです。

私自身もそうした悩みを抱えていたので、「なぜ幼児食のサービスがないのか?」という疑問を持ちその検証から始めました。

一般的に、子どもの食事というとレトルトや瓶詰めのイメージがあると思いますが、幼児食は冷凍もできることを学びました。

試しに自作してみたところ副菜ばかりだったので、妻から「ご飯のおかずにならないので主菜を作ってほしい」と言われました。

しかし私自身には食品に関する専門的知識がなかったので、「冷凍✕主菜」で検索をし、ある専門家に出会いました。

“冷凍王子”西川剛史さんとの出会い

現在もhomealのアドバイザーでありメディアでもひっぱりだこの、“冷凍王子”こと冷凍食品開発コンサルタントの西川剛史さんです。

彼と出会い、管理栄養士や全国の工場など必要なパートナーを紹介していただき、サービスを立ち上げることができました。

そうしてできたのが、最初にご紹介したhomealです。

包丁いらずの簡単調理。親子でおいしく食べられる

現在18種類を発売中で、どれも子どもの健やかな成長や発育を願って開発されたものです。

本日は審査員の方々に試食を用意していますので、どうぞ召し上がりながらお聞きください。

こちらは、レバー入りミートボールのトマト煮です。

一般的なレトルトのミートボールとの違いを感じていただきたいです。

これはイタリアンのプロがタネから手作りしたもので、調味料には頼らず塩分控えめで、素材の旨みを引き出す調理法を採用しています。

大人が食べてもおいしいと思える優しい味です。

最大の特徴は、包丁いらずで湯煎であたためるだけで調理ができるので、誰でも簡単に子どもの食事を用意することができることです。

オンライン診断で、栄養強化メニューが届く

約3分のオンライン幼児食診断に基づき、お子さんの栄養強化ポイントとともにカスタマイズされた定期便BOXをお届けするので、それを温めて食べていただきます。

幼児食診断では、野菜を食べる頻度、早食いやよく噛まない習慣があるかどうかなど、お子さんの栄養バランスや生活習慣に関する質問に答えていただきます。

そしてその結果に基づきおすすめのメニューが紹介されます。

定期便BOXには6品、8品、10品セットがあり、配送頻度も週単位で選んでいただけます。

2020年1月末からサービスを開始し、販売開始から4ヶ月で1万食を突破しました。

このことから、幼児食市場が確かにあること、そして他のサービスとは違うプロダクトの強さを確認することができました。

個人向け宅配市場で「こだわりの強い層」を狙う

食品宅配市場は全体で2.1兆円あると言われており、そのうちメガプレイヤーである生協(生活共同組合)の個人向け宅配は1.2兆円あります。

もし生協のユーザーの1%が並行してhomealを使ってくださると、120億円の売上になります。

月額5,000円で換算すると、24万人のユーザーが利用することになり、これは全国の幼児の約5%にあたります。

homealはこれを、1つの大きな目標としています。

これまではレトルトや一般冷凍食品など、上のスライド内左側にポジショニングされるような商品が多かったのですが、これらは低価格大量生産スタイルの小売の世界、つまりスーパーの棚取り合戦をするような商品にあたります。

一方でhomealは、宅配やミールキットなどを利用する、こだわりの強いお客様向けです。

D2Cビジネスで、ダイレクトマーケティングを行っています。

それを実現するのが、私たちのチームです。

CFO、CDOそして“冷凍王子”西川さんと共にサービスを作っています。

子ども目線の商品開発、幼児食の問題解決を一貫サポート

シェフや管理栄養士、保育園の調理師などがチームに入り、子ども目線の商品開発を行っています。

最大の特徴は、全国の冷凍工場ネットワークで、作りたい商品の企画に対し高品質かつ小ロットで対応していただけるOEM先をすぐに見つけることができる点です。

マーケティングや販売面では、診断から購入、コンシェルジュ機能まで、幼児食の問題解決に関するサポートを一貫してご提供できるのが強みです。

このようにして蓄積された質の高い情報をパーソナルデータに活用することで、お客様のUXを向上させることができるのです。

これまでの実績としては、Yahoo!ニュースさんのようなメディアやTwitterなどのSNSからのサイト訪問者のうち、10%の方に購入いただいています。

ECサイトのコンバージョンは、平均が2~3%と言われていますので、既に3~5倍のコンバージョン率になっています。

今後は「幼児食と言えばhomeal」という第一想起を獲得していくことを大きな目標にしています。

「子どもへの愛情を伝えられるひとときを増やす」

最後になりますが、子どもの成長は本当に一瞬だと思います。

一緒に食事ができること、幸せだなと感じること、そういうかけがえのない時間を増やすのがhomealというサービスです。

ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください!

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/フローゼ祥子/戸田 秀成/大塚 幸

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