【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2025 開催情報詳しくはこちら

【新】メガネ×IoT!眼の動きを測定する「JINS MEME」(ジェイアイエヌ 井上)【K16C-JIN #1】

国内販売メガネの3分の1を占めるジェイアイエヌ(JINS)が新たに開発した、IoTデバイス「JINS MEME」のプレゼンテーションを3回シリーズでお届けします。2016月9月6日・7日に開催したICCカンファレンス KYOTO 2016「カタパルト」IoT/ハードウェア特集 supported by Makuake プレゼンテーションの書き起こし記事です。ぜひ御覧ください。

ICCカンファンレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級の招待制カンファレンスです。次回ICCカンファレンス FUKUOKA 2017は2017年2月21〜23日 福岡市での開催を予定しております。

icc_fukuoka2017_square-v3

本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「社会起業家」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。

登壇者情報
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」
Session 7B
CATAPULT(カタパルト) - IoT/ハードウェア特集 -
Supported by Makuake
 
(プレゼンター)
井上 一鷹
株式会社ジェイアイエヌ
JINS MEME Gr 事業開発担当
 
1983年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒業後、戦略コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルに入社し、大手製造業を中心とした事業戦略、技術経営戦略、人事組織戦略の立案に従事。2012年にジェイアイエヌに入社。社長室、商品企画グループマネジャーR&D室マネジャーを経て、現在は、開発を手掛けてきたJINS MEMEの事業部を発足、技術面から事業面の開発に従事している。学生時代に算数オリンピックアジア4位、数学オリンピック日本最終選考に進んだ経験がある

プレゼンテーション動画(約8分)もぜひご覧ください。

井上 一鷹 氏(以下、井上氏) メガネ屋JINSの井上と申します。

弊社では、昨年(2015年)の11月からJINS MEME(ジンズ・ミーム)というウエアブル・デバイスの販売を始めました。

今後、皆様のお知恵をいろいろと拝借し、このメガネを活用したサービスを構築していければと思っており、本日のプレゼンテーションをもとに様々なご意見をいただけましたら嬉しく存じます。

私が今かけているメガネがJINS MEMEです。

一見普通に見えるメガネですが、瞬き、視線移動、体の姿勢の情報を取ることができます。

その情報からいろいろなソリューションを創り出していくことができると考えており、今日はそれらについてお話ししたいと思います。

まず簡単に自己紹介をしますと、私はもともと経営コンサルティング会社「アーサー・D・リトル」で、メーカーの事業戦略の立案などを担当していました。

しかし外部からではイノベーションは起こせないと感じていた時にハードウエアのイノベーションを創り出したいという(JINSの創業者の)田中の考えに共感し、JINSに移り、現在はJINS MEMEの事業開発を担当してます。

JINSの新事業領域の取り組み

JINSがなぜこのような分野で事業を展開しているかについて簡単にご説明申し上げます。

日本全体で1,600万本のメガネが売れていますが、その3分の1以上がJINSのメガネです。

販売商品点数で比較すると、衣料品領域におけるユニクロよりも市場シェアが高い状況です。

メガネの市場規模は決まっており、1社で100%独占はあり得ないので、目の悪い人に視力矯正機能としてのメガネを提供するだけでは、事業の拡大余地は限られます。

弊社はトップシェア企業として市場を牽引したい、目が悪くない人もメガネをかける市場を創り出したい、という考えから作られたのが「JINS PC」です。

JINS PCは、手前味噌ですが、累計で700万本程売れています。

世界初、自分を見るアイウェア「JINS MEME」誕生

このような「新しいメガネ」という切り口から、いろいろと製品イノベーションを追求する中で見つけ出したのが、「世界初、自分を見るアイウエア『JINS MEME』」です。

眼電位で目の動きを測定

「眼は口ほどに物を言う」という言葉があるように眼の動きは重要です。

東北大学の川島先生にアドバイスをいただき、JINS MEMEでは眼電位で目の動きを測定することにしました。

【参考資料】
東北大学 川島隆太 教授インタビュー「JINS MEME開発の原点と見据える未来」

簡単に申し上げると、皆さんの目の黒目の部分はプラスに帯電しています。電池でいうプラス極になっています。

このメガネの鼻あて部分に電極がついています。

出所:JINS MEME Webサイトより引用

この電極が、電位や視線移動の変化を捉えます。

黒目が近づけばプラスに振れ、離れればマイナスに振れることで、瞬きと視線移動の情報を検出するという技術です。このような技術がメガネに組み込まれています。

更に、加速度・角速度(六軸)のセンサーで、姿勢についての情報も取ることができます。

JINS MEMEでは現在、一般コンシューマー向けに次のような7つのアプリケーションを用意しています。

JINSはこれまで、いわゆるマスマーケットを対象としたブランドだったことから、BtoCを主眼にこの10ヶ月展開してきました。

しかし、やはりIoTデバイスというような新しい技術をマスマーケットですぐに普及させることは難しいと反省し、現在いろいろな作り込みを行っているところです。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/鈴木 ファストアーベント 理恵

続きは IoTメガネ「JINS MEME」で変わるドライブやランニング(ジェイアイエヌ 井上)をご覧ください。

【編集部コメント】

本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「社会起業家」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。

更新情報はFacebookページのフォローをお願い致します。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!