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養殖xテクノロジーで、こどもたちの未来に持続可能な水産業をつなぐ「ふく成」(ICC FUKUOKA 2023)

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ICC FUKUOKA 2023 クラフテッド・カタパルトに登壇いただき、見事優勝に輝いた、ふく成 平尾 有希さんのプレゼンテーション動画【養殖xテクノロジーで、こどもたちの未来に持続可能な水産業をつなぐ「ふく成」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはMakuakeです。

【速報】父から受け継いだ育てる漁業で、こどもたちの未来に食をつなぐ「Firesh®」(ふく成)がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2023)


【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 8A
CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて
Sponsored by Makuake

平尾 有希
株式会社 ふく成
取締役
HP

短期大学卒業後、Five foxesに就職。父の病をきっかけに帰熊し、熊本ファミリー銀行(現 熊本銀行)へ転職。24歳の時にふぐ割烹「福なり」の女将として経営に携わる。28歳の時に「急性骨髄性白血病」を患い約2年間の闘病生活を経て、ふく成へ復帰。現在は仕事・家事・育児と日々奮闘中です。


平尾 有希さん 皆様こんにちは、株式会社ふく成の平尾有希と申します。

本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

熊本県天草でとらふぐと真鯛を養殖

私たちふく成は、熊本県天草で、真鯛ととらふぐの養殖、加工、販売を行っている水産会社です。

私の祖父が63年前に、獲る漁業から、未来を見据えて育てる漁業へ事業を転換し、平尾水産を立ち上げました。

私の父が42年前に、熊本県で初めてとらふぐの養殖を開始し、今ではとらふぐと真鯛を中心として、年間20万尾を養殖しております。

スライドでご覧いただいているのは漁場ですが、この自然豊かな天草の御所浦(ごしょうら)というところは、皆様はきっとご存知ではないかと思いますが、熊本県唯一の離島の町となっています。

この御所浦は、恐竜の骨が発掘されたり、古代の地層がご覧いただけたりする、珍しい島です。

付近の海域は、自然にあふれ、栄養分が豊富であり、別名「宝の海」と呼ばれる、養殖にとても適した海域です。

「跡継ぎ」と言われることに反発したけれど

そんな自然豊かなところで、私は三人姉妹の長女として生まれました。

島中の人から「お前は跡継ぎだ」と言われて育ち、それが嫌で、また、女の子なのになぜ?と思い、高校進学を機に島を出ました。

スライドにあるのは、すごくいきがっている写真なのですが(笑)、親に言わず、しかも県外で勝手に就職をしました。

それで、親が一言も口を聞いてくれない、勘当されたような状況も発生いたしました。

でも、就職してまもなく祖父が他界し、父ががんになりまして、この時に初めて私は、実家の家業について何も考えてこなかったと実感しました。

そこで、真剣に実家の家業について考えて、熊本に帰る決心をしました。

熊本に帰ってすぐは、父が経営しておりました飲食店で修行することにし、そこで今の主人と出会いました。

その話は後ほど(笑)。

この飲食店を父から引き継ぎ、経営が軌道に乗ってきた矢先に、私が病に襲われまして……。

それも、急性骨髄性白血病、余命半年を告げられました。

この病名を告知された時、父と母は泣き崩れ、その姿を見た私は、親を泣かせてしまい、親不孝をしたととても後悔しました。

しかし、それを救ってくれたのが主人です。

いつ死ぬか分からない私と結婚をし、婿入りをし、家業を継いでくれたのです。

そして1日も欠かさず私の看病をしてくれ、私は元気になりました。

2年の闘病生活を経て、ご覧の通り、すごく元気になれたのです。

父から事業を引き継ぎ、主人が代表取締役を務める、株式会社ふく成を設立しました。

ふく成という会社名は、父の平尾 福成という名前からつけました。

そして私は、奇跡的に子供を授かることもできたのです。

その孫を溺愛する両親を見て、生まれて初めて親孝行ができたと思っています。

こどもたちの未来に持続可能な水産業を残す

闘病生活、出産、子育てを機に、私たちはこう思ったのです、「子どもたちの未来に何を残せるのだろうか?」と。

そして、この出来事をきっかけに、会社のミッションとして「こどもたちの未来に食をつなぐ」を掲げ、持続可能な水産業を目指すべく、SEAFOODTECH事業を立ち上げました。

水産養殖×テクノロジーで作り上げたFireshという新ブランド、真鯛の炙りとカルパッチョをご用意させていただきました。

▶編集注:プレゼン時、ここで審査員席に試食が配布されました

炙りには塩を添えてありますので、お好みでつけてお召し上がりください。

Fireshとは弊社のブランドで、添加物を加えず、保存期間が長くて品質の高い食品を、いつでもどこでも届けられる特殊冷凍商品です。

自宅冷凍庫に入れておけば、いつでも、今、皆様にお召し上がりいただいているクオリティのお刺身が食べられるのです。

良いと思いませんか?

また、私たちは、「未来を担う世界中のこども達に、”美味しい魚を食べてほしい”」という想いで、事業を行っております。

その想いから、現在こども食堂にFireshの製品を提供させていただいており、コロナ禍の後には、食育の観点から、養殖の見学、体験ツアーも行いたいと思っております。

サステナブルな水産業を目指すべく、ふく成は祖父が始め、父が作り、私たちが未来につなげていく。

未来を担うための新ジャンルFireshの付加価値について、この機会に皆様に覚えていただき、興味を持っていただけましたら、是非、私とお話をしていただけたらと思っています。

ご清聴ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成

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