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ICC FUKUOKA 2023 クラフテッド・カタパルトに登壇いただいた、おさぜん農園 長村 善和さんのプレゼンテーション動画【美味しい日本の完熟いちごを届けたい! マレーシアで観光農園に挑戦する「おさぜん農園」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはMakuakeです。
▶【速報】父から受け継いだ育てる漁業で、こどもたちの未来に食をつなぐ「Firesh®」(ふく成)がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2023)
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【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 8A
CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けてSponsored by Makuake
長村 善和
株式会社おさぜん農園
代表取締役
HP
1983年京都府生まれ。江戸時代初期から続く農家の長男として生まれ、2008年から地元京都にていちごの高設栽培を開始。2012年5月に「いちごの可能性を追求する」という経営理念のもと、株式会社おさぜん農園を設立し、いちごの生産から販売・加工・流通など一気通貫でいちごに纏わる事業を展開。「食卓にいちごのある生活を」をコンセプトに、いちごのお塩・お砂糖などのいちご調味料を開発。近年は新たないちご体験サービス「いちごの庭プロジェクト」や新規就農希望者を応援する「いちご農家応援プロジェクト」を手掛け、平地での夏いちご栽培にも挑戦。現在は、マレーシア・キャメロンハイランドでのいちご現地生産に取り組む。
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長村 善和さん 皆さん初めまして、おさぜん農園の長村(おさむら)です。
私たちは、「いちごの可能性を追求し、笑顔あふれる未来をつくる」を経営理念に、京都府八幡市にて、関西最大級の面積でいちごの生産、観光いちご狩り園の運営やいちごに関わる様々な事業を展開している会社です。
皆さんのお手元には、私の自慢のいちご、いちごラスクをご用意いただきました。
▶編集注:ここで審査員席に試食品が配られました。
ぜひ、ご試食いただきながら、私のいちごに対する熱い思いを聴いていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
お店では買えない完熟いちごが食べられる観光農園
最初に、私の自己紹介をさせてください。
私は、江戸時代初期から続く農家の家系の長男として生まれ、父は梨の栽培を行っておりました。
父は、市場出荷ではなく直売という形をとっており、毎年夏になると、「おさぜんの梨、食べに来たよ、また買いに来たよ」というお客さんの声を聞きながら、幼少期を過ごしていたのを覚えております。
とても誇らしい思いでいっぱいでした。
そんな私が農家の後を継ぐと決意した後、どうせ継ぐなら違う作物に挑戦したいということで、いちごを選択いたしました。
また、梨の直売風景を見て育ちましたので、市場出荷ではなくて直売、特に観光農園の運営をすることを決意して、就農いたしました。
2008年から京都で観光いちご農園を始めましたが、やはり観光農園ですので、市場出荷できない完熟のいちごをお客様に届けたいと思い、毎年4万人のお客様にご来園いただく農園をこれまで15年間、続けています。
皆さん、もしInstagramを使われていましたらぜひ、「#おさぜん農園」を調べてください。
そちらで見られるお客様のたくさんの笑顔、喜び、これこそが私たちが今まで取り組んできたことですし、これからも続けていきたいことです。
抽象的な表現になるかもしれませんが、これこそがまさにいちごの可能性だと考えておりますし、おさぜん農園はいちごをモノではなくコトとして消費し、CRAFTEDな世界をこれからも続けたいと考えております。
いちごの調味料やコラボレーションも
また、「食卓にいちごのある生活を」をコンセプトに、様々な加工品を展開しています。
特に下段には、いちごのお塩、いちごのお砂糖、いちごジンジャーなどがあり、いちごでほっこりしたライフスタイルを提案できる商品を開発し、販売しております。
また、コロナ禍においては、観光農園は本当に厳しい時期、危機的状況がありました。
その際、どうしようかと考えた結果、こちらから出向いていこうということで、「こんなところで、いちご狩り!?」をコンセプトに、様々な場所でいちご摘み体験ができるサービスを展開いたしました。
スライドの上中央の写真は、関西にあるあべのハルカスの屋上にビニールハウスを建て、いちご摘み体験を提供したものです。
▶百貨店の屋上でイチゴ狩り体験 あべのハルカス近鉄本店(OSAKA STYLE)
スライドの右上の写真は蔦屋書店で、「本 x いちご」の非日常空間でいちご摘みを楽しんでいただくサービスを展開してきております。
▶【枚方T-SITE】7mの本棚の横でいちご摘み!『いちごの庭プロジェクト』が枚方T-SITEにて初開催!(PR TIMES)
また、新規就農で、いちご農家になりたいという方が近辺で増えておりますので、彼らのサポートサービスも展開しております。
マレーシアで見た日本のいちごにショック
そんな私が次にやりたいことはこちら、海外いちご狩りプロジェクトです。
なぜそう思ったかと言うと、先週、スライドの右上にあるマレーシアの伊勢丹に行ったのですが、東南アジアでは韓国産やオーストラリア産、エジプト産のいちごが主流で、日本のいちごはほとんどありません。
東南アジアのいちごは、赤くて香りは良いけれど、酸っぱくて美味しくないものが主流です。
日本のいちごは高級品売り場にあったのですが、それを見て私は本当にショックでした。
実は、先の方にカビが生えていたのです。
私はずっといちご農家として栽培してきています。
日本は農産物の輸出に力を入れていますが、こといちごに関しては、輸送時間が長いと品質の低下につながるので、日本のいちご農家として、この状況を続けていくのはどうなのかという思いが芽生えました。
マレーシアで観光いちご狩り園開園に挑戦
美味しい日本のいちごを届けるために、現地生産、現地消費をしていきたいと考えています。
場所はこちら、マレーシアのキャメロンハイランドです。
いちご栽培に適した温度帯であること、既に現地の方がいちごの生産をされていること、販売先となるクアラルンプールやシンガポールへの物流が良いことなど、この場所には様々な好条件があります。
ここで、2023年中にいちごの生産をし、観光いちご狩り園を開園したいと考えております。
また、この場所で成功すれば、そのモデルケースをタイ、インドネシア、ベトナムなど、様々な東南アジアの地域で実践し、いちごの生産をし、観光いちご狩り園の運営をしたいと考えております。
いちごは素晴らしいパワーを持った果物
最後に、私はこれまで15年間、いちごの生産と観光いちご狩り園の運営をしてきていますが、いちごは本当に素晴らしいパワーを持った果物だと感じております。
私自身、いちごに魅了されている一人です。
この素晴らしいいちごを、単なるモノではなく、豊かさや家族団欒の象徴として捉え、いちごを通じて、世のため、人のためになるような活動を、これからも続けていきたいと考えております。
ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成