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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜 3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
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【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 7E 地方創生を実現する新しい街づくりとは?(シーズン3)
Supported by EVeM
(スピーカー)
岡住 修兵
稲とアガベ
代表取締役
石田 遼
NEWLOCAL
代表取締役
中村 直史
五島列島なかむらただし社
代表 / クリエーティブディレクター
中川 淳
PARADE
代表取締役社長
(モデレーター)
岩田 真吾
三星グループ
代表
各務 亮
電通
クリエイティブ プロジェクト ディレクター
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▶『地方創生を実現する新しい街づくりとは?(シーズン3)』の配信済み記事一覧
ふるさと五島列島で地域ブランディング、中村さん
中村 直史さん(以下、中村) 五島から来ました中村です。どうぞよろしくお願いします。

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中村 直史
五島列島なかむらただし社
代表 / クリエーティブディレクター
五島列島福江島出身。筑波大学卒業。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校修士課程修了。2000年電通入社。以来コピーライターとして多くの広告コミュニケーションに携わってきました。2019年「五島列島なかむらただし社」設立。各地の企業や自治体の方たちと対話を続け「価値を再発見し、関わるみんなの言動一致をつくる」ことを目指しています。これまでの仕事に、RIZAP「結果にコミットする」シリーズ/エビオス錠「弱るもんか!」キャンペーン/YAMAP「地球とつながるよろこび/BORDERLESS JAPAN「SWITCH TO HOPE」/LORANS 「みんなみんなみんな咲け」/五島つばき蒸溜所「西の果て、祈りの島より。GOTOGIN」/ ICCスタンダード/Ocean Network Express「AS ONE, WE CAN.」など。筑波大学非常勤講師。長崎潜伏キリシタン巡礼ガイド。
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僕はこのセッションには、今回初参加です。


五島列島の福江島という場所で生まれ育ち、大学から(島の)外に出て、その後アメリカに行き、戻ってきて東京でコピーライター、クリエーティブディレクターになり、今は島に戻ってきて同じような仕事をしています。
ちなみに、五島列島は、九州の西にあります。
ここです。

一番下の島が、僕が住んでいる福江島です。
もともと僕は、企業ブランディングをしていました。




岩田 今見て思ったのですが、痩せさせる会社と食べさせる会社の両方をやって、マッチポンプでしたね。
(会場笑)
中村 ずるいですね(笑)。

岩田 (笑)
中村 企業の言葉やブランドの言葉をつくることが、もともとの僕のバックグラウンドです。
その流れで、ICCスタンダードの言語化もお手伝いしました。

福山 雅治さんと長崎の島々をPR
中村 地元に戻ったので、地域ブランディングのようなことをだんだんするようになりました。

長崎の自分の故郷である島々のブランディングを、長崎県出身の福山 雅治さんとともに長いことやってきました。

福山さんが島になるという企画でしばらくやってきました。

これは対馬です。さっきの写真は五島です。

これは、壱岐のうに丼です。

(会場笑)
多分、福山 雅治さんをこのようにすることができた、史上初の人間なのではないかと思います。

(会場笑)
岩田 地元だからですか?
中村 いや、これは余談ですけれども、福山さんが最初に「どんな役をする時も、弁護士なら弁護士、科学者なら科学者そのものになり切るのが私です」みたいなことをおっしゃったので、「じゃあ島になるのはいかがでしょうか」と言ったら。
岩田 自業自得ですね(笑)。
中村 島の認知度を上げるという目的に対して、この方向なら効果を上げられると可能性を感じていただいたのだと思います。
このツバキの写真を見て、福山さんのファンが悲鳴を上げたそうです。
(会場笑)
こんなことで盛り上がっているうちに、「ただただ認知されるだけでは意味がないのでは?」と福山さんご自身も新たな課題感を感じるようになり、島からどんどん若い人が出ていくのだったら、1回若い人と大人たちとでちゃんと話そうよと言って、話し合い自体をブランディングとしてやっていくこともしました。


甲本 ヒロトの夢の叶え方
中村 このように色々なことをしてきましたが、センターピンというお題を頂いて、なぜか甲本 ヒロトさんの話をしたいと思いました。

僕はそもそも「地方創生」という言葉が、ちょっと気になっています。
その理由は、地方創生の背後にあるのは、地方は廃れています、地方はだめなものです、その先に、お金をちゃんと増やして人を呼び込んで盛り上げていって、そういう未来をつくりましょう、その未来が果たせたら地方創生ですというのを、なんとなく感じているからなのです。
そこで紹介したいのが、このエピソードです。
『孤独のグルメ』の松重 豊さんとTHE BLUE HEARTSの甲本 ヒロトさんの2人は、上京したての頃、東京の下北沢にある珉亭という中華料理屋さんでバイトを始めたのが、キャリアの始まりでした。
岩田 キャリアというかね(笑)。
中村 キャリアというか(笑)。
(会場笑)

岩田 昔からの友達なのですよね。
中村 実は昔から友達でした。2人が何でもない、ただの若者だった時から。
岩田 僕もそのラジオを聞きました。
▶【第1回】松重豊 × ザ・クロマニヨンズ 甲本ヒロト(深夜の音楽食堂)
中村 素敵な話なんです。
インタビュアーが当時のことを振り返って、甲本 ヒロトさんに、「それから40年、2人ともものすごい夢を叶えられましたね」と言った時に、甲本 ヒロトさんが「あの下北沢の中華屋さんでバイトしてた時から、もう夢は叶ってたよ」と言ったのです。

「お金も全然なくて無名だったけど、仲間に出会えて大好きなロックンロールを毎日やってた。それが夢だから、もう夢は叶ってたよ」と言ったのです。

めちゃくちゃかっこよくないですか?
つまり、バンドとして売れて大成することが夢ではない。
自分自身が本当に好きな仲間と大好きなロックンロールを毎日やれれば、お金がなかろうが、バイトしなくてはいけなかろうが、夢は叶っているということを言ったのです。
「成功するまでは、地方は素敵ではない」というのは嫌
中村 僕はそれがめちゃくちゃ大事だなと思っていて、地方創生の話に紐づきますが、僕は「何かが成功するまでは、地方は素敵ではない」ということが、そもそも嫌なのです。

地方に住む誰か、僕の仲間の誰か、僕自身が、甲本 ヒロトさんの言葉を言い換えたとしたら、「俺の地方は有名でもないし、世間で一般的な創生とか成功はしてないかもだけど、困ったら助け合って、外から来る人には親切にして、いい町であろうとしてるよ。楽しんでるから、もう夢は叶ってるよ」という風に言ってくれたほうが、僕はいいなと思っています。
助け合って親切にして楽しんでいるみたいなことが、大事なのではないかと思っています。

別にスターでなくていいので、助け合って親切にして楽しんでいるということを心がけている普通の人たちが一人でも多くいることが、僕はセンターピンなのではないかと思います。
成功や創生みたいな話は、僕にとっては思いがけないご褒美として知らんぷりをしておきたいなと思っています。
「地方創生」という言葉が気になっていると言いましたが、成功するまでは不幸みたいな感じを、地方の日々の暮らしにあまり持ち込みたくないからです。
親切な人が普通にいるまちにいいことが起こる
中村 会場に来ているGOTOGIN(ゴトジン)の門田(邦彦)さんが、地域にある色々な商品のクオリティを上げていこう、そのためにみんなで学び合おうよと言って始まった会が、五島よかよか未来塾 です。

2年ぐらいずっと続けています。


一つ一つのクオリティを上げて、商品を良くして成功に導くということももちろん目的ですが、僕には野望があって、いつも会の始まりに、「よか心と、よか森で、よかよか」、楽しく学び合って、いじわるしない、にぎやかな森にする、それはよかよか精神だよと共有しています。

「にぎやかな森」というのは、みんながピーチクパーチク言い合っているということです。
必ずこの3箇条を出して、みんなでこれを共有し合ってから始めるのですが、僕はこのマインドセットさえあればいいと思っています。
そういうまちに惹かれて、岡住さんのような人がやってきて、ここで何かやろうと思って来てくれたらハッピーだし、そうやって門田さんたちも来てくれました。

そういうことがご褒美として起こってくれればいいなと思います。
親切な人が普通にいるまち、けれども、そういうまちに思いがけない、いいことが起こるのではないかというのが、僕にとってのセンターピンではないかなと思っています。
以上です。
岩田 皆さん、拍手をお願いします。
(会場拍手)
各務 ありがとうございます。
(続)
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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美


