【新】「金融の民主化」は起こせるか? 今、フィンテックが熱い!【F17-3E #1】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

【新】「金融の民主化」は起こせるか? 今、フィンテックが熱い!【F17-3E #1】

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注目ベンチャー特集「今、フィンテックが熱い」【F17-3E】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!8回シリーズ(その1)は、各スピーカーにフィンテックビジネスの魅力についてお話いただきました。freee東後さん・ウェルスナビ柴山さん・クレジットエンジン内山さんの鼎談です。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております

ICC FUKUOKA Session 3E 注目ベンチャー特集「今、フィンテックが熱い」

「今、フィンテックが熱い」の配信済み記事一覧

井上 真吾氏(以下、井上) 注目ベンチャー特集「今、フィンテックが熱い」特別対談を始めさせていだだきます。

宜しくお願い致します。

一同 宜しくお願い致します。

井上 「今、フィンテックが熱い」というテーマです。

皆さんの事業領域は、融資、運用、会計と分野は異なりますが、事業を大きくフィンテックと捉えた時、フィンテック・ビジネスの魅力や、なぜ今、熱いのかということをお一人ずつ導入としてお話いただきたいと思います。

では、freeeの東後さんからお願いします。

無縁だったファイナンスとテクノロジーが噛み合う

東後 澄人氏(以下、東後)よろしくお願いします。

ICC FUKUOKA Session 3E 注目ベンチャー特集「今、フィンテックが熱い」


東後 澄人
freee株式会社
取締役COO

2005年にマッキンゼー・アンド・カンパニー に入社し、IT・テクノロジー・製造業界を中心とした多数のプロジェクトを担当。中長期経営戦略からオペレーション、サプライチェーン改革まで、国内外のクライアントの幅広い経営課題に取り組む。2010年から、Google にて日本の中小企業向けマーケティング、及び Googleマップのパートナーシップ・ビジネス開発に従事。2013年に、全自動のクラウド会計ソフト freee (フリー) を開発・運営するfreee株式会社にCOOとして参画し、急速な事業拡大を牽引。
東京大学工学部卒。大学院では宇宙航空研究開発機構において次世代の宇宙ロケット推進薬の研究開発を行う。兵庫県出身。

フィンテックという言葉は、今ブームのように扱われている状況ですので、業界の外の方でも耳にしたことがあるかと思います。

今までテクノロジーと無縁だったファイナンスの領域と、テクノロジーが組み合わせられたことが、面白いということは皆さんご存じのことかと思います。

その中でも、弊社freeeが取り組みしている領域はスモールビジネスです。

【↓クラウド会計ソフト「freee」の紹介動画はこちら】

スモールビジネスは、コンシューマー(消費者)や大企業と比べると、テクノロジーやクラウドサービスといったものが届き難い領域でした。

隔離されていたとまでは言いませんが、今まではサービスが十分に行き届かない状況だったと思います。

そのスモールビジネスの領域で、ファイナンスとテクノロジーという今までは絡むことのなかったものが噛み合うようになってきた。

このことが市場としてとても面白いと個人的には思っています。

この後、ウェルスナビの柴山さんからBtoC領域の面白みについてご紹介いただけると思いますが、BtoB領域では特にスモールビジネスにおいて、フィンテックのサービスが生まれている点が新しく、注目を集めている要因の一つだと考えています。

井上 ありがとうございます。

ぜひ後程、この話について深堀りさせて下さい。

東後 はい。

井上 では、次にウェルスナビ 柴山さん お願いいたします。

フィンテックの魅力についてお話しいただけますか。

「金融サービスの民主化」がフィンテックの魅力

柴山 和久氏(以下、柴山)よろしくお願いします。

ICC FUKUOKA Session 3E 注目ベンチャー特集「今、フィンテックが熱い」


柴山 和久
ウェルスナビ株式会社
代表取締役CEO

誰もが安心して手軽に利用できる次世代の金融インフラを築きたいという想いから、TECH::CAMP で一からプロトタイプを制作した後、2015 年 4 月にウェルスナビ株式会社を設立。海外の富裕層の間では当たり前となっている国際分散投資を全自動で利用できる「WealthNavi」を2016年1月より提供。2017年春には、預金・カード・資産運用が連携した「お釣りコツコツ投資」をローンチ予定。起業前には、日英の財務省で合計9年間、予算、税制、金融、国際交渉に参画した後、東京およびニューヨークのマッキンゼーに勤務し、ウォール街に本拠を置く10兆円規模の機関投資家を1年半サポート。東京大学法学部、ハーバード・ロースクール、INSEAD卒業。ニューヨーク州弁護士。

フィンテックの魅力を一言で表現すると、「金融サービスの民主化」だと考えています。

freeeさんを例にすると、スモールビジネスが、クラウドサービスを介して会社設立から会計、給与計算まで一貫して受けられるようになりました。

大企業は元々テクノロジーの恩恵を受けていましたが、フィンテックによりスモールビジネスでも同じようなテクノロジーの恩恵を受けられるようになり、より利便性が増し、本来行うべき事業開発やマーケティング、採用等といったものにもっと時間を使えるようになると思います。

私達ウェルスナビが取り組んでいる領域は資産運用です。

【↓ウェルスナビ柴山さんのカタパルト登壇時のプレゼンテーションはこちら】

私達が目指しているものは、海外の富裕層、特にスイスや欧米のプライベートバンクが富裕層に向けて提供している比較的ベーシックな資産運用サービスを、誰でも使えるようにしたいと考えています。

そのため弊社では、お客様のスマホやPCから、ニューヨーク証券取引所までシステムを完全に繋ぎ、近い将来AIになると思いますが、人間の主観を排除したアルゴリズムを搭載することにより、コストを何10分の1にも下げ、富裕層向けでしかなかった資産運用サービスを誰でも受けることができるサービスにすることができました。

ウェルスナビのサイトから直接申し込むこともできますし、弊社と提携しているSBI証券や住信SBIネット銀行経由でも30万円から利用可能です。

さらに今年春からは、お釣りをコツコツ貯め、例えば500円になると投資に回すことができるというサービスをリリースする予定です。

富裕層向けでしかなかったサービスが、誰でも、例えば500円という小額からでも利用することができる。

このような世界を目指しています。

同じようなことが他の領域でも起こると考えています。

例えば融資分野でいうと、大企業であればキャッシュフローの状況を銀行にシェアすれば、トランザクション・バンキングというサービスによって、無担保で短期資金の融資を受けることができます。

freeeさんのようなクラウド会計の情報が銀行とシェアされるようになれば、極端な例ですが銀行がスモールビジネスに対しても素早い審査を行い、大企業と同様に無担保で融資をすることも可能になると思います。

ですから、これからは、大企業向けの融資サービスといった銀行の中核に当たるサービスが民主化されていくのではないかと思います。

井上 素晴らしい前振りをいただきました(笑)

内山 誓一郎氏(以下、内山)そうですね(笑)

井上 金融の民主化という良いキーワードが出てきました。

freeeさんはスモールビジネスに対して、ウェルスナビさんは富裕層向けのサービスを一般の方に対してということで、テクノロジーの力を利用して元々金融サービスが届いていなかった方々にサービスを届けるというお話しでした。

その文脈で内山さんが取り組みされていることをお話しいただけますか?

フィンテックは金融の本丸にどんどん近づく

内山 はい。

ICC FUKUOKA Session 3E 注目ベンチャー特集「今、フィンテックが熱い」


内山 誓一郎
株式会社クレジットエンジン
代表取締役

慶應義塾大学経済学部卒。2007年より都市銀行において、不動産業を中心にコーポレートローン、ストラクチャードローン業務に従事。その後、仙台市に転居し、東日本大震災後の復興支援事業の立ち上げを行う。2012年より米国UCLA Anderson School of Businessに留学し、在学時には現地のベンチャーキャピタルでのインターンや、仮想現実(AR)関連技術のスタートアップに参画。帰国後株式会社マネーフォワードに入社し、業務支援サービスの営業や事業開発、家計簿サービスの事業提携などに従事。2016年に株式会社クレジットエンジンを創業。

弊社が取り組みしている中小企業向けの融資サービスというものは、中小企業の皆様がfreeeさんのようなクラウドサービスを使っている上に成り立つサービスです。

【↓クレジットエンジン内山さんのカタパルト登壇時のプレゼンテーションはこちら】

これまでのフィンテックサービスの多くは、業務改善や可視化というものが主なテーマだったと思います。

それが段々と広がったことで、次のステージに移行しており、今度はお金を動かすことが必要となってきていると感じます。

それはペイメントかもしれませんし、弊社においては融資となる訳です。

このことは、金融の本丸にどんどん近付くことだと感じています。

弊社が銀行や、金融機関と近くなる部分もありますし、だからこそ多くの人に使っていただけるようになると考えています。

今まで銀行の融資が届かなかった方でも、この仕組みを使うことにより融資を受けることができるということです。

これは、おこがましい表現かもしれませんが、順を追い、土台が整ったからこそ可能となったということでもあります。

井上 なるほど。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/鎌田 さくら

▶続きは 「紙」をやめれば金融サービスはもっと進化する! をご覧ください。

 

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【編集部コメント】

続編(その2)では、なぜ今フィンテックと呼ばれる事業領域が盛り上がっているのか、その理由について議論頂きました。業界関係者注目の議論です。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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