ユーグレナ出雲さんが、ユヌス博士に用意したキラークエスチョンとは | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

8.ユーグレナ出雲さんが、ユヌス博士に用意したキラークエスチョンとは【終】

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トップリーダーたちが、尊敬する”MY偉人”についてプレゼンする「世界の偉人伝」、前回の大好評を得て、シーズン2の書き起こし記事の登場です。全8回シリーズの(最終回)は、ユーグレナ出雲さんのムハマド・ユヌス博士との出会いと、自分を覚えてもらうために用意したキラークエスチョンを紹介します。人生が変わる出会いに隠された、とっておきのエピソードをぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2022は、2022年2月14日〜2月17日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2021 ダイアモンド・スポンサーの<ノバセルにサポート頂きました。


【登壇者情報】
2021年9月6〜9日開催
ICCサミット KYOTO 2021
Session 10C
世界の偉人伝 (シーズン2)
Supported by ノバセル

(スピーカー)

朝倉 祐介
シニフィアン株式会社
共同代表

石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

出雲 充
株式会社ユーグレナ
代表取締役社長

高田 修太
一般社団法人HLAB/株式会社エイチラボ
共同創設者COO / プロマジシャン

丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

(モデレーター)

井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー

「 世界の偉人伝 (シーズン2)」の配信済み記事一覧


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最初の記事
1. 経営者が「偉人」を語る好評シリーズ第2弾!

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7.ユーグレナ出雲さんが選んだ偉人は「ムハマド・ユヌス博士」

ユーグレナ 出雲さんの経験談「こうして偉人と仲良くなった」

出雲 ムハマド・ユヌス先生は、貧しい人々の経済的・社会的基盤の構築に貢献したことにより、2006年にノーベル平和賞を受賞されました。

そんなユヌス先生のところにインターンシップに行った際の私がこちらです。

石川 若いですね。

 真っ白だね。

石川 そこ(笑)?

出雲 まあ、そうですね。

インターンシップをして彼がどういう人かを知ったのですが、すごい人なので話したかったのですが、全然会えないし話せませんでした。

ですから最後に、偉人にどうしたら会えるのか、そして会った時にはこういうことをして仲良くなりました、という話をしたいと思います。

皆さんにもそれぞれ、偉人と思っている人や尊敬している人がいると思います。

ユヌス先生はずっと、貧困博物館を作ると言っています。

「貧困ゼロ、失業ゼロ、CO2ゼロ」の3つのゼロと言うと、真面目すぎるし難しすぎるから、みんな引いてしまうのです。

私とは関係ありません、と思われてしまうのですね。

ユヌス先生は一般向けスピーチの場合、3つのゼロとは言わず、貧困博物館を作りましょうと必ず言うのです。

貧困博物館と言うと、イメージがわいてきますよね。

つまり、例えば恐竜博物館などありますが、今はないものを展示している博物館に人は行くわけです。

石川 これは、昔は貧困というものがあったんだよ、と伝えるための博物館ですよね。

井上 なるほど。

考え抜いて用意したキラークエスチョン

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充さん

出雲 ユヌス先生に何度も会うチャンスはありましたが、全く覚えてもらえないので、何と話しかければ覚えてもらえるかをずっと頭の中でシミュレーションしていました。

それで4回目にお目にかかった際、“How many floors does the Poverty Museum have?”と話しかけました。

つまり、ユヌス先生は貧困博物館を作ろうとしていますが、その「貧困博物館は何階建てですか?」と聞いたわけです。

彼も、さすがに今まで何階建てかと聞かれたことはなかったからか、「なんで?」と聞かれました。

そこで、こう説明しました。

1階には貧困をなくすために必要な教育とそのパワーに関する展示があり、2階には水で衛生状態が悪くなることがあるので、水の整備によって貧困がなくなったという説明をするのでしょうね、と。

そして3階は栄養や食料問題を展示するフロアで、つまりフロアごとに、どう貧困をなくしてきたかを説明するのが貧困博物館だと思いますと言ったのです。

勝手に3階建てと決めて(笑)、「博物館の館長は勿論ユヌス先生ですが、栄養や食料問題の解決によって貧困をなくしたことを伝える3階のフロアマネージャーに僕はなりたい。だから、何階建てかを聞きました」と答えました。

それまでに既に3回名刺交換をしていましたが、4回目に初めて、名刺をくれと言われたのです。

4枚目の名刺を渡した時、彼はそこにメモを書いていました。

その次の日、ユヌス先生とジョイントベンチャーを始める際、「貧困博物館をやろう、ミドリムシで栄養問題をなくし貧困をなくしたことを3階に展示しよう」と発表してくれました。

たった1日の間に、僕のことをすごく調べてくれていたのです。

「昔インターンシップをしていた学生がバングラデシュに戻ってきて、貧困博物館の3階のために頑張ろうとしてくれている」と言ってくれました。

石川 そこまで調べてくれていたのですか?

出雲 はい、たった24時間の間に、そこまで調べて、そう言ってくれたのです。

前日の打ち合わせで話したのは3分くらいでしたが、貧困博物館が何階建てかと聞いたことで、次の日、僕の名前や会社のことについて説明をしてくれたのです。

ですから今日は、偉人についてと、偉人に会う時は何か一つキラークエスチョンを準備しましょう、と伝えたいです。

何て言えば覚えてくれるかな、興味を持ってくれるかなと僕も考えに考えた結果、僕のキラークエスチョンは「何階建てですか?」でした。

好きな人や偉人と会う際はキラークエスチョンを持って会うと、3回に1回は素晴らしい人と仲良くなれると思いますので、是非やってみてください。

以上です。

石川 めちゃくちゃ良い話ですね。

出雲 ありがとうございました。

4名の偉人の紹介が終了。シーズン3へ!

ベイン・アンド・カンパニー パートナー 井上 真吾さん

井上 ありがとうございます。

あっという間に時間が経ち、締めに入りたいと思います。

私が冒頭に言った「気軽に聞いてください」は、間違っていましたね(笑)。

石川 (笑)。

 いやー、面白かった。

井上 こんなに良い話、深い話を聞けるとは。

 本当に面白かったし、勉強になりました。

井上 やっぱり、「偉人伝」良いですね。

 僕はもうクビですね。

写真左から、HLAB高田さん、リバネス丸さん、ベイン・アンド・カンパニー井上さん

高田 いや、シーズン3も是非(笑)。

石川 次回は丸さん自身が、偉人として登場しますから(笑)。

朝倉 死なれたら困るので、やめてください(笑)。

▶編集注:丸さんはシーズン1で、偉人とは「亡くなった後にも世の中にインパクトを与え続け、人生観などを大きく増幅させた人」と定義しました。

 渋沢 栄一とユヌス博士の話が同時に聞けたというのが、めちゃくちゃ面白かったです。

本当にリンクしていたので、「死してなお」を取り消そうかなとちょっと思いましたね。

素晴らしいですね。

石川 素晴らしい。

井上 では最後に一言ずつ、皆さんにもらいましょうか。

朝倉 ありがとうございました。

まさか渋沢 栄一が、20世紀にバングラデシュで生まれ変わっていると思いませんでした(笑)(前Part参照)。

こうやって繋いで聞くと、流れがありますね。

写真左から、シニフィアン朝倉さん、石川 善樹さん

石川 “配列”がありますね(笑)。

▶編集注:アミノ酸の配列の重要性を発見したノーベル賞受賞者のフレデリック・サンガー博士にちなんだ発言(Part2参照)。

 “Sequence”、大事です。

朝倉 ありがとうございました(笑)。

石川 世界の偉人伝はシリーズとしてずっと続いていくと思いますが、皆さんの中にも「私はこの人を紹介したい」という思いがあれば、是非それを小林(雅)さんに伝え、立候補して頂けるとよいと思います。

今日はありがとうございました。

一生に一度でも偉人と出会うと、人生が変わり頑張れる

出雲 僕はユヌス先生を偉人だと思っていますし、尊敬していることは伝わったと思います。

生きている人は偉人とは言えないと言われても、それでもどうしてもユヌス先生について話したかったのです。

渋沢 栄一もすごい人ですが、もう会えないですよね。

でも私はユヌス先生に会って、人生が本当に変わったのです。

ユヌス先生のところでインターンシップをしていて、4回目に会った時に名前を覚えてもらい、今はグラミングループと一緒にバングラデシュで小学校にユーグレナクッキーを届けるという大変な仕事を続けられています。

新型コロナウイルス感染症が拡大するバングラデシュで食料支援を実施~ロックダウンにより、食料の不足と価格高騰に悩むスラム街住民にユーグレナクッキーを40万食分配布します~(ユーグレナ)

今はソーシャルの時代なので、一生に一度でも誰か偉人と出会うと、人生が変わる、元気になれる、辛くても頑張れることがあるという点も、皆さんと共有したいと思ったのです。

ですから、僕にとっての偉人は必ずしも死んでいなければいけないということはなく、生きている偉人を紹介しました。

高田 ありがとうございました。

田邉 朔郎という超マイナーな偉人を紹介させてもらいましたが、もう会えないので、今日「田邉賞を獲ったのに、土木の仕事をしていなくてすみません」と思いつつ、蹴上疏水公園にある銅像の前に行ってきました。

田邊朔郎立像・紀功碑 (京都市東山区)  (京都風光)

でも教育の仕事をしているので、改めて日本にインパクトを与えていきたいと思っています。

今日の偉人は全員、日本、そして世界の発展のためを思っていたので、それを忘れたくないと思えたセッションでした。

ありがとうございました。

シーズン3は「生きている偉人」もOK!

 出雲さんとのセッションは久しぶりでしたが、やはり引き込まれますね。

1つ撤回したいのは、偉人は、死んでいなくてもいいです。

(一同笑)

感動しました、シーズン3では生きている人も入れましょう。

僕も、光合成についての「カルビン=ベンソン回路」のアンドリュー・ベンソン(1917~2015)先生と、生きている間にお会いして、光合成の力を知ってユーグレナにジョインしているので、僕自身もそういう人生を変える人に会っているなと思ったのです。

出雲 そうだよ、ベンソン先生に会ってるじゃないですか!

偉人に会うことが、人の人生にそれほど大きなインパクトを与えるということです。

 ベンソン先生を見て、僕は死ぬまで研究しようと決めたのです。

だから、偉人は生きていていいです(笑)。

シーズン3は、「生きている偉人」でどう? 面白いよね!

今日は面白かったです、ありがとうございました。

井上 本当にありがとうございました。

先ほど善樹さんからもありましたが、紹介したい偉人がいれば、どしどしお待ちしております。

丸さんから、生きている人もOKと言ってもらえましたし、是非皆さんもステージに上がってください。

今一度、皆さんに拍手をお願いします。

ありがとうございました。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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