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理念や行動指針を浸透させるには? – 「ロゴ入りユニフォーム」のススメ【A16-4 #14】

ICCxAIESEC 2016 Session 4

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「小さな一歩が社会を変える」【A16-4】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!15回シリーズ(その14)は、「理念をメンバーにどう浸透させていけばいいか」という会場からの質問に登壇者が答えました。モデレーターのICCパートナーズ小林も答えました。是非御覧ください。

「ICCx AIESEC カンファレンス」は、NPO法人アイセック・ジャパン(AIESEC)とICCパートナーズが共同で開催した、AIESECに所属する大学生を対象としたカンファレンスです。当日は高い志を持った大学生250名が、ビジネスリーダー/社会起業家たちのパネルディスカッションと、質疑応答セッションに参加しました。
2017年も、秋頃に「ICCx AIESEC 2017」を開催する予定です。参加を希望される方は、ぜひ全国25大学のAIESECの各委員会に所属ください。

Aiesec Logo


【登壇者情報】

2016年9月13日開催
ICCx AIESEC カンファレンス 2016
Session 4
「小さな一歩が社会を変える」

(スピーカー)

安部 敏樹
リディラバ代表理事/
Ridilover代表取締役

三輪 開人
e-Education
代表理事

米良 はるか
READYFOR
代表取締役CEO

(モデレーター)

小林 雅
ICCパートナーズ
代表取締役

小さな一歩が社会を変える」の配信済み記事一覧

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【本編】

小林 時間が限られていますがご質問、次の方お願いします。

質問者 お話ありがとうございます。

慶応大学の◯◯と申します。

組織の「ビジョン」や「ミッション」があると思いますが、これらを組織レベルで振り返る仕組みや、風土、習慣等があれば、ぜひ教えて頂きたいと思います。

質問の意図としましては、リディラバさんであれば「社会の無関心を打破する」、e-Educationさんであれば「最高の授業を世界の果てまで届けよう」、READYFORさんであれば「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」が理念としてあると思います。

それらは皆さんが決めたことかと思いますが、メンバーに落とし込む時、どの様なことをしていらっしゃるのか聞きたいと思います。

理念をどうメンバー間に浸透させるか?

小林 誰から回答しますか?

三輪さんはどうでしょうか?

三輪 昔と今とでは少し取り組みが異なるのですが。

AIESECで海外インターンに参加する人達は、実際に海外で活動した人達がどのような経験をしたのか、インターネットで検索すると思います。

ICCxAIESEC 2016 Session 4

私達は、それを組織の中でも行うということを心がけています。

先程話した、佐藤建明のフィリピンでの活動ストーリーは、インターネット上に記事として残しています。

参考資料:ミンダナオ教育開発(佐藤 建明)

その記事を読むことで、彼の経験を追体験することができます。どういう体験ができるのか?

「最高の授業を世界の果てまで届けるまでの道のり」は暗黙知であり、なかなか言葉に表せない部分がありますが、それを物語にし、1年分まとめることで、本当に伝えたい所まで伝わる体験になります。

ただ、正直なところ、私達の団体は海外スタッフを含めると50人近いメンバーになるので、なかなかマネジメントすることが難しくなってきています。

そこで、定期的にワークショップを開催するという取り組みを最近始めました。

外部の方に客観的に私達を見ていただくというワークショップです。

実は、以前のカンファレンスを参考に、「外部の力も必要だな」と思い導入したのですが、思っていたより良い効果がありました。

実は(質問者の)◯◯くんに以前もお会いしていますが、今、団体を引っ張る立場かと思います。

自分達だけではなく、周りの人から団体を見てもらうということを取り組んでも良いかと思います。

質問者 ありがとうございます。

小林 米良さんどうですか?

米良 弊社も社員が50~60人程になり、難しいと感じています。

ICCxAIESEC 2016 Session 4

社員数が15人ぐらいまでは、一対一で話をすれば私自身がビジョンと日々の業務をリンクさせて伝えることができましたし、全員が理解しながら動くことができました。

社員も増え、徐々に私自身が日々の業務について伝えることをしなくなると、ビジョンは浸透しないので、やっぱり組織の仕組みは大事だなと感じています。

正に今、色々な取り組みをしている所で、全社員が集まる月次のミーティングがあるのですが、その準備も一年前とは全く比べ物にならないぐらい時間を掛けるようになりました。

安部さん三輪さんもそうだと思いますが、私達は、大きなビジョンを掲げています。

その大きなビジョンと、日々の業務をどうリンクさせて伝えるかが肝だと思っています。

一つ一つのディテールにこだわらないと、大きなことはできないですし、かといってディテールことばかり話してしまうと何のために入社したのか分からなくなってしまいます。

伝え方について、まだまだ工夫をしている最中ですが、上手く伝えるということはとても難しいと思っています。

社内でビジョンを伝える場面が徐々に少なくなっているので、こういったカンファレンスに登壇させて頂いた時のログや、メディアに掲載頂くこともあるのでそれらの記事については、広報が全社員に流し、読んでもらうようにはしています。

ロゴ入りユニフォームのススメ

小林 良いこと教えましょうか?

ICCのスタッフが着ていますが、「ロゴ入りユニフォーム」は良いですよ。

ICCユニフォーム

今回のカンファレンスは10人程度のスタッフで運営していますが、先日開催したカンファレンスは70人超のボランティアチームで運営しました。

メンバーは、日々顔を合わせている訳ではありませんが、強い結束力です。

「INDUSTRY CO-CREATION」(共に産業を創る)というビジョンがあり、こういうことを実現するというアイコンになります。

これを着るだけで、単純に行動が変わります。

質問者 それはアンカーということでしょうか?

小林 そうですね。

着ている時と、着ていない時とが当然ありますが、着ている時の統率力は非常に高いです。

なぜかというと、皆に(パーカーを着ていることが)見えるからです。

自分だけではなく、相手が見え、相手が自分を見ているということが分かるので、「恥ずかしくないように行動しよう」と考えます。

これだけで大きく変わります。

AIESECスタッフはまだまだですね。パーカーの着方が統一されていません。

ICCも完全に統一しています。

そして、Tシャツには至る所にロゴが入っています。ロゴ部分を見ると分かるのですが、きれいに映る生地が使われています。

ICCxAIESEC 2016 Session 4(カンファレンス当日のICC運営スタッフ)

私達の場合は、活動が対外的に発信されます。つまり記事になり配信される訳です。

その記事を色々な人が読み、「良かった」「役立った」「このセッションが良かった」というような反応があります。

そういった反応を見て、「自分達の活動が世の中の人達に役立っている」と実感できることで、迅速に対応しようと思う訳です。

今日も、マイク対応等、裏方のスタッフ対応は素晴らしいと思います。

「ビジョン」と「実現している姿」と「アイコンといったもの」が一体化した瞬間、とても強いものになる。

シンプルなルールです。

非常に単純ですが、Tシャツを統一するだけ、ロゴだけ統一するだけでも効果がありますよ。

質問者 ありがとうございます。

概念を整理して言語化する

安部 私達の場合はかなり理屈っぽい組織ですので、一つは「ビジョンって何?」「ミッションって何?」という話を整理して議論しています。

リディラバだと、「理念」「事業」「組織文化」「行動指針」という4つに分かれていて、それら言語化しています。

例えば「行動指針」ですと、「行動指針7原則」というもがあります。

これは、私達組織の中に元々あった文化を言語化していて、例えば「なぜそうなのか?本当にそうなのか?」「属人的に議論していないか?」 「そのスピード感で世界を変えられるのか?」といった内容の7つの言葉があります。

そういった指針を通し、スタッフ同士が互いに「それで本当に属人的に議論していないの?」といった話を確認しあい煽り合う中でこそ、きちんと行動できるようになります。

二つ目は、外部に発信する機会を持つということです。

例えば、来週(2016年9月13日時点) NHKの番組に弊社社員が30分程特集されるのですが、この様に自分の組織を代表して外に語り、組織の理念を自分の業務に繋げて話す機会を沢山作るのが大事だと思います。

三つ目は、社内でビジョンなどについて腰を据えて話す機会をきちんと作るということですね。

質問者 ありがとうございます。

小林 時間が過ぎてしまいました。最後は女性の質問にしましょうか。

ICCxAIESEC 2016 Session 4(カンファレンス当日のAIESEC運営スタッフ)

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/鎌田 さくら

続きは 【最終回】行動に移せる人とそうでない人との違いとは何か? をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その15)では、「自分ごとにして行動に移せる人とそうでない人の違いは何か?」という会場からの質問に登壇者が答えました。熱いセッションを締めくくる良い議論になりました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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