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ICCパートナーズのオフィスでは、以前のオフィスから引き続き、ビデオ上映会を開催しています。新オフィスでの第1回目の出席者は、スマートニュース 西口 一希さん、ラクサス 児玉 昇司さん、FABRIC TOKYO 森 雄一郎さん、のぞみ 藤田 功博さん。セッション動画を観る以外にどんなことをしているのか? その様子をレポートします。ぜひご覧ください。
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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
ビデオ上映会の利点とは
ビデオ上映会では、過去のICCサミットからよりすぐりの、記事化、映像シェアもできないオフレコセッションなどの上映を行っています。オフレコというだけあって、その内容はSNSでのシェアなどもってのほか、情報取扱い注意という、ここだけの内容が登壇者によって語られます。
あの時、実はこういうことがあったという話が実話ベースで明かされるため、「なるほど」「そういうことだったのか」と、興味深いうえに深い学びがある内容なのですが、なにせオフレコ、他言はできません。
オフレコでないセッションであっても、ICCサミット当日ではセッションを聞いたら次の会場へ、というふうに移動される方が多いので、個人の学びに完結したり、議論する場は夜のパーティへ持ち越されて、少しタイムラグができてしまいます。
ビデオ上映会であれば、観たばかりの議論の熱が冷めないうちに、出席者の間で感想や学びを話し合い、新たな視点や刺激を受けながら学びを深めることができます。インプットもアウトプットも増やして帰られる方が多いように見受けます。
新オフィスでの第1回目は5月13日、こちらのオフレコセッション動画を上映しました。
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Session 6C
「コア・ユーザーのLTVを高めるための秘策とは?(シーズン2)」
(スピーカー)
児玉 昇司
ラクサス・テクノロジーズ株式会社
代表取締役社長
榊 淳
株式会社一休
代表取締役社長
田岡 敬
株式会社エトヴォス
取締役COO
西井 敏恭
オイシックス・ラ・大地株式会社
執行役員CMT
吉岡 晃
アスクル株式会社
取締役COO
(モデレーター)
井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー
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toCのサービスに携わる方、マーケティングに携わる方は必見のこのセッションは本当に人気で、実は3度目の上映会になります。しかも今回はプロ筋中のプロ、西口さんも参加。そのうえスピーカーとして登壇しているのに児玉さんも参加。この日都合がつかなかった登壇者の田岡さんは、開催前からビデオ鑑賞後の討論の録画を観たいというご希望をいただきました。
上映会の様子
時間になってメンバーが揃うと、照明を落としてビデオ上映会が始まりました。以前とは違い、スタッフの執務スペースとは離れているので、気兼ねなく声を出していただくことも可能です!
みなさんメモをとったりしながら、真剣に聞き入っています。映像の中でもモデレーターの井上さんが「くれぐれもオフレコで」と念を押して終了しました。臨場感を味わえるように音量を上げていたため、最後は観ている方々も拍手をして終了です。
鑑賞後の議論で学びが深まる
上映が終わると、集まった4人がそれぞれ感想を発表しました。
藤田さん「原理原則ではありますが、データも活用したユーザーインサイトの掘り下げが細かくて非常に深い。掘り下げが大事なのと、数だけ見るとコアバリューがぼやけてしまうと思いました。僕が開催している日本酒のイベント、SAKE Springも動員数は伸びている一方、薄まっていくものがあります。
SAKE Springというイベントがどういう人に価値があるのか、なぜ土曜日にわざわざ来るのかということを掘り下げないと、サービスが深まらないと思いました」
森さん「マスが細分化してきたという話があって、西口さんの本『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』にもありましたが、一人のことに絞ってよく考えてアイデアを出すということに、より価値があるのではと思いました。
僕はコアバリューとコアターゲットを見えているつもりでしたが、もっと深掘りしなければいけないとも反省しました。早速今日からやりたいと思います。勉強になりました」
小林「児玉さんはこのセッションで登壇しているのに、ビデオを観にきて、メモを取るというのが新しいですね(笑)」
児玉さん「今日新たにわかったことがひとつあります。経営者はどうしてもユーザーの数を増やしたくなってしまいます。数×LTVだと思ってしまうのです。止められないです。止めてみようとするかもしれないけれども、どちらがいいのかは難しい問題です」
森さん「ユーザーが離反してしまいますよね」
児玉さん「あともう一つ、ビデオ上映会に一度来てしまうと、処方箋を求める患者のように通い続けてしまいます。以前のオフィスでも通っていたのですが、止められなくなりますね。ものすごいコアバリューだと思います。ICCのコアバリューはあとでビデオを見ることではないかと思ってしまうくらいです」
小林「上映会をしてみてわかったことは、一人で観るより何人かで観るほうが学びがあるということです」
児玉さん「現場で観ているときに、こういう話はできないですもんね」
藤田さん「後日、みんなで集まって、傑作選とか見てもいいかもしれないですよね」
森さん「マーケティング版とか、組織版とかね」
西口さん「次回のシーズン3に登壇予定ですが、1回目、今回観た2回目があったので、すごく濃厚に、深いところまでいくと思います。内容は自分がずっと何十年とやってきたところのど真ん中のテーマで非常に面白かったです。
本にも書いていますが、24時間365日の時間のどこかを置き換えることが、どのサービスにおいても勝負になります。何かの商品を買う、サブスクライブするということは、みなさんの部屋のどこかにあるなにかを代替するという行為です。その価値があって、継続的にそれを代替し続けるのが……」
こんな少人数で、西口さんの語るLTVの延長講座が始まりました。
その後西口さんは、ブランドバッグレンタルのラクサスが人気を博している理由を鋭く分析したところ、それをまさに形にしたCMが放映開始になることを児玉さんがコメント。さすがは西口さんです。
▶国産シェアサービス利用率No.1(※)ブランドバッグ使い放題アプリ「ラクサス」が初のテレビCMを放映!エルメス、シャネル、セリーヌ、ルイ・ヴィトンなど57のブランドが1ヶ月無料
全部お伝えしたくてたまらないのですが、それは足を運んでくださった方の特権ということで、ご容赦ください。こんなふうに、具体例をもとに深まるインサイトや、セッションを軸にした、スモールグループでの学び合いの機会が、ビデオ上映会のコアバリューということは間違いありません。
ビデオ上映会は、ICCサミットにご参加いただいた方を対象に、ご案内をしています(Facebookのイベントページをご覧ください)。ご参加いただいた方であれば、このセッションが見たい、テーマに話し合いたいというリクエストも大歓迎です。
今後、9月のICCサミットまでに、ワークショップやイベントなど、参加者の方々を対象に数々のイベントを企画していきますのでご期待ください。以上、ビデオ上映会の現場から浅郷がお伝えしました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子
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