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ICCサミット FUKUOKA 2021開催まで1ヵ月を切った1月26日、プレイベントとなる「売れるTVCMのクリエイティブの考え方・作り方を教えます」をICCパートナーズオフィスにて開催しました。DAY1の3Dに予定されているランチョンセッションのイントロともいえる学びの機会でしたが、登壇していただいたノバセル(ラクスル)田部 正樹さん、NORTH AND SOUTHの北尾 昌大さんが惜しみなく語る内容に会場は全集中! ICCサミットさながらのセッションを、ほんの少しだけお伝えします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2021は、2021年2月15日〜2月18日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
このプレイベントに参加した方はTVCMを作るならば、このお2人にお願いしたいと思ったに違いありません。ICCサミットではお馴染みとなった田部さんと、前回ICC KYOTO 2020で一緒に登壇いただいたクリエイティブ・ディレクターの北尾 昌大さんが、語り尽くした1時間半は、全文書き起こしの記事でアーカイブしたいほど、学びの多い内容でした。
ラクスルの田部さんは、スタートアップ・カタパルトのスポンサーとして若き起業家たちにいつもエールを送り、マーケティングのセッションではモデレーターとしてもスピーカーとしてICCサミットでいつも大活躍。ラクスルではTVCMの事業「ノバセル」を立ち上げています。
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田部 正樹
ラクスル株式会社
取締役CMO 兼 ノバセル事業本部長
1980年生まれ。大学卒業後、丸井グループに入社。主に広報・宣伝活動などに従事。2007年テイクアンドギヴ・ニーズ入社。営業企画、事業戦略、マーケティングを担当し、事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社。マーケティング部長を経て、2016年10月から現職に就任。2018年より、約50億円かけてラクスルの売上を約25倍に成長させてきたマーケティング経営のノウハウを詰め込んだ新規事業を立ち上げ、事業責任者を兼任している。
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北尾さんは、電通出身、VCのCGOを経て、MBAまで持つ異色のクリエイティブ・ディレクター。任天堂のDSやWii、「ビズリーチ!」と指を立てるあのCMなどなど、さまざまな印象に残るCMを手掛けています。プランナー、コピーライティング、全体のディレクションも行うマルチロールのクリエイティブ・ディレクターです。
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北尾 昌大
株式会社NORTH AND SOUTH
代表取締役 / Creative Director
2000年株式会社電通入社。クリエーティブ・ディレクターとしてベンチャー企業のブランディングから大企業の世界キャンペーンまで、100社以上の企業の広告コミュニケーションに従事。500本以上のTVCMを制作。ICC関係企業様では「ビズリーチ」「ノバセル」「ビデオブレイン」などのCMを担当させていただきました。ベンチャーキャピタルIncubate FundのCGO(チーフグロースオフィサー)を経て、2020年、NORTH AND SOUTH Inc.を設立。2018年英Leeds大学にてMBA取得。
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田部さんと北尾さんは、タッグを組んでさまざまな印象的なTVCMを作り上げてきています。たとえばICCサミットの会場でも流れる、ノバセルのこのCMです。インパクト大なうえ、ノバセルなら何ができるのか、よく伝わるCMですよね。
「TVCMは最後の手段」
そんなお二人が、冒頭から「売れるTVCMなんてありません」と、この日のテーマをばっさり斬るところからディスカッションは始まりました。
1.自社のサービスが顧客に選ばれる理由を理解していますか?
2. 狙える市場規模を明確に理解していますか?
CMやいろいろなことを考える前に、まず大切なのはこの2点で、マーケティングとはTVCMだけではないといいます。凄腕のTVCMを手掛ける二人が声を大にして言うのは「TVCMは最後の手段」ということ。今の時代であれば、デジタルマーケティングの後、TVCMと両方に目を配って管理することが肝心だと念を押しました。
北尾さんは「CM制作をご相談いただいたとしても、まずはブランディングができていないとCMを作るのは意味がないと伝え、発注から1年後に作った例も」と言います。
ではどのようなブランディングができていればいいのか、いかに自分たちのメッセージを伝えるのか、効果測定はどのように行ったのか。さまざまな手掛けたCMの例を上映しながら、その背景や効果を解説していきます。
とくに田部さんのラクスルの詳細に渡るCM戦略解説やデータをひたすら見る話、北尾さんのビズリーチのCM制作のエピソードは非常にリアルで、経営者のコミット、誰に何を伝えるかという考え方、CMの長さ、そして北尾さんのコミットなど、参加した方は印象深く残っているのではないでしょうか。
マーケティング側からの視点と、受注して実際にCMを創る側からの視点に加えて、この日会場にはGrowth Campの山代 真啓さんも出席。登壇者の話に加えて、企業のグロースをサポートする視点も加わって、ディスカッションはますます熱を帯びたものになりました。
▶元メルカリの2人が「グロース」領域のアップデートに取り組むワケ(Forbes)
最近は、TVCMはtoCだけではなく、toB向けのものも増えています。また、モノを売るだけではなく、モチベーションを喚起するようなメッセージ性のあるものも増え、従来のような考え方だけではなくなってきています。
TVCMを打つべきタイミングや、経営者はどう関わるべきか、制作発注するときは何を伝えたらいいのか、いいCMとはどのようなものか、効果の指標をどこに見るかなど、改めて学び考える場となった今回のプレイベント。Smartly.ioの坂本 達夫さんをモデレーターに、最後の質疑応答まで赤裸々な内容で盛り上がり、関心の高さが伺えました。
株式会社グリッド CEO / 株式会社吉野家 CMO / 公益財団法人日本スポーツ協会ブランド戦略委員会委員 田中 安人さん
登壇の2人が、あの企業にCMを無料提案します!
登壇を終えたばかりのおふたりにコメントをうかがいました。田部さんはノバセルの立ち上げ以降、売上を3年で30倍に伸ばしていますが、どのような企業が何を求めて、ノバセルに発注するのでしょうか。
田部さん「やはり多くの方が効果をきちんと知りたいということで、発注をいただいています。ICC
に参加されるようなインターネット企業が多いですね。でも、奇をてらわず基本に忠実に作っています」
前回ICC KYOTO 2020に続いて参加いただく北尾さんは、ノバセルのCMがほぼ実体験から生まれたものだと言います。
北尾さん「だから作るのは一番簡単でした(笑)。ICCサミットは、リアルで話せる場が減っているので、楽しみにしています!」
この強力タッグが、ICCサミット FUKUOKA 2021のSession 3D、今回初のランチョンセッション「公開オリエン企画『初めてTVCMを検討している企業に無料提案します!』として設けられる30分で、FABRIC TOKYOの森 雄一郎さんにTVCMを提案します。
この日、語られた知見の実践バージョンとして、マーケターやクリエイターの考え方、組み立て方を知ることができる意味でも非常に学びの深いセッションになると思います。完全オフレコなので、提案内容は記事化されません。ぜひ、2月16日13時15分は、D会場へお越しください。
今回のプレイベントは、ICCサミットさながらのディスカッションや質疑応答が体験できる熱いものとなりました。エクストリーム・カンファレンスの開幕は2月15日、福岡でお待ちしています!
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/赤石 仁
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