▶カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
ICC KYOTO 2025のセッション「ウェルビーイング経営を語り尽くす」、全7回の①は、腹落ちが難しい「ウェルビーイング」という言葉が、なぜ「経営」にも使われるのか、石川 善樹さんが見解を語ります。「中川政七商店はウェルビーイング経営では?」と、白羽の矢が立った現PARADE中川 淳さんは、ウェルビーイングの意味するところを理解して帰りたいといいます。モデレーターは住友生命 藤本 宏樹さんです。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターは住友生命保険です。
▼
【登壇者情報】
ICC KYOTO 2026
Session 8B ウェルビーイング経営を語り尽くす
Sponsored by 住友生命保険
(スピーカー)
石川 善樹
公益財団法人ウェルビーイング for Planet Earth
代表理事
小島 玲子
丸井グループ
取締役上席執行役員CWO
中川 淳
PARADE
代表取締役社長
蓮田 健一
hacomono
代表取締役CEO
(モデレーター)
藤本 宏樹
住友生命保険相互会社
常務執行役員
▲
「ウェルビーイング経営」がテーマの新セッション
藤本 宏樹さん(以下、藤本) 本セッション「ウェルビーイング経営を語り尽くす」は、シーズン1となります。
▼
藤本 宏樹
住友生命保険相互会社
常務執行役員
1988年住友生命入社。通商産業省出向、経営総務室長等を経て2011年住友生命のブランド戦略プロジェクトをリードし、「1UP」統合プロモーションでACCグランプリ等を受賞。健康増進型保険Vitalityの日本ローンチに合わせてCSVプロジェクトを推進。2019年新規ビジネス企画部を立ち上げ、2020年「SUMISEI INNOVATION FUND」を設立。WaaSエコシステムの構築、デジタル保険ビジネス等の領域でオープンイノベーションを推進。2024年常務執行役員。
2024年東京大学、京都大学等と一般社団法人WE ATを設立し、共同代表理事に就任。
その他、内閣府第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市形成計画 審査・選定有識者会議委員、AMEDヘルスケアサービス実用化研究事業 課題評価委員他。
▲
こぢんまりとした会場で、こぢんまりと楽しくセッションをしていきたいと思います。
一方通行だと面白くないので、時間があるようでしたら、会場からもご質問を頂きたいと思います。
石川 善樹さん(以下、石川) 最初に聞くのはどうでしょう?
僕らが語り尽くしてもしょうがないので(笑)、どんなことを語り尽くしてほしいのか、ぜひ会場から。
藤本 ああ、いいですねえ。
では、どなたか。
石川 一番前に座っている方に、聞いてみましょう(笑)。
(会場笑)

藤本 指名制ですね(笑)。
こんなことを話せばいいのではないかなど、何でも結構です。
会場から「ウェルビーイング経営に腹落ちしていない」という声

徳力 基彦さん(以下、徳力) ご指名をありがとうございます。
noteの徳力と申します。
▼
徳力 基彦
note
noteプロデューサー/ブロガー
新卒で入社したNTTを若気の至りで飛び出して、仕事が上手くいかずに路頭に迷いかけたところ、ブログとSNSのおかげで人生が救われる。その際の経験を元に、書籍「普通の人のためのSNSの教科書」を出版し、現在はnoteでビジネスパーソンや企業におけるnoteやSNSの活用についての啓発やサポートを担当している。また、ブロガーとして、日本の「エンタメ」の未来や世界展開を応援すべく、エンタメ業界のデジタルやSNS活用、推し活の進化を感じるニュースを、Yahoo!ニュースやYouTubeで紹介。Yahoo!ニュースベストエキスパート2024で特別賞を受賞している。
▲
僕は正直、ウェルビーイング経営というものに、全く腹落ちしていません。
昭和の人間なので、ICCサミットの他のセッションでテーマにしている目標達成とウェルビーイングは相反してしまうのではないかなとも思いつつ、でも多分違うのだろうなと思って学びに来ました。
よろしくお願いします。
藤本 ありがとうございます。「ウェルビーイング経営が腹落ちしない」ですね。
石川 では、あちらのナイスミドルな方、どうぞ(笑)。

中西 淳さん(以下、中西) Detoの中西と申します。
ウェルビーイング自体について全然学んでいなくて、それを学びに来たのがまず一つと、みんながウェルビーイングになる状態のイメージがまだ湧きません。
何かが良くなると何かが悪くなることへのバランスの取り方というか、その辺りが分からないので、ぜひお聞かせ願えればと思います。
よろしくお願いします。
藤本 ありがとうございます。
目標達成とウェルビーイング、何かが良くなれば何かが悪くなるという、お二人とも二項対立のような世界になるのではないかということで、その辺りを議論してほしいとのことでした。
まさにテーマにぴったり合っていると思いますので、進めてまいりますが、せっかくなので、自己紹介から始めたいと思います。
(石川)善樹さんから、お願いします。
意味の分からない新しい言葉には“役割”がある

石川 まさによく分からない「ウェルビーイング」を、どうしたら政策や産業界、科学技術に広げていくことができるのかということに、取り組んでいます。
▼
石川 善樹
公益財団法人ウェルビーイング for Planet Earth
代表理事
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人ウェルビーイング for Planet Earth代表理事。
「人と地球が調和して生きるとは何か」をテーマとして、雲孫世代(約200-300年)にまたがるような長期構想に取り組む。
近著は、『むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました-日本文化から読み解く幸せのカタチ』(KADOKAWA)、『フルライフ』(NewsPicks Publishing)、『考え続ける力』(ちくま新書)など。
▲
最近本当によく思うのですが、ウェルビーイングのみならず、色々な言葉が登場しますよね。
「なじみのある言葉で言ってくれよ」と、皆さん感じると思うのですよ。
少し前だと「CSR」とか、最近だと「SDGs」とか「ESG」とか、わざわざ分かりにくい、なじみがない言葉を使って、世の中は動いているのですよね。
本当に不思議で、なぜなのかよく考えるのですが、最近なるほどなと思ったことがあって、言葉は誕生してしまうと、使われていく過程でイメージが偏っていくことがあると思うのです。
例えば、「福祉」という言葉があります。
もともとは“みんなの福祉”だったはずが、今は「福祉活動をしています」と言うと、ある限られた人たちの支援をしているのですねという風に、言葉になじみが出てくると、本質からずれてイメージが偏るのだと思います。
時代が本質を見失っている時に、だいたい新しい言葉が登場しますが、ウェルビーイングもそうですね。
当然意味が分からないから、「何だ、これは?」とみんなを悩ませるきっかけになり、悩む過程で、もう一度本質に立ち返るという役割が、新しい言葉にはあるのだろうなと思います。
だから、ウェルビーイングという言葉や概念自体は正直、入り口でしかなくて、本当に重要なのは変わらぬ本質に立ち返ることだと思います。
けれども、人はすぐに本質を見失います。
会社でも、そうじゃないですか。
会社でも、目指す方向性の言葉を、よく変えますよね?
別に変える必要も本当はないのですが、ずっと使っていくうちに、多分イメージが偏ってしまうということなのだと思います。
という意味で、今日のテーマは「ウェルビーイング経営を語り尽くす」ですが、要は経営の本質は変わらないはずなのです。
けれども、時代が何かちょっとずれてしまっていて、だからあえてウェルビーイングという言葉を通して、もう一度本質を考えようよという時代なのだと思うのですよね。
自己紹介ではないですけれど、自己紹介は終わりました(笑)。
(一同笑)
藤本 ちなみに石川 善樹さんは、セッションの前に流れた弊社(住友生命保険)のCMでも使われた、「人生100年時代」を作りましたね。
(石川さん、頷く)
▶︎Experts’ Insights:社会イノベーションをめぐる考察 人生100年時代の本質(HITACHI)
「健康寿命」という言葉を生んだのも善樹さんで、時代のちょうど端境期(はざかいき)に言葉を生むようなお仕事をされている方でいらっしゃいます。
次に中川さん、よろしいですか?
ウェルビーイングの意味を理解して帰りたいPARADE中川さん

中川 淳さん(以下、中川) はい、2025年の3月に中川政七商店を辞めて、今はPARADEという会社をやっています。
▼
中川 淳
PARADE
代表取締役社長
1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。2002年に株式会社中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長、2018年に会長に就任。「日本の工芸を元気にする!」を掲げ、工芸業界初のSPA業態を確立し、経営コンサルティング・教育事業を展開。2025年2月に会長を退任。現在は、「中小企業経営」や「ビジョンとブランディング」を軸とした企業支援に取り組む。また、志あるブランドを世の中に届ける共同体「PARaDE」を発足し、企業やブランドのビジョン・思想を「ライフスタンス®」として提唱し、新しい経済の形を生み出している。2015年「ポーター賞」、2016年「日本イノベーター大賞 優秀賞」受賞。「カンブリア宮殿」「SWITCH」などテレビ出演多数。著書に『経営とデザインの幸せな関係』(日経BP社)、『ビジョンとともに働くということ』(祥伝社)などがある。
▲
タクシーで移動中、藤本さんに、「中川政七商店もウェルビーイングなんじゃない?」と言われて、「そうですかねえ?」と答えたら、「登壇しませんか?」と言われて、「あっ、はい」と言って、ここにいます。
そもそも、中川政七商店がウェルビーイングかどうか、あまり考えたこともないし、(石川)善樹さんがおっしゃったように、言葉の意味もちゃんと理解していません。
徳力さんと同じように、僕もあまりウェルビーイングについて理解していないので、セッションを通じてその意味するところを理解して帰りたいなと思って参加していますし、会場の皆さんの代表だと思って、何も分かっていない登壇者の一人として、お話しできればと思います。
石川 先ほどの補足になりますが、言葉が変わると見え方も変わるということがあって、例えば、会社が木を植えたとします。
それを「CSR(企業の社会的責任)です」と言うと、「ボランティアでやっているんですね」と受けとめられます。
「SDGsです」と言うと、「社会にとって必要なやるべきことをやっていますね」という風に、同じ木を植えるという行為が、CSRで見るのか、SDGs、ESGの文脈で見るのかによって、社内外の評価が全くと言っていいほど変わることがあります。
だから、どう見るのかだと思うのですよね。
今回のセッションでは、それをウェルビーイングの視点で見てみようじゃないかという。
中川 そうですね。
僕の分かる範囲で言うと、例えば、ミッション、ビジョン、パーパスも流派の違いで、何だっていいのではないかと思っています。
会社が一番上に掲げているものを、そういう風に言うのだろうと思っているのですね。
中川政七商店では、ずっと「ビジョン」と言っているのですが、とあるパーパス経営の本で整理されているのを見たら、中川政七商店のミッションは空欄、パーパスも空欄、ビジョンは「日本の工芸を元気にする!」と書かれていて、そういうことじゃないんだけどなと思って。
(会場笑)
言葉が生まれる理由として、善樹さんがおっしゃった、色が付いてしまうということと、もう一つ、ビジネス書業界というものがあるので、新しい言葉を作っては売っていかなければいけない背景があります。
「ビジョナリー・カンパニー」は、多分1990年代で、最近は「パーパスブーム」みたいなものがあるじゃないですか。
だから、言葉はどうでもいいのではないかと思いながら、今日は参加します。
藤本 本質を見失った時代という感じですよね。
(続)
▶カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美


