【NEW】ICC サミット KYOTO 2026 開催情報詳しくはこちら

2. 子どもたちが見ていた、経営者の家庭の日常

カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
新着記事を公式LINEで配信しています。友だち申請はこちらから!
過去のカタパルトライブ中継のアーカイブも見られます! ICCのYouTubeチャンネルはこちらから!

スピーカーの”親たち”が観客席に座るなか、子どもたちが経営者家庭の日常を明かします。ICC FUKUOKA 2026のセッション「「子育て」について考える – 経営者の“背中”は、どう子どもに届いているのか」、全5回の②は、多忙で不在にしがちな家庭に経営者はどう向き合っているのか、意見の分かれる「経営者家庭あるある」や教育環境についても明かされます。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターはICCパートナーズです。


【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 12S 
「子育て」について考える – 経営者の“背中”は、どう子どもに届いているのか
Sponsored by ICCパートナーズ

(スピーカー)

太田 有紗
上智大学・ICC運営チーム

小林 美礼
慶應義塾大学

田中 はんな
早稲田大学・ICC運営チーム

森山 穂貴
東京大学・
EEFULホールディングス 代表取締役

(モデレーター)

岩田 真吾
三星グループ
代表

『「子育て」について考える – 経営者の“背中”は、どう子どもに届いているのか』の配信済み記事一覧


親から受けてきた影響についてトーク

岩田 ここからメインセッションで、こちらのa~cは混ざってくると思います。

父親がフォーカスされるかもしれませんが、ビジネスパーソンの親からどんな影響を受けてきたか、そして、母親の存在、家族行事にどれくらい参加していたのかも含めた、仕事と家庭のバランスといった話から、始めていきたいと思います。

親からどんな影響を受けてきたか、有紗さんからいきましょうか?

予定が常に2カ月先まで埋まっている

太田 有紗 自分の生活に父の影響が表れている、DNAなのかと感じるのが、2カ月先まで予定が埋まっているのがデフォルトだということです。

友達からご飯に誘ってもらうと、「ごめん、今月と来月は空いていないから、再来月からでお願い!」というお願いの仕方をしています。

岩田 VIPみたいですね。

太田 有紗 本当に毎日、朝から晩まで予定を詰め込んでいます。

岩田 それは、お父さんがそういう人だということですか?

太田 有紗 ずっと予定があるよね?

太田 泰造 ずっと予定があるね。僕も同じで、予定は再来月以降で調整しないと。

(会場笑)

太田 有紗 そうだよね(笑)。

父は家にいない時間が多くて、どちらかというと予定が埋まっていることが多かったです。

それを見習ってなのか、外でアクティブに過ごすことは私にとってストレスではなくて、疲れるよりむしろエネルギーをもらえるので、家より外にいることが多いです。

岩田 美談として聞くこともできるけれど、例えば、家族で何かあった時に、「2カ月先まで、俺忙しいねん」という親は、ちょっと冷たい感じがしなくもない気がします。

「b.」とも関連してくるけれど、子どもの頃からずっとそういう感じなの?

太田 有紗 私が本当に幼かった頃の父はまだ余裕があったと思いますが、私が小学校に上がったり、中学校に通ったりしていた頃は忙しかったですね。

ただ、父はその分、まとまった長期休みを取って、海外も含めて年に何回も家族で旅行に行っていました。

そういう予定は何カ月も前から計画を立てておくので、家族行事は毎年必ずありました。

岩田 小学生ぐらいということは、10年前ぐらい?

太田 有紗 そうです。

岩田 10年前ぐらいというと、太田さんはおいくつでした?

太田 泰造 40代前半の42、43歳ぐらいかな。

岩田 社長になられたのは?

太田 泰造 36歳で社長になったので、就任後5〜6年目の頃ですね。

岩田 その頃は、忙しかった記憶がありますか?

太田 泰造 振り返ると、民主党政権時代は結構大変で、東日本大震災も起こって大変で、その後ようやく事業がなんとか上がってきた頃が10年前ぐらいだったかなと思うので、しゃかりきに働き出したタイミングかなと思います。

岩田 働き盛りの時と、子どもが思春期に突入する時とが重なることがあると思います。

その時は、本当はどうするべきでしょう?

今の話で言うと、日常はあまり接しなかったけれども、1週間や2週間の家族旅行でちゃんとつなぎとめていた感じがするけれども、振り返ってどうですか?

太田 有紗 夏休みか春休みには必ず長期で海外へ家族旅行に行ったりしていたので、私の中でも結構楽しみでした。

太田 泰造 良かった(笑)。

太田 有紗 (笑)

岩田 例えばスタートアップで、ランウェイ(企業がキャッシュ不足に陥るまでの残存期間) がどんどん減っている時に、家族との時間を確保することは、実際は難しい問題のような気もしますね。

では、はんなさん、親の影響を受けて予定を詰め込む有紗さんに共感することはありますか?

365日、家族で食卓を囲む朝食

田中 はんな 共感という形なのか分かりませんが、家族の決まり事とまではいかないですが、毎日一緒に朝食を食べていました。

夜はどうしても父の帰りが遅いということもあったので、朝食は一緒に食べようねみたいな。

それで、一日の中で、1回ぐらいは会えていましたね。

岩田 すごいですね、毎朝ちゃんと朝食を食べていたのですね。

田中 安人さん(以下、田中 安人) 365日、睡眠時間が1時間でしたが、朝の食卓には帰ってきていました。

(会場から驚きの声)

食卓の文化度の高さがその家庭の文化度を決めると思っていたので。


田中 安人
エン株式会社
常務執行役員

東証一部上場企業で戦後初倒産を経営企画室にて経営者と対峙し代表解任動議、会社分割、会社譲渡、社員移籍を推進しながら会社の清算を完逐後、アドバタイジングエージェンシー創業、銀河系最強集団レアル・マドリード招致、女子十二楽坊第54回紅白歌合戦出場経験後、マーケティングコンサルティング会社を創業、はなまるうどん、吉野家CMO、JSPOブランド戦略委員会委員 ※実績
 (公)日本スポーツ協会/フェアプレイ委員会選考委員長/中期計画 2023-2027 策定プロジェクト委員/帝京大学ラグビー部OB会初代幹事長歴任、NewsPicks ProPicker、NewsPicks NewSchool講師//講演実績多数。
 ※書籍企画実績 ・妄想力〜答えのない世界を突き進むための最強仕事術〜/日経BP
 ・「常勝集団のプリンシプル 〜自ら学び成長する人材が育つ心のマネジメント〜」日経BP/企画・編集
 ・「逆境を楽しむ力 心の琴線にアプローチする岩出式「人を動かす心理術」の極意」/日経BP/企画・編集
 ※コンサルティング

森山 素晴らしいですね。

田中 はんな いつもこれを言うんですよ。

岩田 ちなみにそれは、田中さんの親からの影響ですか?

田中 安人 いや、父はサラリーマンで、そういうことはなかったですね。

岩田 親が一緒に朝ごはんを食べてくれなかったから、逆に、自分は一緒に食べようと思ったということですか? なぜ、そう思うようになったのでしょうか?

田中 安人 24時間仕事で24時間遊びだと思っているので、切り替えかなと思っていました。

睡眠時間1時間で365日を過ごしてしまうと、家庭を無視してしまいますよね?

だから、絶対家庭が第一だけれども、全部やるという。

岩田 有紗さんは、毎日接するのは無理だけれど、年に何回かしっかり時間を取った旅行ということ家庭のルールがありましたが、はんなさんは逆のパターンかな?

田中 はんな 旅行にも行っていました。

父と母が旅行好きというのもあるので、いきなり行くぞみたいな感じで、予定が立ったりもしました。

口癖のように「家族が第一」といつも口にしていて、それは何年経っても変わらないです。

岩田 “親の口癖シリーズ”も、やってみたいですね。

思春期の子どもと仕事のバランスの取り方みたいな話になってきましたが、美礼さん、そういう側面では?

中学受験で語れる体験としての家族旅行

小林 美礼 休みの取り方というか、家族全体でのコミュニケーションの取り方は、太田さんに近いのかなと思います。

2週間まとめて休みを取って、「トルコに行こう!」みたいな感じですが、それも半年前にはほぼ予定が決まっていました。

皆さんご存知かもしれませんが、父は本当に計画的で。

(会場笑)

その上心配性で、よくも悪くもすべて“15〜30分前行動”を取るんですよ。

岩田 そうすると、どんどん早くなっていくじゃない?

旅行の前日入りをしなきゃいけなくなってしまう(笑)。

(会場笑)

小林 美礼 GOアプリでタクシーを呼ぶと、5〜10分前にタクシーが来るじゃないですか。すると父はすぐに乗りたいタイプなので、15分前に到着する予定にしていても、道が空いていたら30分前に着いてしまいます。

私はそこは、全く似てはいないんですけど。

岩田 なるほどね(笑)。

まささんは、家族との時間の取り方で、家庭のルールを決めていたことはありますか?

小林 雅 ここにいらっしゃる親御さんが、どれだけ小学校受験や中学校受験をさせるかにもよりますが、受験先に面接があるような学校だったので、できるだけそういう体験をさせていました。

岩田 それは、面接のためにやっていたのですか? それとも、それもあったけど、家庭が大事とか……、それとも照れて今、そういうことを言ったのか?

(会場笑)

小林 雅 影響があるというならば、旅行先が変わりました。

旅行に、チャレンジ精神を育む登山を選ぶとか。

岩田 なるほど、エピソードトークができそうな旅行先にという?

小林 雅 ええ、どちらかと言うと、アウトドア系ですね。

よく行ったのは、沖縄だったら宮古島とか石垣島とか西表島とか。

海外だったらトルコ、パリとか、結構いろいろ行くのですが、それも計画的に行きました。

ディレクションしてくれたのは母親

小林 美礼 私は計画的に育てられていたことをあまり知らなくて、この親子セッションをやることになって、ついこの前、母から、実はこういう意図があって、こういうことをやらせていたんだよと聞きました。

岩田 聞いた時の感想は?

小林 美礼 「ありがとうございます」のひと言に尽きますね。

しかも、考えられて練られていたことを、私は楽しんでやっていました。

小学1年生から受験塾のSAPIXに連れていかれていましたが、そこでも仲間ができて楽しくて、勉強も苦ではなかったです。

山に登るのも楽しかったから、中学は慶應義塾中等部という学校でしたが、山岳部に入部して、中学3年生で奥穂高岳に登っていました。

小林 雅 それは僕ではなくて妻がそういう思考だったので、「はい、わかりました」と、僕は計画を立てていました。

岩田 じゃあ、ディレクターが上にいるわけですね。

小林 雅 そうそう、ディレクターがいて。

登山でチャレンジする力を育みたいとなると、子どもが登れる山はどこなのか、白馬岳とかがいいのかと思うけれど、僕も登山は素人なので、ガイドを雇ったりしました。

最後はガイドに担いでもらって下山したので、ガイドがいて良かったと思いましたし、登山ルートをどうするかとか、計画を細かく設計するのが得意です。

岩田 後で、パートナーである奥様の存在についても議論しようと思いますが、まささんのSNS投稿で、富士山かどこかに登ってケンカしたみたいな話があったような?

小林 雅 ケンカはしていないかな。

岩田 そうでしたか。

僕は娘と富士山に登りに行ったのですが、計画しないで普通に行ってみたんですね、一度小さい山に登って練習した後で。

途中で天候が悪くなるから、僕は良かれと思って急げと言うのだけれど、娘はとにかく疲れたから嫌だと言って、ケンカした思い出があります。

今は仲が良いので、「あの時、めちゃくちゃ言ってきたよね」と、チクチク言われます。

美礼さんは、これは嫌だったなというのは、何もなかったですか?

反抗期はなく、何でも楽しむ性格

小林 美礼 私は反抗期がなかったような娘で、最近自分の短所としてようやく気づけるようになったことは、ネガティブな感情に対する意識が弱すぎるということで、自分にも他人にもそうですが、何でもかんでも楽しんでしまうんです。

森山 素晴らしいですね。

岩田 最強の能力だと思いますね。

小林 美礼 ただ、みんなが辛いと思ってやっていることを楽しく思ってやれる側面もあれば、逆に気づけないという側面もあります。

反抗するとしても、勉強したくなくて、机の下で歴史マンガを読んでいたぐらいで。

岩田 歴史マンガなら勉強になっているしね。

小林 雅 反抗というのは、寝ている時に起こした時くらいだと思いますよ。

今日も、無理矢理起こして。

小林 美礼 いやいや、今日は起きたよ。

小林 雅 あっ、今日は起きたね。 

岩田 話を戻すと、上手くはまっていたんですね。

小林 美礼 そうですね。私の性格なのかもしれないです。

妹は結構ケンカしたりというのは、ありました。

岩田 なるほど、美礼さんと妹さんでは違うということですね。

経営者あるある? 子どもに家族名義のカードを渡す

岩田 まささんも、決してずっとハッピーなわけではなくて、色々と苦労もされてきたじゃないですか。

例えば、ICCサミットはリアルなカンファレンスなのに、新型コロナウイルスの流行という逆境がありました。

色々な問題も起きてくると思いますが、美礼さんの今の特性は、まささんが意図して育んできたところはありますか?

小林 雅 僕は特にはなくて、妻がしっかり教育熱心なママというか。

僕はやりたいことをやったらいいんじゃないかとか、行きたいところがあれば行ったらいいんじゃないかぐらいです。

岩田 奥様とは、大きな方針について家族会議をしたんですか?

小林 雅 そうですね。たとえば、娘が僕のクレジットカードを使ってたくさん化粧品を買ったので、「何でこんなに買っているの?美礼にクレジットカードを自由に使わせるのは良くない」という風に、怒られたりすることが多いですね。

確かにそうなんだけど、僕はある程度使ったほうが勉強になるし、いいんじゃないかと思って。

岩田 (笑)

小林 雅 お金の使い方は、使わないとわからないですよね。

無駄に使って、これは無駄だったみたいなことも一種の勉強だから、確かに化粧品の山になっているけれど、それはそれでいいんじゃないかという考え方ですね。

森山 大学生になったタイミングで、子どもに家族名義のクレジットカードを渡したらどうなるかというのは、友達を見ていても面白かったなと思いますね。

岩田 その話、詳しく教えて(笑)。

森山 私も親名義のクレジットカードを渡されていたんですね。

親が経営者の場合、渡されている人が多くて、親が大企業で働いている家庭の場合、渡されていないケースもありました。

渡されていると、なぜか家計では考えられないくらいの支出をしてしまうケースが、もれなくと言っていいくらいありました。

家族カードは、制限がついていないことが結構あるんでしょうね。

小林 雅 そうなんです。だから、突然留学先の中国からサプライズ帰国したりするんですよ。

「航空券代、どうしたの?」って、思うじゃないですか(笑)。

岩田 17歳の娘が今カナダにいるのですけど、今日LINEが来て、もうすぐ卒業だから、ロッキー山脈に行くツアーに行くために、入金してくれと。

デビットカードなので、入金してくれということで、まあまあな金額なんですが、娘からの連絡は基本的に「お金がほしい」です。

でも、これがあるからちゃんとコミュニケーションをするし、用途も聞いた上でなので、今のところ、いいかなと思っています。

森山 絶対承認制のほうがいいと思いますけどね。

(会場笑)

小林 雅 ちなみに僕の母は、自由に僕のお金を使っているわけですが、何で僕の母が自由に使っているのに、私は使っちゃいけないの?みたいにケンカして。

確かに、その通りだなと思って(笑)。

岩田 もう成人しているわけだしね。

小林 雅 僕との関係は、同じ一親等じゃないですか。

確かに、お金の使い方が若干荒いかもしれないけれど、いきなり車を買いますみたいな話じゃないから。

岩田 でも、買っちゃうかもしれない。

小林 雅 買っちゃうかもしれない。

こんな話で大丈夫ですか? 要は、恵まれているんですよ。

小林 美礼 ちょっと立場がなくなってきたのですが、化粧品を開発できるくらい化粧品が好きで、めちゃくちゃ買って集めています。

太田 有紗 後で話したい(笑)。

小林 雅 余ったフェイスパックが、僕に回ってきますからね。

小林 美礼 まず今まで本当に申し訳ありませんでしたというのと、将来的に還元できるように頑張りたいと思います。

(会場笑)

小林 雅 (笑)

岩田 もし、バタフライエフェクトじゃないけど、本当にそれで将来そういう方面でビジネスができたら、安い投資だよね?

小林 美礼 本当に、それはそうですね。

父に連れていってもらって食べた美味しいご飯や飲ませてもらった美味しいお酒、連れていってもらった旅で出会ったことが、最終的にそれでビジネスしたいなと思うぐらいには、好きになりました。

(続)

カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
新着記事を公式LINEで配信しています。友だち申請はこちらから!
過去のカタパルトライブ中継のアーカイブも見られます! ICCのYouTubeチャンネルはこちらから!

編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!