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ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017のプラチナ・スポンサーとして、Motivation Cloud (Link and Motivation Inc.) 様に本セッションをサポート頂きました。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2018は2018年9月3日〜6日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
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岡島 会場からご質問を伺いたいと思います。
では、伊藤さん。
質問者1 Yahoo! JAPANの伊藤です。
一人のマネージャーとして、Face to Faceで直接会う必要性というか効用についてお伺いしたいと思います。
今、働き方改革ということでカルビーさんのように全部テレワークでいいよという場合もあれば、IBMさんのようにそれをやめるという風にしているケースもあります。
今日のお話をお伺いしていると、毛繕いが必要だと。
それから、マネージャーが小さな進捗を承認するということが必要だと。
それから、一つの印象的な質問というのをデイリーですることが大事だと。
GEさんもおっしゃっていましたが、デイリーでフィードバックすることが大事だということを聞くと、毎日会うことがすごく重要なのかなという風に思うんですね。
そのあたりについて、頻度や、そもそも会うか会わないかということについての効用について、ご意見をお伺いできればと思います。
Face to Faceで会った方が、同じことでも伝わり易い
岡島 テレワークが増えていらっしゃるケースもあるし、その逆でやめるという会社もあるのでというところでしょうか?
どなたかいかがでしょうか?
中竹 今、世の中では本当にテレワークが増えて、色々なケースがあると思いますけれども、こんなに働き過ぎていた日本社会にとってはテレワークは新鮮だと思いますが、僕は続かないと思いますね。
やはり、会った方がいいし、本当に一緒にチームになろうと思ったら会いたくなると思うんですよ。
多分そこは、そこの組織の文化のところで、今までギューと会っていた人で、ちょっとキツイなと思った人は離れてもいいし、もうこの強弱をずっと繰り返すんだと思います。
ですから、これからの人類はこうだというのではなくて、その組織によるんだなと思いますね。
Face to Faceというのは心理学的にもかなり効果はあると思いますし、同じ空間で何かやるということに関してはそれだけで価値があると言われているので、多分そこが人間の成せる業としては進むのではないかなと思います。
石川 全員とどれだけ繋がりがあるかということもあると思うのですが、Face to Faceの効用という研究があって…
川邊 あらゆる研究があって、あらゆる研究を把握されていますね(笑)。
石川 ホワイト・ヘッドという頭が白い鳥がいてFace to Faceでさえずりを教える場合と、さえずりを録音して教える場合だと、Face to Faceの方がよく伝わるんですよ。
その研究にインスパイアされた研究者が、人間だとどうなのだろうと興味を持ったそうなんです。
今でいうと、(東進ハイスクールの)林 修 先生がリアルで教える場合と、衛星通信で教える方では、これもリアルの方が、一方通行なのに伝わるんですよ。
結局、デジタルでどうしても伝えきれないところが感情だと言われています。
Face to Faceで会った方が、同じことでも伝わり易い、共有しやすいというのがあるみたいなんですよね。
中竹 それを専門的に語る時に、「インナー・ワーク・ライフ(Inner Work Life=個人的職務経験)」という言葉があります。
( 参考資料(英語): Inner Work Life: Understanding the Subtext of Business Performance )
モチベーションと感情と認識の相互作用のことなのですが、事実として、テレワークはすごく便利でよいと思うのですけれども、テレワークでいいのに、わざわざ例えば皆さんの部長とか社長が皆さんに会うために6時間かけて来られたら、嬉しいじゃないですか。
事実としてはあまり変わらないのですが、人間にとっては、この限られた時間の中でこの人がわざわざ会いに来てくれた、その時点で仕事の効率の話ではなく、価値として認識が変わる訳です。
そうするとモチベーションが変わり、嬉しいという感情も湧く。
逆にこれがなくて、「同じだからいいだろう。別に行かなくても」となると、「インナー・ワーク・ライフ」が落ちて、創造性や生産性が下がるという風に言われています。
4Kテレビ会議が変える働き方
川邊 ただ、結論はおっしゃる通りなのですが、テクノロジーである程度解決できるところがあって、前は僕も確かにテレビ会議とかでSkypeとかでやっていて、何だか伝わらないなという感じだったのですが、皆さんとにかく大画面の4K(画質)のテレビ会議システムを使ってみてください。
これ、ヤバいです。臨場感が尋常じゃないです。
中竹 リアルよりすごいのですか?
川邊 8Kだと、リアル過ぎて逆に気持ち悪くなるそうです。
もう肌のきめ細かさまで見えてしまうくらい。
すごくリアルで、僕は大画面の4Kのテレビ会議システムを使うようになってからは、ほぼ差がないなという感覚です。
安渕 それは全くその通りです。
よくできていて、こちら側と向こう側が同じインテリアになっているんですね。
だから一つの部屋に見える訳です。
モノを投げたら届くのではないかという、そういう感じですよね。
川邊 そうそう。
安渕 本当にリアルです。
川邊 そう。
安渕 しかも、距離感は少し調整できるんですよね。近くに行ったりとかね。
多分普通のビデオではできない、距離感の調整なんですよね。
少しそばに寄って、しかも5人×5人で話している時には、端の2人は別に話していてもそれはちゃんと聞こえるのです。
川邊 8Kになってしまったら、リアルで見ていた時には気づかなかった安渕さんのシミにまで気付いてしまうかもしれません。
こんなのあるんですね、って(笑)。
(会場 笑)
安渕 テレビで見たくないですよね(笑)。
石川 8K。拡大できたりするのですね。
川邊 確かにわざわざ来て下さることにはかなわないでしょうけれども、それ以外のところでは、是非使ってみてください。
石川 それは面白いですね。
川邊 ちょっとね、全く違う感じがありますので。
岡島 これでも、仮説検証を繰り返していったら…
川邊 あとはメディアリテラシーですから、そもそもそれが当たり前になってしまったら、わざわざ来て下さったから価値があるという感覚すらなくなる可能性があるので。
中竹 今は、ありがたみが結構ありますけれども。
川邊 22世紀くらいになったら、そういう感覚が全くないという可能性はありますよね。
岡島 ありがとうございます。
(続)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/Froese 祥子
続きは 数字(業績)だけを追ってばかりいてはモチベーションは長続きしない をご覧ください。
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【編集部コメント】
続編(その11)では、会場から質問を受け付け、経営トップがどうモチベーションを維持するのかについて議論しました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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