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ノバルス岡部顕宏さんのプレゼンテーションを2回シリーズでお届けします。(その1)は、スマホとつながるIoT乾電池「MaBeee」の概要についてお話し頂きました。「MaBeee」は見事、入賞しました。
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017「カタパルト」IoT/ハードウェア特集 supported by Makuake プレゼンテーションの書き起こし記事です。是非御覧ください。
本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」「カタパルト・グランプリ」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。
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【登壇者情報】
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 6B
CATAPULT(カタパルト) -IoT/ハードウェア特集-
Supported by Makuake
岡部 顕宏
ノバルス
代表取締役
インターネットサービス黎明期に株式会社アスキーに入社、その後ゲームソフト大手スクウェアの新事業子会社を経て、2002年セイコーインスツル株式会社に入社。技術本部 新事業推進部にて国内時計業界初となるBT-Watchの規格策定や電子マネー端末の事業化などを推進。
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▶「スマホとつながるIoT乾電池”MaBeee”」の配信済み記事一覧
岡部 わたくしノバルス岡部から、乾電池型のIoTデバイス、MaBeeeという製品についてのプレゼンをさせていただきます。
目指したのは、シンプルで誰でも使えるIoTデバイス
乾電池型のMaBeee(マビー)を家にあるおもちゃの電池ボックスに入れていただくと、スマートフォンでコントロールできるようになります。
おもちゃを改造する必要もなく、この電池を入れるだけでスマホと繋がります。
スマートフォンを振ったり傾けたり、様々な動作をさせることによって、ミニ四駆等のスピードのコントロールができる製品です。
実際に何ができるのかを、映像で少しご紹介させていただきます。この動画は主に、おもちゃ、ホビーの用途でのプロモーション映像になります。
▼動画を抜粋して説明
スマホとつながる電池型IoT「MaBeee」をいつものおもちゃに入れると
自分の手で車両をコントロールできるようになります。
タッチ操作はもちろん、振ったり 傾けたりすることで速度をコントロールできます。
岡部 先ほどの動画では2台ですが、iOSの場合、最大10台まで同時にコントロールできますので、ミニ四駆を10台それぞれのスピード調整することができます。
ミニ4駆も乾電池をひとつだけ、MaBeeeに変えれば、2台同時にスタートさせることもできます。
たくさんのおもちゃでも「おいで、おいで!」と呼ぶと、声に反応して近づいてきます。
岡部 他にも例えば、ぬいぐるみにこの電池を入れると、女の子が「おいでおいで」と言うとそれに反応してぬいぐるみが動いたり、タイマー機能で2分間しっかり歯を磨こうとか、そういった乾電池の既存の機能をバージョンアップする提案をさせていただいています。
MaBeeeが活躍するのはおもちゃだけではありません。
電動歯ブラシをスマホと連動させて、楽しくしっかり歯磨きさせることができます。
▲動画の抜粋説明終わり
乾電池という非常にシンプルな製品なので、IoT化しても簡単に使えるということを念頭に開発していまして、セットアップもわずか3ステップで完了します。
この乾電池型のMaBeeeをミニ四駆に装着しスマホのアプリと繋ぐだけなので、複雑な設定操作は一切必要ありません。
アプリケーションの機能も、今映像で紹介させていただいたように「傾けたり振ったり音声に反応したりと、スマートフォンを体感コントローラーに見立てたような、非常にシンプルな機能になっています。
企業の枠を超えたコミュニティが生んだIoTデバイス
この製品を紹介する時に、どうやって乾電池とIoTという発想をしたのか、というご質問をよくいただきます。
実は非常にシンプルなところで、電車のおもちゃや、ミニ四駆等をスマートフォンでコントロールできたらどうだろうか、ということを考えたのがきっかけです。
当時私はあるメーカーに勤めていましたが、今でいうオープンイノベーションのようなコミュニティーをやっていて、その中でみんなでわいわいやりながら話をしていました。
ある時、乾電池に通信機能を搭載すると、ミニ四駆や電車のおもちゃ、それ以外にももっと色々なものでIoTに関することができるようになる、といったところから着想しました。
私はもともとはコンテンツサービス事業会社で事業企画に携わっていましたが、
お客様はハードウェアを含めてサービスを利用する中で、ハードウェアの制約が非常に大きな壁と感じることが多々ありました。
そのため、コンテンツサービス事業者からハードウェアのメーカーへと転職した経緯があります。
ただし、大手製造業では、前例のない製品・サービスの事業化は、なかなか難易度が高く埋もれてしまうケースが多いのも事実です。
一方、これまでハードウェアは大手製造業でしかできなかったところ、3Dプリンタなどの新技術の登場や、電子部品についても流通構造が変わり、少額資本でも試作開発、製品化が可能になっています。
そのような背景の中、乾電池という世界共通規格で300億本ものポテンシャルを持つデバイスをIoT化することで、ハードウェアとサービスを融合した事業を実現したいと考え、勤めていた会社を2015年に退職して起業しました。
電池の価値を再定義
岡部 乾電池をよくよく調べていくと更に新しい発見がありまして、なんと130年前に日本人の方が発明した製品だそうです。
その間、非常に多くの乾電池製品が世の中に登場してきたわけですが、ある意味明治時代のグローバルプラットフォームである、ともいえるのではないかと思っています。
ただ、乾電池の進化というのが、電池を長寿命化、ハイパワー化するといった進化ばかりに集中していました。しかし我々は、そこにIoTの技術を搭載し、パワーをコントロールしたり、状態をモニタリングする、といった新しい価値を提案していくことで、乾電池を再定義していきたいと考えています。
(続)
続きは グッドデザイン金賞のIoT乾電池「MaBeee」が秘めるポテンシャル をご覧ください。
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/城山 ゆかり
【編集部コメント】
乾電池は、130年前に日本人が発明したものだとは知らず、良いうんちく話を仕入れられました。乾電池のように、長年 使い方や見た目が変わっていないモノに着目すると、イノベーションの種を見つけられそうです(横井)。
続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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