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ICC FUKUOKA 2022 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、クイッキン 山田 真由美さんのプレゼンテーション動画【宿泊業SaaS「aiPass(アイパス)」から、旅行領域のDXを目指す「クイッキン」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2022プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティングにサポートいただきました。
▶【速報】ゴムの常識を変える「錦城護謨」と、サバ養殖を進化させる「フィッシュ・バイオテック」がカタパルト・グランプリ同率優勝! (ICC FUKUOKA 2022)
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【登壇者情報】
2022年2月14〜17日開催
ICC FUKUOKA 2022
Session 6A
カタパルト・グランプリ
– 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
山田 真由美
クイッキン株式会社(※登壇当時 2022年4月15日に社名をaipass株式会社に変更)
COO
1988年福岡生まれ。2011年、神戸大学発達科学部卒業。新卒で株式会社フォトクリエイト入社。インターネット写真販売プラットフォーム事業に携わる。
2017年、株式会社通天閣入社。新規宿泊施設の立ち上げを行い、副支配人として従事。宿泊業界の旧態依然としたシステムに疑問をもち、2018年から株式会社TRASTAで、ホテルのシステム開発にPMとして従事。
2020年1月より創業メンバーとしてCUICIN株式会社(2022年4月15日に社名をaipass株式会社へと変更)に参画。
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山田 真由美さん クイッキンの山田と申します。
女性唯一の登壇者ということで、気合を入れていきますので、よろしくお願いします。
DXで宿泊業の経営を強くする HotelStyle OS「aiPass(アイパス)」です。
▶編集注:2022年4月15日に社名がaipass株式会社に変更されたのに伴い、事業者向けHotelStyle OS『aiPass(アイパス)』をExperience System『aipass for hotels』としてサービスリニューアルされていますが、カタパルト・グランプリ登壇時は旧社名であること、また動画中と統一するため、本記事文中では、旧社名(クイッキン)及び旧サービス名(『aiPass』)を用います。
▶宿泊・観光業のDXを推進するCUICIN株式会社が「aipass株式会社」へ社名変更し、あらゆる体験を支える「Experience System」としてサービスリニューアル(PR TIMES)
戦略から日々の運営まで担う宿泊業SaaS
戦略からソリューションまで一気通貫で提供し、宿泊業の経営課題を解決しています。
「HotelStyle OS」とは、様々なホテルのスタイルに合わせたオペレーションシステムです。
非接触の「スマートチェックイン」に、「集客支援」や「接客支援」のプラグインを追加することで、施設にとって最適なオペレーションシステムをバーティカル SaaS(※特定の業界に特化したSaaS)として提供しています。
私たちはDXでP/Lを改善することで、経営課題を解決しています。
まずは「ロスの最小化」で「運営の効率化」を実現し、次に「プロフィットの最大化」で「売上収益の向上」を支援しています。
宿泊施設の約半数が赤字経営という状況
メンバーの紹介です。
宿泊施設の運営・開発経験が豊富なメンバーで創業しました。
私(山田)もホテルのフロントで働いておりました。
宿泊施設の運営に携わる中で、自社だけでなく多くの施設で非効率な運営が経営を逼迫させている状況を見てきました。
新型コロナウイルスの流行以前から、なんと宿泊施設の約半数が赤字経営という状況です。
クイッキンは、この「非効率な運営」という業界課題に取り組んでいます。
フロントでのアナログ作業が大きな負担に
例えば、フロント業務は、なんとチェックインに70%も時間を使っています。
非効率ですよね。
そして右側はホテルシステムの現状です。
20〜30年変わらないオンプレミス(※) 型のものを使っている施設も多くあります。
▶編集注:オンプレミスとはクラウドの対義語で、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを自社環境で機器を設置し運用すること。
特にチェックイン時の宿泊台帳は、未だに手書きです。
皆さんも書いたことがありますよね。
ネットで予約したのに、なぜまた書かなければいけないのでしょうか? 面倒ですよね。
でも、宿泊施設側も大変なんです。一枚一枚手打ちで入力しています。
なぜ紙の運用が続いているのでしょうか?
実は予約サイト側は、顧客情報を部分的にしか送ってくれません。
旅館業法(※) の要件を満たせず、再度取得する必要があります。
▶編集注:第6条第1項に、「営業者は、厚生労働省令で定めるところにより旅館業の施設その他の厚生労働省令で定める場所に宿泊者名簿を備え、これに宿泊者の氏名、住所、職業その他の厚生労働省令で定める事項を記載し、都道府県知事の要求があったときは、これを提出しなければならない。」と記載されている。
しかも宿泊施設のシステムは非常に複雑で、とある施設では44システムを組み合わせており、かなり複雑化、レガシー化しています。
チェックインからオペレーションを段階的にDX
この状況を変えるべく、「aiPass」はチェックインからDXしていきます。
チェックインプラットフォームを無償で提供することで、宿泊施設を無駄な手打ち入力作業から解放し、同時に顧客基盤も構築していきます。
その後、施設の運営に必要な「予約・客室・売上」の管理機能のプラグインを追加します。
そして段階的に機能をリプレースし、最終的には「スマートチェックイン」にプラグインを追加し、最適なOSを提供することで課題を解決していきます。
スマートチェックインで顧客体験も向上
それでは早速、「スマートチェックイン」のデモを見ていきましょう。
Smart Check-in|aiPass from aiPass on Vimeo.
旅行者は、予約確認メールから事前チェックインができます。
スマホで簡単3ステップです。
アカウントを作るため、「aiPass」を導入している全施設でチェックインがスムーズになります。
多言語対応で、インバウンド対策もバッチリです。
施設到着時は鍵をもらって、すぐお部屋へ。
30秒でチェックインが完了します。
多くの施設様では、コロナ対策としてもご活用いただいています。
滞在中に必要なWi-Fiの情報、周辺の美味しいごはん屋さんも、自分のスマホからご確認いただけます。
このように、滞在が快適で便利になっていきます。
もちろんチェックアウトもスマホから。
チェックインからチェックアウトまで一気通貫してDXすることで、業務効率化はもちろん顧客体験も大きく変えていくことができるのです。
プラグインで最適なOSを構築
このスマートチェックインに組み合わせるプラグイン機能も、豊富にご用意しております。
プラグインは「業務支援」「接客支援」「集客支援」の大きく3つのカテゴリーがあり、20種類の中から施設のニーズに合わせてプランニングし、提供しています。
この「プラグイン」という概念が非常に重要で、組み合わせるだけで、誰でも簡単に低コストで、施設ごとに最適なOSが構築できます。
これが「aiPass」の強みになっています。
こちらは「業務支援」が入った管理画面です。
操作が簡単で、採用コストや教育コストがかかりません。
全データが一元管理されているため、アナリティクスも簡単です。
運営効率、経営効率を高めていくことができます。
旅行者はスマホでルームサービスやチェックアウトも
また、「接客支援」のプラグインでは、旅行者のスマホを活用して、今までできなかったようなサービス提供ができるようになります。
例えば、ルームサービスのリクエストです。
滞在中のアクティビティの予約も、スマホから行えます。
みなさんも、チェックアウトの行列に並んだことはございませんか?
こちらももう「aiPass」導入施設であれば必要ありません。
宿泊者自身がセルフでチェックアウトして、支払いまで完了してしまいます。
このように、宿泊旅行領域で新しい体験を提供し、体験向上につなげているのです。
「aiPass」では柔軟な料金プランをご用意しています。
スマートチェックインを使う「フリープラン」、プラグインを活用する「ベーシックプラン」、そして事業会社様向けにDXコンサルを行う「カスタマイズプラン」までご用意しています。
実績の紹介です。リリース後、わずか1年で全国196施設、1.7万室に導入してきました。
急速に成長中です。
また、お客様は業態を問わず、旅館、ビジネスホテル、リゾート、様々な業態でご活用いただき、業務効率化、そして体験の向上を目的にすでに使っていただいております。
現在、DX推進パートナー様との連携を強化しています。
コロナ禍でDXニーズが高まっている今、さまざまな方面でパートナー様と連携することで、スマートチェックインのシェアを一気に拡大してまいります。
宿泊業の課題解決から新たな挑戦へ
今後の事業展開です。
私たちは、旅行者のスマホからのチェックインで「UX」を新しくしてきました。
そしてそのUXをベースとしたオペレーション設計で、「EX」、 エンプロイのエクスペリエンスも改善してきました。
この先私たちがチャレンジするのは、「スマートトラベル」、旅行領域のDXです。
現在、コロナ禍で旅行・観光・宿泊業界は非常に厳しい状況ですが、一緒に手を取り合って、DXを推進することで、次のステージに向かっていきたいと思っています。
応援をどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸
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