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ICC KYOTO 2022 STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門に登壇いただき4位に入賞した、ハイヤールー 葛岡 宏祐さんのプレゼンテーション動画【「ハイヤールー」は、経歴ではなく正当に技術力を評価するエンジニア選考を可能にする】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターはノバセルです。
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【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ノバセル
葛岡 宏祐
株式会社ハイヤールー
代表取締役
バックパッカーとして世界一周を経験後、独学でiOSのアプリを開発。旅行アプリ『AminGo』をリリース。2018年にAIエンジニアとして株式会社DeNAに入社し、数々のイベントに登壇。2020年2月、画像検索プロジェクトのテックリードとして株式会社メルカリに入社し、在籍中の2020年12月に株式会社ハイヤールーを創業。
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葛岡 宏祐さん 履歴書にさようなら、エンジニア採用プラットフォームの、株式会社ハイヤールーです。
皆さん、一度は気になったことがありませんか。
GoogleやMETAといったビッグテック企業が、どのように優秀なエンジニアを採用しているのか。
実際に見てみましょう。
GoogleとMETAのエンジニア選考
ビッグテックでは、コーディング試験が選考の鍵を握っています。
このコーディング試験を通して、彼らが求める技術水準を満たしているかを徹底的に評価するため、履歴書等の書類は重要視されません。
実際の選考の流れはこのように、ハングアウトなどを用いたオンラインでのコーディング試験、それを晴れて通過した後、現地に行って、エンジニアと丸一日かけて行うオンサイトコーディング試験、最後に、面接のフィードバックをもとに最終的な合否が判定がされます。
ビックテックの採用方法はこのように、コーディング試験を通した、技術力中心の評価になっています。
同様に、国内でもエンジニア採用で重視する点は、技術力とコミュニケーション力がトップを占めています。
これらのスキルは、履歴書や面接では判断できません。
日本の選考では履歴書重視
しかし、国内のエンジニア採用では、多くの場合、履歴書を見てスクリーニングし、面接で人物評価、技術面は口頭による簡単なチェックのみであることがほとんどです。
そうなんです、日本のエンジニア採用は、国外と比較し、技術力中心の評価ではなく、経歴中心の評価になっているのです。
そんな採用方法で、本当に優秀なエンジニアを見極められるのでしょうか。
答えはノーです。
海外の例を、もう少し詳しく見てみましょう。
実は先日機会があり、私はGoogleとMETAの選考を実際に受けました。
オンラインでのスクリーニングを経て、オンサイトインタビューに参加することになった私は、現地のオフィスに1泊で訪問し、6時間にもわたるコーディング試験を受けました。
試験の内容は、論理的思考力やアルゴリズムなどの知識を問うコーディング課題から、Google規模のシステムを設計する設計課題まで、あらゆる観点で評価されます。
試験に使用する問題は、トップクラスのエンジニアが考えたもので、同様に評価も彼らが行います。
ビッグテックのスキル重視選考を簡単に導入できる
こんなのは、巨額な資金があり、潤沢なエンジニアリソースがあるビッグテックでなければ実現できない理想だ、と考えている方に朗報です。
そう、ハイヤールーを使うと、彼らが行っているようなコーディング試験が、簡単に導入できるのです。
実際に見てみましょう。
ハイヤールーでは、簡単に試験の作成ができます。
従来は問題を考えるのに、エンジニアが数日から数週間かけていましたが、もう問題を1から考える必要はありません。
試験の形式には、コーディング力を評価するアルゴリズム形式や、設計力を評価するシステムデザイン形式、さらに、対話しながらコミュニケーション能力を評価できるライブコーディング機能など、多角的に候補者の評価ができます。
試験の結果は、さまざまな指標を用いて自動で採点され、定量的なレポートとして表示されます。
相対評価機能では、自社だけではなく他社を受けている候補者との比較もできます。
これにより、人事担当の方でも、簡単に技術力の評価ができるのです。
また、コーディングの過程は全て録画されており、思考過程の把握や不正検知も可能です。
最後に、結果を定性的に評価し、選考は終了です。
ハイヤールーを導入することで、これまで経歴で評価していた技術力が見える化され、企業が本当に求めている人材を採用することができます。
これが、ビッグテックも行っている、理想の採用方法です。
月額約5万円から利用可能
続いて、ビジネスモデルです。
使いたい機能によって決まる月額料金と、選考数によって決まる従量料金を組み合わせて、年間契約として契約いただきます。
ここに集まるスタートアップ企業ですと、月約5万円からご利用頂けます。
トラクションです。
リリースから約半年間、インバウンドを中心に、有料顧客社数は約70社となり、急成長中のスタートアップから上場企業まで、幅広くご利用いただいています。
選考数は、β版期間からの累計で、5,000となりました。
お客様の声としては、「属人化していた採用基準が明確化され、ミスマッチが減った」「経歴が不透明な海外エンジニアの技術力評価ができた」など、嬉しいものをたくさん頂いています。
グローバルマーケットに本気で挑戦
今後の展望です。
まずは、現在中心としてお使いいただいているテックカンパニーで実績を作り、その後、国内IT市場の過半数を占めるSIerや受託開発企業、最後にDXを進めている大企業、という順に顧客獲得をしていきます。
ターゲット顧客は、エンジニアを採用している全ての企業になります。
また、我々は日本国内にとどまらず、グローバルマーケットに本気で挑戦します。
グローバル展開の第一歩として、まずはインドと東南アジア諸国を考えています。
それは、IT人材の7割がベンダー企業に属している日本と、オフショア開発など受託開発企業が多い現地の市場構造が非常に似ているため、国内で培ったノウハウが活かせるためです。
一方、コーディング試験の本場である米国では、このように市場構造が逆転しているため、インドや東南アジアの現地では、我々が優位だと考えています。
実は、東南アジアの現地法人でも、既にハイヤールーをご利用頂いています。
また、採用プロセスの選考の部分だけではなく、母集団形成や社内人材の評価と育成にも事業を展開し、強いエンジニアリング組織を作る上で、ハイヤールーは必須という世界を目指します。
続いて、市場です。
エンジニアの採用・育成市場は国内では約4,000億円で、直近の我々のターゲット市場は約700億円です。
グローバルの採用市場全体は約7兆円あると言われており、また、エンジニアの求人数は年間約30%増えていることから、急成長中の市場だと分かります。
ここ最近、海外では大型資金調達などを実施し、ユニコーンとなる企業も出てきました。
一方、国内市場はまだぽかんと穴が開いた状態なので、ハイヤールーはそこを埋めるサービスとなります。
学歴や職歴ではなく、本当の技術力に目を向ける世界へ
最後に、私の話を簡単にさせてください。
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私は、Photoructionでキャリアをスタートし、DeNAにAIエンジニアとして参画後、メルカリでテックリードとして開発をリードし、株式会社ハイヤールーを創業しました。
これだけ見ると、非常に華やかなキャリアに見えます。
でも私は、実は中卒なのです。
中学卒業後に世界一周をした後、自分の手でサービスを作りたいという思いから、英語、数学、コンピュータサイエンスを全て独学で学びました。
しかし、エンジニアとして働くために国内企業に応募しても、多くの企業では、技術力を見る前に書類選考で不採用になりましたし、そもそも応募資格がないということがありました。
ですが、一部のスタートアップやビッグテックなどの企業が、経歴に関係なく選考にトライさせてくれ、私の技術力に向き合ってくれました。
そのおかげで、Photoruction、DeNA、メルカリといった素晴らしい企業で、エンジニアとして働くことができ、起業し、このような素敵な舞台に立たせていただいています。
私は、たとえ中卒でも、職歴がなくても、力をつければ素晴らしいエンジニアになれ、素晴らしい環境で働ける世界を作りたいと思っています。
さあ、いますぐ学歴や職歴ではなく、本当の技術力に目を向けましょう。
エンジニアが正当に評価される社会、その先には個の力だけではなく、企業の力も最大限に発揮できる、そんな明るい未来があると我々は信じています。
ハイヤールーでした、ありがとうございました。
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成/大塚 幸