歴史的建造物の「保全」と「マネタイズ」を両立させる観光街づくり | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

2. 歴史的建造物の「保全」と「マネタイズ」を両立させる観光街づくり

Pocket

新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!

「地域の魅力を最大化する街づくりの取り組みとは?」全7回シリーズの(その2)は、バリューマネジメントの他力野 淳さんが、ICCサミット初登壇。全国に点在する歴史的建造物を活用して、自治体の歴史地区観光まちづくりをサポートする事業について紹介します。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 ダイヤモンド・スポンサーのノバセル にサポート頂きました。


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICCサミット FUKUOKA 2021
Session 4B
地域の魅力を最大化する街づくりの取り組みとは?
Supported by ノバセル

(スピーカー)

小池 洋輝
九州旅客鉄道株式会社
事業開発本部 まち創造担当部長

髙島 宗一郎
福岡市
市長

他力野 淳
バリューマネジメント株式会社
代表取締役

寺田 航平
寺田倉庫株式会社
代表取締役社長

西高辻 信宏
太宰府天満宮
宮司

(モデレーター)

各務 亮
THE KYOTO
Editor in Chief & Creative Director

「地域の魅力を最大化する街づくりの取り組みとは? 」の配信済み記事一覧


連載を最初から読みたい方はこちら

1つ前の記事
1. 福岡市 髙島市長も参戦!地域の魅力を最大化する街づくりを徹底議論!

本編

歴史的資源を活用した街づくりを行う「バリューマネジメント」他力野さん

各務 では他力野さん、お願いします。

他力野 淳さん(以下、他力野) バリューマネジメント株式会社の他力野(たりきの)と申します。


他力野 淳
バリューマネジメント株式会社
代表取締役

2005年バリューマネジメント株式会社設立、代表取締役に就任。文化財など伝統的建造物、行政の遊休施設の修復運用や、ホテルや旅館、結婚式場などの施設再生を行う。「施設再生から地域を活性化に繋げ、日本独自の文化を紡ぐ」がテーマ。グローバル起業家団体 EO OSAKA(Entrepreneurs Organization)元会長。地域づくり活動支援組織 地域資産活用協議会(Opera)副会長。婚礼業界活性化組織 次世代ブライダル協議会代表理事。内閣官房観光戦略実行推進室 歴史的資源を活用した観光まちづくりユニットメンバー。

我々は「日本の文化を紡ぐ」を掲げ、文化財やお城、社寺がもっている不動産などの歴史的資源をなんとか活用して残していこうと、観光街づくりとあわせた取り組みを行っています。

歴史的建造物の保有・保全における大きな課題

他力野 民間、国や自治体、社寺が持っている歴史的資源には、それぞれに課題があります。

民間所有の歴史的建造物は80~100年経ったものが多く、高齢になった3代目もしくは4代目の方が所有している場合が多々あります。

相続税が高いため、こういった建物は全国でどんどんなくなっています。

もしくは「資産はあるけれど追加投資をしてまで残していく価値を見出せない」と所有者が考えられる場合もあります。

それがどうなるかというと、物納としてそのまま自治体に託されることになります。

No.4214 相続税の物納(国税庁)

自治体としては建物を抱える一方、税収は減ることになるのです。

福岡市は伸びていますが、他の街はほとんどこのような問題に苦しんでおり、税金で保全する街づくりに限界が来ています。

神社やお寺側も、太宰府天満宮のような発展しているケースもありますが多くは苦しんでおられて、そうした不動産をどう残すかが社会の課題となっています。

そこで、民間がそれらの不動産を活用して残していこうというのが、我々が行っている活動です。

バリューマネジメントによる歴史的資源の活用例

他力野 例えばこれは神戸の例ですが、県の重要文化財であり、国の重要文化財になる予定の民間所有の洋館があり、ブライダルとレストランとして営業しております。

次は愛媛県大洲市にある城下町ですが、旅館業法によりこのお城(大洲城)に泊まれるようになっています。

このようにお城自体を活用して残していくような時代になっています。

京都の平安神宮には、名勝指定されている庭園(平安神宮神苑)があります。

その維持が課題になっていたため、我々が庭園内にある建物を活用してマネタイズしています。

バリューマネジメント株式会社が京都平安神宮「平安神宮会館」を運営受託(PR TIMES)

また、我々は自治体の街づくりのお手伝いもしています。

現在50棟の歴史的建造物を扱っており、対象地域を全国に広げているところです。

各務 ありがとうございました。

後ほど、歴史的なものを現代的にアップデートしている方法についても、お聞かせください。

次に、寺田さんお願いします。

(続)

次の記事を読みたい方はこちら

続きは 3.「世界一のアートシティをめざして」寺田倉庫が取り組む天王洲の街づくり をご覧ください。

新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!

編集チーム:小林 雅/小林 弘美/尾形 佳靖/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

更新情報はFacebookページのフォローをお願い致します。

Pocket

ICCパートナーズ

ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス「Industry Co-Creation サミット/ICCサミット」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。