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3. 北川 拓也が自分の時間を濃くするために使うアプリとは?

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ICCサミット KYOTO 2021のセッション「テクノロジーはどこまで進化するのか?」(シーズン4) は、ディープテックに精通する4人のスピーカーが集合! 全9回シリーズ(その3)は、北川 拓也さんが好きなアプリを公開。それによって過ごした時間の価値を高め、次の糧にするといいます。スピーカーの間では記録を写真で残す派か、文字で残す派で真っ二つに分かれます。ぜひご覧ください。

CCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2021 プレミアム・スポンサーのベクトル にサポート頂きました。


【登壇者情報】
ICCサミット KYOTO 2021
Session 9C
「テクノロジーはどこまで進化するのか?」(シーズン4)
Supported by ベクトル

(スピーカー)

北川 拓也
楽天株式会社
常務執行役員CDO(チーフデータオフィサー)グローバルデータ統括部 ディレクター
※登壇当時

清水 亮
ギリア株式会社
代表取締役社長兼CEO
※登壇当時

丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

鷲谷 聡之
株式会社ACSL
代表取締役社長 兼 COO

(モデレーター)

西脇 資哲
日本マイクロソフト株式会社
コーポレート戦略統括本部 業務執行役員 エバンジェリスト

「テクノロジーはどこまで進化するのか?」(シーズン4) の配信済み記事一覧


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最初の記事
1. テクノロジーの雑談シーズン4、まずは気になるスマホアプリの話題からスタート

1つ前の記事
登壇者もキャッシュレス決済・ポイントサービスの術中にはまる

本編

西脇 さあ、お待たせいたしました、北川さん。

まず、アプリは何ですか?

「スケジュール」のアプリが好き(楽天 北川さん)

北川 僕がすごく好きなのは、スケジューリングのアプリです。

忖度するとOutlookです。

西脇 ありがとうございます。

北川 (笑)。

西脇 本当は何ですか?

北川 Outlookです!

西脇 本当ですか?

北川 うちは会社で使わせてもらっています。

西脇 そうですね、楽天さんは。忖度ありがとうございます。

本当にOutlookをお使いになっているかどうか、カメラで追いかけていきましょう。

(スクリーンに北川さんのスマホのホーム画面が映し出される)

北川 僕が一番よく使うアプリは、一番下の所に入れています。

だからViberと、楽天モバイルとOutlook、Googleマップ、Chromeですね。

清水 しかも、アプリ名を表示させないモードになっていますね。

北川 あっ、そうなんですか?

そうしようと思って、そうしているわけではないのですが(笑)。

iPhone・iOS15でアプリ名を消す&非表示にする方法は?アイコンの下の文字を消すには?(アプリポ)

Viberと同じぐらい、ちゃんとOutlookを開いています。

西脇 ありがとうございます。一番右は?

北川 WhatsAppなどを入れています。コミュニケーションアプリ。

西脇 あっ、JRE(※) があるじゃないですか。

▶編集注:本記事Part 2で、丸さんがJRE POINTを紹介。

北川 僕は、皆さんが言ったものは全部使っていますよ。

清水 PayPayも使っているんですか?

▶編集注:本記事Part 2で、清水さんがPayPayを紹介。

北川 PayPayも使ってますね(笑)。

(一同笑)

西脇 使ってるんだ(笑)。

清水 楽天もQRコード決済がメインだったら、全然僕使うんですけど。

北川 デフォルトで使うのは楽天ペイですが、割り勘したときに、「PayPayじゃないとイヤ」という人がいて、僕は結構強制的に「楽天ペイじゃないと受け取りません」みたいなことを言うのですが、それが許されない雰囲気とか、どうしてもあるじゃないですか。

そういうときに仕方がないから、「PayPayでもいいですよ」みたいな。

清水 なるほど。

1週間を振り返り、盛り上がった話題を思い出す

北川 僕がスケジュールを好きな理由は「人間を理解するとは何か?(シーズン6)」のセッションでも言ったのですが、とにかく土曜日に1週間のスケジュールを見ながら、誰々と会って楽しかったなと振り返って思い出に浸るのが好きなのと…。

8. 「自分の街」「ちょっとした相談相手」「カレンダー」がウェルビーイングの役に立つ!【終】

清水 そんな特殊な性癖があるんですか(笑)。

西脇 性癖(笑)。

北川 いや、全員やったほうがいいですよ。

こうやって丸さんとかと話すじゃないですか。丸さんは話すのが速いから、忘れるんですよ。

 ああ。

西脇 丸さんの話は、話すのが遅くても忘れるから(笑)。

北川 滑稽な話だけど、「何の話だったかな?」と忘れるので、ちゃんと1週間振り返って、「この人との話、楽しかったな」と、何の話題で盛り上がったかを思い出します。

そのときに、そういえば丸さんが苔の会社の話をしていたから、その会社を調べておこうと、ちゃんと振り返りをすることで、その時間をより濃いものにします。

これは、絶対全員やったほうがいいです。

 これは研究者はだいたいやっているんですね。

北川 そうですね、デフォルトで。

 デフォルトですね。

北川 引用元を見る。

 少なくとも博士号を持っている人は、確実に咀嚼する時間を一番大事にしています。

▶編集注:北川さんはハーバード大学院物理学科で、丸さんは東京大学大学院農学生命科学研究科で、博士号の学位(Doctor of Philosophy:Ph.D.) を取得されています。

これは結構真面目な話をしています。

北川 絶対原典に当たるんですよ。

丸さんが言っていたのはどうせ半分嘘だから(笑)、ちゃんと原典に当たって調べようと。

 いや、半分じゃないですよ、8割嘘です。

北川 というのをちゃんとやります(笑)。やっぱり時間を濃くすることは大事なんです。

翌週のスケジュールを見て心を湧きたてる

北川 あともう1つやるのが、次の1週間を見て、この次の1週間では何が楽しみかなと、心を湧きたてるんですよ。

西脇 仕事だけどね(笑)。

北川 そう。やってます? 鷲谷さん。

鷲谷 それはめちゃめちゃやります。

北川 うわっ、えらい!

鷲谷 いつも日曜日の夜に、翌週のスケジュールを全部見て、これはちょっと楽しそうだから30分長くしようとか。

北川 めっちゃえらい!!

鷲谷 これは30分短くしようかみたいな感じで調整します。

北川 えらい。じゃあ日曜日に短くされたミーティングは、圧倒的に面白くないということですね?

鷲谷 そんなことないです、とんでもないです(笑)。

(一同笑)

清水 今のオフレコにしなくて大丈夫ですか?

鷲谷 大丈夫です。

清水 ツィッターに流れちゃいますよ!?

30分短くなったのは、つまんないと思ったミーティングって。

 たまに来ます、鷲谷さんから。

清水 そういうことだ(笑)。

鷲谷 丸さんの場合は、短くするんじゃなくて、僕はそもそもリスケ(リスケジュール)する(笑)。

(一同笑)

 3回リスケされたことがあって、「よっぽどこの人、僕と話したくないんだな」と思ってさ。

鷲谷 そんなことないです(笑)。

 頼むよ。お金の話のときだけ来るんですよ(笑)。

鷲谷 それも2時間ぐらい取って。

(一同笑)

なぜ、振り返ることが重要なのか

西脇 振り返るって、確かに大事ですよね。

日々を振り返るために日記を書いたり、レポートを書いたり、それこそ昔は日報があったりして。

それを1週間単位でスケジューラーを見ながらやると、人についても、話題についても、今までのことが深掘りできますよね。

それが次の糧になるというのは、確かにあるかもしれない。

皆さんもそうだと思いますが、忙しいと本当にあっと言う間に、いろいろなことが過ぎていってしまって…。

北川 そうなんです。もったいないです。

西脇 もったいないですよね。

だから過去の、会った人の価値をより高めるためにも必要かもしれない。

北川 そう、一緒に過ごした時間を。

 それはたぶん人だけではなくて、例えばテクノロジーやサイエンスの領域でも、今、どんどん前に進んでいくんだけれど、ちょっと振り返ると、実はその時点のテクノロジーがギュンと今に引っ張られてきたりするじゃないですか。

北川 そう、そう!

 研究者は、基本的に自分の行った実験結果をもう1回、ちょっと時間が経ってから振り返る。

振り返りをやっていくと、未来に進んでいくテクノロジーと過去に残っている蓄積がつながってくるんですよね。

だから博士は、これが癖になるようになります。

北川 絶対そうですね。

だからたぶん僕らは、過ごす時間でこなしているコンテンツの量と本当に埋まっている価値とで無茶苦茶ギャップがあるんですよ。

 (PCを操作している西脇さんを指さして)飽きちゃってるよ、博士話はね。

西脇 違う、違う(笑)。丸さん、違うのよ。

(CommentScreenを見て)ほら、ちゃんと、スケジュールについて、『「今週の振り返りダイジェスト機能」が欲しいですね』って。

北川 非常にいいと思いますよ。

清水さん・西脇さんは写真で残して振り返る

清水 写真じゃダメなんですか?

西脇 そう、私も今それを思ったんです。

清水 僕は写真をものすごくたくさん撮っています。

北川 1週間の写真を見返すんですか?

清水 まあ、毎日僕はブログというか日記を書いているので、昨日食べたものとか、月曜日に食べたものとか。

▶編集注:清水さんのnoteはこちら

北川 へえ、かわいいですね(笑)。

 女子っぽいですね。

清水 ええっ? 普通でしょう。

西脇 (会場に)皆さんも写真で振り返りますよね? 私も普通かなと思いますが。

北川 本当ですか?

西脇 はい。写真で結構振り返ります。

今はメモるのが大変なので、会った時に、あったことを写真で残します。

例えば、ご飯もそうです。

こんなご飯が出たとか、こんな飲み物が出たとか。

街でこんな風景を見たとか、こんなチケットを買ったというのは、全部写真を撮って残すようにしています。

清水 (丸さんに)やらない?

 やらない。

清水 撮られたらまずい状況なんですか?

 (笑)。

西脇 だって写真や映像のほうが情報量が多いじゃない?

北川 確かに。

清水 パッと思い出せる。

丸さん・鷲谷さんは手書きのメモ派

 写真もいいのだけれど、文字だったり数字だったりを咀嚼するときに、手書きをすることでちょっとした変異、ミスが入るほうが面白くなるんですよ。

だから言葉とかで、自分が成長したときに、過去を振り返ったとき、解釈がずれるほうが、実は新しいイノベーティブな発想になったりするんです。

写真は、かなり鮮明に残るから、ずれないんですよ。

北川 なるほどね。

 研究や開発をしていく新しい発想のときには、意外と曖昧な文字やキーワード1個を見て、「あれっ、なんでこのキーワードを書いたんだっけ?」というところから、違った方向にテクノロジーの解釈が進んだり発想が進んだりするほうがいいんです。

だから、変な汚いメモのほうが僕は好きなんです。

僕の机は汚くて、メモもその辺にある裏紙しか使いません。

うちの社員は笑っているかもしれないけれど、(机の上が)本当に散らかっているんですよ。

「ああ、片付けよう」と紙を手に取ってパッと見ると、何か書いてあるんです。

「この前、この図を描いたな」というものが、今考えていることとつながるんです。

だからスケジュールもそうだけれど、写真よりも、文字や変な図式のほうが発想は広がるんじゃないかなと思います。

鷲谷 僕も同じで、いまだにペンとノートを使うんですよ。

西脇 テクノロジーの話が全くない…(笑)。

 いやいや、テクノロジーが生まれる、その瞬間の話を今していますよね!(鷲谷さんに同意を求める)

(一同笑)

ちょっとみんな発想を広げてください。

(続)

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続きは 4. インターネットを「音」にしたい。ギリア清水さんが語る「Audio First」の未来 をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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