北川 拓也の主張②30の属性・要素を理解できれば、日本人を理解できる | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

9.北川 拓也の主張②30の属性・要素を理解できれば、日本人を理解できる

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「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン4 )」全10回シリーズの(その9)は、楽天の北川 拓也さんが「30の要素で日本人を理解できる」と、驚きの投げかけをします。国民をエビデンスベースで理解するべしという北川さんの主張に、登壇者たちの反応は?ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2021は、2021年2月15日〜2月18日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

ICCサミット FUKUOKA 2020のプレミアム・スポンサーとして、Lexus International Co.様に本セッションをサポート頂きました。


【登壇者情報】
2020年9月1〜3日開催
ICCサミット KYOTO 2020
Session 2C
大人の教養シリーズ人間を理解するとは何か?(シーズン4)
Supported by Lexus International Co.

(スピーカー)
石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

井上 浄
株式会社リバネス
代表取締役副社長 CTO

北川 拓也
楽天株式会社
常務執行役員 CDO (Chief Data Officer)

林 要
GROOVE X株式会社
代表取締役

(モデレーター)

村上 臣
リンクトイン・ジャパン株式会社
日本代表

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最初の記事
人気シリーズ堂々第4弾!過去3シーズン「人間の理解」はいかに深まってきたか

1つ前の記事
北川 拓也の主張①ともに「人間を理解するための研究所」を創ろう!

本編

その3:執行する

写真右から2番め、楽天 常務執行役員 CDO (Chief Data Officer) 北川 拓也さん

北川 では、「執行」していきましょう。

研究所を作ろうと思った方には僕がアドバイスをしますので、セッションが終わった後に言ってくださいね。

村上 具体的な相談は北川さんまで(笑)。

北川 研究所を今すぐ作っていただきたいのでお願いします。

井上 ずいぶん急ぎますね(笑)。

(会場笑)

北川 時間がないのです。人間を理解するのに時間がないのです。

井上 確かに、ここで理解を爆速に上げていかないといけません。

北川 執行していくためには、具体的に何が必要か?という話をしていこうと思います。

「計測」するためには、まず皆さんのサービスが成功していただかないと困ります。

村上 幅広いデータ収集が必要だということですね。

北川 そもそも成功するために「計測」をするとか、この場合ちょっと逆になってしまいますが、まずは成功していただきます。

お客さんのデータがないと「人間の理解」ができませんので、お客さんのデータが集まるためには、皆さんのサービスがとにかく役に立っていることがまず大前提です。

まずは100万人、1,000万人のお客様を集めて大成功していただきたいと思います。

 サービスを成功させるのがゴールではなくて、研究所を作るためにサービスを成功させるということですね?(笑)

村上 そうそう、あくまで研究所を作りたい、それは人間を理解したいからです(笑)。

井上 なぜなら、理解が遅れているからですよね(笑)。

北川 ビジョンはあくまで「人間の理解」です。サービスの成功はあくまでワンステップです。

成功させていただいて、データを集めていただきたいと思います。

ここにいる皆さんはこの辺りのステップを終えている方もかなりいらっしゃると思いますので、ここからが面白いところです。

深い「人間の理解」には充実したデータが必要

北川 サービスを成功させた後に、データを充実させていきます。セグメンテーションをするためには、やはり細かいデータが必要です。

例えば「この人はネコを飼っている」「犬を飼っている」というデータがないと、ネコを飼っている人と犬を飼っている人を分けられませんので、データの充実が大事です。

データを充実させるときに、どのように充実させていくかというところが若干ぼんやりとしか理解されていないと思いますので、ぜひ説明したいと思います。

基本的な考え方としては、お客様の理解をするときに、お客様をずっと見たからといって理解できるわけではありません。

僕が(井上)浄さんをずっと眺めていても理解できるわけではなくて、浄さんが取っている行動、検索、購買、投稿、訪問などをある対象に働きかけるのを見て、浄さんてこういったキーワードに興味があるんだ、こういった商品を購入するんだということから理解していきます。

例えば、ある人がゴルフをするのが好きなんだ、京都に行くのが好きなんだということから、理解していくので、お客様と対象との行動によって結びつけられたコネクションが大事だということです。

「その対象の属性を充実させることによって、人の理解は可能である」これが大前提です。

世の中で言われるデータプラットフォーム構築というものは、まさに左側の顧客と行動と対象をつなげるものをスコアリングするものです。

「属性」が少ないと「人間の理解」につながらない

北川 ただこの現代においてAIが進んだことによってだいぶましになってきましたが、まだまだやり切っていないのが、右側の「属性をきれいにすること」です。

先ほどまさに善樹さんが話された「概念」がくるのは実は「属性」のところです。

その「属性」があまりにも少ないからいくらデータがたくさんあっても「人間の理解」につながっていかないというのはその通りです。

サービスの改善はデータプラットフォームのところまで行けますが、「概念」つまり「属性」をきれいにしていかないと、お客様の本質的な理解にはつながらないというのが今の問題です。

 それはうちで今起きていて、LOVOTのカスタマーは誰なのかという属性を出すように投資家から言われたりしますが、実際には、20代から60代まで売れています。

年収レベルで切ろうとしたら、ちょっとぜいたく品なので高い年収かと思いきや全然関係ありません。年収0万円から300万円の人が結構な比率を占めていて、全然年収とは関係ないので、今僕たちが持っている属性の概念では切れません。どうやって切ればいいのか、北川さん、相談させてください。

石川 面白いですね。

北川 一緒にやりましょう!

検索から分かる需要と供給のギャップ

北川 具体的にどういったことが見えるのかを皆さんに説明しないとモチベーションが湧いてこないと思いますので説明します。

「属性」をわれわれで言えば、楽天はEコマースをやらせていただいていますので、Eコマースの女性ものの靴のジャンルで、検索されている量と、例えばそこにある商品の数とを比較することによって、需要と供給のギャップが見えます。

この左側のグラフは女性もののスニーカーのジャンルですが、白のスニーカーはすごく検索されるのですが、そこまで商品がありません。黒は商品がすごくたくさんあります。ましてやベージュに至っては、かなり需要のほうが大きいです。

さらに右側を見ると、パンプスと一緒に検索されるワードは、「痛くない」「結婚式」だとか、パンプスに求める機能性に対して検索される方が多いのです。

こういったことが分かってくると、モノの作り方、供給の仕方はだいぶ変わってきます。

30要素を確実に理解できれば、日本人を理解できる

北川 「予測」をするときに、何をしていかないといけないか? 先ほど申し上げた「お金と時間の使い方」を理解するときに、「お客様の理解」をしていきます。

そういうときに、未婚・既婚、性別、年齢などといった要素を理解しているわけですが、皆さんが思うのはこうです。「こんなの理解していったら、ちょっと数が多すぎて理解できないよ」とか、「無数にあるじゃない?」という話になります。

全然そんなことはありません、なぜなら2の27乗は約1.3億です。日本の人口は1.2億なので、たかだか27要素、30要素ぐらい理解できたらかなり分類できるはずです。

ですから僕が提案したいのは、スライドに12個書いてありますが、せいぜいこれの2~3倍程度の要素を確実に理解できるようになれば、われわれは相当国民のことが理解できるようになります。

みんなでこれをやらないとだめなんです。そうすれば新型コロナの流行が来たときに、ネットカフェ難民が何人いるかなんてことで困ったりしません。このように、国民をエビデンスベースで理解できていないことによる弊害がどんどん出てきてますので、みんなで解決しないといけないと思います。

そして最も大事なのが、お金の使い方、時間の使い方が結局どう人々のWell-beingにつながっていくのかを理解することですね。それが善樹さんと一緒に、Well-being for Planet Earthという公益財団法人でやっていることです。

最後は、これだけできたら、これらを全部統合してビジネスモデルを作って成功していくだけです。

ここは皆さんが得意なところかと思いますので端折ります(笑)。

村上 「30要素くらいを確実に理解すると、日本人を理解できる」というのがキーポイントでした。

井上 善樹さんは、ずいぶん頷いて、今にもできてしまうのではないかという感じでした。

石川 もう、すぐ作ろうと思っていました。

(会場笑)

村上 これで研究所を作りまくって、残りの20要素ぐらいを確定させれば、日本はもう安泰ですよ。全部理解できるということです。

石川 拓也の話を聞いていると、研究所は企業における心臓みたいなものですね。ただ単にコストセンターということではなくて、研究所があることでうまくビジネスも循環していくという、そういう意味で言っていますよね。

村上 ありがとうございました。では、浄さん、いきましょうか。

井上 あと何分ですか?

村上 2分30秒です。

石川 そんなにある(笑)。

井上 そんなにあるんですか(笑)。ありがたいな。

(続)

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続きは リバネス井上 浄の叫び「さぁ研究だ!!」【終】 をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/星野 由香里/戸田 秀成/浅郷 浩子

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