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「小説『下町ロケット』の弁護士モデル(鮫島 正洋氏)が語るグローバルニッチ・トップを目指すための知財戦略論 」【K16-6D】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!8回シリーズ(その4)は、WHILL杉江さんに自己紹介を頂きました。WHILLの知財戦略をお話し頂いた導入部分となります。是非御覧ください。
ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス FUKUOKA 2018は2018年2月20日〜22日 福岡市での開催を予定しております。
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【登壇者情報】
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」
Session 6D
小説「下町ロケット」の弁護士モデルが語るグローバルニッチ・トップを目指すための知財戦略論
(スピーカー)
鮫島 正洋
弁護士法人内田・鮫島法律事務所
代表パートナー弁護士・弁理士
杉江 理
WHILL Inc.
CEO
玉川 憲
株式会社ソラコム
代表取締役社長
(モデレーター)
水島 淳
西村あさひ法律事務所
パートナー
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【前の記事】
【本編】
水島 それでは次に、杉江さんにWHILL社の紹介をお願いできればと思います。
WHILL杉江さんの自己紹介
杉江 理 氏(以下、杉江) 簡単に自己紹介から始めたいと思います。
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杉江 理
WHILL Inc.
CEO
1982年生まれ静岡県浜松市出身。日産自動車開発本部を経て、一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後2年間世界各地(パプアニューギニア、ラオス、ウズベキスタン、ボリビア)に滞在し新規プロダクト開発に携わる。2012年 WHILL Inc 設立。世界経済フォーラム(ダボス会議)GSC33歳以下日本代表。
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杉江 私はもともと、厚木にある日産自動車のテクニカルセンターでプロダクト開発をしていました。
車の開発やデザイン、テールランプやヘッドランプを作るような仕事です。
その後 日本を離れ、世界各地に滞在したり、中国で日本語の先生をしながら中国語を習得したりという生活を送っていました。
その後、日本に戻りWHILL社を立ち上げたわけですが、なぜ会社を立ち上げるに至ったのかということについてまずお話したいと思います。
きっかけは、車いす生活をしている人から、100メートル先のコンビニへ行くのも諦めるという話を聞いたことです。
その理由には大きく分けて2つあり、ひとつには車いすに対するイメージの問題、そしてテクノロジーが進化していないがために溝やバンプなどあると、行きたいところへ自由に移動できないということでした。
これが会社を立ち上げるに至ったきっかけで、2012年の話です。
面白いかなと思い、創業当時の様子を収めた写真を追加しました。
(会場笑)
次世代の歩道移動を提案する「WHILL」
杉江 「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ということをミッションに掲げ、次世代の歩道の移動を提案している会社です。
プロダクトのプロモーションムービーもぜひご覧ください。最近WHILLの目撃情報が増えてまいりました。本当に嬉しいです。
現在は、3ヶ国で展開しています。
それぞれに役割分担があり、日本はR&Dとセールス&マーケティング、アメリカではセールス&マーケティング、そして台湾で生産をしているグローバルな会社です。
アメリカは一番大きな市場で、世界の40%のモビリティが同国にあります。
現在50人のメンバーが働いています。
スタートアップでは、早い段階からこのような形で製造し、販売している会社というのはほとんど見られないと思います。知財に関しては先進的に取り組んでいます。
我々の最終的なビジョンとして目指すところを、次の1枚のスライドでお話していきたいと思います。
車いすをメガネのような存在にする
杉江 我々は車いすを「メガネ」のような存在にしていきたいと考えています。
昔は目の悪い人は、遺伝を理由になかなか結婚できなかったという話があります。
その後メガネが登場しましたが、我々が小さい頃は、メガネをかけていることを理由にイジメられたり、揶揄されたりすることも少なくなかったと思います。
今では、目が悪くても、メガネをかけていても、格好良ければ付き合うという人が多いのではないでしょうか。
そのように、ポジティブに変化してきました。
今やJINS MEMEやGoogle Glassなど様々な製品が出てきて、これらのメガネには加速度センサー、姿勢をトラッキングできるようなシステムなどが組み込まれ、これまでのメガネの領域を超えてきています。
ネガティブがポジティブを超え、ポジティブがそれ以上の存在になりました。もはやメガネは単なる目が悪い人のためのツールでもなんでもありません。
電動車いすも同じだと考えています。
電動車椅子はバッテリーや通信を積み歩道や室内を走れる唯一の移動体です。そう考えたら電動車いすには大きな可能性があります。
そのような新しい移動体は、たとえ今はイメージが悪くとも、いずれメガネのように格好良くなり、それすらも超越し、健常者もが必要とか楽しいからとかなる時代が来るのではないかと考えています。
それを目指しています。
ありがとうございました。
水島 杉江さん、ありがとうございます。
(続)
続きは 下町ロケットの弁護士モデルが考える「特許を取るべきところ・技術を隠すべきところ」 をご覧ください。
https://industry-co-creation.com/management/9651
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/鈴木 ファストアーベント 理恵
【編集部コメント】
続編(その5)では、ソラコム玉川さんに特許戦略を語って頂いた上で、ベンチャー企業が考えるべき知財戦略の論点を鮫島弁護士に解説いただきました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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