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カタパルト登壇者の緊張が解けた表情。DAY1のHonda Xcelerator プレミアム・パーティに潜入!【ICC FUKUOKA 2019レポート#5】

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2月18日~21日の4日間にわたって開催されたICC サミット FUKUOKA 2019。その開催レポートを連続シリーズでお届けします。今回は19日のレッド・パス参加者を対象とした「Honda Xcelerator プレミアム・パーティ」に潜入し、初日のセッションを終えた参加者の感想を聞きました。ぜひご覧ください。

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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをご覧ください。

Honda Xcelerator プレミアム・パーティへ

ICC サミットのパーティは、参加パスによって会場が分かれている。これは、参加いただく方々にとって、よりよい交流の場を設けることと、参加者が増加したため、物理的な会場の都合を両立させるためにそうしている。

初日の2月19日、29のセッションが無事に終了し、リストランテKubotsuで行われたのは、スピーカーやスポンサーの方々を中心としたレッド・パス、プレミアム・パスの方々が参加する「Honda Xcelerator プレミアム・パーティ」。博多天神の駅近くにある会場は、セッションの熱気そのままに盛り上がっていた。

よなよなエールのICC認知度は異常値

お酒と食事で盛り上がる会場のなか、ヤッホーブルーイングの井手直行さんを発見。前日のオープニングパーティで、よなよなエールがあっという間に品切れになったことをお伝えする。

井手さん(写真右から2人目)。翌日ワークショップをともに開催するがくちょ仲山進也さん(写真左)、農業情報設計社濱田 安之さん、インテグリカルチャー羽生 雄毅さんと

井手さん 「ありがとうございます! めちゃうれしい。ICCでそうやって扱ってくれて、認知度は異常値です。この状況だけ知っていると天狗になっちゃうので、スタッフをこきつかってください!」

ヤッホーブルーイングからは今回、運営ボランティアスタッフに二人参加いただいている。

「いい人生のための大事な一日になった」

この日、スタートアップ・カタパルトで優勝したinahoの菱木 豊さんに、改めて今日1日を振り返ってもらった。

菱木さん 「改めて、やっぱりうれしいですね。安心しています。優勝する前に、とある投資家さんとお話しさせていただいていたのですが、オンラインで中継を見ていただいて、その後会場からミーティングをしていたりしました。

他の方にもお声がけいただいたり、こうしたらいいよというアドバイスをいただいたり。この場にいるからこそ聞ける話がたくさんあって、非常に恵まれているなと思います。

ピッチが始まる前に”人生が変わる7分間”とあって、とんでもないプレッシャーをかけてくるなと思ったのですが、それがいい結果になったので、これからいい人生を迎える大事な一日になったかなと思います!」

菱木さんは、再びドキュメンタリー収録のワンダーグラフィクスさんと合流して「いいコメントするなあ!」と自画自賛して笑っている。優勝できると思っていた?と尋ねると「直前に積み重ねることができたので、正直いけると思っていました!」と満面の笑顔だった。

カタパルト登壇者たちに聞く

この日開催されたカタパルトはスタートアップとリアルテックの2つ。カタパルトの登壇の緊張から解放され、リラックスした表情を見せていた登壇者たちに話を聞いた。

uni’que若宮 和男さん(写真右)。ミラツク西村 勇哉さん、日本マイクロソフト澤 円さんと

若宮さん 「ゆうべは3時間だけ寝て、あとはひたすら練習して臨みました。もっと覚えればよかったです。本番はすごく緊張してしまいました。魂が入っていなかったかも」

それでも表情は明るい。登壇後は興味のあるセッションを見ているといい「ICCのセッションは面白いですね」と楽しんでいる様子だ。パーティ会場でもYour Nailを紹介したり、参加者の爪に貼ってあげるなどして、盛り上がっていたようだ。

ダブルフロンティア八木橋 裕さんと西日本旅客鉄道の舟本 恵さん

八木橋さん 「前日のパーティから21時前には部屋に戻り、そこから最後のプレゼン練習のラストスパートをかけました。伝えたいことがたくさんあって、どうしても7分間では収まりきらなくて。

新聞店や日産などの自動車メーカーはじめ、さまざまなところと組んで事業を行っているので、Co-Creationを訴えたかったのです。

Twidyはみんなのものというふうにしていきたいくて、その運営会社がダブルフロンティアです。

優勝を狙っていたので、正直悔しいです。みんなビール好きなので、よなよなエールがほしかったな。菱木さんとも知り合いで、inahoがいい線来るだろうなというのはわかっていました。それを狙って日産との発表を当てたところもあります」

日本版インスタカート「Twidy」が日産と提携、共同で大型マンション向けの実証実験へ

とはいえ4位に入賞。ビジネスのトップランナーである審査員たちにインパクトを残したことは間違いない。

八木橋さん 「やりきった感はあって、すがすがしいです。まだ甘いなと思いますが、さらに上を目指さないといけないですね。逆にこれで、火が点きました!」

「スタートアップ・カタパルト」をバックアップする日本IBMと、ネットプロテクションズのみなさん

ユニークな自律分散型”鍵”ビジネスを提案した、ビットキー寳槻 昌則さんは、登壇直前の緊張した表情とは一転、晴れ晴れとした顔をしている。

寳槻さん 「今日は長かったですね! 他のセッションを見る余裕はありませんでしたが、それ以外でお話させていただいたりして、インサイトだらけでした。自分のためになりました。

ビットキーはCo-Creationが前提のビジネスモデルなので、みんなに鍵を配っていきたいです」

スタートアップ・カタパルト準優勝のT-ICU中西 智之さん。審査員のインテグラル佐山 展生さんと

スタートアップ・カタパルト3位入賞のラディウス・ファイブ漆原 大介さんにも話を聞いた。優勝を逃したことが、悔しくて仕方がないという。

漆原さん 「一回り下の24歳の同僚も、きっと今日の中継を見ていたんじゃないかな。彼は前職の後輩で、ソーシャルゲームのプランナーだった人です。自分もプロデューサーやプランナーとしてやっていたのですが、口説き落として、うちに来てもらいました。

彼は宝くじの一等を引いたと思います。今日発表したプロダクトのリリース前一週間は、自分の人生で一番死ねない一週間です、と言っていました。そのぐらい仕事を楽しんでくれています。でもそれぐらい、優勝してくることを求められていたわけです。

優勝から3位までは、1点差ずつだったと聞いています。ほんのちょっとの差です。プレゼンのときの自分の、ほんのちょっとの言い回しで変わったかもしれないと思うと、悔やまれて仕方がないです」

入賞したとはいえ、自分の事業に自信があるからこそ悔しい。全力を尽くしてもなお悔しい。

八木橋さん 「オリンピックと同じだよね。金メダルとは違う」

全員がチャレンジャーだが、全員が勝者でもあると思ってカタパルトを見ていたが、彼らがそれほどまでの意識で自分の事業に賭け、シビアな目にさらされているというのを、改めて実感した。

ベテラン登壇者も全力投球

ICCサミットでは毎回、さまざまなセッションに引っ張りだこのプロノバの岡島悦子さんが、動画コメント収録にご協力いただいている。初日から4セッションと、食事の暇もなかったのではというくらい登壇いただいていた。

岡島さん 「セッションの幅があって面白かったです。コーポレート・ガバナンスの話(Session 5E【完全オフレコ】教えてほしい! 上場企業の取締役会の運営と社外取締役の実効性(シーズン2))など、面白かったよと言ってもらいました。

リベラルアーツ系(Session 2F「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?」)もあって、自分自身でも楽しめましたね。

こういう場では、普段お目にかかれない方とお会いできるのでいいですよね。夜は個別で食事に行ってしまう方々もいますが、最初パーティ会場に寄ってくれればいいなと思います!」

あとでスピーカーラウンジ担当の運営スタッフに聞いたところによると、岡島さんは食事の間も惜しんで、登壇するセッションの準備をされていたそうだ。それが毎回、聴き応えのある学びの多いセッションを生み出している。

「経営者とユーモア」で議論を盛り上げたヤフー川邊 健太郎さんと、ベースフード橋本舜さん

今回初開催の「CRAFTED CATAPULT」で基調プレゼンを行う予定のLexus Internationalの沖野 和雄さんに、前日のLEXUS工場の見学ツアーでの参加者の熱狂をお伝えすると、非常に喜んでくださった。

沖野さん 「それはうれしいですね、ぜひ参加者の方々で座談会をしてほしいです。僕らはもうあたりまえだと思っているのですが、工場の方々が何を聞いても答えられるのは、僕も初めはびっくりしました」

ファームノート小林 晋也さんと食べチョクの秋元 里奈さん

今回初参加のZOZOテクノロジーズ金山 裕樹さん。ICCサミットの雰囲気はいかがだろうか?

金山さん 「運営が洗練されていて、ノーストレスですね。登壇者への導線確保やアシスタントのクオリティ、ホスピタリティ、初参加ですがクラス感さえあります。モデレーターの方たち同士でもコラボレーションが起きて、レベルが高いです」

電通の小田健児さん、BizteXの嶋田 光敏さん

ミラツクの西村さんは、最終日に2本の長尺ワークショップを控えている。この日は、モデレーターを務める1セッション以外は、さまざまなセッションを楽しんだという。

西村さん 「【3B REALTECH CATAPULT】【Session 4Fテクノロジーによって「農業」「食」「健康」はどう変わっていくのか?】【Session 5Dリアル下町ロケット! モノづくりの挑戦が世界を変える】、全部面白かったですね! リアルテックはなんといってもハエ、圧倒的にハエだろうと」

【速報】イエバエの力で地球を健康に!“昆虫テック”のムスカがリアルテック・カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2019)

西村さん 「会社の名前からビジョンまで完璧だと思いました。とんがっていてめちゃくちゃおもしろかった。

2月21日はワークショップ2本です。とくに午前の2コマ連続180分(【未来学の手法をともに学び、ともに未来を考えよう!】)が機能するかどうか。前半、後半で人が入れ替わりますし、がんばりたいと思います。午後のリテールワークショップは設定が面白く、盛り上がりそうですよね」

リアルテック・カタパルト後輩、先輩のポールウェーブ赤尾 慎吾さん、田路さん(写真右)

半年前のリアルテック・カタパルトで優勝したエアロネクストの田路さん。

田路さん 「人見知りなのですが、だいぶ知り合いが増えて楽しんでいます。”Hondaのワイガヤ”(【Honda流ワイガヤを体験! モビリティ/ロボティックス/オープンイノベーションの今後を徹底深掘り】)」はよかったなぁ。時間が足りなかったけど、メンバーがよくて楽しかったですね。

今回のICCもレベルが高いし、内容も面白い。自分が出たセッションも、そのほかのセッションもすごい。みんなそう言っていますよ」

“Hondaのワイガヤ”ワークショップを終えほっとした表情のHonda羽根田里志さんと、アイデミー石川聡彦さん

「120%学びばかり」

HLABの高田修太さんがマジックを披露して、盛り上がる場面もあった。リンクアンドモチベーションの麻野耕司さんも加わり、巧みなマジックに声を上げて驚いている。ICC小林も「みんな見たほうがいいよ!」と叫んでいるが、その声もかき消されるほどの賑わいだ。

HLABの高田修太さんと小林 亮介さん、中央はウェルスナビの柴山 和久さん

21時半近くになり、いよいよ会がお開きになろうかというころ、資さんうどんの佐藤 崇史さんから、挨拶の言葉があった。

佐藤さん 「関東の方はご存知ないかもしれませんが、資さんうどんの佐藤です。資さんうどんは、北九州のソウルフードといわれていて、福岡に40店舗を展開しています。これから九州、世界に出ていくぞということでがんばっております。よろしくお願いします!

今回ICCに初参加させてもらって、非常に学びが多く、小林さんにも120%学びばかりという話をしていたのですが、ひとつだけ残念なのは、福岡の経営者が少ないことです。もっと呼びかけて、参加してもらいたいと思います!」

福岡でパワフルに事業を展開する佐藤さん。その熱をさらに地元に拡げ、東京の経営者に負けない産業を創っていきたいという気持ちを感じさせるスピーチであった。

DAY1は無事に終了、その後二次会は静かな小さめの会場に場所を移し、語り終わらない夜が更けていった。

(続)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子

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