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24名のプレゼンに7名のメンターが真剣フィードバック! ICC FUKUOKA 2024「カタパルト必勝ワークショップ&公開リハーサル」

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ICCサミット1カ月前の恒例イベント「カタパルト必勝ワークショップ&公開リハーサル」。2024年1月15日に、登壇を控えたプレゼンターたちと、彼らのプレゼンをさらに磨くメンターたちがICCオフィスに集結し、ワークショップと公開リハーサルを行いました。16時スタートの24時終了という、8時間に渡るこのイベントの模様をお伝えします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2024は、2024年2月19日〜 2月22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


今回も白熱したプレイベントとなった「カタパルト必勝ワークショップ&公開リハーサル」。第一部は、カタパルトの歴代優勝者4名が、プレゼンのために準備したことをレクチャー、第2部は4組各6名に分かれた24名が、カタパルトさながらの7分間のプレゼンを行い、メンターからフィードバックを受ける。

ワークショップの模様

ワークショップはプレゼンの達人4人4様の話が盛り上がり、公開リハーサルも、登壇者は7分を守るものの、メンターが白熱し時間オーバー。後半2組はややフィードバックが駆け足となったものの、経験豊富なメンターたちの視点が加わり、プレゼンターには緊張感あふれる、学び多き時間となったのではないだろうか。

第1部 カタパルト必勝ワークショップでプレゼン達人に学ぶ

「本番は思っている以上に緊張します! 経験者たちから登壇前にできるだけ学んで」とICC小林

「頭の中の構想は完璧と思いがちだけれど、実際に書き出してみると、意外に薄い」と、ドキッとするような話で始めたのは、ICC KYOTO 2022のスタートアップ・カタパルトで優勝したyuniの内橋 堅志さん。スライドから作らずまずは言葉で組み立ててから引き算を繰り返し、抽象化し、メッセージサイズを合わせ、30秒の余白を、と伝えた。

ジャンルを変えて3回目の挑戦となったICC KYOTO2023のカタパルト・グランプリで優勝サグリの坪井 俊輔さんは、スライドの作り方などテクニカル面を解説。7分間で64枚のスライドを用意し、話題が変わるときはテーマカラーも変えて、見る人の注意を引き付けた。「カタパルトをやりきって終われば、登壇者の方たちと同士、仲間になれる」と名言も。

 ICC FUKUOKA 2023 ソーシャルグッド・カタパルトで優勝したHelloWorld冨田 啓輔さんは複数の事業を展開するが、1つに絞ってプレゼン。SOZOWの小助川さんのプレゼンを見て越せないと思い、弁護士時代から続ける「聞き手の気持ちを徹底的に考える」でプレゼンを構築。ユーザーの声や子どもの笑顔を印象的に使い、複雑なビジネスモデルは一切割愛。売上やトラクションはレポート配布も活用した。

 ICC FUKUOKA 2023のSaaS RISING STAR CATAPULTで優勝したハイヤールー葛岡 宏祐さんは、落ち着いたプレゼンスタイルの代表格。エモいプレゼンへの憧れを止め、自分と似たタイプをを過去の動画に探して、自分のスキルで戦うようにしたそう。日頃から使っている自分の好きなセリフを使う、アドバイスが多すぎてわからなくなったら、自分を信じるというのもポイント。

どなたも忙しいなか、見せきれないほどの資料を抱えて、今回のプレゼンターのためにと盛りだくさんの内容を話してくださった。そのうえカタパルトの後輩たちに、プレゼンターの相談にも乗ると言ってくださる頼もしい申し出もあった。

自分だけでなく、他の人のプレゼンも研究し尽くして優勝した4名のアドバイスや、プレゼンが与える事業への影響などを聞くと、出席したプレゼンターたちは、この機会を活かすためにしっかり準備したいという気持ちになったのではないだろうか。

この時間のためだけに、帰京してトンボ返りした達人も。ありがとうございました!

第2部 公開リハーサルでメンターからフィードバックを受ける

 続いて第2部は、今回は24組が参加したカタパルトの公開リハーサル。各6名の4組に分けられたプレゼンターたちは、1列目に並ぶメンターたちを前に、本番さながらの7分間のプレゼンを行う。

スタート前、気合十分!

 今回のメンターは、写真左からGrowthCamp山代 真啓さん、リブ・コンサルティング権田 和士さん、千葉道場の廣田 航輝さん、ココナラスキルパートナーズの南 章行さん、アニマルスピリッツの朝倉 祐介さんと、この写真にはいないがDual Bridge Capitalの伊東 駿さんとICC小林の計7名。VCの方々が多いのは、彼らが事業プレゼンを聞き慣れている猛者だからである。

 本番当日の会場は広くて観客も多いため、登壇者はそれに圧倒されると思うが、このリハーサルは違った意味で緊張感がある。至近距離でのフィードバックは3分と時間制限もあり、忖度のない率直なコメントが飛び交う。

 ガーディアンを除く6つのカタパルトからの登壇者は事業もステージもさまざまだが、メンターたちは事業の強みや魅力、可能性が語られているかどうかを聞き分けて、プレゼンのゴールの提案や、今のプレゼンに不足していること、ビジネスモデルへの質問など、次々に質問を投げかけた。

司会は本番同様、安藤 輝人さんと阪上 結紀さんが担当。プレゼンの開始と終了を知らせる、心強いアシスト役だ。

プレゼンターの機材チェックをするのも、プレゼンの内容に合わせて配布物を配るのも、すべて当日担当する運営スタッフ。事前に取ったアンケートをもとに、スタッフたちは打ち合わせを行っており、この日の運営で改善点を見つけ、本番までにその解消に挑む。プレゼンター同様、できる限りの準備をして当日に臨む。

公開リハーサルはグループごとに順番にプレゼンをし、自分が登壇しないグループについては、本番同様に審査員の視点で一番良いと思った登壇者1社に二重丸、次に良いと思った2社までに丸を付けて投票する。どんなプレゼンを良いと思い、どんな基準で投票するかを体験することで、審査員の視点も得られる。写真の下に入っている順位と点数はその結果だ。

グループA

この日の時点でレベルの高いプレゼンターが集められたグループAは、Antway前島さんを除いてはSaaSが中心。その中でもダントツの39点を集めたのは、AIを活用したSaaSのネクストレベルをプレゼンしたPoetics山崎さんが1位に輝いた。スタートアップ・カタパルト登壇者が多く、2位のSaleshub江田さんを含め、当日は激戦になりそうだ。

スタートアップ / Antway 前島 恵さん(3位:15点)  
グランプリ / IVRy 奥西 亮賀さん(5位:7点)
グランプリ / バベル 杉山 大幹さん(6位:3点)
スタートアップ / Sales Marker 小笠原 羽恭さん(4位:14点)
スタートアップ / Saleshub 江田 学さん (2位:21点) 
スタートアップ / Poetics 山崎 はずむさん (1位:39点)

グループB

クラフテッド系・ものづくり系が集められたグループBは、メンターたちの興味関心を惹くプロダクトが続々登場。日本の海藻の現状を伝え、栽培まで手掛けるシーベジタブル友廣さんが1位に、メンターの朝倉さんや山代さんの同級生である石川樹脂工業 石川さんが2位となった。

メンターたちが「ビジネスよりサウナ愛で押せ」とフィードバックしていたKIWAMISAUNAを展開する3位REVIVE中島さんは当日、どんなプレゼンになるのだろうか?

クラフテッド / LOOOF 丸谷 篤史さん(5位:9点)
スタートアップ / REVIVE 中島 惇生さん(3位:14点)
クラフテッド / 砂谷 久保 宏輔さん(4位:13点)
クラフテッド / シーベジタブル 友廣 裕一さん(1位:33点)
クラフテッド / 石川樹脂工業 石川 勤さん(2位:18点)
ソーシャルグッド / ミヨオーガニック 山本 美代さん(6位:4点)

グループC

グループAと並んでレベルの高いプレゼンターが集められたグループC。すでに成長中のスタートアップや、ニッチな業界の深い課題に取り組む経営者が多く見応え十分。

1位は化学物質を含む製品の安全データシートDXに取り組むケミカンの清水さん、2位は現在まさに問題となっている薬の在庫管理、サプライチェーンのリスクを可視化するResilire津田さんとなった。彼らもスタートアップ・カタパルトに登壇予定だ。

グランプリ / ペイトナー 阪井 優さん(5位:6点)
スタートアップ / Resilire 津田 裕大さん(2位:21点)
スタートアップ / ケミカン 清水 俊博さん(1位:26点)
スタートアップ / mento 木村 憲仁さん(6位:4点)
スタートアップ / immedio 浜田 英揮さん(4位:15点)
リアルテック / DigitalArchi松岡 康友さん(3位:16点)

グループD

グループDはSaaSからアップデートした、新設DX(デジタルトランスフォメーション)カタパルトの登壇者2名、スタートアップとリアルテック各1名、ソーシャルが2名というバラエティに富んだグループ。SecureNavi井崎さんが1位、ザブーン戸高さんが2位となり、DXカタパルトのワンツーフィニッシュとなった。

リアルテック / F.MED 下村 景太さん(3位:8点)
スタートアップ / Central Link 側原 正太さん(5位:7点)
DX / SecureNavi 井崎 友博さん(1位:24点)
DX / ザブーン 戸高 克也さん(2位:18点)
ソーシャルグッド / 日本承継寄付協会 三浦 美樹さん(3位:8点)
ソーシャルグッド / CLACK 平井 大輝さん(5位:7点)

◆  ◆  ◆  ◆  ◆

この日、好成績を収められなくても優勝した人がいることは、前半のワークショップに登壇したyuniの内橋さんが証明している。ここからプレゼンをさらに磨き、登壇当日は、全身全霊で自分の事業を伝え、それが世の中を変える一歩となることを心から応援したい。

2月20日のスタートアップ・カタパルトから、22日のガーディアン・カタパルトまで7つのカタパルトすべてを会場から生中継します。ぜひご覧ください!

6時間24組のフィードバックをした後もこの笑顔! メンターの皆さん、お疲れ様でした!

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/赤石 仁/戸田 秀成

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