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マンガ化・映像化で需要増! エンタメIP創出システムで、世界で戦えるコンテンツビジネスをつくる「テラーノベル」(ICC KYOTO 2024)

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ICC KYOTO 2024 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき2位に入賞した、テラーノベル 蜂谷 宣人さんのプレゼンテーション動画【マンガ化・映像化で需要増! エンタメIP創出システムで、世界で戦えるコンテンツビジネスをつくる「テラーノベル」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。

【速報】廃プラと活用企業をつなぐ循環型サプライチェーンで、ごみを資源に生まれ変わらせる「レコテック」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2024)


【登壇者情報】
2024年9月2〜5日開催
ICC KYOTO 2024
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門 
Sponsored by EVeM

蜂谷 宣人
テラーノベル
代表取締役社長
公式HP | 公式X

2012年に新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社。以降、日本のインターネット・エンタメ・メディア領域において、toCサービスに携わり続ける。エンジニアとしてモバゲーアバターの開発を担当した後、グループ会社で女性向けメディア「MERY」のサービス開発や新規事業の立ち上げに従事。その後、ゲーム配信プラットフォーム「ミラティブ」を経て、DMMグループに参画。日本のエンタメコンテンツ産業の可能性を確信し、テラーノベルをMBOし独立。才能あるクリエイターに、日本から世界へ羽ばたく舞台を提供し、日本発のグローバルヒットIPを生み出すことに挑戦している。


蜂谷 宣人さん おはようございます、テラーノベルの蜂谷です。

私たちは、原作プラットフォーム「テラーノベル」を起点に、エンタメビジネスを行う会社です。

「IP原作」と聞くとマンガをイメージする方が多いのではないでしょうか。

海外によく行く方はご存知だと思うのですが、海外では、『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』などのマンガIPが、実際に巷に溢れています。

それにもかかわらず、日本が世界を席巻していたマンガにおいて、売り方や作り方がグローバルで劇的に変化し、ゲームチェンジが起こっているのはご存知でしょうか?

伸びているのは電子マンガ

 日本のマンガ市場は6年連続で成長、過去最高の7,000億円になっています。

このマンガ市場において、EC化率はどんどん高まり、既に7割を超えています。

この流れは今後もさらに加速すると思われますが、それにもかかわらず、実は日本の主要出版社の売上では、まだ紙の割合の方が高いのです。

マンガビジネスはモバイルアプリで1話ごとが主流

皆さん、マンガのビジネスモデルと聞いた時、思い浮かぶものとして、週刊連載や単行本で止まっていませんか?

今、マンガの売り方は大きく変化しており、1話ごとに売ることがデフォルトになっています。

事実既に、日本のマンガアプリで売上No.1のピッコマでは、年間取引金額が1,000億円、LINEマンガの売上も780億円にまで成長しています。

小説がマンガ作りやエンタメコンテンツの重要な戦略に

このビジネスモデルの転換により、マンガ作りに大きな変化が起きています。

皆さん、マンガは、漫画家が出版社にネームを持ち込んで、編集者と二人三脚で一から作っていくというイメージを持っていませんか?

しかし今、電子マンガでは、小説をコミカライズした作品が大きくシェアを伸ばしているのです。

実際、ピッコマのトップランキングの作品を見ると、95%以上の作品が、小説のコミカライズとなっています。

こういった背景があり、エンタメコンテンツ企業にとって、小説は非常に重要な戦略となりました。

韓国や北米では既に、小説プラットフォームの争奪戦が発生しています。

モバイル発の小説共有プラットフォーム

こういった環境下で私たちは、モバイル発の小説共有プラットフォーム(原作プラットフォーム)「テラーノベル」を展開します。

月間ユーザーは160万人と順調に伸びており、TikTokでも40億回以上読まれています。

投稿作品が読まれ、蓄積される仕組み

なぜここまで成長できたのか、それは従来のサービスで作家が抱えていた、投稿しても読まれないという課題を解決したからです。

従来の小説プラットフォームは、PCファーストでランキング形式を採用。

その結果、ランキング上位作品に、人気が固定されていました。

書き始めたばかりのクリエイターにとって、自分の作品が全く読まれないという状況になっていたのです。

そこで私たちは、読者の読みたい作品をパーソナライズするレコメンドホームフィードを開発しました。

このエンジンは、TikTokのByteDance社と共同で作っています。

これによって、クリエイターの作品は公開後すぐに読まれるようになり、結果、クリエイターの定着率が大幅に向上しました。

業界水準と比較しても、非常に高い水準となりました。

このような特徴により、作家数、コンテンツ数は順調に成長し、今の規模に至っています。

AIでヒット見込み作品を発掘

集めた原作をもとにIPを私たちは創出していくわけですが、その前に解決すべき課題があります。

それは、集めた作品の中から、どうやってヒット見込み作品を選ぶのかということです。

900万もある作品を全て査読するのは、人力だと到底不可能です。

そこで私たちは、AIを活用し、様々な特徴量からヒットを予想するモデルを作りました。

このモデルにより、全ての作品の中から、ヒット見込みが最も高い作品をピックアップできるようになり、既にヒットも出ています。

LINEマンガの恋愛カテゴリーのランキングで1位、マンガBANG!の売上ランキングで1位、集英社ジャンプTOONの人気ランキングにランクイン。

ダメ男好きにしたのはあなた
10年越しの復讐
超能力学園

その結果、当社のマンガの売上は順調に成長し、前年比760%を達成しました。

国内外100社とパートナーシップを構築

作品ラインナップをさらに強固にするため、日本のみならずグローバルも含めて、100社を超える出版社、スタジオとパートナーシップを構築しています。

先日、全国の書店やコンビニ、海外向けなど、絶大な販売チャネルを持つトーハンと、「テラーコミックス」を共同設立しました。

テラーノベル、トーハンと共同でコミックレーベル「テラーコミックス」を設立。小説共有プラットフォーム発のコミカライズ強化へ(PR TIMES) 

このようなパートナーシップにより、現在(2024年9月時点)、100作品以上のマンガIPを制作できており、今後どんどん拡大していきます。

1話1分、急拡大中のショートドラマ領域に着目

今後の展望としては、私たちの強みはIP創出システムですので、これを活用し、ショートドラマの領域にも展開していきます。

ショートドラマとは、1話わずか1分の連載型ドラマです。

100万回超えは当たり前?“狙ってバズれる”縦型ショートドラマの実力とは(電通報)

中国で生まれ、わずか3年で8,000億円強まで急拡大、北米や東南アジアなど、世界中でも急速に立ち上がっています。

今年から日本にもその流れが来ており、わずか数カ月でアプリダウンロード数はNetflixを超え、ダウンロードランキングの上位に食い込んでいます。

既に、月商10億円近く売り上げるところもでてきました。

豊富な原作アセットとIP創出システムが強み

特筆に値する事実としては、ショートドラマ市場を牽引しているアプリは、小説アプリ事業社が主導しているということです。

そこで私たちも、豊富な原作アセットとIP創出システムにより、この領域に参入します。

ショートドラマビジネスは、グローバルです。

私たちは日本をIPクリエーションの拠点とし、日本国内のみならず、海外のマーケットにも展開していきます。

コンテンツ市場で低下する日本の存在感

最後に、日本のコンテンツについてお話しさせてください。

世界のコンテンツ市場は成長していますが、実は、日本のプレゼンスはどんどん小さくなっています。

様々なゲームチェンジがグローバルで起こっている中、日本だけが取り残されている、そう感じざるを得ません。

ここに写っているのは私の友人、キム・トーマスさんで、『六本木クラス』など、Netflixで世界一の作品を数多く手がけている、世界的な映像プロデューサーです。

Netflixランキング1位の『六本木クラス』『社内お見合い』を手掛けた敏腕プロデューサーが語る、ヒットの作り方(Borderless)

彼は会うたびに高い熱量で、日本のコンテンツを褒めてくれます。

彼と話せば話すほど、私は、日本のコンテンツが再び世界を席巻できるのではないかと本気で思えてくるんです。

そこで私は覚悟を決めて、この会社をDMMグループからMBOしました。

ウェブノベルアプリ「テラー」運営のピックアップ株式会社、MBO及び商号変更のお知らせ(PR TIMES) 

日本が世界に誇る産業で負けてはいけない

コンテンツビジネスは、日本が世界に誇る産業です。

私は、「この領域だけは、日本が絶対に負けてはいけない最後の砦」という思いで、この事業に取り組んでいます。

この取り組みに共感してくれる方、一緒に戦いましょう。

以上です、ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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