▶カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
ICC KYOTO 2025のセッション「大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン11)」、全7回の①は、美食への情熱を3回にわたり語ってくださったLURRA˚宮下 拓己さんへ黙とうを捧げました。シーズン11に集結したのはご存知、平和酒造 山本 典正さん、「Syn」のオーナーシェフ 大野 尚斗さん、シンクロ 西井 敏恭さん、“変態美食家”ハセマコ(長谷川 誠)さん、モデレーターは一休 榊 淳さんです。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜 3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
▼
【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 9E
大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン11)
Supported by EVeM
(スピーカー)
大野 尚斗
Syn
オーナーシェフ
西井 敏恭
シンクロ
代表取締役
長谷川 誠
NTTドコモ
コンシューママーケティング推進担当部長/シニアプロフェッショナル
山本 典正
平和酒造
代表取締役社長
(モデレーター)
榊 淳
一休
代表取締役社長
▲
▶『大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン11)』の配信済み記事一覧
追悼 宮下 拓己さん
司会者 はじめに、大変悲しいお知らせではございますが、ICC、そしてこのセッションに深く関わっていただいていた、LURRA˚の宮下 拓己さんが、不慮の事故によりご逝去されました。
心より哀悼の意を表し、この場をお借りしてご冥福をお祈り申し上げます。
皆さんと、30秒間の黙祷をできればと思います。
宮下さんと深い関わりのあった榊さんから、追悼のお言葉を頂ければと思います。
榊 淳さん(以下、榊) 今、皆さんに見ていただいている通り、ICC KYOTOの美食セッションと言えば宮下さんということで、本当に何度も登壇いただきました。

彼は世界の色々なレストランで活躍されたあと、京都でLURRA˚という店を作られて、これからという時だったので、私たちも非常に驚いています。
僕らも、彼の美食への情熱をしっかりと引き継いでいきたいと思いますので、この場にいる全員で黙祷を捧げたいと思います。
司会者 それでは、LURRA˚宮下さんのご冥福をお祈りし、黙祷を捧げたいと思います。
皆様、その場にご起立ください。
黙祷。
ありがとうございました。
宮下さんへの思いを胸に、登壇者の皆さんに激励の拍手をしてからセッションを始めさせていただきます。
では榊さん、よろしくお願いいたします。
シーズン11に突入した美食セッション
榊 はい、今日も素晴らしい美食家の皆さんにお集まりいただきました。

▼
榊 淳
一休
代表取締役社長
1972年生まれ。熊本県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科修了後、1997年第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行し金融工学を駆使したトレーディング業務に従事。2003年米国スタンフォード大学院サイエンティフィック・コンピューティング学科修士課程を修了後、ボストン コンサルティング グループ、2009年からアリックス パートナーズにて戦略コンサルティング業務に携わる。2013年一休に入社し、2014年から取締役副社長、2016年から代表取締役社長(現任)2021年4月からヤフー株式会社 執行役員 トラベル統括本部長就任。2022年6月株式会社じげん社外取締役、特定非営利活動法人ジャパンハートの理事に就任。2023年10月からLINEヤフー株式会社執行役員コマースカンパニー宿泊飲食統括本部統括本部長(現任)
▲
皆さんには、普段どんなスタイルで美食を追求しているかという簡単な自己紹介をしていただき、その後は、美食にまつわる面白いことについて話してもらうという2つのテーマで進めたいと思います。

今日は後半に、本当に面白い話がてんこもりですので、自己紹介は簡単に進めていければと思います。
まず、山本さん、お願いします。
現地に足を運び世界のグルメを堪能、平和酒造 山本さん

山本 典正さん(以下、山本) はい、平和酒造という会社を経営している山本と申します。

▼
山本 典正
平和酒造
代表取締役社長
1978年生まれ、和歌山県出身。東京のベンチャー企業を経て、2004年に平和酒造へ入社。廉価な大量消費のためのお酒ではなく、日々の人生に豊かな彩りを添えられるお酒を届けたいとの想いから「紀土」「鶴梅」を立ち上げ。近年ではクラフトビール「平和クラフト」の発売も開始。和歌山の柔らかできれいな水を活かした「紀土」「平和クラフト」は、お酒が苦手という方にもお酒の魅力を知ってもらいたいという、強い願いを込めている。また、斜陽産業と言われる酒造業界において新風をふかせるべく、若い醸造家の育成にも注力。酒造りへの情熱を胸に秘めた平均年齢31歳の若い醸造家達とともに、伝統と革新をもって酒造りを行う一方、日本酒の魅力を伝える活動を行っている。2019年4月、代表取締役社長に就任。
▲
スライドには色々書いていますが、実家である平和酒造はパック酒メーカーから、高品質なものづくりに方向転換しました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「紀土(きっど)」という日本酒が主力商品で、クラフトビール「平和クラフト」も立ち上げました。
近年、ブルワリーパブというスタイルの、どぶろくの醸造所(平和どぶろく兜町醸造所)を東京の日本橋兜町に立ち上げ、今年は大阪難波にも開設しました(平和どぶろく難波醸造所)。
ブルワリーパブは、その場で作り、その場で飲んでいただけるというスタイルです。
世界30か国に輸出をしており、輸出量は平和酒造の全体の30%ほどです。
また、ベトナム・ホーチミンで酒蔵を造るための技術指導と出資をしたことから、今年、アメリカ・ロサンゼルスでも酒蔵(平和酒造US(Heiwa Sake Brewery USA Inc.))を造っております。
広く考えれば、お酒もフードの一つなので、今日はアメリカの酒蔵の話もお伝えしたいと思っています。
日本と世界の料理屋に、営業活動としてだけではなく、自身の趣味としても行かせていただいています。

今年の春に行った、綾部市の田舎の大鵬は、フーディーであればご存知のちょっとマニアックなお店ではありますが…、西井さん、ご存知ですか?
西井 敏恭さん(以下、西井) 京都市内に大鵬という中華料理屋があって、そこの店主の息子さんが、田舎で豚などをわざわざ飼育しながら経営している店ですね。
山本 鶏をさばくところから見られるという、極めてマニアックなお店です。
食の原体験が味わえますし、田舎の農家では、良いお客さまが来た時、卵を産むかわいがっている鶏をさばくことがおもてなしだとしています。
それを中華料理という形でいただく、マニアックなお店です。
まとめると、私の食については、30か国に輸出をしており、世界のレストランにも足を運んでいるということですね。

西井 さらっと書いていますが、アワード店の6割に行っているので、めちゃくちゃですよ(笑)。
榊 西井さん、ディフェンスは不要です。
(一同笑)
西井 いやいやいや……(笑)。
榊 次にまいりましょう。
(一同笑)
肩書きはフーディー兼旅人、Synオーナーシェフ 大野さん

大野 尚斗さん(以下、大野) 今回も呼んでいただき、ありがとうございます。
福岡でSynというレストランを経営している、大野と申します。

▼
大野 尚斗
Syn
オーナーシェフ
1989年福岡県出身。The Culinary Institute of America ニューヨーク本校卒業。ミシュラン1星The NoMad、ミシュラン3星・世界ベストレストラン9位(在籍時)Alinea、ミシュラン1星代官山レクテ、ミシュラン2星Faviken、世界ベストレストラン1位Centralなどで修行。世界44ヵ国を包丁を持ちバックパッカー。BSフジにてドキュメンタリー放送。2023年6月レストランSyn開業。ゴエミヨ2024期待の若手シェフ賞受賞
▲
経営者ではありますが、今日のメンバーの中で唯一、僕は作る側、料理人です。
ただ僕は、基本的に食べるのが大好きで、それが理由で料理を始め、迷った挙句、料理をすることを選んだ人間です。
西井さんにはツッコまれますが、肩書きは、フーディー兼旅人です。
西井 あ、キャラがかぶるので、旅人はちょっとやめてもらっていいですか?
(一同笑)
大野さんの場合、オーナーシェフだけでいいんですよ。
それだけで十分、キャラが立っているので。
長谷川 誠さん(以下、ハセマコ) 自己紹介の時点で、めちゃくちゃディフェンスしてるじゃないですか(笑)。
(一同笑)

西井 自己紹介のスライドが上限2枚になったので、弱いんですよ(笑)。
大野 44か国を巡っていまして、日本を含め、7か国のレストランで修行してきました。
包丁を持ってバックパッカーをし、美味しいと思ったお店やずっと憧れていたお店で修行をしたり、たまにどこかの結婚式で料理を作ったりしていました。
店を出す前は、年に600軒以上のお店でコース料理ばかりを食べ歩きしていましたが、店を出した後はさすがにそれほど行けないので、月に3、4回ですね。
昨日も京都に来る前、島根の、鮎が美味しい美加登家に行きました。
ちょうど同じ年にゴ・エ・ミヨという賞を頂いたご縁で予約をとらせていただいたのですが、昨日は5時間かけて、島根から京都に入りました。
▶Award Recipients(ゴ・エ・ミヨ)
西井 すごいですよね。
修行されていたペルーのCentralも、世界1位と言われていますし、今年の正月にもどこかに行かれていましたよね?
大野 スリランカですね。
西井 料理人でもないのに、めっちゃ誘われました(笑)。
スリランカで、新しい料理を編み出していましたよね。
大野 はい。
先月は、ゼロ泊2日でベトナムに行きました。
(一同笑)
後ほど、海外のお店について話そうと思っていますので、よろしくお願いいたします。
榊 では西井さん、お願いします。
世界中を転々、その土地ならではの食を楽しむ、シンクロ 西井さん

西井 シンクロという会社を経営している西井と申します。

▼
西井 敏恭
シンクロ
代表取締役
2001年から世界一周の旅に出る。帰国後、旅の本を出版し、ECの世界へ。14年に2度目の世界一周の旅をしたのち、シンクロを設立。大手通販・スタートアップなど多くの企業のマーケティング支援やデジタル事業の協業・推進を行うほか、複数企業の取締役を兼任 著書:『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『サブスクリプションで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『マンガでわかるデジタルマーケティング』(池田書店)
▲
食とは全然関係ないのですが、マーケティングの本をいくつか出版していて、その中に、なぜか世界一周に関する本(『世界一周 わたしの居場所はどこにある!?』)もあるのが特徴です。
僕は、旅行をしながら、色々なところにご飯を食べに行くのが大好きです。
今回も、京都に入る前の1週間は秋田にいて、色々なご飯を食べて、秋田から東京に戻らずに京都に入り、京都の後は岐阜と長野にご飯を食べに行ってから、2週間ぶりに東京に帰るという感じです。
旅行が大好きです。
榊さん、何か言いたそうですね?
榊 いやいや、食も大好きな方ということですよね。
西井 (笑)
榊 せっかくなので、ぜひこれも自慢してください。
西井 ああもう、やりづらいわ(笑)。

山本さんの時にアワード店と言いましたが、ゴールド、シルバー、ブロンズに分かれた食べログアワードというものがあります。
そのアワード(The Tabelog Award 2025)店が今、全国に653店ありますが、そのうち274しか僕は行けていないです。
今日の会場には、今日の昼や昨日の夜に一緒にご飯を食べた人が結構来ています。
Facebookに「西井さんとご飯を食べてすごく楽しかったです」と投稿してくれていますが、長谷川さんは裏で「お前、何を話してるんだ」って…。
ハセマコ 西井さんの美食話がおもしろかったと書いていたので、「何を話したの?」ってヒアリングをしただけです(笑)。
西井 もう本当に嫌(笑)。
榊 でも一般論で言うと、653店のうち274店に行ったというのは、超絶すごいことですよね?
西井 はい、これも5、6年かかっているので。
榊 本当にそうだと思います。
でも、この場ではなぜか、ね。
西井 『ドラゴンボール』に例えると、スーパーサイヤ人ばかりがいる中のクリリンだとよく言われます。
▶編集注:クリリンは、漫画『ドラゴンボール』のサイヤ人の主人公・悟空と共に戦う仲間。
ウィークリー☆キャラクター紹介!第13回目は孫悟空修業編の「クリリン」!(ドラゴンボールオフィシャルサイト)
地球人の中では、まあまあ強い。
(会場笑)
そういうポジションなので、よろしくお願いします(笑)。
榊 はい、ありがとうございます。
ではハセマコさん、お願いします。
トータル訪問店数は13,300店、変態美食家のハセマコ

ハセマコ はい、いよいよシーズン11ということで、どんどん数字が増えております。
<過去のディスカッションはこちら>

ICCでは変態美食家として活動させていただいておりまして、これまで訪れたお店はトータルで13,300店に到達しました。
▼
長谷川 誠
NTTドコモ
コンシューママーケティング推進担当部長/シニアプロフェッショナル
入社以来、一貫してモバイルサービスに従事。テレビ電話、iチャネルを経て、2008年に楽天に出向し、オークション事業の黒字化を達成。2011年にドコモ復帰後、スマホ版dマーケットの立ち上げに関わり、音楽配信事業、電子書籍事業を経験。2012年以降、Eコマース経験をいかし、dショッピング、d fashionを立ち上げ、dマーケットのコマース領域進出を果たす。2014年からはdマーケット全体のマーケティングを担当し、ゲーミフィケーション、DMP、CRM、マーケティングオートメーション等を実現。2018年のマネージャー就任後、半年間でMAUを400万成長させ、1000万MAUを達成。現在20サービス以上あるドコモのBtoCサービスのマーケティングリーダーとして成長を促進すると共に、ドコモのシニア・プロフェッショナル制度の認定を受け、デジタルマーケティングのスペシャリストとしてドコモのデジタルシフトを牽引している。
▲
ペースはさらに上がっておりまして、年間で1,100店を回れるようにしています。
西井 1日何軒ですか、という。
ハセマコ 先ほど西井さんが言及した食べログアワードの数字では、西井さんが274に対して495ですので、いよいよ500の大台に乗りそうという感じです。
榊 (笑)
ハセマコ 食べログ百名店は増え続けており、ラーメンやカレー、エスニックなどジャンルに分かれていてめちゃくちゃ数があるのですが、6,800のうち4,736と7割弱まで食らいついています。
実は、統計上、過去最高の達成率になっています。
西井 5年ほど前、シーズン1の時は、食べログ百名店は23ジャンルで2,300軒だったのです。
▶2.“変態美食家”ハセマコの食生活とは(シーズン1より)
でもこの5年でジャンルが50近く増えて…。
ハセマコ そうですね、ジャンルも増えましたし、EASTとWESTに分かれたり、うどんKAGAWAができたり、ラーメンがKANAGAWA、HOKKAIDOなど分かれたり(笑)。
西井 どんどん増えているのに、ずっと食らいついているのはすごい(笑)。
ハセマコ 今日も、カフェ3店、カレー2店をやっつけて、この会場に入りました。
(会場笑)
なので、なかなか体調は悪いですね(笑)。
西井 このセッションが終わってからも、行きますもんね(笑)。
ハセマコ はい、(小林)雅さんと、変態美食家と行く美食体験という新しい試みをという話になり、この後に予定しています。
西井 ちなみに、長谷川さんは僕の師匠なのです。
この人にご飯について教えていただき、先ほど紹介した数字も、この人のおかげで達成しています。
榊 ちなみに、僕の師匠は西井さんなので、僕は孫に当たる。
ハセマコ 榊さんが孫弟子という、恐ろしい世界です(笑)。
なぜ変態美食家と名乗っているかと言うと、さまざまな面の生活水準を落としてまで、「食べるために生きている」からです。

例えば、この猛暑の中、ICCの会場に歩いて来るのは私だけだと思っています。
食べるために歩く、そんな生活を送っております。
このセッションでは美食道というコンテンツを紹介してきましたが、今回は新シリーズですので、後半にご期待いただければと思います。
よろしくお願いします。
榊 ありがとうございます。
(続)
▶カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成


