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「エンタメ・ビジネスは今後どのように進化するのか?」8回シリーズ(最終回)は、登壇者からの熱いメッセージでフィナーレです。Netflixなどの巨大コンテンツメーカーを前に、どうすればエンタメ産業はさらなる発展を築けるのか?ぜひご覧ください!
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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2019は2019年2月18日〜21日 福岡市での開催を予定しております。
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【登壇者情報】
2017年9月5-7日開催
ICCサミット KYOTO 2017
Session 7D
エンタメ・ビジネスは今後どのように進化するのか?
(スピーカー)
岡田 一男
株式会社CAMPFIRE
執行役員
峠田 浩
TBSテレビ
制作局 ドラマ制作部
前田 裕二
SHOWROOM株式会社
代表取締役社長
(スピーカー&モデレーター)
新井 拓郎
株式会社Candee
代表取締役副社長 CBDO
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最初の記事
1. 次世代エンタメ業界をリードするプレイヤーを一挙紹介!
1つ前の記事
7. 個が力を持つ時代、プロデューサーに求められるのは「育成能力」と「出口の確保」だ(SHOWROOM・前田)
質問者2 今日の話と少しずれてしまうかもしれませんが、エンターテインメントの話で言うと、Netflixが6,000億円かけてコンテンツを作り続けますと言っています(※)。
▶編集注:「Netflix創業者、来年のコンテンツ費は「6千億円」- サービス開始前に鏡開き」(マイナビニュース)。2018年のコンテンツ費は7,600億円を超えると発表されています。
CandeeさんやSHOWROOMさんのスターを生み出し続けるというのは、マンパワーの塊が価値につながっていると思うのですが、外資のグローバルレベルで作っているコンテンツに対してどうやって日本が戦っていけばよいのでしょうか。
見てるだけというのは悔しいといつも思っています。
どのように日本のエンターテインメント業界は成長していくのかについて聞きたいと思います。
外資の巨大コンテンツメーカーの存在をどう捉えるか
新井 先ほどもセッションの中で「お金」の話をさせて頂きましたが、単純にお金があったら良いコンテンツを作れる可能性が高まる、というのはその通りです。
Netflixの資金力をもとに作ってみたいという映像クリエイターは多くいるはずです。
株式会社Candee 代表取締役副社長CBDO 新井 拓郎 氏
制約なくお金がたくさん使えますというのは、こんなに幸せなことはないと思います。
しかし、映像のマーケット全部を一緒にできないと思っています。
テレビが出てきたときに「映画がなくなってしまうのではないか」という議論があったけれど結局映画は未だに残っているという話と一緒です。
Netflixの文脈は映画の文脈に非常に近いと思います。
あくまで映画の延長線上のデバイスが色々なところに広がってきた、と言う方が認識としては正しいと思っています。
一方で個人の子たちの活動は映画の文脈とはまったく違うところで起きている新しいムーブメントだと思います。
それはそれ、これはこれと完全に分けてしまって全然良いのではないかという気はしていますし、僕たちはそのようにものごとを分けてコンテンツを作っています。
前田 完全同意です、おっしゃる通りです。
峠田 テレビ局としても、自分たちはコンテンツを作っているチームであると考えると、テレビにお金を出してもらってそこでコンテンツを作っても良いという時代もあり得ると思います。
その意味で言うと、結局、中間にどのようなものを通したとしても、最初の作り手は絶対にいるはずで、僕たちがそこである限りはやり続けられると思っています。
例えば「WOWOW」ができたときも、媒体は増えましたが作り手は回っていました。
結局のところ、知り合いが作っていることがあります。
AmazonやNetflixでも、知り合いの監督や助監督が作っているのだということがあったりするわけです。
そこではお互い高めあっていけば良いというか、そこで僕たちも最良で最強のコンテンツを作れるチームであれば、そこに関しては全部を飲み込まれる、奪われることとはちょっと違うと思います。
登壇者からのメッセージ
新井 最後に一言ずつ、まとめ・メッセージなどをお願いします。
岡田 エンタメと新しいデバイスなどのインフラをつなぐような人がまだまだ足りないと思っています。
CAMPFIRE 、Candee、SHOWROOMなどの新しく興ってきた企業にもそういったエッセンスのある人が必要ですし、レコード会社とか芸能の会社においても、若い社員の方であっても意外とリテラシーがない場合もあります。
若い人が皆YouTuberが好きという訳でもありません。
そのあたりが両方において、まだまだ足りてないという気がします。
そのような学校があると良いと思いますし、クラウドファンディングで作れたら良いと思いました。
峠田 このような機会があるように、お互いせっかく近いところにいる人たちも多いので、交流したり色々な話をしたりできたら良いと思います。
僕たちはいつかはライバルになって、シェアを奪いあうことになるかもしれませんが、まだwin-winで戦えるところもあります。
今も「時間」というシェアを奪い合っていますが、それ以外のところで言うとそうでもなかったりとか、新たなものを創出していける関係にあるのではないかと思っています。
だからそのようなコミュニケーションを今後も取りながら、面白いことをやっているねと刺激を与えあえるようなことができればという気はしています。
だいぶ前ですが、まだテレビが強い時代にフジテレビとTBSの出演者が一緒の番組にでてコラボしていると「すごい、コラボしている」という感覚があったものです。
そのように、テレビではない媒体で、インターネットメディアの方が非常に強くなったときに、僕たちもしっかりとコンテンツをつくるチームであって、新たなことができるととても嬉しいです。
世界一のエンタメサービスを「一緒に」生もう
前田 僕のメッセージは1つです。
日本から世界一の事業やサービスを一緒に生みましょうということです。
日本の人たちは、やはり小競り合いが過ぎると思っております。
日本で一番になることにはあまり関心がありません。
日本のエンターテインメントのアプリの売上1位はSHOWROOMです。
Netflixは2位です。
これはあまり誇るべきことではないというか、これは当たり前です。
海外で見ても僕たち日本の企業が、売上ベースか時価総額ベースかは分かりませんが、トップに来ているという状況を一緒に作っていきたいと思っています。
そう言った視野で一緒にビジネスができる方々とどんどんアライアンスを組んでやっていきたいと思っています。
そのためアライアンスに対してはとてもオープンです。ここにいらっしゃる方でも、このような形で組めませんかという提案があれば全部お話を聞きたいと思っています。
またSHOWROOMの中でやりたいということがあれば一緒にやりたいと思っています。
ソーシャルゲームという分野であれば世界一の売上のソーシャルゲーム事業を作っていきたいですし、僕らみたいなエンターテインメントであれば、日本のエンターテインメントの中で大きくなる、日本のエンターテインメント市場を盛り上げるということを超えて世界一の事業規模を日本発で生んでいきたいと思っています。
その仲間探しをしているので、興味がある方はぜひお声がけください。
新井 エンターテインメントはおそらく日本を超えていけますからね。
前田 しかもインターネットですし、言語を超えていけます。
新井 僕としても一言お伝えしたいと思います。
皆さんに一言言えるとするならば、このようなセッションで聞いていただくのも全然良いと思いますが、絶対に実際にやってみたほうが早いです。
とにかく色々なコンテンツなりエンターテインメントのところで先ずはチャレンジしてみて、実感を持って新しいビジョンを描いていく方が圧倒的にスピード感を持って成長していけます。
先ほどのアライアンスもしかりですが、何かご一緒できる機会があればどんどんチャレンジをしたいです。
エンターテインメントという広い領域でありどこまで情報をお伝えできたか分かりませんが、今日のスピーカーの皆さんにお礼を言いたいと思います。
(終)
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編集チーム:小林 雅/戸田 秀成/立花 美幸/尾形 佳靖
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