組織のハピネスは加速度センサーで測れる(日立 矢野)【K16-1A #7】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

組織のハピネスは加速度センサーで測れる(日立 矢野)【K16-1A #7】

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「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」【K16-1A】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その7)は、日立製作所 人工知能ラボラトリ長 矢野さんに、加速度センサーとビッグデータを活用した組織の活性化事例についてお話し頂きました。人事制度などを考える上で非常に勉強になる内容です。是非御覧ください。

ICCカンファンレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級の招待制カンファレンスです。次回ICCカンファレンス FUKUOKA 2017は2017年2月21〜23日 福岡市での開催を予定しております。

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登壇者情報
2016年9月7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 1A
「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」
(スピーカー)
落合 陽一
筑波大学助教 ・ メディアアーティスト
河瀬 航大 
株式会社フォトシンス 
代表取締役社長
矢野 和男
株式会社 日立製作所
理事 研究開発グループ技師長 兼 人工知能ラボラトリ長
(モデレーター & スピーカー)
中村 洋基 
PARTY 
Creative Director / Founder

その1はこちらをご覧ください:IoTとビックデータの活用で3分間の歯磨きが劇的に変わる(PARTY中村)【K16-1A #1】
その2はこちらをご覧ください:スマートロックロボット『Akerun』が人間の生活や行動を変える(フォトシンス河瀬)【K16-1A #2】
その3はこちらをご覧ください:IoTによって本来人間がするべきではない煩わしい仕事を代替する(フォトシンス河瀬)【K16-1A #3】
その4はこちらをご覧ください:15歳の子供が5年前の修士論文レベルのことを3日間で実現できる(落合陽一) 【K16-1A #4】
その5はこちらをご覧ください:人間はコンピューターによって制御される(落合陽一)【K16-1A #5】
その6はこちらをご覧ください:(日立の)人工知能”Hくん”はものすごく少ないデータで学習し、最適解を導く(日立 矢野)【K16-1A #6】


組織のハピネスは加速度センサーで測ることができる

矢野 残った時間で、AIの最大の特徴を話したいと思います。AIはアウトカム、つまり目的を与えると、データからやり方を自分で考えます。なので、AIにいい目的を与えれば、とってもいいことをやるし、大した目的を与えられなければ、大したことが出来ません。

なので、機械学習のアルゴリズムよりも、どれだけいい目的を与えられるかということの方が、よほどAIの価値を決めます。

我々は、幸せを測ったり、人間を測ったりということをやっています。

2006年の3月16日から、私は左手の動きを24時間365日測定しておりまして、今年の3月で丸10年になりました。

この(下図の)データは2009年の私で、赤い所は活発に動いている所で、青い所は止まっている所です。例えば、この辺りは、寝ているので青い帯状になっています。

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1日中躁状態のように活発に動いている所は、家を新築した日で、ダンボールと格闘していました。

これ(下図)は直近7年の私のデータです。

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これ(下図)は4人の方々の1年の人生のデータです。例えば、Bさんのように朝5時に毎日規則正しく起きている人もいれば、Cさんのように日々柔軟な人生を選択されている方もいれば、Dさんのように通勤帯の赤い帯が出来ている所に、2本の赤い筋がありまして、これは2回乗り換えていることを表しています。

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すなわち記録しているゴミのようなデータをある程度集めてパターンを見出してくると、色々なことが分かってきます。

その中から、人間の幸せが見えてくるに違いないということで、我々は10個の組織の468名の方に、20問の質問をしました。

「今週幸せだった日は何日くらいありましたか?」や「悲しかった日、楽しかった日、孤独だった日が何日くらいありましたか?」という質問をして、ゼロから3の数字に置き換えて、職場における数字がどれくらいかに応じて幸せかどうかを表しました。

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人間ではコントロールできないような無意識のパターンの中に相関係数0.94という数字が出てきました。アンケートまでとらなくても、胸に加速度センサーを付けて頂く中で、幸せが測れます。

参考資料:2015年2月9日ニュースリリース「集団の幸福感に相関する「組織活性度」を計測できる新ウエアラブルセンサを開発」(株式会社日立ハイテクノロジーズ/株式会社日立製作所)

happiness01_5出所:「Hitachi AI Technology/組織活性化支援サービス」より引用

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実は行動に多様性があり幸せを感じている人は生産度が高いことが分かりまして、コールセンターでも店舗でも開発プロジェクトでも生産性が高いことが分かりました。

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我々は、人間の集団をハッピーにしようということで、どういったコミュニケーションや時間の使い方をすれば、皆さんがハッピーになるのかを考えてシステムを作りました。

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例えば、コールセンターでは、スーパーバイザーの人に対して、「今日はこの人に優先して声掛けをしましょう」というのを人工知能がアドバイスするようにしたところ、平均で27%受注率が増えたという事例があります。

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この1年で13社以上に導入がされまして、非常に引き合いが多く、受けきれない状態になっています。

happiness01_4出所:「Hitachi AI Technology/組織活性化支援サービス」より引用

日立もこの6月から600人の営業さんが人工知能から毎日スマホを通じてアドバイスが来る仕組みを使っていまして、「上司に会うには午後がいいよ」あるいは「5分以内にしなさい」といったアドバイスがされます。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子

続きは 人工知能が生む出す新たな職業「AIer」とは何か? をご覧ください。


【編集部コメント】

続編(その8)では、AIと人間の関係性、そしてAIで生まれる仕事は何か?を議論いたしました。今後のキャリアに示唆のある議論となりました。是非ご期待ください。感想はぜひNewsPicksでコメントを頂けると大変うれしいです。

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンフ ァレンス「Industry Co-Creation(ICC) カンファレンス」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。