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「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」【K16-1A】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その1)は、PARTY中村さんによるIoTやAIに関する最新プロジェクトの事例についてお話頂きました。是非御覧ください。
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【登壇者情報】
2016年9月7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 1A
「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」
(スピーカー)
落合 陽一
筑波大学助教 ・ メディアアーティスト
河瀬 航大
株式会社フォトシンス
代表取締役社長
矢野 和男
株式会社 日立製作所
理事 研究開発グループ技師長 兼 人工知能ラボラトリ長
(モデレーター & スピーカー)
中村 洋基
PARTY
Creative Director / Founder
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▶「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」の配信済み記事一覧
中村 洋基 氏(以下、中村) 皆さんおはようございます。PARTYの中村です。
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中村 洋基
PARTY
Creative Director / Founder
1979年生まれ。株式会社電通に入社後、初期はバナー広告で大量の作品をつくっていたが、その後、インタラクティブキャンペーンを主として手がけるテクニカルディレクターとして活躍。2011年、4人のメンバーとともにPARTYを設立。代表作に、「SLAM DUNK 10 days after」、サントリー「集中リゲイン」、地上波テレビとスマートフォンを連動させた「MAKE TV」、レディー・ガガの等身大試聴機「GAGADOLL」、トヨタ「TOYOTOWN」の全デジタルキャンペーン、「しずかったー」、涼宮ハルヒの憂鬱「Haruhi Hunting」、SCRAP、バーグハンバーグバーグとの共同企画「こんな男は絶対モテる!」など。広告以外にも、リアル脱出ゲームのデジタルプロジェクト「REGAME」、バスキュールとPARTYによるART&CODE スクール「BAPA」の中核メンバーとして参加。吉本興業の映像メディア「YNN」、トヨタのコンセプトカー「FV2」「FCV PLUS」のライブ演出なども手がける。国内外250以上の広告賞の受賞歴があり、審査員歴も多数。TOKYO FMのラジオ「澤本・権八のすぐに終わりますから。」毎週ゲストパーソナリティ。
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タイトルが、「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」という大きいテーマですが、落合くん、大丈夫でしょうか。
落合 陽一 氏(以下、落合) 大丈夫です。もう結論は用意しています。
中村 そうなんですね。まだ言わないで下さいね(笑)。
改めまして、筑波大学助教授・メディアアーティストの落合陽一さん、株式会社フォトシンス代表取締役の河瀬 航大さん、株式会社日立製作所 理事 研究開発グループ技師長兼人工知能ラボラトリ長の矢野 和夫さん、そして、私PARTY中村 洋基のメンバーでお話をしていきます。
皆さんは著名な方なので、観客の方もすでにご存知か、ご存知ではなくても、作っているモノが分かれば、この人なんだと分かると思います。楽しみにしていて下さい。
PARTYの活動
私は元電通で9年ほど広告クリエイティブをやった後独立して、PARTYという会社をつくりました。
(2016年6月25日開催したICC CONNECTION 2016の「クリエイティブとは節約術」中村洋基氏が語るPARTYの取り組み の記事から引用しております)
自分たちのことをクリエイティブラボと呼んでいますが、具体的にどんなことをやっているのかは、大きく3つの分類です。
まず、いわゆる広告キャンペーンです。例えば、クライアントさんから「新商品を出すので新しい広告キャンペーンをデジタルで作って下さい」という依頼に対して、キャンペーンを作ります。大体3~4ヶ月。
パートナーシップは、広告宣伝部だけではなく経営者ともお話をして、もっと大きな枠組で取り組むものです。1~2年くらいの規模です。
SUNSTARさんとIoT歯磨きみたいなものを出したり、窓の会社のYKK APさんと窓のコンセプトモデルを創る事業を始めたりと広告宣伝に限定しない事業を行っています。
最新の取り組み「G・U・M PLAY」
少しだけ私からも事例をご紹介出来ればと思います。
最近、サンスターさんと一緒にG・U・M PLAY(ガムプレイ)というIoT歯ブラシを発売しました。
「G・U・M PLAY」の紹介ムービー
アタッチメントなので、実はサンスターさん以外の歯ブラシでも使えるのですが、加速度センサーとBluetoothが付いていて、音楽が鳴らせるなど、色々な磨き方で遊べます。
出所:G・U・M PLAY(ガムプレイ)のWebサイトから引用
歯磨きは3分ぐらいしないといけないのですが、大体みんな3分もしないで1分くらいしかやりません。なので歯磨きをしている間に3分のニュースを見られる機能がついています。
あとは、マウスモンスターという歯を磨くと虫歯菌が死ぬゲームアプリがあって、子どもに人気があります。ボスが出てきて、ボスを倒すとコレクションに加えられるゲームになっています。シンゴジラのCGを作った白組さんというチームと作りました。
出所:G・U・M PLAY(ガムプレイ)のWebサイトから引用
加速度センサーだけで、歯の外側と内側のどこをどれだけ磨けたかを知ることが出来ます。
日々のデータをログとして蓄積しているので、お医者さんに見せて、オーラルケアが出来るという機能を持っています。これは2年ほど、サンスターさんと共同開発して作りました。
出所:G・U・M PLAY(ガムプレイ)のWebサイトから引用
私の会社が考えているのは、最新のテクノロジーオリエンテッドではなく、ちょっとした技術で未来の体験をデザインすることを考えています。
これはクライアントさんがおっしゃっていたことですが、従来のように歯ブラシや歯磨き粉を売って終わるのではなく、歯ブラシを買う人の人生というロングスパンで、虫歯の数を減らしたり、体験をデザインしたりしたいということで取り組みました。
最新の取り組み「Deeplocks」
あとは、Deeplooksというモノを出しました。
これは何かというと、顔の写真から、食べログの5段階評価のように、顔の美しさが数字で表示されるものです。
昔からなんちゃってアプリなどではこの機能はあったのですが、これはディープラーニングを使っているのがミソで、人間が本当に判断したような数値が出ます。
ぜひご自身でやってみて下さい。平均2.5くらいの評点なので、割とムッとする結果が出ることが多いです(笑)。
これは何が面白いかというと、従来は人の顔が美しい状態をプログラマーが考えていました。例えば、二重である、肌が白い、肌のキメが細かい、シンメトリーである、シワが無いといったことをプログラミングで認識して、加算法や減算法で顔の美しさを決めていました。
Deeplooksでは、そういったことはしておらず、単純に2万点ほどの色々な種族で色々な人の顔のデータをディープラーニングに取り入れて、その結果、人間と同じような判断をしてくれるようになっています。
自分の顔がどのくらいの点数かを知るためではなくて、メガネの着用や化粧の仕方などによって、どう変わるのかを知るために使われたら面白いと思っています。
(続)
PARTY中村さんの活動に関しては 「クリエイティブとは節約術」中村洋基氏が語るPARTYの取り組み も合わせてご覧ください。
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子
続きは スマートロックロボット『Akerun』が人間の生活や行動を変える(フォトシンス河瀬) をご覧ください。
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【編集部コメント】
続編(その2)では、フォトシンス河瀬さんが開発するスマートロックロボット”Akerun”による入退室体験の革新についてお話頂きました。是非ご期待ください。是非ご期待ください。感想はぜひNewsPicksでコメントを頂けると大変うれしいです。
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