「DELISH KITCHENは他とどこが違うんですか?」エブリー吉田氏が語る分散型メディアの差別化【K16-7C #3】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

「DELISH KITCHENは他とどこが違うんですか?」エブリー吉田氏が語る分散型メディアの差別化【K16-7C #3】

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「今後のメディアはどう進化するのか?」【K16-7C】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その3)は、エブリー吉田さんに展開する4つの分散型メディアの現状についてお話し頂きました。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております



登壇者情報
2016年9月7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 7C
「今後のメディアはどう進化するのか?」

(スピーカー)
佐々木 紀彦
株式会社ニューズピックス
取締役 NewsPicks編集長

藤村 厚夫
スマートニュース株式会社 執行役員
メディア事業開発担当

古田 大輔
バズフィード・ジャパン 創刊編集長

吉田 大成
株式会社エブリー
代表取締役

(モデレーター)
瀬尾 傑
株式会社講談社
第一事業戦略部長兼デジタルソリューション部担当部長

「今後のメディアはどう進化するのか?」の配信済み記事一覧


瀬尾 では吉田さん、お願いします。

吉田大成 氏(以下、吉田)  よろしくお願いします。株式会社エブリーの吉田と申します。

昨年9月に会社を立ち上げました。

今月で会社を作ってからちょうど1年になるのですが、1年前は、この写真にあるように机もなくダンボールで作業していました。

230万人以上のフォロワーを生む4つの動画メディア

我々が他の3社さんと違うところは、自社のプラットフォームを持たずに、動画に特化していこうということで始めた点です。

ちょうど1年経って、今このように社員も増えていますが、社員数自体は10名くらいで、大半は大学生です。

現在はこれら5つのメディアを立ち上げようと思っており、今ちょうどエンタメで立ち上げ中です。

FacebookやInstagramにシェアして配信していきます。基本的には、自社で撮影、編集、配信もするという形で、オリジナルコンテンツにこだわりを持ちながら取り組んでいます。

今、表に出ているメディアはこの4つで、この4つを合算、つまり各プラットフォームのフォロワーを合わせると、現在230万人を超えています。

それぞれのメディアを視聴したユーザーを合算すると、3,000万人を超えるくらいまできています。

料理系のメディアである「DELISH KITCHEN」は150万(ページビュー)を超えており、月間のリーチ数(コンテンツを見た人の数)も1,000万を超えているような状況です。

アクセスの90パーセント以上がモバイルからになっており、例えば、今ここで右側に流れているコンテンツは100万回くらい再生されています。

料理動画メディア「DELISH KITCHEN」

料理系動画なので、「観て楽しいね」や、「お腹が減ったね」というだけではなくて、先ほど古田さんからもありましたけれども、基本的に今我々が頑張りたいなと思っているところは、皆さんの実生活に影響を与えるようなことをすることで、レシピの写真に皆さんがハッシュタグを付けてInstagramやTwitterに投稿していただきたいと思っています。

少し字が小さくて見づらいのですが、ちょうど先週くらいにこういったブログが上がっていました。「DELISH KITCHENで助けられた私の幸せ」というタイトルで、主婦の方が、「料理をすることが億劫になっていた私に、家族に美味しいと言ってもらえる幸せを思い出すことができました」と書かれていました。

やはり皆さん忙しいので、料理をするよりは外食をしようとなりがちです。料理から遠ざかっていた方が、たまたまこういうものを見ることで自分にも作れるのではないかと思って下さり、それを食卓に出したら家族の方にすごく喜ばれたというお話がありました。

我々としては、こういったところまで影響を与えられるようなコンテンツを作っていきたいと思っています。

目下、取り組んでいることは、ユーザー数を増やすことに加えて、多くの企業様と一緒にブランドコンテンツを作ることです。

「DELISH KITCHEN」においても、既に今年の4月から正式に始めていますけれども、数十社以上の広告掲載実績がありまして、それぞれの方と100以上のブランドコンテンツ、動画を作っています。

やはり20代や30代の人達がテレビだけではリーチしにくくなっている中で、今まではテレビCMしかしておられなかった企業の方が、こういった形でコラボレーションすることによって、商品自体の認知を高める取り組みをされています。

ママ向け動画メディア「MAMA DAYS」

「DELISH KITCHEN」という料理系だけではないかとよく言われるのですが、実はそれ以外もやっていまして、ママ向けのメディアに今27万人以上のフォロワーがおり、月間で500万以上リーチしています。

これは、雪印さんのミルクのブランドコンテンツです。

こちらでは料理や、家事や、DIYや、グッズ紹介等、全て自社で撮影しており、例えば子供さんを呼んだり、主婦の方に来て頂いて一緒にお昼にランチをしながら、主婦が抱えておられる課題等を色々とヒアリングしながらコンテンツ作りをしたりしています。

ファッション系動画メディア「KALOS」

もう一つファッション系の「KALOS」が20万人以上のフォロワー数と、月間500万以上のリーチ数を出しています。

これはアスクルさんと良品計画さんとのコラボレーションの動画で、メイクの紹介をしています。

こちらも同じような形で、メイク、ファッション、ヘアアレンジ、ネイル、ヘルスケア、イベントみたいなことを、例えばモデルの方、ネイリストの方、美容師の方と一緒にコンテンツを作っており、非常に高いエンゲージメントが得られています。

ニュース系動画メディア「Timeline」

最後はニュース系のメディア「Timeline」で、こちらは今25万以上のフォロワー数にがおり、月間でも1,000万リーチくらいで、モバイルからのアクセスが90パーセントを超えています。

こちらに関しては、一部動画コンテンツは自社で制作できないところもあり、通信社さんと連携して承諾を得た上で素材自体を頂き、それに再編集をかけてテロップを乗せて作っています。我々のコンテンツは全て配信許諾がきちんと取れた上で配信しています。

直近ではオリンピック等もありましたので、社内で2交代制、3交代制で組んで、朝から夜まで頑張ってオリンピックコンテンツを速報し続けるというようなことにチャレンジしました。

半年くらい前ですとまだ伸びなかったのですが、直近ですとこういったスポーツコンテンツ自体もすごく伸びてくるようになりました。

ユーザーさんがこういった動画コンテンツに馴染んできているかなという感触を得ています。

以上になります。

瀬尾 まだスタートして間もないですけれども、4つのメディアを運営されて、一番手応えがあるのはどのメディアですか?

吉田 最初に伸びた「DELISH KITCHEN」という料理系のメディアが、一番手応えがありましたね。

瀬尾 料理系は、今、参入が多いし、バズフィードさんもされていますけれども、どこが違うのですか?

吉田 どこが違うかですよね(笑)

そうなんですよ。そういうところがすごくあるかなと思っていまして、我々は料理の中でも、どちらかというと主婦の方に最後まで作って頂くことを大事にしたいと思っていますので、我々の料理動画というのは、ただの早送り動画ではないんですよね。

粉を混ぜる手順や、炒める手順が、料理をする際に失敗しがちなポイントなので、早送りしなかったり、あとは、複雑な工程をなるべく簡略化できるようなレシピも社内の料理研究家と一緒に考えています。

今あそこに座っている者がその料理研究家なのですが、考えられたレシピ内容と、それを使ってファンがどのように作って下さるかが、差別化の大きなポイントになるのではないかなと思っています。

瀬尾 例えば料理やお化粧など、ノウハウ的な部分というのは自社制作の方がやり易いですが、一方でニュースのものというのは、なかなか自社で作りにくいと思うんですよね。

こういうのは、どこかから買われているのですか?

吉田 そうですね。

通信社さんから動画自体を購入していまして、国内・国際ニュースや、政治経済系は特にそういったコンテンツが多いです。

テクノロジー関連ニュースに関しては、ハードウエアを作られている会社さんに連絡をして、素材等を全部頂いて、こちらで編集する場合もあります。

ただ、直近では、オリジナルの取材コンテンツも作って配信し始めており、少しずつ比率を上げていけるといいかなと思っています。

瀬尾 ありがとうございます。

実は、佐々木さん、藤村さん、古田さんは、長い付き合いと言ったらなんですけれども、色々な場面で一緒になるのですが、僕、吉田さんと一緒になるのは今回くらいなので、ついつい聞きたくなって。司会特権という事で許して下さい(笑)

吉田 いえいえ。よろしくお願いします。

瀬尾 よろしくお願いします。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子

続きは 「メディアとは何か?」SmartNews藤村氏がいま問うメディアの価値 をご覧ください。。


【編集部コメント】

続編(その4)では、講談社の瀬尾さんの自己紹介と、本論の口火として「メディアとは何か?」という問いについて議論しました。是非ご期待ください。感想はぜひNewsPicksでコメントを頂けると大変うれしいです。

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