▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友達申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! Youtubeチャネルの登録はこちらから!
ICCサミット KYOTO 2019の高評価セッション「人のつながり とは何か?」を全10回シリーズでお届けします。(その1)は、リンクトイン村上さんによる“人のつながり”に関するイントロでスタート。6人の知り合いを経由すれば、世界の全員とつながることができるってご存知でしたか? ぜひご覧ください!
▶ICCパートナーズではコンテンツ編集チームメンバー(インターン)を募集しています。もし興味がございましたら採用ページをご覧ください。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2020は、2020年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。
▼
【登壇者情報】
2019年9月3〜5日
ICCサミット KYOTO 2019
Session 7C
人のつながり とは何か?(90分拡大版)
Sponsored by リンクトイン・ジャパン
(スピーカー)
石川 善樹
株式会社Campus for H
共同創業者
伊藤 羊一
ヤフー株式会社
コーポレートエバンジェリスト
Yahoo!アカデミア 学長
岡島 悦子
株式会社プロノバ
代表取締役社長
小林 正忠
楽天株式会社
Co-Founder and Chief Well-being Officer
(モデレーター)
村上 臣
リンクトイン・ジャパン株式会社
日本代表
▲
本編
村上 臣さん(以下、村上) 皆さん、お越しいただきありがとうございます!
▼
村上 臣
リンクトイン・ジャパン株式会社
日本代表
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年11月に6億1000万人が利用するビジネス特化型ネットワークのリンクトイン(LinkedIn)の日本代表に就任。複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。
▲
昨日はここにいる(石川)善樹さんと、となりの会場で「人間を理解するとは何か?」というICCで最も主語の大きなセッションをやらせていただきました。
▶︎大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン2)(ICC KYOTO 2019)
本セッションも主語は「人」です。そしてこのマニアックなセッションを、まさかの大会場にアサインいただきました。
ICCサミットには組織やファイナンスなど様々な経営課題に関連するテーマがありますが、僕はこうしたふわっとしたテーマ専門のモデレーターになりつつある気がします(笑)。
岡島 悦子さん(以下、岡島) ヤフーに在籍されていた頃とは、全然違いますよね。
▼
岡島 悦子
株式会社プロノバ
代表取締役社長
経営チーム強化コンサルタント、ヘッドハンター、リーダー育成のプロ。年間200名超の経営者のリーダーシップ開発を行う。三菱商事、ハーバードMBA、マッキンゼー、グロービス・グループを経て、2007年プロノバ設立。丸井グループ、セプテーニ・ホールディングス、ユーグレナ、マネーフォワード、ランサーズ、ヤプリにて社外取締役。世界経済フォーラムから「Young Global Leaders 2007」に選出。著書に『40歳が社長になる日』(幻冬舎)他。
▲
村上 全然違いますね!当時は「アプリのUX」などのセッションを担当していたのですが、今は抽象担当になっています。
ということで本日は、大人の教養ならぬ“プチ教養”シリーズということで、90分間ご一緒させていただきたいと思います。
リンクトインは「プロフェッショナル・コミュニティ」
村上 さてこんなふわっとしたセッションにスポンサーする企業は、弊社(リンクトイン・ジャパン)ぐらいではないかと思います。
他のスポンサー各社はソリッドにROI(投資利益率)を追求されたりしている中で、このセッションは我々にとってROIはゼロに近いです。
(会場笑)
ところで先ほど正忠さんに「リンクトインはアメリカでも『ビジネスSNS』と呼ばれているの?」と聞かれたのですが、アメリカでは最近「プロフェッショナル・コミュニティ」のような呼ばれ方をしています。
伊藤 羊一さん(以下、伊藤) 絶対にそっちのほうに振り切った方がいいですよね。
▼
伊藤 羊一
ヤフー株式会社
コーポレートエバンジェリスト / Yahoo!アカデミア 学長
1990年日本興業銀行入行、企業金融、企業再生支援などに従事後、2003年プラス株式会社に転じ、流通カンパニーにて物流再編、マーケティング、事業再編・再生を担当。2012年執行役員ヴァイスプレジデントとして、事業全般を統括。2015年4月ヤフー株式会社に転じ、企業内大学Yahoo!アカデミア学長として、次世代リーダー育成を行う。グロービス経営大学院客員教授としてリーダーシップ系科目の教壇に立つほか、KDDI ∞ Labo、IBM BlueHub、MUFG Digitalアクセラレーター、Code Republicほか、様々なアクセラレータープログラムにて、スタートアップのスキル向上にも注力。 著書「1分で話せ」「キングダム 最高のチームと自分をつくる」 。
▲
僕は「SNS」という単語自体がいかがなものかなと思っています。
ネガティブイメージもついてしまっているので、それであれば「プロフェッショナル・コミュニティ」と言い切った方がリンクトインらしいなと思いました。
村上 SNSの枠に入ってしまうとどうしても比較になるので「アメリカから来たけどなんだか流行っていないSNS」のように思われてもしまうのは寂しいですね。
石川 善樹さん(以下、石川) でもプロフェッショナルと言われると、身を正す感じがあっていいですよね!
▼
石川 善樹
株式会社Campus for H
共同創業者
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がよりよく生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。 専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。2017年7月、子ども向け理系絵本『たす』〈白泉社〉が刊行。また近日『思想としての予防医学』が刊行予定。
▲
小林 正忠さん(以下、正忠) そもそもこの会場にいらしている皆さんがまさに、プロフェッショナル・コミュニティの人たちですからね。
▼
小林 正忠(こばやし “せいちゅう” まさただ)
楽天株式会社
Co-Founder and Chief Well-being Officer
1994年慶應義塾大学卒業(SFC1期生)。1997年楽天創業から参画し、ショッピングモール事業責任者として営業本部、大阪支社、マーケティング部門、国際事業等の立ち上げを行う過程で、6人の日本人組織が100人、1,000人、10,000人、20,000人に拡大し、80ヶ国を超える多国籍の人財を有し、国内19支社のみならず海外24ヶ国60都市に拠点を展開した際のマネジメントの手法の違いを体験。2012年4月米国へ赴任し米州本社社長を務め、2014年9月シンガポールへ移住しアジア本社社長を歴任。グローバルマネジメントを体験した後、2017年末にアジア代表を離れ、現在は人々を幸せにする役割を担う「CWO:チーフウェルビーイングオフィサー」。2001年慶應義塾大学に「正忠奨学金」を創設するなど若者の育成に力を入れている。2011年世界経済フォーラムYoung Global Leadersにも選出。5児(息子2人娘3人)の父。
▲
村上 そうですね!ICCが掲げるのもCo-Creatiioin、つまり“ともに創る”という人のつながりを表したものです。
弊社がICCにスポンサーしているのも、「ネットワーキングスポンサー」といって皆さんのビジネスがもっと繁栄するように、つまり皆さんの“つながり”を応援したいという気持ちでやらせていただいています。
伊藤 あ、なるほどそれでこのテーマだったんですね!?
村上 そうですよ何言っているんですが今さら!
ヤフーさん頼みますよ!(笑)
6人の知り合いを経由すれば、世界の全員とつながる?
村上 早速ですが、ウォーミングアップとして1枚のスライドを用意しました。
有名な「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」理論です。
米国の社会心理学者であるスタンレー・ミルグラム教授が、1967年に「スモール・ワールド実験」と呼ばれる実験を行いました。
共通の知り合いづてに手紙を送っていったとき、どれくらい手紙を出せば世界の特定の人とつながることが出来るのか、という実験です。
その結果、なんと6人目でほぼ全ての人とつながることが分かりました。
現在のSNSでは、グロースハックの手法としてこの実験結果が活用されています。
これで成功したのがFacebookですね。
Facebook自体も2011年に自社のネットワークを分析して、この理論が正しいか否かを発表しました。
この研究結果は今もFacebookのブログ上に掲載されていますが、7億2,100万人のユーザーに対して取り得るペアを作っていき、そのペアを仲介するユーザーを1人目、2人目、3人目というように共通の知り合い経由で追っていったところ、6人目で99.6%まで達したという結果が得られたのです。
5人目でも92%のカバー率なので、友達の友達の友達の……とつながっていくと、本当に皆とつながることが出来ると言えます。
この辺のお話について、善樹さんはいかがでしょうか。
実は「GREE」の社名の由来も…
石川 はい、こうした「ネットワーク科学」は我々に“つながり”に関する様々な知見を明らかにしてくれています。
今日はその基礎知識について、研究者はよく知っているけれどもあまり一般に知られていないことをご紹介しようかなと思います。
村上 ありがとうございます。善樹さんのそのお話に行く前に、この「6次の隔たり」の理論を他のお三方はご存じだったでしょうか。
伊藤 いや実は、僕は恥ずかしながら知りませんでした。
何人まで行くと全世界とつながるのかなというのはいつも思ってはいたのですが、6人というのは驚くほど身近な数です。
岡島 GREEはこの理論から立ち上げられたんですよね。
村上 そうなんです。ロゴ自体も六角形で、“6 Degree”から「GREE」と名付けられたと聞いています。
それではここで、伊藤さんのために基本編を一度さらいましょう。
善樹さんお願いしてもよろしいでしょうか。
石川 はい大丈夫です。
村上 ではよろしくお願いします。
伊藤 よろしくお願いします!
(続)
次の記事を読みたい方はこちら
続きは 2. 世界的音楽プロデューサーMax Martinから学ぶ「イノベーションの法則」 をご覧ください。
▶新着記事を公式LINEでお知らせしています。友達申請はこちらから!
▶ICCの動画コンテンツも充実! Youtubeチャネルの登録はこちらから!
編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/小林 弘美/道下 千帆/戸田 秀成
他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
更新情報はFacebookページのフォローをお願い致します。