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「IBM BlueHubの取り組み」【K16-8F】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!4回シリーズ(その2)は、独自のエコシステム「IBM BlueHub」のインキュベーションプログラム(1期・2期)に集う注目のベンチャーについてお話し頂きました。是非御覧ください。
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スタートアップビジネスの「エコシステム」を構築し、日本の起業家を支援するプログラム「IBM BlueHub」は、ICCカンファレンス KYOTO 2016をプラチナ・スポンサーとしてサポート頂きました。ICCカンファレンス FUKUOKA 2018も引き続きご支援頂くこととなりました。「IBM BlueHub」の詳細はこちらからご覧ください。
ICCサミットは新産業のトップリーダー600名以上が集結する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2018は2018年2月20日〜22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
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【登壇者情報】
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」
Session 8F
IBM BlueHubの取り組み
(出演者)
大山 健司
日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM BlueHub Lead 事業開発担当
(聞き手)
坂本 達夫
AppLovin Corporation
Director Sales, Japan
竹内麻衣(ICC運営メンバー)
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▶「IBM BlueHubの取り組み」配信済み記事一覧
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最初の記事
【新】日本発のオープン・イノベーションを推進する「IBM BlueHub」とは?【K16-8F #1】
本編
坂本 インキュベーション支援されている会社、またBlueHubで提携されている、一緒にやっているスタートアップの会社は、やはり技術ドリブンの企業が多いのでしょうか?
毎回テーマを決めてそれに合う企業を選出
大山 そうですね、第1期がアナリティクス、つまりビッグデータの活用で、第2期がIoT、今年の第3期がコグニティブをテーマにしています。
坂本 毎回テーマを決めて、それに合った会社を選出するということですね。
「笑農和」-IoTで水田管理
大山 はい。例えば、2期には笑農和という会社がありますが、水田の水量管理のための遠隔操作によるゲート開閉をIoTで実現している会社です。
坂本 面白い。
「テクニコル」-ウェアラブルでストレス等を測定
大山 テクニコルという会社は、ウェアラブルで生体データを取り、ストレス度や集中度を測るというアルゴリズムを持っています。
「トライミール」-バイク運転中も地図閲覧
大山 トライミールは、オートバイのヘルメットの中に組み込まれる、地図を覗くことのできるデバイスを作っている会社です。
水晶のようなグラスを覗くようになっており、スマートフォンの画面をミラーリングするのですが、オートバイに乗っている時というのは、スマートフォンを見られないですよね。
坂本 見られませんね。
大山 地図を見たいけれど見れないということで、運転しながら地図が見れるという技術です。
「クラスター」-イベントをVRで実施
大山 後の2社は全く分野が異なっており、クラスターはVRの会社です。
イベントを仮想空間で行える技術で、実は第3期の説明会は、このクラスター社が提供するVRの中で開催しました。
坂本 そうなのですか!リアルの場に集まることなく?
大山 リアルの場でも説明会を行い、クラスター上でもやりました。
坂本 では、参加者が、ハコスコか何かを着けて……?
大山 実際にはPCで入れるので、ほとんどの人がVRのデバイスを装着することなく、PCを介して入っていたと思いますが。
結構、シームレスで良かったですよ。
当然チャットもできますし、音声も流せます。
坂本 それは面白い、やってみたいですね。
大山 ご紹介します(笑)。
坂本 ありがとうございます。
「Residence」-ビザの代理申請をWebで
大山 Residenceは、ビザの代理申請をWeb経由で受け付ける外国人労働者向けのサービスです。
全くIoTではありませんが(笑)。
坂本 ビザの代理申請ですか、渋いですね。
大山 高いニーズがあるようです。
ビザ申請だけではなく、外国人労働者向けの住居、そして仕事の紹介などにも事業を広げようとしています。
坂本 この会社だけは技術ドリブンというよりは、サービスですね。
大山 ここだけ例外かもしれませんね。あとは全てテクノロジー系です。
坂本 そうですね。
大山 第1期は、ご存知の会社もいくつかあるかと思います。
「ジーンクエスト」-遺伝子解析
坂本 ジーンクエスト社の名前などは良く聞きますね。
大山 他にはBrand Pitや、Link Sports、テラスマイル、そしてセフリですね。
セフリ「Yamap」-登山家向け地図アプリ
大山 セフリ社は登山をする人向けの”Yamap”というアプリを提供していて、電波が届かなくても地図が確認できるというサービスですが、最近、シリーズAとして1.7億円の資金調達をしています。
坂本 山登りサービス、山登りをする人をサポートするサービスですよね。
そんなに価格が付くのですね。
大山 そうなのです。ファンが非常に多くて、海外にも出ていこうとしています。
車メーカーや、登山グッズメーカーなど、様々な会社とコラボレーションをしようとしています。
坂本 こういった対象となるスタートアップの会社は、どのように集めているのですか?
大山 全て公募で、大体50~60社の応募があり、その中から5社選ぶというパターンですね。評価軸としては、
1、まずそのサービスや事業が面白いこと、そして革新性があるか、
2、オープンイノベーションを標榜しているため我々のクライアントと協業できる可能性があるかどうか、
3、IBMのソリューションがベースになり、クラウドやアナリティクス、コグニティブなどの技術を活用できる余地があるか、
4、経営陣の資質として、マネジメントチームが揃っているか、技術者がきちんといるか、ですね。
各社とも、結果的に資金調達につながっていたり、いろいろな大手企業とのコラボレーションにつながっていたり、2期までは大成功だったと思います。
(続)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/鈴木 ファストアーベント 理恵
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続きは 「IBM BlueHub」から日本IBM発のイノベーションを生み出したい をご覧ください。
【編集部コメント】
続編(その3)では、スタートアップ向けエコシステム「IBM BlueHub」のインキュベーションプログラム(3期)に集う注目のベンチャーと、「IBM BlueHub」が目指す姿についてお話し頂きました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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